2016/08/08 - 2016/08/10
22位(同エリア117件中)
紅い翼さん
2016年の夏休み、北陸の能登半島を周遊する2泊3日のドライブの旅へ。
金沢から能登半島を北上し、まず手始めに羽咋周辺のスポットを巡ったのち、次にやってきたのが能登地方の中心都市である「七尾市」です。
この地は古くより国府や国分寺が所在する能登国の中心部で、室町~戦国時代にかけて、能登国守護・畠山氏累代により尾根山の上に築かれた「七尾城」は、その雄大な城郭構造などから“日本五大山城”の1つにも選ばれています。
今回の旅では、取りあえず能登湾の海の幸を盛り込んだランチをいただき、その後、戦国時代の名将・上杉謙信も称賛したという「七尾城跡」への登城を中心に、今もこの地に残る能登国の歴史の残滓を巡ってみました。
標高300メートルの山の中に広がるその規模に驚かされるとともに、何段にも積み上げられた石垣群を目の当たりにすると、さすが名城と称されるに相応しい貫録を今の時代に遺しているな~と感じられる城跡でした(^^♪
【 旅の行程 】
・七尾マリンパーク/能登食祭市場(能登の味処 漁師屋)~ 七尾城史資料館 ~ 七尾城跡 ~ 城山展望台 ~ 能登国分寺公園
【 2016夏休み・能登半島周遊ドライブの旅 】
・旅行記その1 ~能登半島の“付け根” 羽咋周辺に今も残る歴史ある神社仏閣&日本唯一の砂浜ドライブウェイへ♪~
http://4travel.jp/travelogue/11157996
・旅行記その2 ≪この旅行記≫
【 日本五大山城登城記 】
●春日山城(越後国)
春めく越後路歴史紀行【2】~戦国の名将・上杉謙信公の居城 春日山城登城記~
http://4travel.jp/travelogue/10775237
●月山富田城(出雲国)
悠久の歴史を刻む出雲路をゆく【3】~足立美術館の庭園美と尼子氏の夢の跡~
http://4travel.jp/travelogue/10569252
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 2.5
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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≪(ひとつ前の旅行記で)能登半島の西海岸側のまさに“付け根”に位置する「羽咋市」周辺に今も残る歴史ある神社仏閣とともに、日本で唯一、車で走ることができる「千里浜なぎさドライブウェイ」へ。♪≫
その模様はコチラ:http://4travel.jp/travelogue/11157996志雄パーキングエリア (上り) 道の駅
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〔 道の駅 能登食祭市場/七尾マリンパーク 〕
能登半島の羽咋市からさらに北上し、次にやってきたのが能登半島のど真ん中に位置する「七尾市」です。
着いたころにはすでに14時くらいになってしまい、何はともあれお昼ご飯を取ろうと思い、海沿いにある「道の駅 能登食祭市場」へとやってきました。道の駅 能登食祭市場 道の駅
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こちらには、海のすぐそばだけあって魚介類を扱うお店が並ぶ市場や、能登のグルメが味わえる飲食店が複数入っています。
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〔 能登の味処 漁師屋 〕
その中から選んだのが、こちらの「能登の味処 漁師屋」というお店。
せっかく能登半島まで来たからには、やっぱり海の幸を味わいたいですよね(^^♪能登の味処 漁師屋 グルメ・レストラン
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お店に入ると、14時を過ぎているのにかなりの賑わい。
んで、注文したのがこちらの海鮮丼!
丼に所狭しと並ぶお刺身類と、特大のお味噌汁に茶碗蒸しのセットになります。七尾フィッシャーマンズ ワーフ能登食祭市場 市場・商店街
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イチオシ
海鮮丼がお店のイチ押しのようで、A・B・Cの3種類あり、せっかくなので1番お高いCをチョイスしときました。
といっても、お刺身はもちろんのこと、ウニにイクラに大きなボタンエビまでついて2,580円。
東京でこれを食べるとなるともっと値が張るだろうなぁ。。。能登食祭市場 グルメ・レストラン
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食後、腹ごなしにぷらっと外に出て、目の前に広がる七尾湾を眺めながらデッキを歩いてみますが………あまりにも日差しが強すぎて早々に撤退(苦笑)
もう少し涼やか〜な季節なら海風が心地よいでしょうね〜。
ちなみに道の駅のとなりには、「七尾マリンパーク」という公園も整備されています。
お昼ご飯に能登の海の幸を堪能できましたし、そろそろこの日のメインイベントのスポットへと向かうことにしましょう。七尾マリンパーク 公園・植物園
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〔 七尾城史資料館 〕
そのスポットとは、“日本100名城”に指定されている「七尾城跡」です!
