2017/02/15 - 2017/02/22
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funasanさん
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2度目のガン手術から半年後、私は早くも海外旅行に出かけた。病上がりの1人旅は苦しい。この時は世界遺産の好きな妻と娘同伴の家族旅行で、日本からのツアー「ギリシャ世界遺産紀行」(2008年8月下旬)に参加した。
アテネからバスでひたすら北上(約350km)すると、ギリシャの中央、テッサリア平原に突然、奇岩群が現れる。その奇岩群の頂上に多くの空中修道院が作られている。世界遺産メテオラである。
このメテオラの旅で私のガン治療の方向性が大きく変わった。
ここでも旅は私の人生を大きく変えた。
「ギリシャ世界遺産紀行」
http://www.e-funahashi.jp/isan/greece/index.html
◎私のホームページに旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/
(新刊『夢の豪華客船クルーズの旅
ー大衆レジャーとなった世界の船旅ー』案内あり)
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アテネからの長いバスの旅を終え、やっと、カランバカのホテル「ファミッシ・エデン」に到着。メテオラの奇岩群をバックにした山岳リゾート風のホテル(写真)に感激する。
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ホテルの前にガーデンプール(写真)があり、ホテルの明かりが水面に写って美しい。夕食後、家族3人そろってプールサイドのチェアーに寝ころび夜空を見上げる。星が綺麗。時折、涼しい風が吹いてきて実に快適である。
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メテオラ観光の朝、ホテルの正面に朝日が当たって輝いている。誰もいない早朝のガーデンプール(写真)周辺を散歩する。朝の静寂が素晴らしい!
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私の娘(写真)は当時22才の大学4年生。ほぼ就職を決め、未来に夢をいっぱい抱いて両親と共にギリシャ旅行に参加した。人生で一番楽しい時期であろう。一方、私(当時56才)は2回目のガン手術から半年、首の痛みは多少軽減されたが時々激痛が走った。兄は57才で大腸ガンの手術を受け59才で亡くなった。1年後、2年後の私はどうなっているのか?私の未来が見えない。
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人は失ってはじめてその価値に気づく。「若さ」しかり、「健康」しかり。若くて健康な娘にはその価値は分からないであろう。でも、そんな娘と一緒にギリシャにまで旅行に来れる幸せをしみじみ感じた。メテオラ修道院見学の前に少し哲学的な心境になる。アウトサイドのラウンジ(写真)で娘と朝食後のコーヒーを飲む。
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テッサリア平原に突然出現したメテオラの巨大な「岩の塔」。メテオラは「空中につり上げられた」という意味で、いつ頃、どのようにしてこの奇岩群(写真)ができたか、いまだに分かっていないという。
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紀元前後にこの地を旅した2名の詳細な紀行文が残っている。しかし、メテオラの奇岩群については一切の記述がない。旅行記の信頼性は確かという。となると、この奇岩群は紀元後になってから誕生したことになる。
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奇岩群誕生の1つに「水の浸食作用・風食作用」説がある。しかし、紀元後からわずか2000年間でこれだけの自然の変化が起きるとは思えない。他方「ゼウスが怒って天界から岩山を投げた」という伝説もある。現代風に解釈すれば「いん石」説となろう。いん石だとすると、これだけ大量、巨大ないん石群がギリシャに激突すれば、地球に大変動が起き、その証拠が地球上に多数残っているはずである。無論、そんな記録はない。
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真実は?現代の科学技術を総動員すれば「メテオラの謎」が解明されるかもしれない。しかし、それは「しないし、してはならない」ことらしい。「たとえ科学的に解明できる事でも、ミステリー、ファジーのままにしておいた方がいい場合もある」神秘のベールに包んで世界中から観光客を呼び込む。
以上、ベテラン添乗員さんのメテオラ解説だった。 -
人間は100%合理的に行動するわけではない。「ミステリー、ファジーのままにしておいた方がいい場合もある」「調べれば分かることであっても、知らぬままにしておいた方がいい場合もある」
私の心に、突然、ある考えがひらめいた。
