2016/05/07 - 2016/05/09
53位(同エリア420件中)
aquamarine_324さん
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最終回は、ルーマニアの首都ブカレストです。
「ブルガリアはどんな国なのか?」を主題にしたので、もはやブルガリアではないブカレストは番外編扱いにしました。
そもそもは、私が敬愛してやまないロシア語同時通訳者、故米原万里さんの『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』の舞台の1つとしてブカレストが描かれており、昨年、同じ本の別の話で舞台となっているベオグラードに行った身としては、ブカレストへも是非行かねば!と思ったのが、ここを旅先に選んだ理由の1つでした。
だから本当は「ブルガリア&ルーマニア」を旅したかったわけですが...
ブルガリアは観光しながら2-3日で横断できるほど狭い国ではないことがちゃんと調べてからやっとわかり、やむなくブカレストだけの観光となりました。
ブカレストは、1989年にチャウシェスクの独裁政権が倒されたのちも人々の生活は一向に上向かず、今でもYahoo!やGoogleで「ブカレスト 治安」で検索すると、思わず行くのを止めようかと躊躇するぐらい、恐ろしい情報が山ほど出てきます。
一方で、実際に行った方は「キレイな街だった」「言うほど治安が悪いわけではない」とおっしゃるので、実際、どちらなのだろうと。
いわば怖いもの見たさで、そして米原万里さんのエッセイの舞台に立つ自己満足も込みで(昨年のベオグラードに引き続いて)、たった1日でしたが歩いてみました。
※昨年のベオグラード:http://4travel.jp/travelogue/11090713
□5/3 羽田→(フランクフルト)→ソフィア
□5/4 ソフィア⇔リラの僧院
□5/5 ソフィア→プロヴディフ
□5/6 プロヴディフ→ヴェリコ・タルノヴォ
■5/7 ヴェリコ・タルノヴォ→ルセ→ブカレスト
■5/8 ブカレスト→(ミュンヘン)→…
■5/9 …→羽田
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《Lonely Planetが絶賛するブルガリアはどんな国なのか? 目次》
#1 ソフィアの街並みは1年前のデジャヴ?
http://4travel.jp/travelogue/11138188
#2 暇を持て余すリラの僧院 (+αでソフィア中央バスステーションへのアクセスガイド)
http://4travel.jp/travelogue/11145249
#3 石畳の坂道で旅人が見るのは夢か悪夢か? @プロヴディフ
http://4travel.jp/travelogue/11138194
#4 Before Sunrise ヴェリコ・タルノヴォ プチ散策
http://4travel.jp/travelogue/11138201
#5 ドナウ河の向こうにはルーマニア。国境の町、ルセ
http://4travel.jp/travelogue/11138208
(番外編)チャウシェスク処刑から27年、「東欧のパリ」のいま ~米原万里さんのエッセイで旅するブカレスト~
http://4travel.jp/travelogue/11138216
【参考書籍】
・ブルガリアメモメモ Chomo(著)
・ルーマニア・マンホール生活者たちの記録 早坂隆(著)
・嘘つきアーニャの真っ赤な真実 米原万里(著)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空 ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
引き続き【旅行5日目:5/7(土)】
ルセのBTを出発すると、あっという間にブルガリア側の国境に辿り着きます。
本当は写真を撮ってはいけないのかもしれませんが… -
ドナウ河に架かるこの橋を渡ると、ルーマニア側の国境があります。
そちらは「写真はダメだ!」とドライバーにはっきり言われました。
混んでいるとこの橋の上で1時間ぐらい待たされることもあるみたいですが、ガラガラで空いており、パスポートコントロールはあるものの、スムーズに国境を越えました。 -
ミニバスは統一広場南のプチ駐車場に停まります。
この到着場所には相当こだわりました。
というのも、ブカレスト行きのバスは悪評が絶えません。
市街地から遠く離れた空き地みたいな場所で突然おっぽり出され、そこにタクシーが寄りついてきて、とんでもない高額代金を請求してくるとか。
まぁお金で解決できるならまだマシですが、数年前、深夜に空港に着いた日本人女子大生が拉致されて殺されてしまったのがこのブカレストという町であります。
さすがにシャレになりません。
ということで、ホテルも駐車場の目の前にある、このHotel Horoscopを取りました。
さすがにいくら夜の治安が悪くても、駐車場からエントランスまでの30mぐらいは死なずに移動できるだろう!と真剣に考えて出した結論です。
