都会の休日、ホテルステイ中心にただのんびり過ごすだけのバンコク

2024/05/01 - 2024/05/05

タイ航空のマイル使用期限が迫り、思い切って日頃縁のないファーストクラスチケットを手配しバンコク行きを決定。灼熱のバンコクで、有名な観光スポットにはどこにも行かず、ただのんびり、ゆっくりとホテルステイを中心に過ごした５日間の旅の記録です。

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 3.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回はタイ航空のマイルを使って念願のファーストクラスに搭乗です。受付カウンターも別ラインで用意されていてテンションがあがります。タイ航空のチェックインカウンターがオープンするのは出発３時間前ですが、準備万端、10分前にはスタンバイです。

関西国際空港 空港

チケット発券後は、専用のファーストレーンで荷物検査。出国手続を終え、セキュリティエリアに入ってみると、長らくかかっていた工事も終了して、新しく生まれ変わっていました。海外でもよくみる形の、免税店の中を通らないとゲートに行けない動線です。

免税店エリアを抜けると、メインスペースはすごく広くて重厚な空間になっています。ここを抜けてモノレールでゲートエリアに向かいます。

関西国際空港 空港

モノレールを降りると、ゲートエリアはこれまでと同じでした。今回チケットカウンターでは飛鳥ラウンジを指定されましたが、その前に少しいつものANAラウンジを覗きにいきます。いつものように混んでいました。

関西国際空港 ANAラウンジ (国際線) 空港ラウンジ

すぐにANAラウンジから退散して、ファーストクラスゲストに指定された飛鳥ラウンジに行ってみます。広い空間にゲストは外国人の女性が二人だけ、ほぼ貸し切り状態で、外の喧騒とは無縁の静かな時間が流れています。

関西国際空港ラウンジ飛鳥 空港ラウンジ

出発時間の関係で、機内ですぐランチが出てくる予定なので、私は食べませんでしたが、ホットミール他、一応食べ物の用意もありました。

関西国際空港ラウンジ飛鳥 空港ラウンジ

飛鳥ラウンジでゆったりと静かな時を過ごした後、いよいよ出発です。人生初めての（そしておそらく最後の）ファーストクラス体験です。

キャビンアテンダントさんによれば、本日のファーストクラスの搭乗者は私一人だということで、キャビンアテンダントさんも付きっきり、トイレなどの設備も独占状態でした。

搭乗してすぐにシャンパンのサービスです。銘柄はローラン ペリエ。機上で頂く高級シャンパンの味わいは格別です。

優雅にシャンパンを頂きながら、離陸前の本当に贅沢な時間を過ごせました。

離陸し安定飛行に入ると、お待ちかねの食事の時間です。まずはキャビア。キャビアなんぞ食べたこともないので、頂き方も分かりません。知ったかぶりしないでキャビンアテンドさんにきくと、付け合わせの玉ねぎなどと混ぜて、クラッカーの上に乗せて食べるのだそうですが、私は色んな味が混ざるよりはキャビアだけ頂いたほうが味が濃厚に感じられておいしかったです。

メインデッシュは、タイ料理、日本料理、西洋料理から選択できたので、タイ料理を選択。本日のタイ料理は、サーモンペースト、ブロッコリーとカニ身、ソフトクラブシェル、魚のカレーといったラインナップでしたが、どれもとてもおいしく、完食しました。

食事の後はフルフラットで少し睡眠をとると、気が付けばもう着陸です。着陸前に、ラーメンをどうかと聞かれましたが、着いてからの晩御飯をおいしく頂くため、お断りしました。着陸後もファーストクラスの乗客に対しては、案内役のスタッフが入国審査やバッゲージクレームまで全て先導してくれて、非常にスムーズでした。飛行機を降りてから空港を出るまで30分もかからなかったと思います。

スワンナプーム国際空港 (BKK) 空港

空港を出た後、ホテルまでは、ファーストクラスの乗客らしからぬ、エアポートレールリンクでの移動です。私はプライベートでバンコクに行った時は、いつも安くて交渉の必要がない上、渋滞と無縁なこの移動手段を利用します。今回のホテルの最寄駅はBTSのナナ駅でしたので、エアポートレールリンクの終着駅パヤタイ駅で一回BTSに乗り換えて10分ほどです。エアポートレールリンクが45THB、BTSは35BTSで、併せて80BTS（約300円）でした。

