2015/02/10 - 2015/02/10
217位(同エリア946件中)
あおしさん
今日はルクソール観光の日。
古代エジプトは前半の首都がカイロ近くのメンフィス(なのでギザをはじめ、ピラミッドが周辺にたくさんある)、第18王朝から後半が当時はテーベと呼ばれたルクソール、最後のギリシア人のプトレマイオス朝はアレキサンドリアと代わりました。
日本でいえば古墳のたくさんある奈良がメンフィス、長く都だった京都がルクソール、で、アレキサンドリアが東京みたいな感じでしょうか。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今回の旅行ではルクソールのホテルが一番豪華&快適でした。
さすがに世界的な観光都市。
朝食もビュッフェ式だが、盛りだくさんで食べごたえがありました(これが失敗だったのですが)。 -
さて、8時半にホテルを出発。
まずは一番混むらしいので、朝一番に「王家の谷」へ。
「王家の谷」とは、歴代ファラオの墓が密集しているところです。
ここは駐車場しか写真を撮るのを禁止。
お墓だからか、写真を撮られて勝手に商売に使われたくないからでしょうか。
奥にある高い山がピラミッドに似ているとのことで、ここが歴代ファラオの墓の場所に選ばれたそうで、80近いファラオのお墓があるとか。 -
まずは、なんといっても、かの有名な「ツタンカーメンのお墓」へ。
「ツタンカーメンのお墓」に入るには、王家の谷の入場料(約1500円)とは別にさらに特別料金(1500円)もかかります。
エジプト政府はなかなか強欲ですね。
穴の中を下りていくと小さな部屋が2つあり、1つの部屋にはツタンカーメンのミイラ、もう1つの部屋には石棺がおいてあります。
ミイラを見るとまるで子供のように小さい。
現代人とは単純に比較はできないでしょうが、ラムセス2世は190センチあったそうだし、8歳で即位し、18歳で亡くなった彼は、発育不全の障害者のだったかもしれないと思いました。 -
さて、ツタンカーメンのミイラを見た後、出口に向かって緩やかな坂道を上がっているときに気分が悪くなってきました。
その後「メルエンプタハ」という別のファラオの墓も往復したのだけど、さらに吐き気が強く、いったんトイレで「もどして」しまいました。
ツタンカーメンの呪い?ってことではないでしょうけど、昨日の夕食も吐いてしまったし、たぶん消化不良、朝食の食べ過ぎ、ハードスケジュールの疲れなどが重なったのでしょう。
しばらくベンチで横になっていたが、治りそうもないので、王家の谷の見物は切り上げて、車の中で移動しながら1時間ほど横にりました。
移動中の車の中から。
ルクソールでは今でもあちらこちらで発掘作業が行われています。 -
だいぶ落ち着いてきたので、今度は「ハトシェプスト葬祭殿」へ移動しました。
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長いスロープを登ったところにある葬祭殿の入り口。
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ハトシェプストは夫のトトメス2世が若くして亡くなり、側室の子・トトメス3世が8歳と幼かったので、王位についた女性です。
意図しなかった王位だったでしょうが、有能な女性で、彼女の時代にエジプトは経済大国に成長しました。 -
ハトシェプストの像。
女性ながら髭をつけた「男王」として統治していたと言われています。
里中真智子さんの漫画「海のオーロラ」は女王ハトシェプストからトトメス3世の時代が舞台になっています。
もし、ここに行くんだったら、一読するのがおすすめ。 -
女王ハトシェプストはエジプトを経済大国にしましたが、やがて成長したトトメス3世により「死」に追い込まれました。
トトメスは経済大国になったエジプトを率いて各地へ領土を広げ、「古代エジプトのナポレオン」と言われるまでエジプトを強国としています。
美しい女王のレリーフも残っていますが、女王の顔はつぶされています。
トトメス3世が即位後、つぶさせたとされます。
よほど、恨みがあったのでしょうか。 -
またここは、1997年、テロリストの観光客襲撃事件があり、60人ほどの観光客が殺される事件が発生しました。
日本人も新婚旅行の人など10数人が殺されて大ニュースになりましたので、記憶にある人もいるでしょう。
1人1人ひざをついて座らされて、銃で後頭部から撃ちぬいて殺害する、という残虐な事件でした。 -
隣にも別の王様の葬祭殿があったようで、現在発掘調査中のようです。
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さて、いったん回復したはずの体調がこの葬祭殿の3階までのスロープを往復したら、また具合が悪くなり、またまたさらに吐いてしまいました。
本当はもっとゆっくりしたかったけど、車に戻って、また横に。
昼食もキャンセルしてもらい、2時間ほど横にまりました。
もう若くはないんだなあ、とかおとといアスワンで蚊に刺されたし、まさかマラリアじゃないだろうな、とかいろいろ考えてしまいました。
メムノンの巨像。
本当はこの後ろに神殿があったようだが、今はこの像だけ残っています。
車から降りるのはしんどかったので、車の中から見ただけです。 -
残るはルクソールの一番の見どころ、ラムセス2世の作ったカルナック神殿へ向かいます。
ふらふらながら、ここは絶対はずせないので、20歩歩いて座って休憩、でまた20歩歩いて、のスローペースで。 -
カルナック神殿は今残っているエジプトの神殿でもっとも大きな神殿です。
その迫力はラムセス2世の巨大な権力を十分想像できます。
190センチの大柄な体格、90歳の長寿(当時のエジプト人の平均寿命は40歳くらいだったとか)と当時のエジプト人から見ても、「神」のように見えたことでしょう。 -
この神殿の一番の見どころはものすごい太い列柱。
この巨大な列柱が140本も並ぶ様子はものすごい迫力です。 -
直系10mくらいでしょうか。
これだけの巨大な列柱を作ることができたのは、ラムセス2世の権力の大きさを実感することができるでしょう。 -
ここは映画「ハムナプトラ 2」の舞台にもなっています。
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列柱には「ヒエログリフ(象形文字)」
「辞書」というべきロゼッタ・ストーンが1799年、ナポレオンの軍勢で発見されて、解読が始ましましたが、それでも、解読に成功するまではヨーロッパの学者は苦労したようです。
それは文字に意味がある「表意文字」と意味がなく音だけの「表音文字」の2種類の文字があったからで、アルファベットという表音文字しかしらないヨーロッパ人にはコペルニクス的発想の転換飛躍が必要だったそうです。
ちなみに古代エジプト人と同じく「表意文字」と「表音文字」の2種類の文字を使いこなしている、(おそらく)世界唯一の民族が私たち日本人。
私たちは漢字という表意文字とひらがな・カタカナという表音文字を当たり前のように使いこなしています(中国人は漢字のみ、韓国人はハングルは使えても、漢字が使えない人が増えているそうです)。
もし、当時日本人のエジプト学者が解読レースに参加していたら、1番のりは日本人だったかもしれません。 -
ふんころがし。
エジプトでは「スカラベ」と言われて神の化身とされました。
映画「ハムナプトラ」ではスカラベの大群に人が骨まで食べつくされるシーンがあるが、もちろんフィクションです(笑。 -
なんとかカルナック神殿見物を済ませて、ルクソール空港へ。
今度は4時20分発の飛行機が強風で遅れているとのこと。
早くホテルで横になりたいのに、「泣きっ面に蜂」です。
空港のベンチで横になっていたら、幸い1時間の遅れですみ、カイロへ。
ホテルについたら、すぐに寝てしまいました。
この日は結局「絶食」でした。
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