ホステルじゃないんで、50ユーロぐらい取られました。 -
しかし、GWの19:30って、まだまだ明るいです。
人もたくさん歩いてるし、ルーマニアの通貨もゲットしておく必要があるし、ちょっとぐらい外に出てもいいだろうと思いました。
結局、現地に着く前は「怖い」とか「自重する」とか言ってるのに、いざ現地に着くとこういう行動に出るのが常です。
それでも、今もこうして生きて帰ってきてます。 -
統一広場からは、「国民の館」が突き当たりに大きく見えます。
きっと、この通りがかつては「シャンゼリゼ通り」と呼ばれていたんですね。
1995年頃にブカレストを訪れた米原万里さんは、そのときの様子をこう書いています。
このイメージで訪れたので、面食らうほど、今のブカレストは変わっていました。
−フランスかぶれのチャウシェスクは、旧市街に住んでいた人々を有無を言わさず追い出し、建物は片っ端から破壊して、パリの街並みのコピーを作り出そうと企てた。この大土木工事に飢餓輸出で捻出した大量の資金を投入した。メインストリートは、もちろん「シャンゼリゼ通り」である。
−「シャンゼリゼ通り」を車で突き進んでいくと、だんだん気が滅入ってくる。通りの両側が完全なる左右対称をなしている。しかも、建物は完成しているのだが、下水道工事が済んでいないため、ことごとく無人である。ホームレスがかなり住み着いているらしいが、その気配は感じられない。こんなところに一時間以上いたら気が狂ってしまうのではないだろうか。
(『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』より抜粋)国民の館 史跡・遺跡
-
なぜかATMでキャッシングができなかったので、日本円を両替することにしました。
(ブルガリアのレフは、ルセできれいに使い切りました)
ルーマニアの通貨は「レイ」です。数えるときの単位はRON。
統一広場の北東、大通り沿いのこの両替所は夜も開いていて丁寧な接客で、安心して使えそうな感じでした。 -
この筋にマクドナルドがあったので、ブカレストの若者に混じって、ひとり黙々とバリューセットの夕食。
ホテル代が高い分、食費は抑えました。
といってもブカレストの統一広場周辺は大都会で、物価はブルガリアと比較にならない感じです。 -
ホテルへ戻る頃には、国民の館がライトアップされていました。
明日は暗くなる前にブカレストを出てしまうので、これが最初で最後の夜景?です。
−「シャンゼリゼ通り」の突き当たりには、「人民宮殿」と名付けられた馬鹿でかい建物があった。パノラマ写真で撮影しても、左右が収まらないほど巨大な建造物で、これがチャウシェスク一家の住まいだった。毎夜のように催された宴会でここの大ホールの照明が点灯されると、ブカレスト市の半分は停電になったという。
(『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』より抜粋)国民の館 史跡・遺跡
-
【旅行6日目(最終日):5/8(日)】
翌朝は、9:30からの国民の館のツアーを予約していました。
ホテルからは徒歩圏内なので、かつてのシャンゼリゼ通りをひたすら歩きます。
殺風景な感じは否めませんが、整備はされていて、かつて荒廃していた場所という感じはしません。
−かつて東欧のパリと讃えられた街に、その面影はなかった。荒れ果てた街の風景に、何よりも人々のすさんだ表情と、何かに怯えるような落ち着きのない瞳に衝撃を受けた。その瞳からは独裁体制から自由になった喜びや希望は読み取れない。街も人も、いまだにチャウシェスク・ショックから立ち直っていないようである。
(『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』より抜粋)統一大通り 散歩・街歩き
-
やっと着いた。
改めてとんでもない大きさであることを痛感します。
地球の歩き方によれば、
「世界中の官庁、宮殿などの建物のなかでは、ワシントンD.Cにある、アメリカの国防総省ペンタゴンに次ぐ規模だという」
「日本円にして約1500億円」
「部屋数は3107にのぼる」
「国民の…というのは名ばかりで、その実、私欲を満たすためのものだったのがよくわかる」国民の館 史跡・遺跡
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入口は北側にあります。
上の写真で言うと、向かって右側に回り込むことになります。
たぶん1km弱はあります。遅刻するのではないかと慌てました。。
交差点のゲートから入ろうとしたら、ピッピー!と笛を鳴らされて警備員の兄ちゃんが飛んできました。。国民の館 史跡・遺跡
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↑のゲートから入って正面のここが、見学ツアーの入口です。
ちらほら人がいたので、迷いませんでした。
なお、事前予約はこのサイトから行えます。
4トラのQ&Aで教えていただきました(感謝です!)
