2016/12/31 - 2017/01/02
35位(同エリア119件中)
ROSARYさん
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2017年のお正月休み、冬は暑い所に行こうと2度目のメキシコへ。前回はメキシコシティとユカタン半島を巡ったので、中央高原を中心に回りました。
その1は、オアハカ州の州都、オアハカ市。標高1500mで周囲を山に囲まれた盆地です。周辺部もいれると今や100万人の人口を抱えるそうです。
オアハカは1500年前後から建てられ始めたコロニアルシティ。モンテ・アルバン遺跡とあわせて世界遺産に登録されています。旧市街は石畳の道が碁盤目状に続き、ちょっと京都を思わせる古都。治安もよく、街歩きも怖くありません。地図を片手に道路の表示をチェックして歩けば、道に迷うこともなく、朝、昼、夜と表情を変える街を堪能しました。
オアハカのもう一つの魅力は、近隣にたくさんの先住民の村があること。お祭りの季節には、村ごとに民芸品を持ち寄って、整然と並んだブースで産直販売するマーケットが出現します。街中で買うよりお買い得だし、その場で作りながら売っていたりして、雰囲気もとてもよい。現金しか使えないのが難点ですが、高品質の民芸品を買うことができます。今回は時間がなくいけませんでしたが、オアハカに滞在して、こうした村々を訪問するのも楽しそうです。
オアハカの食べ物と言えばモーレソース。ネグロ(黒)、ロホ(赤)、アマリージョ(黄)、ベルデ(緑)、チチロ、マンチャマンテル、コロラディートの7種類あるそうですが、チョコレートを使ったネグロが特にオアハカらしいものだそう。私はマンチャマンテルソースをいただきました。フルーツやスパイスをたくさん使った、コクのあるソースでした。
そのほか、裂けるチーズや、「焦がしミルク」味のアイスクリームなども。
オアハカからは2つの遺跡、ミトラとモンテ・アルバンにそれぞれ半日観光で行くことができます。コロニアルシティと先住民(サポテコ、ミステカ)の遺跡の両方を気軽に楽しめるオアハカ。いつかまたゆっくりと滞在したいと思いました。
・成田からメキシコシティ、飛行機を乗り継いでオアハカへ。
・夜のソカロ広場とカテドラル。夕食はタコスとケサディーヤで軽く。
・早朝の街歩き。カラフルな街並みと、旧市街の西のはずれ、ラソレダー教会。カテドラル。
・午前中は緑のアルカラ通りとその周辺の街歩き。サポテコ族出身のベニート・フアレス大統領が若い頃に住んだ家や水道橋の跡、石の十字架など。
・サント・ドミンゴ教会と、その修道院を改装した文化博物館。
・(ミトラ遺跡から戻った後)夕方の民芸市場と、チョコレート屋、肉屋街。
・夕食はモーレソース。夜のアルカラ通り。
・翌日、(モンテ・アルバン遺跡から戻った後)ラソレダー教会前でアイスクリーム。
・織物博物館と昼食、その後メキシコシティに向かいます。
表紙写真は、石畳のマヌエル・ガルシア・ビヒル通り。ベニート・フアレス大統領の旧家は、プレートのついた茶色とペールブルーの家の1つ手前です。(本文にあります)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- アエロメヒコ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- JTB
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大晦日の成田空港。次々と飛行機が飛び立って行きます。
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メキシコシティまでの機内食、その1。
個人的には、アエロメヒコの機内食は結構食べやすいと思います。 -
機内食その2。朝食です。サーモンごはん、美味しくいただきました。
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メキシコシティ上空。1000万人を超える人口とあって、どんどん周辺に拡大しています。
そういえば、メキシコ全体の人口は2015年に日本の人口を超えたそうです。 -
メキシコシティ、ベニート・フアレス空港に到着。
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ここで乗り継いで、オアハカまで。
国内線と国際線が同居しているこの空港では、乗り継ぎのシステムが面白く、入国審査のあと、一旦預けた荷物をピックアップしてから、外に出ないで、すぐ右手で荷物だけを預けます。(荷物のタグは最終目的地までになっています)
人間のほうは、左手の乗り継ぎのレーンから、手荷物検査を受けて再びエアサイドへ。
乗り継ぎの待ち時間の長かったこと!
