リフレッシュ休暇　ヨーロッパ６カ国１６日間のクルーズ旅行（その５　最終寄港地コペンハーゲンへ）

2015/05/07 - 2015/05/10

２０１５年のクルーズ旅行、最終章です。

最終寄港地を目前とした、フランス・シェルブールの港でまさかの出発延期。
天気は回復するも、翌日も出航する気配はありません。
目的の一つであったブルージュ観光は抜港が決まり残念ながら見送りとなりましたが、
次は無事飛行機に間に合うか。そして連休明けまでに帰れるか、非常に
難しいところになりました。

クルーズ船は出航してしまうと他に交通の手段がありません。
徐々に広がる船内での混乱。そしてその後の対応はどうするのか。

旅は終わり良ければですが、さてこの旅の結末はどうなったか。
早速行ってみることにします。

エリア コペンハーゲン(デンマーク)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 100万円以上
• 交通手段: 観光バス 船 飛行機
• 航空会社: エミレーツ航空

フランス、シェルブール港です。
最初、１時間程度の出航見合わせでしたが、次にアナウンスが入った時は
翌朝以降に出航ということで、港に停泊が決まりました。
次の寄港地、ブルージュは抜港です。ブルージュで寄港・停泊している
時間を航海に充てれば、コペンハーゲンには予定通りつけるはずです。
残念ですが仕方がありません。

ところが、翌朝になっても風が収まらないため出航延期になりました。
こうなるとコペンハーゲンにも予定通り着くか不安になってきます。
フロントに行くと、ご覧のとおり大混雑で、今後に不安のある方々は
ここで下船する方も多かったです。
ただ、私たちはフライ＆クルーズでコペンハーゲンからの便をとって
いるため、ぎりぎりまで乗船し続けるしかありません。
個人で降りて別便を探すとしたらチケットが無駄になるだけではなく、
これから航空便を手配する必要があります。

船は停泊していますが、船内で何もすることもなく、船内がざわつき始めた
ためか、急遽クルーズ船主催でカクテルパーティーが開かれました。
今までアルコール類は別料金でしたが、この時は全て無料となりました。

今回の旅行は帰国後１日の余裕があるので、会社に間に合わないという
ことはなさそうですが、状況が見えないので困ります。
焦っても仕方がないですが、気もそぞろで、せっかくのパーティーも
楽しめません。

夕方近くになってやっと出航です。
天気はご覧のとおり。心配された風もそれほどでもなく、丸１日以上
待たされたのが不思議なくらいですが、船については素人。
船長の判断が絶対です。

夜はバリディナーということで、ご覧のような装飾が飾られていました。

コペンハーゲンまでは通常２日間の航海距離。
飛行機に間に合うかどうかも微妙な時間ですが、一度出航したからには
何も打つ手はありません。
以降の手段については、クルーズ代理店のほうにお任せすることに
なりました。

嵐もさって、多少の波はありますが、夕日が美しく見えています。

このクルーズも最終日。
本当にいろいろとありました。

船は全速力でコペンハーゲンに向かっています。

当初の予定では朝の７時にコペンハーゲン着。
午後１時過ぎの便で帰国の予定です。

しかし、７時４０分の段階でこの位置。
半日の余裕を吐き出しても厳しいところです。

コペンハーゲンの港に近づき、世界遺産のクロンボー城が見えてきました。
ここは北欧です。

クロンボー城 城・宮殿

コペンハーゲンの港に入港です。
この時点で時間は１１時過ぎ。
計算上間に合わなくもないような気もしますが、クルーズ船の下船では荷物の
受け取りにも時間がかかり、空港への移動、手続きと考えると既に間に合わない
ということで、コペンハーゲンで１泊、翌日の便への振り替えが決まりました。

１３日間お世話になった船を下船です。
移動は楽でしたが、最後に…。結局半日遅れですが、クルーズ船ではこれ
くらいの遅れは想定内ということで、この後の行程に問題があっても補償は
ありません。遅延報告書はもらいましたので、後は保険会社と手続きを
してくれということです。

結局丸一日余裕ができてしまいましたので、旅行会社の計らいでコペンハーゲン
の半日観光がつきました。
まずは、コペンハーゲンの観光名所、世界３大がっかりの一つと呼ばれる
人魚姫の像です。

人魚姫の像 モニュメント・記念碑

確かに港にぽつんと銅像だけが鎮座している姿は、これだけか。という感じ
ですが、青空の下、北欧の景色の中に溶け込む銅像は観光名所と言われる
だけあって、自分としてはそんなにがっかりという感じではありませんでした。