前日にリコンファームの電話を掛ける必要があります(英語OK)
http://cic.cdep.ro/en/visiting/visiting-routes国民の館 史跡・遺跡
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中に入って予約をした者ですと申し出ると、パスポートと大きな荷物を強制的に預けさせられ、ここでツアー代金を払います。
けっこう値上がりしたようで、歩き方には25RONと書いてありますが、実際は35RON(≒1,000円)でした。国民の館 史跡・遺跡
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英語のガイドは20代前半〜中盤と思しき、スラリと足の長い美人な女性でした。
ルーマニアは東欧唯一のラテン系の国です。
ゲルマン系の国とは少し違うのかもしれません。
内部は写真撮影不可です。
「ここは博物館ではありません、あくまでも宮殿であることにご注意ください」と冒頭で断りがありました。
唯一OKが出たのがここで、旧シャンゼリゼ通りを望むテラスです。国民の館 史跡・遺跡
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ここで、小さな赤ん坊を乳母車に乗せた日本人のご夫婦にお会いしました。
写真を撮りましょうか?と話し掛けた流れで会話をしていくと、今住んでいるのはモスクワで、ルーマニアへは2泊3日の短期でちょっと来ているのだとか。
日本ではモスクワはいろいろ言われてるけど、ブカレストより全然快適だし、住むとイメージが変わりますよ、ぜひ遊びに来てください、と言っていただきました。
東欧を旅して、旧ソ連の歴史がかなりわかるようになってきた今こそ、ロシアに行く準備は整ったような感じもしています。
来年もまだ長期休暇が取れる状況であれば、いよいよロシアかな。
ビザ取ったり面倒そうですが。
国民の館は、ブカレストに来たならば一度見る価値はあると思います。
すべてが無駄に大きくて豪華で、圧倒されます。国民の館 史跡・遺跡
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国民の館を出て、地下鉄駅まで歩いていくことに。
この無駄にだだっ広い交差点。
旧ソ連の無機質な区画整備の賜物です。 -
M1とM3が通っているIzvor駅
-
駅のホームはまぁまぁ明るいですが、誰もいません。
改札口周辺はもっと暗くて、少し不気味な雰囲気が漂っていましたが、それでも、ブカレストを訪れる前のイメージからすれば、こんなのは朝飯前です(強がり?)
8RON(≒240円)で地下鉄の1日乗車券を買いました。
2回しか乗らなかったので、元は取れませんでしたが、これを持ってれば何度でもどこからでも乗れると思うと、ちょっと気が楽になります。 -
M1→M2に乗り換えて、Aviatorior駅で降りました。
ガラガラなのに、車両の各連結部には警官が乗っており、周囲を見張っていました。
駅から歩いてすぐの場所にあるのが、ルーマニア国営テレビ局。
独裁者のチャウシェスクを処刑に追い込むまでの革命に、このテレビ局が大きな役割を果たしました。
地球の歩き方から抜粋します。
−革命の中心となった救国戦線は、まずテレビ局を占拠し、ブカレストの現状を電波に乗せて全国の人々に伝えた。革命派が放送局を押さえたことによって、一般市民は現実に何が起こっているのかを知り、内戦の最中でもひるむことなく行動できたという。放送局入口の横には、犠牲者を悼む慰霊碑が建てられている。 -
ここから農村博物館へ行ってみようと思いましたが、公園で何かイベントをやってるみたいで賑わっていたので、思い付きでそっちへ。
NHKの「おかあさんといっしょ」でやってそうな、小さい子向けのステージイベントでした。
最初は興味本位でちょっと見てましたが、場違いな私は退散です。ヘラストラウ公園 広場・公園
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こういう公園のちょっとしたデザインまで
ヨーロッパだな〜と感じますヘラストラウ公園 広場・公園
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ちょうどなんか食べたい気分ではありましたが。
ルーマニアまで来てわざわざメキシコ料理はないっすねヘラストラウ公園 広場・公園
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広い公園です
ヘラストラウ公園 広場・公園
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ん、あれは…
ヘラストラウ公園 広場・公園
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凱旋門です。