パヤータイ駅 (BTS) 駅

スムーズにホテルまで移動できました。今回のホテルは、メルキュールバンコクスクンビット11です。BTSナナ駅からソイ11を5分ほど歩きます。フロントフロアはカジュアルでこじんまりとしていますが、お部屋はいたってオーソドックス。一番安いスタンダードなお部屋ですが、一人で宿泊するには十分な広さです。この日はホテル着が夕方でしたので、近くのフードコートでシーフードの炒め物とライス（50THB、200円ほど）、コンビニでビール（50THB）を調達してお部屋で頂き、疲れたので早めに就寝しました。

メルキュール バンコク スクンビット 11 ホテル

翌朝は早めに目が覚めました。朝食付きのプランでしたので、朝はホテルのレストランでしっかり頂きます。ビュッフェのラインナップ自体はさほど他のホテルと変わりありません。卵料理はその場で作ってくれて美味しく頂けますし、お野菜もたくさんいただけるのでヘルシーです。

ホテルのレストランは朝食の時間が終わると、ランチやディナー用にもなります。この日はディナーもこのレストランで頂きました。

朝食が終わると、この日の唯一の予定であるマッサージを受けに行きます。「地球の歩き方」に載っていて比較的ホテルから近いRuamrudee Health Massageを目指します。一旦ナナ駅まで出た後BTS沿いにPhloen Chit方面に歩き、ノボテルホテルまできたら手前の道を左手に折れて3分程です。写真は途中線路上に出ていたフルーツの屋台屋さん。しっかり線路の上で営業していますが、電車が通る時は移動するのでしょうか。

Ruamrudee Health Massageは１階はフットマッサージ、２階がタイマッサージなどの施術場所になっていました。私は開店にあわせて10時過ぎに到着したので、さほど混んでおらず先客が2組ほど、待たずにマッサージを受けることができました。オイルマッサージなどもありましたが、私が選択したのはタイマッサージ60分、430THBのコースです。チップで50THB支払いました。施術場所は清潔で、マッサージしてくれたおばさんもまさにプロフェッショナルの技という感じで非常に上手でした。大満足でホテルに戻ってからは、ホテル内でプールでのんびりしたり、レストランでディナーを頂くなどゆったりと過ごしました。

ルアムルディ ヘルス マッサージ エステ・スパ・マッサージ

翌日午前中は、一日目とは逆の方角、BTSのプロンポン駅あたりまでぶらぶら街歩きを楽しむこととしました。写真はプロンポン駅近くのベンチャシリ公園です。それにしても、旅行期間中バンコクは毎日40度前後の殺人的な暑さに加え、雨季も近いというのに全く雨が降らず、ぶらぶら歩くどころか、帽子をかぶっていても長時間外を歩くのは健康上避けたほうが良い感じで、私も少し歩いては冷房の効いた建物内に避難しつつ、何とか時間をかけて往復しました。

ベンチャシリ公園 広場・公園

復路アソーク駅近くにあるターミナル21の５階フードコートでテイクアウトのランチを調達。その際、今回の旅のもう一つのテーマ、フレッシュマンゴースムージーを頂きました。近代的な百貨店内の冷房の効いたフードコートで、衛生面は全く問題ない上、なんとお値段は35THB（約150円）ほど。暑い中歩いた後のマンゴースムージーはまた格別でした。このフードコートが人気があるのも分かります。

ピア21フードコート(ターミナル21) 地元の料理

ホテルの部屋に戻ると、晩御飯までは、昼寝やホテル内のプールでまったり過ごすなど、のんびりして、暑さに疲弊した体を休めました。写真はホテルの部屋からの眺望です。

メルキュール バンコク スクンビット 11 ホテル

夕方また晩御飯を調達しに再度ターミナル21のフードコートに出向きます。この日はフードコート内のお店でも人気のある、写真の10番のお店で、エビチャーハンとチキンのガーリック炒めをテイクアウトで購入し、ホテルの部屋で頂きました。食事は二品で85THB（約350円）で量も十分、ビール（50THB）とあわせても600円ほどで大満足の晩御飯となりました。その後はお昼の灼熱の中の街歩きで疲れたこともあり、早めに就寝しました。

ピア21フードコート(ターミナル21) 地元の料理

いよいよバンコク最終日、フライトは深夜便です。ホテルのチェックアウトは通常12時ですが、レイトチェックアウトをお願いすると14時まで延ばしてくれました。少し余裕ができたので、午前中はホテルのプールで最後にのんびりと過ごしました。

メルキュール バンコク スクンビット 11 ホテル

お昼は街中での最後の食事ということで、ターミナル21のフードコートでタイ名物ガパオライスを調達。半熟の目玉焼きにピリ辛のひき肉炒めがよく合っていて大変おいしく頂きました。40THBと格安です。

