ギリシャ(アテネ・エーゲ海)

2015/12/26 - 2016/01/01

年末年始にギリシャを旅行しました。

1日目 エーゲ海航空でアテネに夕方到着
2日目 ツアー(エーゲ海1日クルーズ)
3日目 ツアー(コリントス、ミケーネ)
4日目 ツアー(アテネ市内、スニオン岬)
5日目 個人観光(新アクロポリス博物館、ゼウス神殿)
6日目 個人観光(古代アゴラ遺跡、ローマン・アゴラ)
7日目 エーゲ海航空で帰国

エリア アテネ(ギリシャ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス 船 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

滞在1日目。
夕方にアテネ空港に到着し、エアポートバス（ひとり5ユーロ）でホテルのあるシンタグマ広場へ。道が空いていたので40〜50分で到着しました。

さっそくギリシャレストラン『プサラ』で夕食。ムサカ、ギリシャサラダ、ズッキーニのフライを注文しました。

この日は翌日からの観光に備えて早めに就寝。

滞在2日目。7時にホテルロビーに集合し、乗り合いバスでクルーズ船停留所のあるピレウスまで向かいます。

8時過ぎに１つ目の島・ポロス島目指して出港。船に入るとまず各言語担当のガイドさんから挨拶がありました。

このとき、3つ目の島・エギナ島でのバスツアー案内あり。
停留所からこの島のハイライトまでは距離があり自力で行けそうもなかったので申し込みました。大人一人25ユーロ。

デッキに出てみると、さすがに冬なので人がまばら。
でもサングラスが必要なくらい天気が良くとても気持ちがいいです。

3時間半でポロス島が見えてきました。

ツーリストポリス (ポロス島) 散歩・街歩き

船が出発する時間を確認して、船を降ります。
島内は基本的に自動車乗り入れ禁止なので、移動手段は徒歩かロバ。
たどたどしい日本語でロバへの勧誘がひっきりなしに。

ツーリストポリス (ポロス島) 散歩・街歩き

青空に建物や道の白がよくあいます。人影はまばらで静かです。

ツーリストポリス (ポロス島) 散歩・街歩き

道を歩いているといつの間にかネコがついてきて、なでてほしそうにまとわりついてくる。
一匹やり過ごすとまた一匹。数匹でタッグを組んでアピールしてくる者も。
だからこの島で撮った写真はネコばっかり。

ツーリストポリス (ポロス島) 散歩・街歩き

ポロス島を出ると船内で昼食です。飲み物は別途有料。
ビュッフェ形式で、味はまあ普通でした。
相席になったレバノン人カップルから「日本人と中国人はどう違うんだ」と訊かれて答えに困りました。

そうして1時間もすると2つ目の島・イドラ島が見えてきました。

ツーリストポリス (イドラ島) 散歩・街歩き

ここは滞在時間が短かったので、時計台に登りお土産やさんをチラッと見るだけです。

ツーリストポリス (イドラ島) 散歩・街歩き

船の前に黒ネコがいて、隙をついて船に乗り込もうとして乗務員に止められていました。

ツーリストポリス (イドラ島) 散歩・街歩き

最後の島・エギナ島ではツアーバスに乗り、まずギリシャ正教会のネクタリオス教会へ。
ネクタリオスはギリシャ正教の聖人で、彼の遺体が安置されている柩がありました。
その柩に耳をつけると何か聞こえると言われて、やってみたけど私には何も聞こえませんでした…

聖ネクタリオス修道院 寺院・教会

この人が聖人ネクタリオス。

カトリック教会の石造りのちょっと冷たい感じのする教会もいいけれど、個人的にはギリシャ正教会の温かみのあるデザインが好きだなあと思いました。

聖ネクタリオス修道院 寺院・教会

教会周辺でピスタチオ売りの人が熱心に売り込みをかけてきて、つい購入。
この辺りはピスタチオの名産地らしいです。

ツーリストポリス (エギナ島) 散歩・街歩き

再びバスに乗り、アフェア神殿へ。
この神殿は紀元前5世紀に建てられたもので、ギリシャの神殿の中では最も保存状態が良いそうです。
その美しさもさることながら、私たちがギリシャに来て初めて見た神殿だったので感動もひとしお。これが見たくてギリシャに来たのです。

アフェア神殿 城・宮殿

駐車場近くの売店でピスタチオアイスを買ってみました。
この日はあまり寒くなかったせいか、ほとんどのツアー客が買っているようでした。
でもちょっとクセのある味で私はちょっと苦手でした。

