運賃はローコストキャリア、それ以外はレガシーキャリアで付加価値も高いです

例に出して申し訳ないのですが、例えばエアアジアです。エアアジア創業間もない頃、たまたまマレーシアでプロモーション記事を見ていたのですが、無料の航空運賃が大量に予約できたことが何度もありました。まだLCCなどといった言葉がなかった時代です。その時期、私も何度か利用して見ましたが、受託手荷物などで別途料金は必要になるし、少数の機体を使いまわすことから発着遅れが頻発(搭乗4回中、4回すべてディレイ)しました。そんなこともあって、LCCについての印象は“安かろう悪かろう”というだけでした。さてマリンドエアです。料金はまさにLCCで、今回のスバン空港(クアラルンプール)からペナン空港まで片道9MYR、往復18MYRでした。もちろん空港使用料などが加算されるものの総額118.72MYR、決済レートで約3200円でした。受託手荷物も、国内線・国際線の別や搭乗する機材・座席クラスに寄るものの、B737型機の場合20～40キロまで無料、今回私が利用した小型の双発プロペラ機ATR72-600の場合のみ15キロまで無料となります。またB737型機はモニター付き、ビジネスクラスの設定あり、KLIAではKLIA2ではなくKLIA発着と、料金だけはLCC並でありながら、それ以外はレガシーキャリアといった印象です。そんなこともあって、かなり期待しての搭乗になりました。さて今回はスバン空港発ペナン行という短距離便ですから、先ほども書いたように機材は双発プロペラ機のATR72-600です。機内は清潔感があり、シートは皮張り、ピッチも思ったよりも狭く感じませんでしたし、マレーシアの民族衣装をイメージした制服のCAさんから無料飲料水のサービスも受けられ、期待通りに快適なフライトでした。シートポケットにあった機内誌には、搭乗券を示すことでホテルやレストランなどで各種特典が受けられるボーディングパス・プリビレッジの紹介までありました。こうしたサービスをシンガポール航空以外で見たことは初めてでしたし、その内容もなかなかの充実ぶり。例えばペナンのシャングリラホテルのレストラン20％割引などは、シャングリラホテルの会員制度ゴールデンサークルの会員以上(笑)です。付加価値も高い航空会社なんですね。