ただアエロメヒコは、ボーディングの開始時間が1時間くらい前と早く、ほぼ定刻に飛び立つのがありがたかったです。 -
バスで飛行機へ。歩いてタラップを上ります。
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オアハカまでの飛行機は左右に2席ずつ。皮シートのエンブラエル(ブラジル)。
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長かった大晦日が暮れていきます。2016年最後の夕日。
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夕闇迫る、オアハカ空港に到着。
タラップを降りて、歩いて空港建物に入ります。ソソコトラン国際空港 (OAX) 空港
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街の中心部にあるホテルまでは車で20分ほど。
La Noria Centro Historico ホテル
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お金持ちの邸宅を改装したホテルとのことで、部屋はそれぞれ雰囲気が違うそうです。
フロントの前です。クリスマス飾りがかわいいですね。 -
この日の夕食は、ソカロ広場に面したカフェで。
カテドラルがそびえ立っています。
大晦日とあって、人出もたくさん。花火が上がり始めています。 -
カテドラルを眺めながら飲む、メキシコのビール。
ラ プリマベーラ 地元の料理
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オアハカ名物、裂けるチーズを挟んだケサディーヤ。
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そして牛肉のタコス。
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夜のカテドラル。
カテドラル (オアハカ) 寺院・教会
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中ではミサをやっていました。そっと退散。
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イチオシ
カテドラル前の大ツリー。
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子供たちが線香花火をやっていました。
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ソカロ広場の飾り物。
先住民の暮らしを表しているのでしょうか。中央広場 (ソカロ) 広場・公園
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さて翌朝です。元旦とあって、朝食が普段より1時間遅い8時開始だそう。せっかく降りてきたので、そのままお散歩にでかけました。
カラフルな街並みも、弱い朝の光の中では沈んで見えますね。 -
朝のカテドラルです。
扉が閉まっています。カテドラル (オアハカ) 寺院・教会
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ラコンパニア教会。
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中はレモンイエローと茶色でシックにまとまっています。
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ベニート・フアレス市場の向かいにあるホテル。
激しいフクシアピンクで目立ちますね。
市場はまだやっていませんでした。 -
カラフルな街並みを歩きます。
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旧市街の西はずれ、ラソレダー教会までやってきました。
ラソレダー教会 寺院・教会
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バロック様式の教会。
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ファサードの彫刻が見事です。
(この写真は翌日の午後に撮影したもの) -
中に入ってみましょう。
ラソレダーとは「孤独」と言う意味。我が子キリストを亡くして、悲しみに暮れる聖母の姿を表しているそうです。オアハカの守護聖人として、多くの信仰を集めている教会です。
祭壇には喪服を着た聖母像。かつてはダイヤや真珠で装飾されていたそうです。 -
天使がシャンデリアを掲げ持っています。腕が折れないのでしょうか。
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ラソレダー教会の前は、踊りの広場と呼ばれています。
12月18日のラソレダー聖母の祝日には、ここで先住民の踊りが繰り広げられるそうです。
教会の横手は警察の建物でしょうか。たくさんの警官が大晦日の警備の疲れを癒やすためか、広場でくつろいでいました。 -
イチオシ
2015年11月に撮影されたグーグルストリートビューとは色合いが違いますが、同じ建物です。
家を改装するときは、開口部にちょっとしたひさしのような出っ張りをつける決まりになっているそうです。
また市に届け出ると、周辺の家の色合いを見て、何色が足りないから・・・ということで、壁に塗る色の方向性を決められるのだとか。 -
カテドラルが開いていたので入ってみました。
昨夜、人でいっぱいだった祭壇前も、今はひっそり。カテドラル (オアハカ) 寺院・教会
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祭壇の奥のステンドグラス。聖霊の絵ですね。
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ドーム天井にも装飾が施されています。
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同じような色合いですが、これはホテルの食堂。
ようやく朝食にありつけました。La Noria Centro Historico ホテル
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さて、ここからはガイドの方と一緒に観光です。
まずはアルカラ劇場。当時の大統領がフランス趣味で建てたものだそう。 -
イチオシ
ここからは歩行者天国になっている、アルカラ通りへ。
オアハカは「緑の街」とも呼ばれているそうですが、それはこの右手の建物のように、緑色の石を使う建物が多いため。雨に濡れると、緑の色が濃くなるそうです。 -
途中、家の前に大きなくす玉が吊るされていました。