ホテルを14時にチェックアウトし、電車で空港に向かいます。最寄駅のナナ駅からBTSでパヤタイ駅まで行き、エアポートレイルリンクに乗り換えれば、後は空港まで座っていれば到着です。パヤタイ駅はエアポートレイルリンクの始発駅で、たいてい座れますので、この点でもポイントが高いです。

パヤータイ駅 (ARL) 駅

ホテルから、全行程１時間ほどでスワンナプーム空港到着です。この日の空港国際線ロビーはすごい人でした。

スワンナプーム国際空港 (BKK) 空港

そんな混雑をよそに、国際線ロビーの一番端、タイ航空ファーストクラスカウンターのあるAカウンターに向かいます。ところが恐らく私が早く着きすぎたため、カウンターがクローズになっていて、仕方なくビジネスクラスのBカウンターで手続きをしようとしたところ、スタッフのお姉さんが連絡をとってくれて、わざわざAカウンターを開けてくれました。大感謝です。

ファーストクラスカウンターでは、広々とした椅子に座って、ミネラルウォーターを飲んでくつろいでいるうちに、スタッフがすべての手続きを終えてくれました。

その後、タイ航空のスタッフに案内されて、一般とは異なるセキュリティチェック、出国審査をスピーディーに終えて、ファーストクラスラウンジに到着です。タイ航空のファーストクラスラウンジは独立しておらず、ビジネスクラスラウンジの一角を仕切っただけのスペースですが、私以外誰もおらず、大変静かな環境で過ごすことができました。

タイ国際航空 ロイヤルファーストクラスラウンジ (スワンナプーム国際空港) 空港ラウンジ

ちょっと早く着きすぎたので、一旦ラウンジを出て免税店などセキュリティーエリア内をうろうろします。写真はスワンナプーム空港名物の彫像。

免税店をみて回った後は再びラウンジに戻ってきて、夕食代わりのお食事を頂きます。ファーストクラスラウンジだけあって、ビジネスクラスラウンジのビュッフェ形式と異なり、通常のレストラン同様メニューでオーダーする形です。まずはシャンパン、スイカのスムージー、シュリンプカクテルからスタートです。シャンパンはゴッセ エクストラ・ブリュットでした。

タイ国際航空 ロイヤルファーストクラスラウンジ (スワンナプーム国際空港) 空港ラウンジ

次にメインディッシュ一つ目。エビの炒め物と目玉焼き付きライス。このエビ炒め、味付けが絶品である上、エビ自体もプリップリッで本当においしかったです。

タイ国際航空 ロイヤルファーストクラスラウンジ (スワンナプーム国際空港) 空港ラウンジ

最後にもう一つ。サーモン焼き物と野菜炒めの付け合わせ。薄味で焼かれた大きなサーモンが食べ応えあり、シャンパンが進みます。お腹いっぱいになって、後はスタッフが搭乗口に案内してくれる時刻になるまで、ラウンジ内でコーヒーなどいただきながら、まったりと過ごします。

タイ国際航空 ロイヤルファーストクラスラウンジ (スワンナプーム国際空港) 空港ラウンジ

今回一つ残念だったのが、以前はファーストクラス客なら60分、ビジネスクラス客は30分無料で受けられていたマッサージサービスが、まだ再開していなかったことです。スパラウンジがあったところは、今は本格ティーをサービスするラウンジとして営業しています。

かつてのスパラウンジを横目でみながら、タイ航空のスタッフの案内で搭乗ゲートに。案内スタッフは飛行機の機体の中まで案内してくれました。実は今回復路は、機材繰りの関係でファーストクラスのない機材に変更になったということで、ファーストクラスでエントリーしていた私は、カウンターやラウンジはファーストクラス客用のサービスが受けられたものの、座席はビジネスクラスでした。（その分マイルも返還してもらいました。）まあ私の場合、帰りの深夜便ではほとんど寝ているので、どちらでもよいと言えばよいとも言えます。

ここでもシャンパンを頂き、安定飛行に入り次第、座席をフルフラットにして、夜食も食べずに爆睡でした。

離陸直後の飛行機からみた夜景。きれいです。さようならバンコク。

復路のフライト時間は往路よりも短い約５時間。3時間少し寝て、着陸前1時間半ほどになると、朝食がサーブされます。今回私は和食をチョイス。小鉢セットとメインは鮭と野菜の炊き合わせでした。おいしく頂きました。

関空に到着です。写真はバンコクから乗ってきたタイ航空機材。今回はホテルステイを中心に、特に観光スポットを忙しく回ることもなく、ただのんびりと過ごした５日間でしたが、日頃の仕事の疲れを癒す大変良い旅となりました。円安ですが、また機会があれば、こんな何もしない贅沢な旅を楽しみたいです。

関西国際空港 空港