“神々の国 出雲”大社神楽殿の大しめ縄６年ぶり新調へ　まずは『田植え』から

2017/05/28 - 2017/05/28

たおやかな山々が連なる中国山地の山間に、里山も人の心も美しく温かい島根県飯南町があります。

現在の出雲大社神楽殿の大しめ縄は平成24年に新調されたもので、そのクライマックスともいえる作成・取り付けの場面は5年前にこの4トラに発表しています。
今回はその大しめ縄の架け替えが来年6年ぶりに行われるということで、その一連の行事のスタート『赤穂もち』の田植が、今日の舞台島根県飯南町で行なわれました。

エリア 奥出雲(島根)

我が家に3枚のFAXが送られてきた。

島根県飯南町の「しめ縄」に関する取り組みに、これまで取材、協力いただいた皆様に連絡しますと、飯南町の観光協会から送られたようだ。

関係者でもないし間違いではと思いながらも、5年前の作成場面を見ているだけに行かないではおられない気になった。

当日、8:30頃に自宅を出発。
約1時間で飯南町の「大しめ縄創作館」に到着。

創作館からはバスで送迎してくれるのだが、観光協会の人からどちらのメディアの方かと問われた。
メディアではないがFAXが来たから来たと言ったら、何かの間違えだろうという顔付。

それでも送迎車に乗せてくれた。

ここら辺が出雲人の豊かな人情でしょうか。

5分もかからず会場到着。

祭壇が設けられている。

神職の方も準備中。

来賓の出雲大社禰宜さんとお供の方。

こちらが本当のメディアの方々、この人たちに紛れて僕も参加いています（笑）

今日の舞台1反8畝の田。

しめ縄用の田はここだけでなく全部で1町7反の田があるそうだ。

苗を植える目印が碁盤の目のように用意してあります。

田の四隅には小さな御幣が・・・

お祝いの御樽はこれだけ。

神事の前の挨拶

いよいよ神事の始まり

先ずは祝詞から

小さい鯛がお供えしてあります

出雲大社からいらっしゃった禰宜さん玉ぐしの奉納。

一通りの神事が終わり、田に入る前に清めのお神酒を・・・

こちらは国際交流員の皆様。

日本文化の奥深さの体験です。

洗い米もいただきます。

裾をからげて・・・

さあ、これから・・・

この人たちが主役です。

メディアの注目をあびています。

主役の外人さんに田んぼの入り方の指導。

つま先を立てるようにするのがコツだとか・・・

恐る恐る・・・

要するにドジョウ掬いの足さばきでないといけないようです。

碁盤の目に苗を植えて行きます。

苗は投げ渡しです

ちょっと見えにくいですが、儀式ですから碁盤のところだけ植えます。

何とか終わると・・・

水道水で足を洗う人や・・・

小川で洗う方もいらっしゃいます。

今日植えた苗は穂が膨らむ前の8月頃に青田刈りしそれを乾燥させるそうです。

田植えが終わると昼食会場まで送っていただきました。

昼食会場の「門会館」

観光協会の事務局員さんにりょしゅうさんもどうぞと誘っていただき・・・

僕までごちそうになりました。

まさに飯南人の温情ですね。

古代米と地元の白米のおにぎり、

ここらあたりは棚田に山の清水を引いて米を作るから一段とおいしさが増します。

また、このお漬物が堪りません・・・

これらのお食事は立っていらっしゃるお母さんが作られました。

外人さんも舌づつみ・・・

ごちそうさまでした。

出雲大社神楽殿の大しめ縄はおよそ2ha分の稲わらを材料とし、延べ1000人が携わり、およそ4か月の期間をかけ作成されます。

※来年の3月～7月にはその製作過程が一般公開されこちらの飯南町大しめ縄創作館で見学できます。

大しめ縄創作館の内部

実物大のしめの子

赤穂もちの藁も展示してあります。

5年前の撚り合わせの時僕が撮った写真がポスターになっているのを発見。
これはご愛敬でしょう（笑〉

その時のURL
http://4travel.jp/travelogue/10686898