「次のCT検査、止めちゃおうか?」 -
転移・再発したガン患者にとって、その後の検査(特にCT検査)は恐怖である。もし検査結果が黒(転移あり)だったら、兄と同じように今度こそ絶望してしまう。しかし、その場合でも父や兄の悲惨な闘病生活を見ているのでこれ以上ガンセンターに世話になるつもりはない。今やっている民間療法をもっと真剣にやるだけである。
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もし検査結果が白(転移なし)だったら、大喜びだ。しかし、無罪開放された私は恐らく自分勝手な生活にもどるであろう。そして再びガン再発・転移の可能性が高まる。なぜならばガンは私が作ったもの、私の生活習慣こそガン発生の原因だからである。
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ならば、検査をしなかったらどうだろう。ガンは再発しているかもしれないし、してないかもしれない。ファジーのままにしておく。その代わり今までの様々なガン治療は継続していく。
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ガンを敵とみなして総攻撃(手術・抗ガン剤・放射線)するのではなく、ガンは親戚・友達とみなす。「ガンちゃん、少しおとなしくしておいて」と願い、自分の免疫力をアップさせてガンと仲良く共存する。ガンと共存さえしていれば人間そう簡単には死なないはずである。
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そして、もし何らかの悪い症状(呼吸困難、腸閉塞、血便・血尿等)が体に出てきたら、その時はガンセンターでしっかり調べてもらう。末期ガンによる苦痛の開始かもしれないし、手遅れかもしれない。
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そして、精密検査の結果、その症状の原因(病気)が分かっても治療に入るかどうかは別問題である。治療せず自然のままにしてホスピス入院という方法もある。人間は必ず死ぬ。潔く死を受け入れる。
このように考えて私は予約したCT検査をキャンセルすることにした。ガンセンターと本格的な決別である。 -
帰国して、予約してあるCT検査をキャンセルしてみると急に心が軽くなるのを感じた。検査の恐怖が消えた!もうガンセンターに行かなくてもいい。この安心感は大きい。
(注:勝手に検査をキャンセルしただけである)
私は晴れ晴れした気分で国内旅行・海外旅行に出かけるようになった。命が未来につながっていく。
写真:「エルシド・ラ・セイバ・ビーチ・コスメル」 -
そして、毎年、メキシコ(カンクン・コスメル)に旅立った。勿論、目的地はコスメル・サボーアホテルである。しかし、欲張りな私はその前後に色々なカリビアンリゾートに滞在した。ある時、コスメルにあるホテル「エルシド・ラ・セイバ・ビーチ・コスメル」に1週間(7泊)滞在した。リゾートクラブの海外交換RCIを利用。(1人旅)
「メキシコ(コスメル)のリゾートクラブⅡ」
http://www.e-funahashi.jp/abroad/mexico5/index.htm -
日本との時差が解消されておらず、やたらと朝早く起きてしまう。現地時間朝4時起床、外はまだ暗い。部屋で軽くストレッチをして体をほぐす。そして部屋でお気に入りのコーヒーを煎れて早朝の読書タイムである。1人旅なので何をやっても自由。物音1つしない静かなホテルの部屋で健康関係・ガン治療関係の本を読む。頭は冴え渡り著者の主張が心にどんどん入ってくる。
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読書に飽きたら日本から持参した英会話の本を出して英語の勉強をはじめる。英文雑誌や英字新聞も読んでみる。不思議とよく読める。英語が素直に頭に入っていく。気がついてみると外は明るくなっており、豪華客船がやってくる。急いでビーチに出て豪華客船を出迎える。ロイヤルカリービアン社の巨大船である。
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しばらくするとまた沖合に豪華客船が現れる。形からカーニバル社の船である。反対方向からも豪華客船がやってくる。今度はセレブリティ社の船である。コスメルはカリブ海クルーズの有名な寄港地になっているので、毎日、巨大クルーズ船が続々と入港する。
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一通り客船の入港を見とどけてから部屋にもどる。さて、朝食だ。今朝はスーパーで買ってきた食材を使って、簡単な「コンチネンタル・ブレックファースト」(写真)を作る。勿論、バルコニーでの朝食である。そして、豪華客船を眺めながら朝食にする。クルーズファンにとっては最高のロケーションでの朝食である。メキシコのユカタン半島はライム(レモン)の生産地なので、ライムを沢山買ってきて生野菜に搾る。健康に配慮してライム汁をドレッシング代わりにする。