100名城に指定され、かつ“日本五大山城”とも称されているのですが、正直あまり知名度は高くないかな………ま、どちらかといえば通好みなお城かと。
その前にまずは、山麓にある「七尾城史資料館」へ寄っていきます。七尾城史資料館 美術館・博物館
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………そういえば今日は月曜日だった。。。
残念ながら休館日のため、資料館の見学はできませんでしたが、玄関横のポストに置いてあった“日本100名城スタンプ”は無事ゲット(*^^)v
ここで逃すと、次はなかなか来れませんからねぇ。 -
資料館のすぐ近くに、「七尾城跡」へと続く登り口の碑が立っていました。
案内板によれば、ここから「七尾城跡」まで3.7キロとの表示。
って、この炎天下の中、あの山の上まで歩いて行くのはハードだよなぁ。 -
〔 七尾城跡 〕
………と少しだけ心配しましたが、本丸の近くに“城山駐車場”が整備されており、麓からここまで車で来ることができるので一安心。。。
これまでに訪れた“日本五大山城”では、けっこう歩かされてきましたからねぇ。
ま、元々山の上に作られた防衛用の施設なのでしゃーないですけども(苦笑)
ちなみに麓の資料館までは循環バスが通っていますが、ここまでは来ていないようです。
ということで、実質的に車が無いとアクセス的にはキツイかと。七尾城山 自然・景勝地
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駐車場のそばにあった在りし日の七尾城の全景図。
このお城は石動山系の北端の尾根上にあり、周囲の大小の尾根にも無数の砦を配置した大規模な山城で、この絵を見るとまさに山上都市といった様相を呈しています。
室町時代の能登国守護・畠山氏が何代にもわたり、連綿とこの城を築城・増築してこのような姿になったそうです。七尾城跡 名所・史跡
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それでは、まずは七尾城の“本丸”を目指して歩いてゆきましょう!
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(七尾城跡の風景①)
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イチオシ
木々に包まれた小道をしばらく進んでゆくと、目の前に何段にも積み上がったお城の石垣が見えてきました!
「日本三大山城」にも選ばれている岐阜県の岩村城の石垣も凄かったですが、こちらもそれに劣らぬなかなかの威容( ゚Д゚)
今でもこんなに立派な姿で残っているもんなんですねぇ。
●春の薫りに誘われて…東濃・木曽・上伊那横断記【1】~明智鉄道に乗り、麗しき女城主の里へ① 日本三大山城・岩村城登城編~
http://4travel.jp/travelogue/11003282 -
お城全体の距離感が分かる案内図がありました。
“城山P”から歩き、現在は“調度丸”(弓矢などの武具を調える場所)に着いたところです。 -
“野面積み”で何重にも組まれた石垣の横を上ってゆきます。
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(七尾城跡の風景②)
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この苔むした感じの石垣が、古城の雰囲気をより一層醸し出して。。。
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(七尾城跡の風景③)
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その石垣を上り切ったところに、畠山氏の重臣で守護代を務めた遊佐氏の屋敷跡が残されています。
ここは本丸直下の重要な場所ですから、それに見合う家臣を置いたってことでしょう。 -
(七尾城跡の風景④)
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“本丸”へと続く最後のアプローチ。
ここにも三重に積み重なる石垣が♪
こんな山の上とはいえ、城の要所要所に石垣を配して防備を固めていた様子が見て取れます。 -
(七尾城跡の風景⑤)
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ついに“本丸跡”に着きました〜〜〜。
ここまでの所要時間は、駐車場から約10分とほぼ予定通りでした。
こういう規模の大きな山城の中では、極めて短時間で本丸まで来ることができますね。
この“本丸跡”周辺だけは木々が刈り取られ、そこに城山神社と大きな石碑が建っています。 -
(七尾城跡の風景⑥)
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石垣の先端に立ってみる(笑)
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お〜〜〜、さっきまでいた七尾市街と七尾湾が一望の下に♪
ちなみにここは、標高でいうと300メートルくらいになります。
戦国時代の名将・上杉謙信も、ここ七尾城の本丸に初登城した時に、
「聞きしに及び候より名地、(加)賀・越(中)・能(登)の金目の地形と云い、要害山海相応し、海頬嶋々の躰までも、絵像に写し難き景勝までに候」
とその素晴らしさを称賛したそうです。 -
お、向こうの稜線に構造物が見えるな。
あれが地図にも載っていた「城山展望台」でしょうから、ついでにあそこにも行ってみましょう。 -
イチオシ
(七尾城跡の風景⑦)
