【千葉県横断】成田･野田 親子3人旅

2017/08/15 - 2017/08/16

〔同行者〕
○妻（35）
○長男（3カ月）

〔訪問場所〕
成田国際空港（千葉県成田市）
インターナショナルガーデンホテル成田（同、宿泊先）
鈴木貫太郎記念館（同野田市）
千葉県立関宿城博物館（同）

エリア 成田(千葉)

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車
• 利用旅行会社: エクスペディア

まだ首のすわらない長男を抱える中で迎えた夏休み。“今年は無理だから、家でのんびりだね”と話し合っていた夫婦だったが、旅行当日の朝、旅行サイト「Expedia」を何気なく見ているうちに、小生の“出かけたい欲求”が抑えきれなくなり、急遽実行されたのが今回の旅である。

当日は午前中に来客があり、正午過ぎに横浜の自宅を出発。首都高、東関道を経由し、13時半ごろ、成田国際空港に到着した。ピークは過ぎたとはいえ、第1ターミナル南ウィイングは夏休みを海外で過ごす人たちでごった返していた＝写真＝。

成田国際空港 空港

昼食は同ターミナル内のレストランエリアにあった中国料理店「唐朝刀削麺」へ。麻辣刀削麺（900円）を二つと麻婆豆腐定食（1300円）を注文。

唐朝刀削麺 成田空港店 グルメ・レストラン

真っ赤な麻辣刀削麺に思わず目を見張る長男？（´∀｀）

その後、見送りや見学客らでにぎわう展望デッキへ。

出発準備中のデルタ機を前に、“いつか三人でモニュメントバレーへ！”と心に決めた。

到着フロアは帰国ラッシュも始まったというようす。

空港から約15分、宿泊先の「インターナショナルガーデンホテル成田」に到着＝写真＝。2013年5月の『ソウルふたり旅』（http://4travel.jp/travelogue/10773935）以来、二度目の利用。Expediaのポイント（約2千ポイント）を利用し、1泊朝食付きで約6千円で予約することができた。

発表資料や報道などによると、同ホテルは7月にホテル専門の投資法人によって、約91億円で買収されたとのこと。買収の背景には、急増する訪日観光客があるという。

インターナショナルガーデンホテル成田 宿・ホテル

乗務員らの宿泊先として、各国の航空会社と提携しているようで、正面玄関ではちょうど、ニュージーランド航空のクルーを乗せたバスが、空港に向けて出発しようとしていた。

“さすが成田だなぁ”。ロビーのソファでくつろいでいた全員が、海外からやって来たと思われる人たちだった。

広さ28平方メートルというスーペリアダブルルームはいたってシンプル。ポツンと置かれた小さな座椅子と丸テーブルには、“一人芝居の舞台か！？”と、苦笑いするしかなかった(´∀｀;)

年季の入ったバストイレはアメリカンスタンダードな広さで快適。

部屋の窓には、“バスマニアだったら堪らない”ような風景が広がっており、その奥に、成田山新勝寺の三重塔の姿も拝むことができた。

その後、部屋前の廊下から眺めた風景によって、同ホテルが、日航成田やヒルトンなどの空港ホテルというよりは、“成田市郊外にあるホテル”であって、部屋の窓から離発着する航空機の姿などを期待してはいけないということを、二回目の宿泊でやっと理解することができた。

気を取り直してホテル内を探検。広さ20畳ほどのフィットネスジムでは数人が汗を流していた。

ジムに隣接する屋外に設置されたジェットバス。

館内では、キャセイパシフィック航空（香港）＝写真＝のほか、チャイナエアライン（台湾）、ハワイアン航空（米国）などのプレートを付けたミーティングルームが軒を連ねていた。

ロビー奥には売店が入居。

夕食は館内唯一のレストラン「AVANTI（アヴァンティ）」（イタリアンブッフェ）へ。2013年のGWに利用した時は、国際色豊かで大入りだったが、当日は先客が数組ほどでがらんとして実にさみしい雰囲気だった＝写真＝。ぐるなびのクーポン使用（20％オフ）でひとり2480円なり。