続いて、港から少しのところにあるゲフィオンの公園に向かいました。
こちらはその駐車場からすぐそばにあるイギリス正教会です。

聖アルバニ教会 寺院・教会

デンマークにおけるイギリス正教ということで、それほど盛んではない印象
でしたが、石造りの建物は美しく、青空に見事に溶け込んでいます。

こちらがゲフィオンの泉です。
こちらも爽快な青空の下、流れ出る水が涼しげです。

ゲフィオンの泉 モニュメント・記念碑

時間があったので、近くの港を一人でブラブラしていると、すごい車が
停まっていました。
後で聞いてみると、デンマークの皇太子の専用車で、たまたまこのあたりに
きていたところだそうです。

その後、旧市街の中心、アマエリンボー宮殿に向かいました。

アマリエンボー宮殿 城・宮殿

宮殿ではちょうど衛兵の交代式の最中で、交代兵が整列していました。
なかなか決まっています。

そのまま歩いて各自の持ち場の衛兵と交代していきます。
宮殿をバックに面白い光景です。

デンマークは徴兵制だそうで、その中でも衛兵は人気がある役職だそうです。
恰好もさることながら、常に観光客からカメラを向けられています。
しかし、そんな中動かずに立哨しているのは大変そうです。

宮殿の誓うにあるポセイドンの像です。
やはりお国柄、海神の信仰が強いのでしょう。

宿泊するホテルは旅行会社がコンフォートホテルをおさえていました。
とはいえ、宿泊費はもちろん自腹です。
北欧風でお洒落ではあるのですが、デンマークはなにしろ物価が高い！
こんな時保険に入っていて助かりました。

コンフォート ホテル ヴェスターブロ ホテル

まだ時間も早いので、ホテルに荷物を置き、再度散策を開始です。

天気も上々。この前後の日は天気が悪かったそうなので、延泊して
良かった点はこのくらいでしょうかｗ。

こちらはホテルからほど近い、コペンハーゲンの市庁舎です。

コペンハーゲン市庁舎 建造物

コペンハーゲンにはいくつも教会の尖塔があり、観光の目印にしやすいです。

こちらは旧市街にある聖母教会です。
近くまで行きましたが、教会自体はそれほどでもありません。

聖母教会 寺院・教会

ホテルの横には有名なチボリ公園があります。
でもさすがに短時間で入る場所ではないため、今回はパスしました。

チボリ公園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園

旧市街を歩くこと４０〜５０分、コペンハーゲンの代表的な景観、
ニューハウンにつきました。
こちらも青空の下、カラフルな建物が美しく映えます。

ニューハウン 散歩・街歩き

以前訪れた北フランスのオンフルールの港も同じような光景で、
カラフルな街並みが運河に映って非常に美しかった記憶があります。

こうした光景は北ヨーロッパに共通する美しさなのかもしれません。

デンマークは北欧の街です。
天気によっては夜はかなり冷え込みます。
そのかわり、このような晴天の日には店の前にテラス席を出して夜まで楽しむ
ということです。この日はご覧の通りの大賑わいでした。

翌日も朝から散策を開始です。
ただ、天気は前日ほどではなく、時間がある限り回っておいてよかったと
思いました。
こちらは街中にあるクリスチャンボー宮殿で、国会としても使われている
そうです。まだ朝なので、中は見ることができませんでした。

クリスチャンスボー城 城・宮殿

そしてこちらは、もう一つの有名な場所、クリスチャンハウンです。
こちらは建物がそれほどカラフルではないというのもありますが、
やはり青空の下の風景とは全然違う感じです。

クリスチャンハウン 旧市街・古い町並み

飛行機は翌日の同じ便への振り替えになりました。
エミレーツ航空でドバイを経由した丸一日かかる帰国です。
結局帰国は１日遅れて１６日の旅程が１７日となりました。

カストルップ国際空港 (CPH) 空港

しかし、ここで何と！帰国便はドバイまでビジネス席がなかったということで、
エコノミー席に振り替えです。
数十万円余分に払っているのですからさすがに抗議しましたが、旅行会社からは
帰ってから申し立ててくれということで、ＮＯなら自分で用意するように言われ
引き下がらざるを得ませんでした。
とはいえ、同一行程の別会社の方々はみんなビジネスに乗れることができていて、
要するに私たちの利用した会社の初動遅れが全てであったようです。
同社を利用してエコノミーに振られてしまったビジネス客は他にも何名かおり、
帰ってから連名で差額返金の申し入れをするということになりました。
怒りもあり、疲れ倍増です…。

というとで、帰国後、旅行記をなかなか書かなかったのは、旅行会社との
交渉をしていたこともあり、あまりにも後味が悪すぎて、一時心が離れて
いたというのもありました。
ただ、交渉はほぼこちらの言い分がとおり、他の費用も保険会社から下り
ましたので何とか納得はできる形になりました。