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“本丸跡”まで登城し、取りあえずの目的は達成。
さはさりながら、まだちょっとしか歩いてないので、もうしばし山城の中をさまよいますか(笑) -
“九尺石”の看板が出てましたが、どれなのかよく分からん…。
(真ん中の石ですかね) -
(七尾城跡の風景⑧)
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となりの郭らしきところに出ましたが、う〜〜〜ん、何も残ってないですねぇ。
まあ、これが城跡ってもんでしょうけど。 -
お、ここは“二の丸跡”だったんですか。
こういうCGを示してくれると、何とかイメージできて有難いですね〜。 -
ここからさらに“三の丸”の方へと道が続いていますが、ご覧のとおりけっこう細くて木々も茂って大変そうなので、このあたりで引き返すことに。。。
まあ、こういうスポットは無理のないほどほどの範囲にしときましょう。 -
(七尾城跡の風景⑨)
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(七尾城跡の風景⑩)
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そんなわけで、最初の城山駐車場まで戻ってきました。
本格的な遺構が残る山城とはいえ、本丸跡のすぐ近くまで車で来ることができ、アクセス的にも所要時間的にもとっても便利。
(今回は写真を撮りながらぷらっと歩いて1時間弱程度)
もちろん、“日本五大山城”に選ばれるだけあって、標高300メートルの山の中に広がるその規模に驚かされるとともに、何段にも積み上げられた石垣群を目の当たりにすると、さすが名城と称されるに相応しい貫録を今の時代に遺しているな〜と感じられる城跡でした(^^♪
ま、天守や櫓といった派手な建物は何一つ無いので、そういうのが観たい方にはおススメできませんが………。 -
〔 城山展望台 〕
引き続き、さらに山の上へ続く道をゆくと、「城山展望台」のゲートが見えてきますので、そのままゲートの奥へと車を走らせます。城山展望台 自然・景勝地
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ゲートを抜けてさらに進むと、行き止まりに駐車スペースがあります。
ここに車を置き、展望台目指して歩いてゆきます。
それにしても、まったく人の気配を感じないんだよなぁ。
ま、いいか(苦笑) -
(城山展望台の風景①)
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ものの数分も歩くと、六角形の展望台へ着きます。
さっそく展望台の2階へ♪ -
展望台の柱には、能登国の領主・畠山氏に関する解説がされていました。
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イチオシ
んで、展望台2階からの景色はというと………ちょ〜〜〜っと雲がかかってますが、ご覧のとおり七尾市街と七尾湾を一望の下に(^^♪
さっきの城跡よりも、こちらの展望台の標高が高い(約380メートル)ためか、眺望はこっちの方がよさげです。 -
(城山展望台の風景②)
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ここに据え付けられていたニコン製観光望遠鏡。
ちなみにワタクシのカメラもニコン製(ー_ー)!! -
イチオシ
お、さっきまでいた「七尾城跡」の“本丸跡”も望めますね〜。
見てのとおり、山の稜線の一部を削り取って形成されています。
こんなところで、七尾の山の中を彷徨うのも終わりに(笑) -
〔 能登国分寺公園 〕
そして最後に訪れたのが、山の麓の平野部分にひっそりと残る能登国の国分寺跡です。
七尾城も含め、このあたりが昔から能登国の中心部だったんですねぇ。
国の史跡に指定された国分寺の発掘跡は、現在「能登国分寺公園」として整備されています。
なお、公園内に「能登国分寺展示館」もありますが、月曜日のため休館でした。 -
イチオシ
ここ「能登国分寺」は、聖武天皇が国分寺建立の詔を発布してから約100年経た843年に建立されたと推定され、その後約400年にわたり栄えたものの、室町期に荒廃し、やがて歴史の表舞台から消えていったようです。
けっこうな広さの公園内を歩いてゆくと、復元された南門とそれに連なる塀が見えてきました! -
(能登国分寺公園の風景①)
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(能登国分寺公園の風景②)
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門の向こうには、当時の“講堂”などの建物の敷地範囲が分かるようになっています。
まあ、後は想像力を働かせるしかないですが、こうやって1,000年以上前の遺構が残っているだけでも大したものですし。 -
(能登国分寺公園の風景③)
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折に触れて各地の“国分寺跡”も訪れるのですが、ここ「能登国分寺」は比較的よく保存されている部類かと。
しかしいつも思うのが、学術的で地味なスポットなためか、どこに行っても観光客の姿が見当たらず(苦笑)
かなり昔に建てられた施設であり、かつ敷地面積も広く、保存復元も大変なのではないかと思いますけども。。。
これで図らずも能登国の枢要なスポットを巡ることとなったこの旅も終わりにし、ここから今日の宿がある場所へと移動しますが、そこでの模様は次の旅行記で♪
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