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このホテル滞在で「早寝・早起き・早朝勉強」という生活パターンが出来上がった。私は学生時代より遅寝・遅起きの典型的な夜型人間だった。夕食を終えてからダラダラと読書・パソコンをして深夜1時頃に(疲れ果てて)寝るパターンだった。それが50年間くらい続いた。長年続いた生活習慣を変えるのは難しい。
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しかし、これがコスメルの旅で激変した。この旅以降、今現在まで私は夜10:30就寝、朝05:30起床を継続している。早朝のコーヒーを味わいながら英語の勉強を開始する。英文週刊誌「ビジネスウイーク」を読み、「瞬間英作文」のシャッフルトレーニングをし、「音読パケージ」でリスニングの練習もはじめた。
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英語の勉強を1時間~1時間半してからパソコンを開く。マーケット情報をチェックし、フェイスブック、フォートラベルを見る。その後、旅行記を書いたり自分の興味のある分野でネットサーフィンをしたりする。そして、朝8時頃、やっと朝食である。
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私の生活を夜型から朝型に変えてくれたのもコスメルである。やはり「旅が私の人生を変えた」。この夜型から朝型への生活リズムの変換は大きい。
夜10時頃から深夜2時頃までは睡眠のゴールデンタイムで、この時間帯の熟睡が人の健康を左右する。副交換神経が活性化し細胞を修復していく。当然、リンパ球はガン細胞を攻撃してくれる。熟睡している間にガンが治っていく。
では、どうしたらよい眠りに入れるのか?以下の本が参考になる。
参考図書:菅原洋平『あなたの人生を変える睡眠の法則』自由国民社 -
ある年の冬、コスメルのサボーアホテルに妻と共に1週間滞在し、オールインクルーシブ(飲み食い自由)のカリビアンリゾートを満喫した。ビーチに寝転がっていても暑くなく寒くない。目の前はカリビアンブルーの海、「ここは天国みたいな所ね」妻の感想である。そして、チャンカナブ公園の海底に沈むキリスト像・マリア像に妻も対面した。妻が言う「ガンは治っているわよ」
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我々はコスメルに渡る前、カンクンにある「ロイヤル・ソラリス」に泊まりカリビアンリゾートを満喫した。カンクンのビーチは本当に美しく何度来ても飽きない。以下、ロイヤル・ソラリス滞在の模様を写真で紹介しながら、もう1つ、私の取り組んだ食生活を紹介する。
「メキシコ(カンクン)のリゾートクラブⅡ」
http://www.e-funahashi.jp/abroad/mexico4/index.htm -
ガン細胞は甘いもの(糖質)が好きである。ガン細胞は正常細胞に比べて3~8倍ものブドウ糖を取り込むという。ガンの全身検査PET検査はこの性質を利用してブドウ糖に近い成分(FDG)を注射してガン細胞だけを浮き上がらせる。
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私も甘いものが大好きである。アルコールダメ人間の私は昔から甘党で「あんこ」が大好き。あんぱん、まんじゅう、小倉トースト…。さらに、ケーキ、クッキー。
スポーツクラブで汗を流した後、カフェで味わう「コーヒーと甘い菓子パン」、これが1日の至福の時間だった。 -
私のガン治療の最後の砦「甘党」が遂に陥落した。今から思えば私はスイーツ中毒だった。脳はひたすら甘いものを要求する。甘いものを食べれば瞬間的に幸福感に包まれる。そして、また欲しくなる。これはアルコール中毒、麻薬中毒と同じである。そして、ガン細胞も甘いものが大好きである。
参考図書
白澤卓二『砂糖をやめれば10歳若返る』(ベスト新書)
中野信子『脳内麻薬ー人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体ー』(幻冬舎新書) -
デイビッド・パールマター著(白澤卓二訳)『いつものパンがあなたを殺す』(三笠書房)は衝撃的だった。脳は炭水化物でダメージを受けている。炭水化物の過剰摂取は糖尿病のみならず頭痛・うつ病・認知症・アルツハイマー病等神経系統の病を誘発する。
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ご飯、うどん、そば、パン、パスタ、これら炭水化物は人間の主食であり、エネルギー源である。脳は唯一糖質(炭水化物)からエネルギー生産しているので主食をしっかり食べないと頭が回らない。と思っていた。しかし、その炭水化物こそ諸悪の根源だ、と著者は言う。「どういうこと?????」
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私は糖尿病ではない。よって最近流行の「糖質制限食」をする必要はない。しかし、糖質制限関連の本を読んでみると糖質の危険性と脂質の重要性を指摘している。端的に言えば「炭水化物をとるのをやめてタンパク質・脂質をとれ」である。すると糖尿病だけではなくガンはじめ様々な病気が治る、とある。本当か?