アヴァンティ グルメ・レストラン

前回と比べ、料理もややダウングレードした印象は否めなかったが、夫婦でおいしくモリモリいただきました。

翌朝は7時ごろ起床。朝食も同じレストランへ。朝から夫婦でおいしくモリモリいただきました。

いつか訪れたい思っていた「鈴木貫太郎記念館」（野田市関宿町）＝写真＝を、終戦記念日の翌日に訪ねることができた。9時半ごろホテルをチェックアウトし、東関道、首都圏中央連絡道などを経由し、11時ごろ同館に到着。

玄関前にそびえ立つ塔に刻まれた「為萬世開太平」 （万世のために太平を開く）という言葉は、終戦の詔書（玉音放送）にある「堪へ難きを堪へ、忍び難きを忍び、以て万世の為に太平を開かんと欲す」という一文からの引用された鈴木の自筆。同館は、鈴木が幼少期と最晩年を関宿町（現野田市）で過ごしたことを記念して、1963（昭和38）年に開館し、白川一郎画「最後の御前会議」をはじめとした鈴木の功績を偲ぶための絵画や、ゆかりの品などを展示している。

近所の好々爺にしか見えなかった鈴木の、実は波乱に満ちた人生と偉業に強く感銘を受け、平和への思いを新たにして同館を後にした。

【鈴木貫太郎（1868～1948）】
海軍大将、政治家。大阪府の生まれ。海軍大卒。連合艦隊司令長官、軍令部長を経て1929年侍従長となったが、二・二六事件で重傷を負い辞職。後1944年枢密院議長、1945年４月首相となり主戦派を抑えてポツダム宣言の受諾を決定した。（コトバンク・デジタル大辞泉より）

鈴木貫太郎記念館 美術館・博物館

その後、同館から約10分の場所にある「千葉県立関宿城博物館」＝写真＝へ。田園風景に突如、白亜の天守閣が現れて度肝を抜かされた。

【関宿城】
1457（長禄1）年に築城。古河公方や後北条氏による、武蔵、下総支配の重要拠点の一つとされた。江戸時代には関宿藩の藩庁が設置。1671（寛文11）年に再建された、天守閣に似せた櫓の「御三階櫓」は、江戸城の富士見櫓を模してつくられていたといわれる。1995（平成7）年に千葉県立関宿城博物館として、かつての御三階櫓を模した模擬櫓が建てられた。（コトバンクより抜粋）

千葉県立関宿城博物館 美術館・博物館

千葉県の最北端に位置し、利根川と江戸川の分流点のスーパー堤防上にある同館は、「河川とそれにかかわる産業」をテーマに河川改修や水運の歴史を紹介しながら、流域の人々と川との関わりについての資料のほか、関宿城や関宿藩の歴史について展示している。（同館パンフレットから抜粋）

企画展「カスリーン台風から70年」が開催中。

【カスリーン台風】
1947（昭和22）年9月、東海道沖から房総半島の南端をかすめて進んだ台風。雨台風で、利根川や荒川の堤防が決壊するなど、関東地方に大水害をもたらした。全国の死者・行方不明者は約1900人。（コトバンクより）

当日はあいにくの天気だったが、御三階櫓の展望台から眺めた、どこまでも平らな土地が続く、関東の雄大な風景＝写真＝に圧倒させられ、野を駆け巡る坂東武者の姿がありありと浮かんだ。その後、首都圏中央連絡道、東北道、首都高などを経由し、14時半ごろ帰宅した。

【旅の感想】
空港やホテルでの食事中、長男がグズって大泣きするなど、“乳児と旅行”というテーマについて、気付かされる点が多くあり大きな収穫だった。また、今回の旅を通じて、“（長男を）城と歴史とヒコーキを愛する男にする”と心に決めたが、妻にバレたらきっと怒られそうなので、どうぞ内密に願います( ﾟДﾟ)