そりゃーシャンゼリゼ通りがあったんですから、もちろん凱旋門がないわけないですね。
第1次大戦の勝利を記念して建てられたそうですが…。凱旋門 史跡・遺跡
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そのちょっと脇に、農村博物館があります。
入場料は10RON(≒300円)ですが、ここがなかなか秀逸でした^^国立農村博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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水車?があったり、
国立農村博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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古来の農村の家があったりで、ただ歩いてるだけでも結構楽しめます。
これで300円はなかなかいいですよ。
市街地からちょっと離れてますが、散歩がてら来るのもいいと思います国立農村博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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昔の建物を使っていて雰囲気がいいカフェもあります。
暑くなってきたので、このカフェでビールでも飲むことにしました。
ルーマニアビールのURSUS 8RON(≒240円)
入園料は安くても、ビールはいいお値段ですね。。国立農村博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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ビールだけなの?と言われたので、ルーマニアの伝統的な料理はどれかとメニューを見せながら聞いたら、「そんなの、全部よ!」との投げやりな回答w
結局、若干ゲテモノっぽい感じのする「チョルバ・デ・ブルタ」というスープを頼みました。
チョルバはルーマニア語でスープ。
ブルタは、たぶん牛の胃袋という意味です。
妙な酸味があって、いわゆる「味」はありませんが、なぜか食べられます。
トロトロの牛の胃袋はふつうに旨いです。
やっぱり東欧の内陸国は、煮込みとかスープが美味しいですね!
お値段はそこそこの15RON(≒450円)国立農村博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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歩き方に載ってる教会ですね
国立農村博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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街路樹に、ルーマニアの国旗と一緒にEUの旗を発見。
ルーマニアのような東欧にとっては、EUに加盟することが先進国の仲間入り、一種のステータスであり、だからこうして誇らしげに旗を立てているという面もあると思います。
そのEUからイギリスが抜けることを、中東欧の国々はどう見てるんでしょうねぇ。 -
Aviatorilor駅から、地下鉄M2で1駅だけ南へ。
これだけ丁寧に案内が出ていれば、日中は安心して使えます。 -
Piata Romana駅で下車。
1駅南へ来ただけなのに、明らかに雰囲気が変わって都会っぽくなりました。
FLORARIEは花屋という意味だと思いますが、ブカレストは至るところに花屋さんがあるのが目に付きました。 -
ヴィクトリア通り
めちゃくちゃキレイじゃないですか!
野良犬に噛まれて出血多量で亡くなった日本人がいる場所には見えないが…
ガチで心配していましたが、1日歩き回ってもその野良犬は一匹も見ませんでした。
−世紀の大土木事業を成し遂げぬうちにチャウシェスクの命運尽きて、事業も頓挫した。頓挫したのは、六年前のはずなのだが、街は今もチャウシェスク政権崩壊の瞬間が凍結したままであるかのようだ。壊された建物の瓦礫はいまだに片付けられないままだし、崩れかかった古い建物、建設途上でおっぽり出された巨大な鉄筋コンクリートの建造物が立ち並ぶ。目に付いたのは、大量の野良犬だった。日々の食べ物にも窮する人々に犬を飼う余裕などあるはずもないのだろう。あちこちで群れをなしている。その眼差しは、意外にも穏やかで幸せそうだった。猜疑心と恐怖の色に染まった人々の瞳とは好対照である。
(『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』より抜粋)ヴィクトリア通り 散歩・街歩き