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私が読んだ糖質制限関係の本を以下あげておく。それぞれ説得力があり何かの真実がありそうだ。
江部 康二『主食をやめると健康になる ー 糖質制限食で体質が変わる』ダイヤモンド社
山田悟『糖質制限の真実ー日本人を救う革命的食事法ロカボのすべて』幻冬舎新書
夏井睦『炭水化物が人類を滅ぼすー糖質制限から見た生命の科学ー』光文社新書
宗田哲男『ケトン体が人類を救うー糖質制限でなぜ健康になるかー』光文社新書
渡辺信幸『日本人だからこそご飯を食べるなー肉・卵・チーズが健康長寿をつくるー』
講談社α新書
西脇俊二『断糖のすすめー高血圧・糖尿病が99%治る新・食習慣ー』ワニブックス -
私はガン対策としてゲルソン療法を実践してきており、玄米・野菜そしてニンジン・リンゴジュースの食生活を続けてきた。基本的に肉・油を避けた「いわゆるヘルシー食」である。糖質制限食と明らかに反する。
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ガンセンターと縁を切って5~6年、ガン患者という意識も薄れてきてゲルソン療法もかなりいい加減になってきた。そこで少しずつタンパク質・脂質を沢山とるような食生活に変えていった。玄米ご飯は朝は食べず、お昼と夜に茶碗7割程度のみ。好きだったそば、パンも極力避け、野菜を大量に食べる。そして、夕食は必ず魚か肉を食べる。
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糖質制限書籍の理論によると人間のエネルギー生産は糖質による「解糖系」と脂質による「ケトン体系」の2つがあり、ハイブリッドエンジンのような働きをしているという。炭水化物をとれば解糖系が働き、体内の糖質がなくなると(脳は空腹感を感じる)今度はケトン体系回路に変わる。
参考図書:藤田紘一郎著
『がんになりたくなければ長生きエンジンに変えなさい』(かんき出版)
『50歳からは炭水化物をやめなさい』(大和書房) -
ケトン体回路は体内の脂質を原料に酸素を使ってゆっくりエネルギー生産をし省エネで効率がよい。人類は少々食べなくても体内に蓄えた脂質(脂肪)を燃焼させて生きていける。ここでお腹がすいた(脳が命令する!)と思って糖質をとると、特に甘いものを食べると、体内のエネルギーは瞬時にケトン体から解糖系に変わってしまう。
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空腹に耐えることによってケトン体回路が全開し体のあちこちに積み上がった脂肪が燃焼される。よって痩せる。ダイエットが成功し体はより健康になる。しかし、これは続かない。人は空腹に耐えられない。南雲吉則氏の実践には普通の人はついていけない。
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ここに「ココナッツオイル」が登場する。ココナッツオイルは中鎖脂肪酸で肝臓で速やかに(30分くらいで)ケトン体に変換される。ケトン体は脳に吸収され脳のエネルギー源となって働く。よって空腹感が抑えれ、脳が活性化する。これは本当だった。
注:品質のよい「エキストラ・バージン・ココナッツオイル」限定 -
私は早朝のコーヒー+トースト(甘いジャム付き)、夕方の運動後のコーヒー+甘い菓子パンをやめた。そのかわり、早朝はココナッツオイル入のコーヒーのみ、夕方はココナッツオイル入のコーヒー+ナッツ類である。そして、空腹を感じるたびに無意識に甘いお菓子を食べる習慣をやめた。時々、コンビニに立ち寄って「コーヒーとスイーツ」を買うのもやめた。空腹は解糖系からケトン体系への変換のシグナル。
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空腹の時にココナッツオイルを取ると空腹感が抑えられる。そして頭が冴えてくる。まさにケトン体が頭にどんどん入ってくる感じである。逆に空腹の時に甘いお菓子を食べると、(実に幸せ…と脳が感じるが)空腹感は満たされず、もっと欲しいと脳が要求する。脳は自分の体の健康は無視し、脳の欲求のまま命ずる。
藤田紘一郎著『脳はバカ、腸はかしこい』 -
ココナッツオイルとプチ糖質制限食をはじめて今では2年ほどなるが、体重は自然と減少し、65才の今現在「体重61kg、身長171cm、BMI 20.86、体脂肪率10%」というアスリート並の体になった。勿論定期的に行なっている血液検査の結果は全て異常なしである。そして、今では甘いものをそれほど欲しいとは思わなくなった。スイーツ中毒から抜けた。このようにして私はガンセンターと縁を切って9年、CT検査をせず命をつないできた。
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災害は忘れた頃に降りかかってくる。私はここ数年間、自分がガン患者であるということを意識しないほど健康的で充実した日々を送っていた。ところが、昨年、私の体に異変が起きた。第1弾が風邪でもないのに「声がれ」になった。ネットで調べてみるとガン転移の可能性あり、である。近くの耳鼻咽喉科で鼻からファイバーを入れて検査してもらったが、特に異常なしだった。この声がれは2ヶ月近くも続き、不安の日々を送っていた。しかし、最後に本当に風邪をひき、発熱・のどの痛みが発生、風邪が治ると同時に声がれも治った。一体あれはなんだったのだろうか?
