2017/11/25 - 2017/11/25
146位(同エリア291件中)
ちゃんさん
世界遺産「宗像・沖ノ島と関連遺産群」が認定され、構成要素の一つとして俄然注目を浴びている宗像大島。福岡からだと身近すぎて、日帰りで気軽に行く場所というイメージです。
そんな大島に「あえて」泊まれば、また深い魅力に触れられるのではなかろうか?というわけで寒さも身に染みるようになってきた11月、身近な世界遺産を1泊2日訪ねてみました。
1日目は、韓国・済州島発祥のトレッキング「九州オルレ」の、宗像・大島コースを歩きます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 船 JR特急 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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久留米7:09発の早起き特急、「有明2号」でまずは博多へ。新幹線開業で激減した、鹿児島本線在来線特急の貴重な生き残りです。
久留米駅 駅
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4号車のボックスシートは、自由席の設定。テーブルを広げれば、コーヒーを傾けながらくつろげる贅沢な空間です。新幹線の便利さを享受しつつ、在来線時代の豊かさも懐かしくなります。
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このまま宗像まで運ばれればラクチンですが、博多で打ち止め。いつもの快速電車に乗り換え、宗像の離島への玄関口・東郷で下車しました。
駅は古びた国鉄形の橋上駅舎だったはずなのに、すっかりリニューアルされている! 売店のファミマは、ブラウンベースの特別仕様でした。東郷駅 駅
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宗像大社や神湊ターミナル方面のバスは、「宗像大社口」より発着。世界遺産への観光客を受け入れるべく、市を挙げての改良が続いています。
神湊波止場までは、1番のバスで15分ほどの道のり。宗像大社や道の駅むなかたも経由するので、宗像観光の要ともいえる路線です。 -
神湊着。宗像市の合併後、建て替えられた真新しいターミナルです。
それにしても、すごい人の数!観光バスで乗り付けた団体さんも、離島なのでフェリー+徒歩(あるいは現地バス)での旅になります。こんなに賑わう離島航路は、はじめてだ。 -
大量輸送に当たるのは、10月1日に就航したばかりの「フェリーおおしま」です。
大島渡船 (おおしま しおかぜ) 乗り物
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車輛の乗船口は一つ。バックでの乗船を求められます。
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船のデッキも、ご覧のとおりの混雑。もっとも下層の船室は空いていたようで、寒いといえどもデッキで海を渡りたいのは、旅行者の心情ですよね。
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わずか25分の航路とはいえ、さすがは冬の玄界灘、ちょい揺れます。酔うほどではないけど、弱い人は念のため酔い止めを飲んでおいた方がよいかも。
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寒風に当たりながら耐えること25分、大島に到着。団体さんは、バスに乗ってどこかへ消えてしまいました。僕らも、予約した宿の車に乗せてもらいます。
時間はまだ10時前。こんな時間にチェックインさせてもらえるのも、島旅のよさですね。 -
送迎してもらうほどの距離ではなく、あっという間に今日の宿「海の宿 漁亭 あさひ丸」に到着。
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なつかしい感じ(笑)。
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全室オーシャンビューです。
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宿の目の前が、かんす海水浴場と「夢の小夜島」。干潮時のみつながる、宗像のモン・サン=ミシェルです。いや珍島か。
かんす海水浴場 ビーチ
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付近にはもう一つ、干潮時に現れる道があります。
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宿に荷物を置いて、オルレのスタート地点である港に戻ります。
長いトレッキングに備え、9月にオープンしたばかりの宗像漁協大島直売所「さよしま」でお昼ごはんの買い出し。新鮮な魚介類も盛りだくさんで、島からの帰りに海鮮のお土産というのもよさそう。 -
小腹が減ってきたので待ちきれず、揚げたてのギョロッケをパクリ。エネルギーもチャージできたところで、出発です。
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オルレコースは通常、青=順路、赤=逆回りの「人」型矢印が目印。宗像大島には、他では見られない「オルレコース順路」の看板もあります。
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港から海岸を歩き、宗像大社中津宮を目印に山手に入ります。中津宮は明日、ゆっくり見ようと思っていたのですが、時間がなく再訪がかないませんでした。まあ次回の楽しみってことで。
宗像大社中津宮 寺・神社・教会
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さらに山手に入り、御嶽山展望台に入るのが正規のオルレルート。しかし展望台付近が工事中ということで、県道をそのまま直進する仮ルートが設定されていました。
韓国語の表示はなかったけど、韓国からの来訪者は、迷わず歩けているのかしら。 -
というわけで、引き続き舗装路を歩きます。
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ド根性の木(笑)。
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舗装路で面白みもない代わりに、アップダウンも少なく楽をさせてもらって、正規ルートに戻りました。畑の一本道へ折れ、山に向かって歩くとようやくオルレらしくなってきました。
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カンセ(青い馬)と矢印。大島コース、他のオルレコースに比べると目印が少ない気がします。迷うことはないけど、本場済州島や他のコースの感覚で歩いていると、ちょっと不安になる場面もありました。
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山道に入り、本格的なオルレコースが始まります。猪が出るらしく、あちこちに鈴がぶら下げてありました。突然出くわしても勝てる気がしないので、おしゃべりの声をボリュームアップです。
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山は、ずいぶん竹に侵食されている感じ。なかなか手が入れられないのでしょうか。
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こんな山の中なのに、民家の跡が。けもの道にしか見えない道沿いに、いくつもの住宅跡があった平戸オルレを思い出します。どんな生活があったんでしょう。
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道の下には、意味ありげな平地が続きます。畑でもあったのかもしれません。
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いのしし、ホントにおるんやろうな。くわばらくわばら。
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けもの道なのに、県道とは立体交差になっています。古くは、こっちが集落を結ぶメインルートだったのかもしれません。
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遊歩道に合流、整備された道を登っていきます。
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ずいぶん風景が変わってきました。
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海だ!そして沖ノ島だ!