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ヴィクトリア通りを南下した先には、革命広場があります。
1989年の民主革命時、治安部隊と市民のデモ隊が武力衝突して銃撃戦となった場所。
これまた旧ソ連の計画的な都市づくりの一環なのか、無駄に広いです。
革命時は、ここを市民の群衆がすべて埋め尽くしたそうです。
それだけチャウシェスクへの市民の不満が鬱積していたということです。
−ソ連と袂を分かったことで、ルーマニアの独立路線がもてはやされているけれど、国内ではかなり国粋主義的排外主義的締め付けが進んでるんですよ。普通の市民の外国人との結婚はおろか、恋愛なんて考えられません。ご法度です。だいたい、そう簡単に外国に出られないし、外国人と接する機会も極端に制限されている。
−学校のホールには、チャウシェスクの胸像があってね、どの教室にも正面にチャウシェスクとその奥さんの写真が飾ってあるの。その側を通るときは、敬礼させられて、うっかりし忘れると、叱られたり、減点されるの。バッカみたい。まるでカルト。
(『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』より抜粋)革命広場 広場・公園
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旧共産党本部。
革命広場にそびえて立つ、巨大で不気味な雰囲気を醸し出している建物です。
この建物でチャウシェスクは1989年12月22日、大群衆を前に演説したものの、市民の凄まじいレベルでのブーイングに遮られ、ようやく自分の置かれた立場を理解し、屋上からヘリコプターで逃げ出しました。
しかし側近にも裏切られ、逃亡計画は失敗。
その3日後、くしくもクリスマスの夜、独裁者チャウシェスクは妻エレナとともに処刑されるのです。
それから、もうすぐ27年が経過します。
1989年12月なので、私はこの世に生は授かっていましたが、まだ物心ついておらず、youtubeの動画を見ても、リアルタイムで見た記憶は全くありません。旧共産党本部 建造物
-
おそらく、これは革命の犠牲者を弔うモニュメントですね
−ティミショアラのハンガリー人牧師に対する当局の退去命令に抗議する市民の蜂起がたちまちルーマニア全土に波及して、チャウシェスク体制が崩壊したとき、チャウシェスクと第一副首相の妻エレナがヘリコプターで脱出をはかったものの失敗して捕えられ、ただちに処刑されたというニュースはショッキングな映像とともにテレビ画面や新聞紙面を独占した。
(『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』より抜粋)旧共産党本部 建造物
-
クレツレスク教会
革命広場から目と鼻の先にあります。
ルーマニア独特の様式なのだそうですクレツレスク教会 寺院・教会
-
フレスコ画が美しいです
クレツレスク教会 寺院・教会
-
ところどころに、このオープントップバスのバス停があります。
市内を50分かけて一周し、一度チケットを買えば24時間乗り放題です。
運賃は25RON(≒750円) -
革命広場から500mほど南下すると、旧市街に入ります。
再開発が進んでおり、人通りが絶えません。 -
夜に来たらキレイだろうなぁ、と思わせる
雰囲気のある街灯 -
治安が悪そうな気配は皆無。
よく整備されています -
旧王宮跡とクルテア・ヴェケ教会
旧市街の東南端で、かろうじて最古の建物がここだけ残っているのだそうです。
周辺にはお土産ショップがたくさんあります -
ブカレストにもスターバックスはあります
-
また花屋だ。やっぱり多いなぁ
-
超有名なレストラン、カルク・ベレ。
15時過ぎという中途半端な時間を狙って行ってみましたが、満席のうえ、席が空くのを待つために並んでいる人もいて、こりゃーさすがに無理だなと諦めました。
4トラのQ&Aでも複数の方からお勧めのレストランとして挙げていただき、興味はあったのですが。。 -
そのすぐ向かいにある、シタヴロポレオス教会
周りがレストランとカフェだらけの一角にあるので、不思議な感じがします。スタヴロポレオス教会 寺院・教会
-
この中庭がいい感じです。
落ち着きますスタヴロポレオス教会 寺院・教会
-
取り立ててやりたいこともないですが、雰囲気がいいので、何かずっとここにいたくなります。
しかし、帰りの飛行機の時間は着々と迫ってきます… -
大して美味しくもない普通のチキンソテーを食べました。
ビールも、ルーマニアビールは置いてないというので、ここまで来てCarlsbergです。
しかし、雨模様のブルガリアからルーマニアに入って一気に気温が上がったので、この日のビールはとてもおいしかった^^
ルーマニア・レイが残金僅かで、レイとユーロを混在させた支払いはダメだというので、ユーロで払うと申し出たのですが、ボケてたのか酔っ払ってたのか、領収書の29.5RON(≒900円)を29.5ユーロと勘違いし、店員に「これでいいのか?」と聞かれてもOK!と適当に返事をする始末。