ツーリストポリス (エギナ島) 散歩・街歩き

船に戻るとギリシャ民族舞踊のショーが始まりました。
プロなのか素人なのかよくわからない微妙なダンスで、ショーとしての完成度は高くなかったけれど、途中で観客もステージに駆り出されたりしてみんなそれなりに楽しんでいるように見えました。
夏なら もっと盛り上がるのかな。

港に着くと、行き先ごとのバスに分乗するのですが、どのバスに乗れば良いのか案内が不十分で、ちょっとした混乱状態に。

ホテルに着いて、一息ついてから夕食へ。
今夜は前夜のレストランの近くにある『パリオ・テトラディオ』、またギリシャ料理です。
ここはメニューしか写真を撮らなかったのですが、生演奏があって雰囲気は良かったです。
でも料理は…某ガイドブックにはどれを頼んでもハズレがないと書いてあったけど、パスタは柔らかすぎ子羊のチョップは固すぎで残念に思いました。
でもポテトサラダは普通に美味しかったです。

パリオ テトラディオ 地元の料理

滞在3日目。今日もいい天気です。
朝8時前にホテルロビーに集合し、バスに乗ってペロポネソス半島1日観光へ。
今日のバスは私たちが参加している日本人向けツアーの参加者のみです。ガイドさんは日本人とギリシャ人が1人ずつ。
遺跡に入場するにはギリシャ人ガイドの同伴が必要だそうです。
ちなみにこのバスにはトイレがついていました。(使わなかったけど)

途中、アテネ市内から1時間半ほどでコリントス運河にストップし、トイレ休憩。
コリントス運河はまだ大型船がなかった時代に作られたので幅が狭く、小型船しか通れないそうです。
でもたとえ今は本来の目的ではあまり使われていなくても、観光の目玉になっているわけですからね。

コリントス運河 滝・河川・湖

そしてさらに走ること1時間、エピダウロスに到着。
まずは博物館で日本人ガイドさんによる説明を受けます。

アスクレピオスの聖地エピダウロス 史跡・遺跡

そしていよいよエピダウロスを見学。
ここで医療施設として使われていたそうで、手術による治療の他に、浴場や対話、劇や音楽に触れることで患者を癒していたそうです。
この劇場で病を患った人々が癒されている場面を想像してみます。

アスクレピオスの聖地エピダウロス 史跡・遺跡

バスに戻り、ミケーネ遺跡へ。
ドイツの考古学者シュリーマンがここを発見したことによって、それまで単なる言い伝えだと思われていたことが実際にあったことだと証明されたそうです。
写真は円形墓地。

ミケーネ遺跡 史跡・遺跡

遺跡発見時、このアトレウスの宝庫にあった宝物はすでに持ち去られ、何も残っていなかったそうです。

ミケーネ遺跡 史跡・遺跡

ミケーネ遺跡からバスですぐのところにあるレストラン『Kolizeras』で昼食。すで14時くらいで超空腹です。
サラダ、パン、ロールキャベツ、そしてチキンのグリルが出ました。

食事の後はレストランのすぐ近くのミカン畑でミカン狩り。
正直、「ミカン狩り」と聞いたときは、ミカンなんか取っても持ち帰るのが大変なのに…と思いましたが、やってみると子供中心にけっこう盛り上がっていました。
その後、バスでアテネのホテルまで戻り、この日のツアーはこれでおしまい。

ちなみに取ったミカンは飛行機預け入れで持ち帰り、家でジュースにして頂きました。

ギリシャ料理はまあまあ美味しいと思うけど、オリーブオイルたっぷりで味も濃いめです。
２食続けてギリシャ料理はきついよねーということで、今日の夕食は日本食レストラン『風林火山』。大人気らしく満席でした。
久しぶりのお寿司にテンションが上がりました。お刺身美味しかった！

風林火山 地元の料理

4日目の午前中はアテネ市内観光です。
9時前にホテルのロビーに集合し、前日と同じバスです。ギリシャ人ガイドさんも同じ人で、日本人ガイドさんは別の方でした。

まずパナティナイコ・スタジアムへ。ここは1896年、第1回近代オリンピックが開催された場所であり、2004年のアテネオリンピックでマラソンのゴールになった場所でもあります。
ただし今回は中には入らず、外から見ただけです。

パナティナイコ スタジアム スタジアム・スポーツ観戦

次に訪れたのはアクロポリス遺跡、この旅行最大のハイライトです。
元のスケジュールではここはもっと遅い時間に行くことになっていましたが、この日は大型クルーズ船が到着するので混む前に！ということで予定が繰り上がりました。
また、この週の直前の土日がクローズされていたため(国が職員に年末土日の特別手当を出さないと発表し、施設が閉鎖されてしまった)、オフシーズンにしては多くの観光客がいました。

