2016/04/12 - 2016/04/12
26位(同エリア249件中)
かっちんさん
常磐線石岡駅西側を通る旧水戸街道(現国道355号線の一部)沿いには、宿場町の府中宿があったところです。
昭和4年大火後、看板建築や土蔵造りの建物が建てられ、独特の街並みの景観を今に残しています。
石岡駅前の観光案内所で、「まちなかの登録文化財散策まっぷ」をもらい、街歩きをします。まっぷに記載されていない古い建物にも偶然出会うことができます。
昔からある商家では、敷地内に商品を運ぶトロッコのレールが敷かれているところがあり、今回の街歩きで2ヶ所見つけることができました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
イチオシ
石蔵のある国分町
旧町名が国分町(こくぶちょう)、現在の府中3丁目から街歩きをはじめます。 -
大谷石で造られた石蔵
-
青柳鐵店のビル
国分町交差点です。
このビルは現在使われてないようです。 -
長い煉瓦塀
国分町交差点から若松町若宮へ向かう道の脇にあります。
煉瓦塀の内側に青柳新兵衛商店の広い敷地があります。 -
青柳新兵衛商店の石蔵
いくつかある石蔵では定期的にコンサートが行われているようです。
蔵の中に響く音色はどんな感じでしょう? -
青柳新兵衛商店の主屋
お米屋さんです。 -
隣には煉瓦蔵
煉瓦のうだつが見えます。 -
立派な門とレール
剣道・居合道指南青柳道場の表札が掲げられています。
地面にはレールが敷かれているので、トロッコにお米を積んで蔵に運んでいたのでしょう。 -
香丸町の街並み
国分町から旧水戸街道を南に進み、香丸町(こうまるちょう)に来ています。 -
イチオシ
黒漆喰の厚みのある蔵
昭和4年の大火後に建てられた浜総業の建物です。
黒漆喰の厚みのある蔵は、大火の教訓として造られたことを感じます。 -
石蔵「じょんのびバル」
2015年にオープンしたホテル・ソーシャが隣にあり、石蔵を直営レストラン「じょんのびバル」として活用しています。 -
イチオシ
お洒落な石蔵に変身
-
冷水酒造の酒蔵
-
看板建築の野口輪店
脇道に入ったところにあります。 -
香丸通り
旧水戸街道に戻ります。
このあたりは香丸通りと呼ばれています。 -
平松理容店(国の登録有形文化財)
香丸通りから横道の神社通りに入ると、昭和3年に建てられた木造2階建ての看板建築があります。 -
天蓋の飾り
コリント様式風のアカンサスの葉が飾られています。
昭和4年の大火を免れた耐火性モルタルを表面に覆う看板建築がよく保たれています。 -
看板建築
平松理容店の向かいにある建物です。
正面上部に左右対称になったひし形の模様が素敵です。 -
中川鳥獣店
2階の窓から飛び出した手すりが昭和を感じさせます。 -
中町商店街
香丸町を過ぎ、中町にやって来ました。
街灯の上で小鳥がミーティングをやっています。 -
森戸文四郎商店(国の登録有形文化財)
昭和5年頃に建てられた飼料店で、現在は生花店です。
正面をモルタル塗りとし、2階部分の中央3柱間にレリーフと縦長窓を配し、隅部の柱に褐色タイルを張っています。
全体でアールデコ調の外観を呈する看板建築です。
窓の下にある大きなワッカは飾りですかね。 -
イチオシ
きそば東京庵(国の登録有形文化財)
昭和7年頃に建てられた蕎麦屋で、木造2階建の和風食堂建築です。
縦格子の数寄屋風は石岡では珍しく、とてもお洒落ですね。 -
風情のある燈籠
-
窓ガラスに映る暖簾の文字
ガラス戸を開けて入りたくなりました。
時計を見るとちょうど3時。蕎麦をおやつ代わりに食べることにします。 -
昭和の雰囲気が漂うお店
入口近くの仕切られたところが厨房です。
東京庵の名前の由来を聞いてみると、よくわからないとのこと。 -
大もりそば
丼ぶりに蕎麦が盛られてきたのでビックリ!