ピニャータと呼ばれていて、クリスマスの飾り。中にお菓子などを入れて、割ってお祝いするそうです。もとは7つの大罪にちなんで、7つの角で作られていたけれど、今はたくさん角のあるものが多くなったとのことです。 -
イチオシ
緩やかな坂を上って見えてきたのは、サント・ドミンゴ教会。
サントドミンゴ教会 寺院・教会
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世界遺産のマークがありました。
教会が閉まっているので、もう少し先まで歩きます。 -
なにやら物騒な壁画。
かつては先住民など文盲の人が多かったので、メッセージを絵で表したそうです。その名残で、今も壁画は多いそうです。 -
カルメンアルト教会。
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中は簡素な作り。
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石畳の先、丘の上に見える白いテントは、毎年夏に行われるゲラゲッツァ祭りの会場だそうです。
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ブルーと茶色の小さな家は、ベニート・フアレス大統領が青年時代に住んだ家。サポテコ族出身で、田舎からオアハカに出て学んだのだそうです。
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さらに先に行くと、かつての水道橋の跡。手前は泉です。
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その先の家の庭に、何やら白い実。
綿の木(ポチョーテ)だそうです。棘だらけの木です。 -
これは水道橋らしくみえますね。
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アーチの下には道が通っていたり・・・
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建物になって、扉がついていたりします。
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イチオシ
そろそろ教会と博物館がオープンする時間でしょうか。
戻る途中にあった、石の十字架。 -
直ぐ横手のカフェには、素敵なタイルの装飾。
これもストリートビューとは違う色合いになっていますし、そもそもタイルもなかったみたいですね。 -
サント・ドミンゴ教会まで戻ってきました。
手前の広場にサボテンが植えられているのが面白い。 -
まずはオアハカ文化博物館に入ります。もとは巨大な修道院だったところを改装したもの。
ドミニコ派の象徴、犬の模様がついています。オアハカ文化博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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入るとすぐに大きな回廊。
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左手奥の階段。
白と黒の矢車みたいなマークは、百合の花を表していて、これもドミニコ派の模様なのだそう。 -
イチオシ
この博物館の最大の見もの、モンテ・アルバン遺跡から出土したヒスイの頭蓋骨です。
元旦、かつ朝早かったからか、ほかに参観者がおらず、じっくりゆっくり鑑賞することができました。 -
金細工が出土するのも、モンテ・アルバン遺跡の特徴。
モンテ・アルバンはそもそもサポテコ族の祭礼センターだったところですが、放棄されたあとにミステカ族が墳墓として再利用し、そこから出土したのがこうした副葬品なのです。 -
そのほか、大きな羽飾りをかぶった像や、
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表情豊かな人物像、
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モンテ・アルバンの踊る人(実際は拷問されていた様子)のレリーフなども展示されています。
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博物館の裏手は植物園になっていて、沢山の種類のサボテンが植えられていました。
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巨大な丸いサボテンは、60年ほどかけてこの大きさになるそうです。
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文字らしいものを口から吐き出しているレリーフもありました。
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解読された文字の種類。
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陰陽をあらわすテラコッタ。
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巨大な修道院全体が博物館になっていて、じっくり見て回れば1日かかりそうです。
奥に見える塔がサント・ドミンゴ教会です。 -
博物館内の廊下。人っ子一人いません。
左右の小部屋に展示物が。 -
民芸品も展示されていました。
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修道院の図書館。
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日本特集だったようで、古い日本地図の他、哥麿の浮世絵も展示されていました。
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サント・ドミンゴ教会に入ります。
1555年から建築が始まったものですが、宗教戦争時代に内部は破壊され、最近になって祭壇が再建されたとのことです。サントドミンゴ教会 寺院・教会
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入り口の直ぐ上の生命の樹は、創建当時のもの。
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ゴージャスな内部。
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これを再建したのですから、すごいお金と努力の賜物ですね。
木の上に何カラットもの金箔を貼ったものだそう。 -
教会の後ろ方向。
目がくらむばかりです。 -
イチオシ
入り口右手には、ロザリオの聖母。
こちらの祭壇もウルトラバロック様式。 -