世界遺産に認められた「神宿る島」は、いつでも見られるものではないと聞きます。拝めてラッキーです。 -
眺めのいい東屋で、昼食休憩。アカモクごはんや「日替わり弁当」の方が島ご飯らしかったけど、ボリュームがほしくて牛丼弁当にしてしまいました。手作り感があって、おいしかったです。
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島限定の塩サイダーもごくり。夏場に欲しくなる味ですが、夏場に持ち歩いてたら飲めたものじゃなかったでしょう。
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お腹もふくれ、オルレ再開。少しずつ天気も良くなってきました。
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島の見どころの一つ、砲台跡に到着。「神宿る島」だけではなく、戦争の際には重要な拠点だった歴史も、大島の側面の一つです。
トーチカ(防御陣地)は昭和10年築造。鉄筋コンクリートは、錆びて爆裂を起こしているところもあるけれど、全体的にはがっちり、しっかり建っています。砲台跡 名所・史跡
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見張り窓から見えるのは、戦艦の行き交う戦の海ではなく、風車の回るおだやかな丘の風景と…
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草を食む牛くん達。
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砲台跡もベンチで囲まれ、憩いの場になっていました。戦跡とはいえ、暗い感じはありません。
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オルレコースは、大島ふれあい牧場の中を貫通します。牧場の入口には鉄扉があって、入ってよいものか大いに迷いました。
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大島には港から砲台前まで、路線バス「グランシマール」が走っています。眺めのいいバス停ランキングなんてあれば、上位に食い込めそう。
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青いバスが到着して、すぐさま数人の乗客を乗せて折り返していきました。バスで来るのもいいなあ。
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正直、大島でこんなにのびやかな風景を眺められるとは思っていませんでした。春なんかに来れば、ぼーっとするのに最高の場所じゃなかろうか。
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じっと座っていると寒い初冬なので、オルレコースに復帰。舗装路から再び、山道へと別れます。
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軍道跡とよばれる道で、砲台への物資輸送に使われた道路です。しっかりした石垣で組まれた道だけど、現代の車が通るには狭く、カーブも急。何を使って上り下りしてたんだろう。
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石垣の下にはL型側溝のような水道(みずみち)があり、道路がぬかるまないよう工夫されていました。
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軍道を抜け、海岸に出れば沖津宮遙拝所。容易に訪れることのできない沖ノ島・沖津宮へ祈るための場です。
グランシマールのバス停もあり、レンタルサイクルで訪れる人も多い、大島で抑えておきたいポイントの一つ。宗像大社沖津宮遙拝所 寺・神社・教会
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九州本土と離れていても、ここは史跡・宗像大社境内の一つ。沖ノ島だって、単体では世界遺産として成立しません。
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沖津宮遙拝所付近には、コース中盤唯一の自販機があり、炭酸飲料で一服。オルレコースも終盤1/4を残すのみです。
舗装路から、三度山道へ。 -
以前は車道だったようで、カーブミラーも設置されています。今は舗装路との分岐部分の幅が絞られていて、車は乗り入れられそうもなく、トマソン状態になってました。
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家々が並ぶ、島の集落に戻ってきました。島らしく、小中学校は合同校舎。今風にいえば、小中一貫校です。
ちなみに島内には、信号機が一カ所もありません。離島では、教育のため学校近くに1ヶ所信号があるパターンが多いけど、大島だと本土側で目にする機会も多いってことでしょうか。 -
5時間で夢の小夜島に戻ってきました。標準所要時間が4~6時間だから、平均的なスピードだったってことかな。
潮は満ち、正真正銘の島になっていました。夢の小夜島 自然・景勝地
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こちらも島に。
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そのまま港まで歩き、15時55分着のフェリーを出迎えに行きました。土曜出勤を終え、遅れて来るメンバーのお出迎えです。
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入れ替わりに、路線バスのグランシマールがバックで船に乗り、帰っていきました。
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島のメインストリートへ。酒屋兼食料品店に入ったら、地元のばあさま達が談笑中でした。
晩の呑み用のお酒をごっそり買い出し。島の経済に貢献です。 -
コンビニなんて便利なものはないけど、酒屋の閉店後に酒が切れても補充はできそう。
年齢認証装置はなく、販売時間の自主規制もなさそうでした。島の特例かな? -
宿に戻り、まずはひとっ風呂。広々していて、窓からはオーシャンビューです。夜だけでなく朝も使えて、ありがたかった。
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お待ちかねの夕食の時間。まず食卓の主役を飾ったのは、イシダイとサワラのお造り。
サワラのお造りとは初対面で、荒々しい顔つきにひるみます。しかし食ってしまえば、うまかった! -
サワラの煮つけも、いい味出てたなぁ~
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白子や、カルパッチョや、酒のアテには嬉しい なめろうまで。ボリューム満点、バラエティもあって、大満足の宴でした。
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夕食中のお酒は持ち込み不可で、別払いでオーダーするのがルール。残念ながら生ビールは、夏場限定とのことです。もし生があったら、もっと飲み過ぎていたかも。
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夕食後は持ち込みのお酒を楽しむのも自由で、食事会場の横の部屋を「二次会会場」として準備してくれてました。持ち込みのお酒を冷やしてくれたり、焼酎用にお湯と氷まで持って来てくれて、申し訳ないほど。
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酔った体を海岸で覚まし、また飲んで、いつしか意識も遠のき…オセロと将棋の真剣勝負も、夢の中から観戦していました。
2日目につづく⇒https://4travel.jp/travelogue/11312925
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