写真:コスメル「サボーア・ホテル」 -
異変第2弾が不整脈である。私は昔から不整脈があったが、近年、急に増え出した。そこで近くの循環器専門の「ハートクリニック」で見てもらった。心電図、24時間心電図のホルター、血液検査、そしてレントゲン等、検査を受けた。その結果は不整脈はあるが、それが急に大きな心臓欠陥になることはない。という安全宣言を頂いた。
ここで私が一番嬉しかったのは、肺のレントゲン写真が実にキレイだったことである。甲状腺ガンの肺転移の可能性を聞くと、CTを取らない分からない、という返事だった。しかし、母の肺炎の時のレントゲン写真と比べれば雲泥の差がある。ひょっとしたら「肺に転移してないかも」という希望が湧いてきた。
写真:コスメル「サボーア・ホテル」 -
異変の第3弾は本当に悪夢だった。ある時(2016年5月)、大量の「血尿」が出た。最初は普通の色だったが後で鮮やかな赤の血尿が続き、最後に血糊のようなものも出てきた。この瞬間、私は「ウワー~、地獄に落ちたか」「遂に来たか」と思った。心臓は高まり心は動揺している。女性は慣れているかもしてないが、男にとって大量の血尿はショックそのものである。
写真:コスメル「サボーア・ホテル」 -
真っ暗なリビングルームに寝転がって「何が起こったのか?」と考えてみる。どう考えても大量の鮮血なので、前立腺ガン、膀胱ガン、腎臓ガンその他、どこかの末期ガンが破裂して出血したのでは?という悪い妄想にとらわれた。実はその後も血尿が続いた。量も色も格段に少なくなっていたがこれも恐怖だった。
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この時、私は本当に思った。「人生これまでか。やはりガンは甘くなかった。しかし、2度目のガン手術から9年、日本・世界に旅立ち、好きなことは全部やった。2人の子供は立派に成長し結婚し独立もした。何も心配はない。もう死んでもいいかな?いい人生だったな…」
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そして、ガンセンターで徹底的に調べてもらった。尿検査・血液検査・膀胱鏡・首の超音波エコー・そして造影剤入CT検査(甲状腺ガンの転移を調べるため首から腰まで全部)を受けた。この結果、「明確なガン転移なし」だった。甲状腺ガンは転移していなかった。他の臓器もガンの形跡はなかった。私はガン転移を防いだのである。
私は神と仏に感謝した。そして、思った。最近行ってなかったコスメルに行き、カリブ海に沈むキリスト様・マリア様にお礼をしよう。
そして、2017年2月12日成田を飛び立ちコスメルに向かったのである。
「カリブ海に沈むキリスト像・マリア像再会への旅」(全4編 完)
追伸1:血尿の原因は?実は血尿が出た日の朝、私は珍しく便秘になり、相当ふんばって出した。その後、血尿が出た。医者の推察として前立腺の周囲の毛細血管が(ふんばった時に)切れて出血したのでは?ということである。そのように考えればつじつまが会う。その後、一切血尿はない。終わってみれば「何だ、そんなことか~」である。
追伸2:今現在ガンに悩んでいる方々で私のガン闘病をもっと詳しく聞きたいという人がいれば私のホームページ経由でeメールを下さい。直接お会いして話してもいいかな?と思っています。私の経験が皆様のお役にたてれば幸いです。
http://www.e-funahashi.jp/
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