アテネのアクロポリス 史跡・遺跡

パルテノン神殿が見えてきました。
向こう側に見える修復のための足場やクレーン車が邪魔ですが…さすがの迫力。
この神殿は今は真っ白だけど、もともとはカラフルだったなんて想像できません。

ちなみにここ到着するまでの階段は大理石の岩で、長年使われて表面がツルツルになっているので、滑りやすくなっていました。

パルテノン神殿 史跡・遺跡

6体の少女像の柱で有名なエレクティオン。
ただし少女像は複製で、本物は新アクロポリス博物館に展示されています。

エレクティオン 史跡・遺跡

残念ながらディオニソス劇場とイロド・アティコス音楽堂への道は閉鎖されていたため、上から眺めるだけ。

アテネのアクロポリス 史跡・遺跡

アクロポリス遺跡を後にし向かった先は国立考古学博物館。
ここは大きいリュックサックは持ち込めないようですが、ガイドさんが言うには「体の前に隠すように持っていれば大丈夫」とのこと。
そんなわけないでしょ〜と思ったら、それでOKでした。
セキュリティチェックもなかったし、おおらかというか無防備というか。

国立考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ここも駆け足での見学でしたが、いくつか心惹かれるものがありました。
これは墓石で、座っている人が死者だそうです。
このような墓石がたくさんありました。
当時の人たちの死者に対する思いが伝わってきて切なくなります。

国立考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー

馬の大きさに比して乗っている人が小さいけれど、おでこにシワがあるからこの人は成人でしょう、とガイドさん。

国立考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー

博物館を出たらやっと昼食、かと思えば、その前にツアー客のリクエストに答えてオリーブオイルやオリーブ石鹸が格安に買えるショップに立ち寄ることに。
ショップの場所はアクロポリスの近くでしたが、写真も撮らなかったしレシートも渡されなかったので店の名前もわからず。
日本人の店員さんがいて、煽り方がすごかったです。買うつもりもなかったのについオリーブオイルと石鹸を買ってしまいました。
他のお客さんは私以上にまとめ買いしていました。

そしてアクロポリス近くにある『ディオニソス』でやっと昼食です。
ここは高級レストランらしいのですが、ランチタイムはカジュアルでＯＫでした。（団体だったからか？）
炭酸なしのファンタがあるというのでそれを注文。子供のころ旅館で飲んだ薄いオレンジジュースを思い出しました。

ディオニソス 地元の料理

ギリシャサラダ、ムサカ、名前はわからないけどすごく甘いデザート、食後にコーヒー。
サラダに入っていたトマトがすごく美味しかったです。ここに限らず、ギリシャはトマトがとても美味しい。
同じくサラダに入っているフェタチーズ(ヤギのチーズ)は美味しいけど塩分高そう。
デザートは甘すぎて重すぎて、ほとんど残してしまいました。他のお客さんも食べきれずギブアップする人が続出。

ディオニソス 地元の料理

昼食後は、スニオン岬へ。バスで1時間半くらいの道のりです。
途中、アテネオリンピックのために建てられた体育館などがいくつもありました。
これらは冬の間、各国からの難民の収容施設になっているそうですが、トイレの使い方がとても汚く、壊されたり、異国の難民同士でトラブルが発生したり、問題が多いそうです。

途中からはカーブの多い道で、車酔いする人にはキツイかも。

スニオン岬 自然･景勝地

日没の30分くらい前にスニオン岬に到着。
夕日に照らされたポセイドン神殿が美しい。

ポセイドン神殿 寺院・教会

この日の日没は17:05。エーゲ海に沈んでゆく太陽。

スニオン岬 自然･景勝地

ハトみたいな鳥と一緒に夕日に見入る。

スニオン岬 自然･景勝地

ホテルに帰り、夕飯を食べに近くの中華レストラン『明月樓』へ。
麻婆豆腐は山椒がたっぷり入っていて、舌がビリビリして汗が滴るほど辛くて、美味しいのかわからないほどでした。
焼きビーフンは優しい味で美味しかったし、サービスで出してくれたプリンもとっても美味しかったです。