とはいえ、旅行中はほぼどこの寄港地でも最高の天気で、これ以上ないと
いうくらい美しい南北ヨーロッパの美しい景色を堪能することができました。

ただ、クルーズに関しては、最後のゴタゴタもありましたが、当面は
行かないで良いかなと思いました。

というのは、移動は楽ですが、やはり私みたいに全てを見たい、行きたい
ところに行きたいという場合には不向きで、各寄港地での時間も短いこと
からやはり一度行ったことがある人が余裕をもって観光するような感じ
かなという感を受けました。

とはいえ、カリブ海等、クルーズならではという楽しみ方もあるので、
そうしたところにはまた行くかもしれません。

終わりを除けば全体的に良い旅行でありましたが、２０年目のリフレッシュ
として計画した割には…ですが、これも教訓。
ま、気分を入れ替えれてまた頑張っていきます。

以上、長文お付き合いいただきありがとうございました。

この旅行記へのコメント （6）

• 白い華さん 2022/05/06 04:57:46

  「フランス・シェルブールの　港」で　待機する・・クルーズ船。

  お早う御座います。
  リフレッシュ休暇！で　「ヨーロッパ！　クルーズ旅行」を　全て！一気読み。
  とても、美しい！写真。と　共に、文章・・も　わかりやすくて、楽しめマシタ。
  
  私も『オセアニア　クルーズ旅行　１７日間』では　「ホーランド　アメリカ」の　クルーズ船。でした。ので
  なかなか・・「ホーランド　アメリカ」は　２週間。とか・・「長め！の　日程」なので　
  「珍しいなぁ～」と　思いながら、拝見しました。
  ーーーーーーーーーーーーーーー
  「スペイン・バルセロナ港』から　なかなか・・行かれない『バレンシア』とか
  興味深く、「青空！の　南スペイン（周辺　旅）」を　楽しまれたんですね。
  
  ホント・・・。クルーズ！だからそこ。の
  『ジブラルタルの　港町（海峡）』にも　立ち寄れる。
  なかなか、行かれない・・「貴重な　空港！体験」でしたね。
  ーーーーーーーーーーーーーーーー
  でも、OPツアー！も　お高い・・わり。には、ガッカリ。観光が　少ない。
  とか　いろいろ、あるモンですよね。
  
  私は「クルーズ！の　お気に入り・点」は
  その・・寄港地！時間。は　けっこう「朝　８時　～　夕方　６時まで」とか。
  １日・・あって
  「自分で、好き・・に　寄港地。を　散策出来るコト」が　あるんです。
  お金も　掛からない。し・・・。
  
  通常は「世界旅行（主に、ツアーの　多い・・欧州が多い）では　ツアー！専門。で
  その合間・・を　見計らって。の「個人！で　ツアー離団・・の　わがまま自由時間を　確保する」で　頑張って・・おります。（笑）
  ーーーーーーーーーーーーーーーー
  『ベルギー　ブルージュ』は、
  「この　クルーズ旅行！で　一番、楽しみ・・に　していたそう」なのに
  抜港！で　「なし」は、　無念でしたね。
  
  そして、その後・・
  「リベンジ旅！で　ブルージュへ　行ったそう」で　良かったわ。
  
  でも、その代わり！保険も　入ってた。ので
  「コペンハーゲンの　観光！が　出来た（に　変わったってこと）
  （ホテルも・・代金は、保険で　保証された）
  ーーーーーーーーーーーーーーーーー
  映画『シェルブールの　雨傘』が　カトリーヌ・ドヌーブが　大好き。なんですが
  なかなか、日本人！が　行かれない・・『フランス　シェルブール』なんて　行く。のも　
  クルーズ・・ならでは。って　思います。
  
  が・・。此処は「ちょっと、残念な　思い出・地」と　なったよう。ですが
  一生。名前を・・忘れないであろう『シェルブール』ですね。
  
  最後、一泊した。のは　いい～！けど
  「乗れなかった！　飛行機・ビジネスクラス・・の　お支払い分」
  「取り返す！　団体・・での　ご苦労。努力」と　それ！は　大変でしたね。
  「旅行会社が　全て！を　する」って　ツアー（？）では、当たり前・・なのに。
  ーーーーーーーーーーーーーー
  それにしても「晴天率！が　高いそう」って　言う。のは
  本当ですね。
  MASSIさんの『モルディブ　年末年始・・の　旅』も、
  素敵な「コテージ」で　美しい！海。
  「素晴らしいなぁ～」と　思いながら、拝見しました。
  