食べていくと、水切り用の穴の開いた板が下にありました。なるほど。 -
イチオシ
仲良く並ぶ昭和の看板建築
左から煎豆元祖の玉川屋、石岡将棋会館(吉田クツ店)、ヤマモト時計店です。
石岡の看板建築はモルタル塗りが多いのですが、玉川屋の銅板張りは珍しく感動しました。 -
すがや化粧品店(国の登録有形文化財)
昭和5年頃に建てられた雑貨店で、現在は化粧品店です。
ギリシア建築風の装飾が見られる重厚な看板建築です。
正面2階には両端にコリント式、その内側にイオニア式の柱頭を意識した柱形を現しています。 -
十七屋履物店(国の登録有形文化財)
昭和5年頃に建てられた看板建築の履物店です。
2階の十七屋商店(文字)を中心に縦長の連窓を左右に配し、軒下に波模様をあしらった装飾など、気品のある建物です。
昭和4年の大火後、この地区で最初に再建され、この地区における看板建築の先駆けとなりました。 -
久松商店(国の登録有形文化財)
昭和5年頃に建てられた看板建築の化粧品・雑貨店で、現在は喫茶店です。
正面外壁の銅板は戦時中に供出されましたが、近年新たに銅板が張られました。
昭和4年の大火後、この地区の再建に広く採用された復興看板建築の代表例です。 -
福島屋砂糖店(国の登録有形文化財)
昭和6年に建てられた木造2階建の商家建築で、砂糖問屋です。
パンの粉、からあげの粉、だんごの粉、沖縄産黒糖などをはかり売りしています。
ややっ、レールがある・・・
商店の右側には商品を運搬するレールが敷かれています。
これでレールのある商家を2軒見つけました! -
コンクリートの壁
土蔵造りの壁が、土壁漆喰塗りではなくコンクリートでできている珍しい建物です。 -
蔦の茂る蔵
福島屋さんの奥にある蔵です。 -
丁子屋(ちょうしや、国の登録有形文化財)
江戸末期に建てられた木造2階建の商家建築の染物屋で、現在は観光施設「まち蔵藍」です。
昭和4年の大火で焼失を免れた商家建築では、現存する唯一の建物です。 -
建物の脇を通り見学入口へ
外壁は重厚な漆喰塗です。 -
座敷(丁子屋)
-
明かり取り(丁子屋)
座敷の天井に明かり取りがあります。 -
座敷(丁子屋)
-
五月人形(丁子屋)
3月は雛人形が飾られており、今は五月人形です。 -
二階座敷(丁子屋)
天井がとても低いです。
では、街歩きを続けます。 -
中藤(なかとう)米店
大火後に建てられた木造の美しい建物です。 -
守木町商店会
中町の隣は守木町です。 -
煉瓦塀
守木町郵便局の近くです。
石岡では昭和初期まで醤油造りが盛んで、この煉瓦塀は当時の醤油工場のものだそうです。 -
角吉の石蔵
祝儀用品を商っているお店の奥に石蔵があります。 -
BAR クロンボ
今は廃業しているようですが、気になるバーです。 -
府中誉(国の登録有形文化財)
安政元年創業の造り酒屋です。
長屋門は幕末から明治初期頃の建築で、主要軸部に欅材を使っています。
黒漆喰塗3階建ての土蔵は明治27年の建築で文庫蔵です。 -
栗山呉服店(国の登録有形文化財)
中町に戻って来ました。
昭和7年頃に建てられた商家建築の呉服店です。
2階正面のガラス戸の洒落た組子は、明治以降の日本建築の近代化の特徴をよくあらわしています。 -
喫茶店四季(国の登録有形文化財)
昭和5年頃に建てられた看板建築の貸店舗です。
ギリシャ建築様式の一つ、コリント様式風の柱頭飾りや、屋根に立ち上げた煙突風の突起物など、特異な造形を持っています。 -
石岡駅構内の工事現場
石岡駅に戻って来ました。
工事現場は、2007年に廃止された鹿島鉄道線のホームがあったところです。 -
当時の鹿島鉄道(2007/3/18の写真)
鹿島鉄道は石岡から霞ケ浦東岸を通り、鉾田まで26.9kmの区間を走っていました。
石岡は昭和初期の看板建築や石蔵が多く残されています。
今日は昭和レトロな雰囲気を十分楽しむことができました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- PHOPHOCHANGさん 2016/04/21 10:23:55
- 全くノーマークでした
- おはよーございます♪
いつも楽しく拝見しておりますが、今回は常にも増して興味深い旅行記ありがとうございます☆
石岡って名前は聞いた事が有ると言うか、単なる通過駅として見過ごしてました。
暮らしとしての懐かしさと観光地的な見所と二倍楽しめる場所ですね。夏の青春18きっぷの使い道が1枚決まりました。
- かっちんさん からの返信 2016/04/30 10:04:51
- RE: 全くノーマークでした
- PHOPHOCHANGさん
こんにちは。
石岡の町は、常陸風土記の丘を訪れた時、観光案内所で教えてもらいました。
「まちなかの登録文化財散策まっぷ」がとても参考になったのですが、路地を歩いていると紹介されていない古い建物にも出会うことができます。
かっちん
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
50