ハッと我に返り、すぐに店員を追い掛けて21.5ユーロ取り返しました。 -
SAMURAI ROLLって何だろうと思って、ふと写真撮影。
そうしたら、テラスで飲んでいたお二人に「日本人?」と声を掛けられました。
仕事でブカレストに駐在していて、休みの日はだいたい旧市街で昼間から駐在員仲間で集まって酔っ払っているのだそうです。
私もご一緒させてもらっていいですか?と言いたかったところ、もう帰りのバスの時間が迫っているので、残念ながらそうは行かず。
でも声を掛けていただいて、とても嬉しかったです。
今回は最初から最後まで、本当に人に恵まれた旅だったと感じます。
現地語が全くわからなくても、人はそう簡単には死なない。
もちろん悪い人もいるのだろうけど、それ以上に良い人もたくさんいる。
困っていると必ず助けてくれる人がいる。
混沌とした世の中だけれども、実際、まだまだ捨てたもんじゃない。
だからこそ生きていける、と思います。 -
その駐在員の方が、あまりレイを持ってなくても買える美味しいパン屋があると言って教えてくれたのが、統一広場近くにあるLUCA。
チェーン店なのでブカレストの至る場所にあるけれど、なぜかこの店だけ同じパンでもちょっと安いんだと。
橋を渡ると、大きく「LUCA」と出ていました -
ありました。
常に客が絶えない感じで、繁盛しているようです -
特大のピザと特大のパンの2つで、3RONとかだったような。
これでレイを使い切りました -
もう一度、最後に国民の館を目に焼き付けて、
国民の館 史跡・遺跡
-
統一広場前から783番のバスで、アンリ・コアンダ空港へ。
チケットは、停留所併設のカウンターで買います。
空港まで1人だと伝えれば、英語でもまぁ通じるでしょう。
8.3RON(≒250円)です。 -
不覚にも意識を失うほど爆睡してしまいましたが、幸い何も盗られていませんでした。
この手の話を周りの人に言うと「ただ単に運が良いだけ、絶対そのうち何かやらかす」と注意されます。
皆さんも気を付けてください -
空港は手前が古く、奥が新しい構造になっていました。
そんなに広くないので徒歩で行き来できます。
私はルフトハンザだったので、奥のキレイなターミナルでした。
チェックインカウンターは、同じスターアライアンスのオーストリア航空のスタッフが対応してくれました。アンリ コアンダ国際空港 (OTP) 空港
-
この空港は写真撮影不可とか、外貨が欲しいのでレイは使えないとか、いろいろ事前情報がありましたが、どれもルールが変わっているようで、特にそんなことはありませんでした。
観光客の目に付くところだけお化粧しているのかもしれませんが、間違いなく、ルーマニアは近代化が進んでいると思いました。
全く治安が悪そうなところはなく、快適に過ごせるので、ぜひ興味のある方には訪れてもらいたいと思います。
ブカレスト19:45(LH1655)→ミュンヘン20:45
ミュンヘン21:25(NH218)→羽田翌15:50
今回も無事に帰って来れました!
ありがとうございました!
(完)アンリ コアンダ国際空港 (OTP) 空港
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この旅行記へのコメント (2)
-
- わきさん 2016/08/24 09:50:22
- 米原万里さん
- おはようございます。
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』
白い都のヤスミンカ等
そういえば
オルガモリソブナの反語法?でしたっけ?
当方もかなり以前より彼女の小説注目して
読んだ記憶があります。
NHKにて放送された映像の記憶が蘇りました。
最後は、確かプラハ・バーツラフ広場にて、
昔の親友と何十年ぶりかで再会する場面でした。
感動ものでした。
改めまして、彼女のご冥福をお祈り致します。、
素晴らしき旅行記をありがとうございました。
- aquamarine_324さん からの返信 2016/08/24 18:11:41
- RE: 米原万里さん
- こんにちは。
「オリガ・モリソヴナの反語法」は私も読みました。
あれだけがノンフィクションではなく、小説ですが、Amazonで見ると未だに高いレビューを叩き出していますね。
(先週ウズベキスタンに行ってきて、早速今日か明日にでも一本目を投稿しますが、参考書籍の一冊が、オリガ・モリソヴナです。旧ソ連の国々を旅するうえでは、ロシアとの関係は切っても切れないですね)
NHKの映像は見たことがありませんが、あちらの方が事実に基づいているようです。
嘘つきアーニャは、若干盛っている部分があるのだそうです。
まぁ、そんなことがどっちでもいいと思えるほど、嘘つきアーニャは大好きです。
aquamarine_324
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