見掛け倒しで中身のない高級ホテル

以前日帰りで嵐山を訪れた際の川沿いの散歩中にこのホテルを見つけ、京都らしい和風の外観と高級感が印象に残っていたので、今回一休のスペシャルプライスの案内を受け、ほぼ即断で予約をしましたが、正直非常にがっかりしました。サービス、心遣い、食事の味、どれを取っても大変お粗末でした。もちろん、これはCP観点からの評価です。ビジネスホテルクラスの費用での内容なら問題はなかったかも知れませんが、このホテルは名称にもラグジュアリーという言葉を冠しており、お値段もそれなりですが、内容がそれに見合っていません。私は決して、特別にお金持ちではありませんが、旅行が大好きで、それだけにはお金を掛けています。旅行内容の好みも人それぞれですが、私は旅行の時は思いっきり贅沢にがモットーですので、20代のころから、ニースのネグレスコ、ベネツィアのグリッディパレスにダニエリ、シンガポールのラッフルズや、イギリスのマナーハウス、フランスのシャトーホテルやオーベルジュ、ドイツのシュロスホテル、ポルトガルのポウサダ、各地のアマングループ、オマーンのアルブスタンパレス、ホテルだけでなく、ロンドンからベネツィアまでのオリエント急行の利用経験もあります。これは決して自慢ではありません。特別なお金持ちでなくても、高級クラスのサービスに精通している人はいるということです。それらの経験から、このホテルの滞在経験はCPが極端に悪いと言わざるを得ません。スペシャルプライスとはとても言えず、この内容なら全く価格に見合っていませんでした。評価できるのは室内の温泉ぐらいです。コロナ下の対応と何かとコロナのせいにしていましたが、結局それを理由に本来なら宿泊費に含まれているサービスを省略したとしか思えません。メインダイニングはディナーのみでランチらしきものがサービスできるのは茶寮のみとのことで、予約しようとすると満席との事。ここは11:00から17:00までは一般客も受け入れていて、ぎりぎりの宿泊予約だった私たちに席を用意できないと言われましたが、交渉して何とか席は用意してくれたものの、本来宿泊費に込みのこの茶寮で実施されるシャンパンディライトはなしとのこと。日中は一般客まで受け入れているのに、夜は宿泊客もだめってどういうことでしょう？意味が分かりません。宿泊客はチェックイン時間まで来ない人もあり、茶寮を利用する人がいても現状の少ない宿泊客だけしか受け入れないのでは割に合わない。逆に別途料金を取れない宿泊客へのサービス的ドリンク＆おつまみサービスはすると損になるから、コロナを理由に省略したといった具合でしょう。茶寮の料理もサービスもレベルが低く、二度も私と連れのオーダーを間違えました。ランチとして、私はビーフストロガノフ、母は鯛茶漬けをオーダーしましたが、本来鯛茶漬けに付いている炊き合わせが私のビーフストロガノフのトレーに乗っていました。洋風のメニューにはサラダが付いているので、鯛茶漬けしか乗っていないトレーとビーフストロガノフ、サラダ、炊き合わせが賑やかに乗っているトレーとでは見た瞬間に違和感がありましたが、接客係は全く気付かぬ様子で、結構しっかりトレーを見ながら、薬味の説明だけはしていきました。その時点でもどうして気付かなかったのか全く不思議です。本格的なレストランではなく、ようは喫茶ですから、メニューも事前にオンライン情報をざっと一読しただけで全て内容まで覚えられる程度の種類しかないのに、それぞれのメニューに何が含まれているか覚えていないなんて、信じられません。チェックインまで時間があったので、続けてティータイムも過ごしましたが、数種のスイーツとドリンクメニューが飲み放題のおさんじというセットは、メニューを見て特に楽しみにしていた翡翠餅はもちもち感全くない寒天の出来損ない用のもの。ケーキもしつこく、一番ましなのは和菓子だったが、飲み物のセレクションには京都らしい抹茶などはなく、洋風のものばかりで改良の余地大いにありと思います。その上ここでもまた接客係が私と母のオーダーを間違え、私のバニラフレーバーティーと母のイングリッシュブレックファーストをてれこにサーブ。明かに香りで分かったので取り替えましたが、先の食事にしても、まだ親子だから良いですが、他人ならこのコロナ下で人の手元にサーブされたものをいただくわけにはいきません。非常に不注意だと思います。食事の時はサーブする前にオーダーを再確認したのに、ドリンクの時は何故しなかったのか、とてもいい加減です。チェックインの時には部屋番が実際に案内された部屋と事前の案内と違っていました。恐らくベッドをツインであるところ、キングを用意していたようですが、アサインしてから変更されると、最初の部屋の方が良かったのじゃない？と疑いも持ってしまいます。シャンパンデイライトの代替としてオファーされたミニバー利用し放題は用意されているもののレベルが低く、安っぽい品揃えで、本来なら飲み放題のシャンパンもハーフのみ、きれいで美味しかったという手作りのおつまみの提供はなく、食べられるものと言えば、近くのコンビニででも買ってきたのかと思うような安っぽくしかも少量のスナックとウエハースがひとつずつしかなく、とても代替サービスと言える内容ではなく、コロナ対策を理由に事前の個人情報の提供を求めておきながら、誕生日に気付きもしないし、過去のレヴューではお祝いの演出や部屋のグレードアップなどのサービスがあったなどのコメントもありましたが、口頭のお祝いさえなかった。コロナでいろいろ不便を掛けているのだから、記念日でなくても、そういうサービスがあっても良い位です。朝食も見かけはホテルらしくきれいに整えられていましたが、味はどれもいまいち。オムレットには塩コショウとケチャップが添えられていましたが、下味が全くと言ってよいほど付いていないので、後から塩を振っても味がしません。子供でもあるまいし、ケチャップなんて、この辺りはやはり米国系ホテルの大雑把な味好みでしょうか？送迎サービスは片道のみなので、不便で車で行くと、1泊当たり1100円が追加されますが、ホテル前の青天駐車場ですし、立地が不便なのだから、駐車料金はサービスして当然だと思いました。これについては事前に了承はしていましたが、ほとんど全ての内容に不満足だったので、とてももったいなく感じました。リピートは絶対ないでしょう。

クチコミ投稿日：2020/07/14