こちらは、ミトラ遺跡の観光から戻ったあとの、夕方のサント・ドミンゴ教会。西日を浴びて、輝いています。
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イチオシ
生命の樹もこの通り。午前中よりも光り輝いて見えます。
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サント・ドミンゴ教会の近くで開かれている、民芸品のマーケットです。
村ごとに地元の手工芸品を持ち寄ったマーケットです。とても整然としていて見やすいし、ボッタクリがないのも安心ですね。
お祭りなどの際だけ、マーケットが開かれるとのことです。 -
こんな風に、実演もしてくれます。
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それ以外にも、お店の中で作業をしていたり。
このお店でハートのアクセサリーを買いました。 -
カテドラルの裏手です。建物の緑色が印象的ですね。
あ、何かパレードをやっているようです。 -
イチオシ
頭に大きな飾り物を載せた女性や、巨大な人形が踊っています。
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カテドラルの前には、スケートリンクが作られていました。
みんなへっぴり腰で、壁に張り付いています。 -
もう少し足を伸ばして、ベニート・フアレス市場のほうまで行ってみましょう。
夕方になって、市場も開いたようです。
外で売っていたのは、虫。唐辛子と同化していますが… -
オアハカ名産のひとつ、チョコレート。
といっても、ホットチョコレートなど、飲みものとしていただくようです。
カカオ豆を量り売りで買って・・・ -
軽く潰したものを、機械に入れてさらに細かくすりつぶします。
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こんな風にね。
そのまま食べるようなチョコはほとんど売っていませんでした。 -
道の向かい側の市場は肉屋街。
薄く開いた肉を買って・・・ -
その場で焼いてもらいます。
すごい煙。 -
サルサも作っています。
テーブルがあって、そこで食べるようです。 -
タマレという、トウモロコシ粉の生地に具を入れてバナナの葉っぱでくるんで蒸した前菜も売っていました。
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この市場を抜けると、ベニート・フアレス市場。中はあまり撮影が好まれないとのこと。一枚だけ撮って、自粛しました。
ベニートファレス市場 市場
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日が暮れてきました。
夜の観光バス? -
夕食は、レストラン・カテドラル。
2014年の秋篠宮両殿下のオアハカ訪問時にも立ち寄られたとのこと。 -
私は、豚ひれ肉のマンチャマンテレス(モーレ)ソース。紀子さまもこれを召し上がられたとのこと。
マンチャマンテレスとは、テーブルクロス汚しという意味らしい。
フルーツがたっぷりはいっていて、それほど辛味はありません。豚肉にぴったり。 -
付け合わせのお豆とごはん。それにソースの追加。
ソースとごはんもよくあいました。スパイシーなハヤシライスって感じ。 -
えびのタコス。こちらは秋篠宮さまが召し上がったのだとか。
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そのときの写真も掲げられていました。
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さて、外に出てみると、朝は閑散としていたアルカラ通りが人でいっぱい。民芸品も売られています。
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夜のサント・ドミンゴ教会。早朝、昼、夕方、夜といつ見ても見飽きません。
サントドミンゴ教会 寺院・教会
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教会の上にオリオン座がかかっていました。
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夜のアルカラ劇場です。
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さて、翌日、モンテ・アルバン遺跡から戻っての、ラソレダー教会です。
教会前の広場には、なぜかアイスクリーム屋さんが軒を連ねています。
その中の1つに入りました。ナイアガラという名前のお店。 -
イチオシ
オアハカでしか食べられないという焦がしミルク風味のアイスに、サボテンのシャーベットを乗っけて。
焦がしミルク風味・・・なんだか煙っぽい香りで、意外と癖になりそうでした。 -
こんな風に、氷をたっぷりの桶の中に金属の容器に入ったアイスクリームを入れて売っています。
時々、お店の人がしゃもじでアイスクリームをかき混ぜていました。 -
そろそろオアハカ滞在も終わり。
ホテルの向かい側にある織物博物館を覗いてみました。
ちょうど、「しぼり」の展示が行われていて、中庭にはしぼりを施した布が翻っています。テキスタイル博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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羽毛風に繊維を毛羽立てた織物も展示されていました。
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地方ごとの刺繍の違いを表にしたもの。
現金の持ち合わせがなく、刺繍されたブラウスを買って帰れなかったのが残念です。 -
オアハカでの最後の食事は、ラオジャ。
La Olla メキシコ料理
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白ビールです。爽やか。
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前菜にタコのトスターダス。
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牛肉のグリル。シンプルなお料理だけど、これは本当に美味しかった。
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お店の入り口付近では、トルティーヤを焼いていました。
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オアハカを後にして、メキシコシティに一旦向かいます。
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