  これからも、素敵な　旅！を　なさって下さいネ。
  　　これからもよろしくお願いします。

  massiさん からの返信 2022/05/07 12:34:38

  RE: 「フランス・シェルブールの　港」で　待機する・・クルーズ船。

  こんにちは。
  
  前回のクルーズ旅行からもう７年たちます。ということはあと３年で次のリフレッシュ休暇ですが、そこまでに以前のように簡単に海外に旅行できる世界に戻っていると良いです。
  
  ただ、クルーズ旅行は受難の日々が続きそうですね。集団感染が発生すると逃げ場がないことと、下手をすれば上陸も拒否されて…。船は大きくても居住スペースは小さいので、これからは超大型船から豪華中型でスペースを大きくとったクルーズ船が主になるのではないでしょうか。
  
  早く元の世界に戻ることを期待しつつ、こちらこそよろしくお願いします。

• sapaiaさん 2020/09/02 09:30:31

  クルーズ旅行でのアクシデント、大変でしたね。

  massiさん、初めまして。私に旅行記への「いいね」、ありがとうございます。
  ブルージュ、私にとって一番に行ってみたいところです。
  今年のGWにクルーズで訪問する予定でしたが、中止となってしまい、来年の9月頃にリベンジの予定です。
  いずれもクルーズでの訪問で、本来は早朝や、陽が落ちてからの滞在がベストですが、クルーズ旅行の気軽さから抜けきれないこの頃です。
  他にも私が興味を持っております場所への旅行記をたくさん、少しづつ拝見させていただきたく思っています。

  massiさん からの返信 2020/09/03 08:25:34

  Re: クルーズ旅行でのアクシデント、大変でしたね。

  こんにちは。
  ご訪問ありがとうこざいます。
  まあ、クルーズでは抜港、遅延は致し方ないところですが、これは代理店ね対応が悪かったです。全員ビジネスクラスが無理ならば、ちゃんとそう説明して公平に対応すれば良いのに、勝手に割り振って文句があれば自分で取れといった感じでしたので、特に年配客が怒ってしまって。日本についてから、不利益を被った客と団体交渉のようになってました。
  しかし、クルーズ再開はかなり厳しいでしょうね。客室をどんなに清潔にしても、船員の待遇が改善できなければクラスターは防げませんので。
  ただ、ヨーロッパみたいに他の手段が色々あるならいいのですが、カリブ海みたいに個別訪問が難しい国々にはクルーズでいきたいところです。
  あと1件モルディブの旅行記を書いたら海外旅行は、当面ROM専になってしまいそうですが、こちらこそよろしくお願いします。

• olive kenjiさん 2019/05/15 07:48:55

  航海とは後悔もありか・・

  massiさん 初めまして　私の補充旅行記にいいね有難うございました。
  
  とっても贅沢なクルーズ旅行で羨ましいかぎりです。
  未だ経験のないクルーズは憧れでもあります。
  沢山のクルーズ旅行記は読みましたが、今回の旅行記は大変参考になりました。
  航海延期に抜港ということもあるのですね。
  貧乏性の私なら、悔しくて悔しくて、それこそ後悔の旅です。
  また飛行機との接続が気になる所で、ハラハラして、いくらフリードリンクパーティーといっても、楽しめないですよね。
  私みたいな個人手配旅行中心の旅行者にとって、帰国飛行便の変更ってまた費用がかかるのでしょうかね。不安ですね。
  
  最後のまとめのお言葉がよかったです。やはり時間的に余裕をもっている人で、抜港の一つや二つぐらい気にしない、おおらかな気性がないと駄目ですね。・・・・・・やはり私には無理かな・・・・
  
  その後の保険のお話など貴重な旅行記有難うございました。

  massiさん からの返信 2019/05/15 21:51:28

  RE: 航海とは後悔もありか・・

  こんにちは。
  
  コメントどうもありがとうございます。
  ブルージュはどうしても行きたい旅行地でしたので、今回のＧＷで４年越しに行ってきました。もともとこのクルーズに申し込んだのも、ブルージュが寄港地に入っていたからで、抜港になってしまったからと言ってあきらめることはできませんでした。
  でも、クルーズは昼の数時間しかその地にいることはできませんが、今回は泊まりで行きましたので、ブルージュの美しい夜景や早朝の散策も楽しめました。やはりそうしたところからもクルーズは年を取ってからの楽しみでいいかなと改めて思いました。
  
  また、半日以内の遅延は船会社からの保障はなしですので、日程的な余裕と延泊の場合の保険はやはり必要かなと思います。
  
  と言ったところで、もう欧州の旅行は今迄行っていない場所の落ち穂拾いのようになっています。ザルツカマングートあたりや、スイス・イタリアアルプスなど次に行きたい場所が満載ですので、また参考にさせて下さい。よろしくお願いします。