シドニー空港で強制連行された記録を(恥ずかしいけど)記します。

2018/09/02 - 2018/09/02

オーストラリアの空港の検査は世界一厳しいと言われるが実際は…。自分でも気が付かず、カバンに水入りペットボトルを入れてあったが機械を全てクリアしていました。甘いじゃん。しかし恐ろしいのは犬、そして検査官であったのです。シドニー空港到着後、税関検査でRed Zoneを選択(持込注意商品有り)した旅行者は、監獄の囚人のように一列に並べられ、お犬様がクンクン嗅ぎ回るのよ。私は「スルメ」を持っていたのでまじめに赤線地帯に並んだ。見つかったらなんと説明するのだ？「ドライスクイッド」で通じるのかとか考えつつ。来た犬様は姿態が可愛いからなんとも始末が悪い。何も禁制品を持ってなくとも緊張する一瞬。突然、私の背中から雌叫（めたけ）びがした。それは「Fine～！」と聞こえた。さすがオーストラリア。「元気？」と聞かれたのかと思ったが、美しい女性が私を厳しく睨む。状況が一瞬飲み込めなかった。瞬間、私のiPhoneXが掌から消えていた。美女が「カモン～こちらへ来い」と嬉々と叫ぶ。そして別室に連行されました。この瞬間、美女は看守に鬼の変貌。「中の写真を見せろ」という。再びiPhponeを渡され、アルバムを見せたのだが、怪訝な顔をしている。「写真を削除しただろう」と低い声で言う。「いいえ、あなたは私のiPhoneを言われもなく取り上げたじゃないか。あなたが自分で調べたら良い」と私が渡すと、ゴミ箱をも鬼の形相で調べる。しかし何も出てこない。実は私、早朝で脳みそ何も回転せず、ボーっといつもの習慣で犬様の写真を撮ろうかな、と思いスマホを取り出したの。彼女が真後ろに立っているのも知らず。しかし、そう、耳元の狂気に満ちた叫びにビクッと瞬間フリーズしたのでした。

結局、何も証拠が無いものだから無罪放免。私は思わず「 Fine，Thank you！」と言って立ち去りました。後ろからは「チェッ！」という舌打ちが聞こえました。のちほどオーストラリアの税関犬、人の撮影は厳禁だと知りました。未だに罰金額は不明。みなさんも私のような馬鹿の二の舞にならないようにここに記しておきます。食べ物で捕まるのは多いらしいが、写真撮る容疑で捕まったやつは希少種らしいことも知りました。大反省です。まあ考えればそりゃそうだよね。ただし、その夜、オーストラリアのテレビを見ていたら、まさにその税関の白犬様、検査官の特集をしておりました。ちょっと何かを感じずにはいられませんが、法律は法律。お恥ずかしい限り。ちなみに希少種の有袋類クオッカ、カンガルー、カンガルーは撮影オッケー。バシバシ撮りましょう。

fine=罰金
表紙の写真は「パース、フリーマントルの監獄」でムチを持って叩いた美しいオーストラリア女性。ほんとキレイな方でした。この女性は、上記の私の恥ずかしい話、空港関係者とはまったく関係ありません。監獄にて、むちでしばかれたので一番記憶に残った方です。

エリア シドニー(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 1.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 飛行機

オーストラリアのテレビ番組でやっていたシドニー税関の白いお犬様特集の画面。まさにこのかわいい犬に気を奪われたのでした。

日本に帰ってきたら機内持ち込み手荷物に、うかつにもこれが入っていました。なぜ検査に引っかからなかったんだろうね。次回からは、気をつけます。これも反省。