ツアーの日程は今日でおしまいで、明日からは個人で観光して回ります。

明月楼 中華

滞在4日目。今日から個人での観光なので、朝ゆっくり。10時にホテルを出ました。
今日の予定は、新アクロポリス博物館→ゼウス神殿→ショッピング。

博物館へは徒歩20分。その途中あったアギオス・ニコディモス教会(ロシア教会)。

ロシア教会のすぐ近くにあるセントポール教会(英国教会)。

今日は昨日までの晴天から一転して今にも雨が降り出しそうな曇り空で、寒い！！
道行く人もダウンコートにブーツが多い。

新アクロポリス博物館では入り口でセキュリティチェックがありましたが、かなりユルい感じでした。
もっとちゃんとやったほうがいいと思うのですが…

2009年にオープンしたばかりでキレイです。
中の展示物は撮影禁止です。

新アクロポリス博物館 博物館・美術館・ギャラリー

この博物館の目玉のひとつ、エレクティオンの少女像の現物。
ここは撮影可らしく、みんな写真を撮っているのに係員は何も言いません。

新アクロポリス博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ブロックで神殿の元の姿が再現されていました。カラフルだったことがわかります。
完成からキリスト教会になったり破壊されてきた歴史がわかる動画も上映されていました。

新アクロポリス博物館 博物館・美術館・ギャラリー

博物館を出て、すぐ近くにあるゼウス神殿へ。
ここは昨日ツアーでアクロポリス遺跡に入る時に配られたチケットで入ることができました(4日間有効)。

ゼウス神殿 建造物

倒れた柱がそのままになっています。

ゼウス神殿 建造物

かなり寒かったしトイレにも行きたかったので、事前にネットでチェックしてあった、アクロポリスの近くの『マニマニレストラン』へ。
13:40に着きましたが、開店が14:00とのこと。とりあえずトイレだけ借りて、周辺をうろついて時間をつぶし、再度レストランへ。

ここ、かなりアタリでした。
店内がオシャレだし、お料理も凝っていて美味しい！店員さんもキビキビと気持ちの良い接客です。
ギリシャ料理って一皿の量が多いのですが、ここは一部のメニューがハーフサイズで注文できて嬉しかったです。
マニマニサラダは上に乗っている白いチーズのようなものが美味しかったです。
夫が頼んだチキンのソテーはつけあわせのセロリの炒めたもの？が美味でした。
もちろんチキンも柔らかくて美味しい。
この旅行中に食べたギリシャレストランではここが一番おすすめです。

レストランを出て、あまりに寒かったのでホテルに戻り防寒を強化してからショッピングへ。

ガイドブックにあった『ホンドス・センター』へ。
ここでうられている薄毛に効くという『アマルシア』という石鹸、ひとつ約15ユーロとかなり高めですが、せっかくギリシャまで来たので話のネタにひとつ買ってみました(写真左下)。
一緒に写っているのは、前日にガイドさんに連れられて行ったショップで買ったオリーブオイル(12ユーロ)とオリーブ石鹸(6ユーロ)です。

夕飯には時間が早かったので、中央市場に行ってみました。
しかし最初に目に入ってきたのは、ウサギか何かの動物が皮を剥がれてぶら下がっているグロテスクな光景。
気持ち悪いし、生肉のにおいがすごいし、夕方で暗くなったからか、なんだか物騒な雰囲気。
肉屋以外にも八百屋やタベルナがあったようですが、早々に市場から出てきました。

中央市場 市場

夕飯はさっぱりしたものが食べたくて、再び『風林火山』。
店内はかなり混んでいて、15分くらい待ちました。
夫はきじ焼き丼、妻はまた握りのセットを注文。
きじ焼き丼はギリシャ人向けのボリュームで夫はお腹パンパン。

風林火山 地元の料理

ちなみの風林火山の隣の中華レストランも混んでいました。

滞在6日目、観光最終日。
今日も個人見学なので、朝ゆっくりして10時過ぎにホテルを出ました。
晴れた空から小雪がちらつくほど寒い中、目指すのは古代アゴラ遺跡。アクロポリス遺跡のすぐ隣です。
ここも共通チケットで入場。

ヘファイストス神殿。
パルテノン神殿ほどの迫力はないけど、修復のための足場やクレーン車がない分、写真写りがよいです。
どのガイドさんだったかが「神殿は正面右側から見るのがいちばん美しい」と言っていました。
ちなみにどの神殿も東向きに建てられているそうです。

古代アゴラ 史跡・遺跡

彫刻も割ときれいに残っています。

古代アゴラ 史跡・遺跡

このアタロスの柱廊は、ガイドブックによればギリシャ遺跡の中で唯一完全に修復された建物だそうで、中は博物館になっています。
きれいすぎて、これを遺跡と言われてもピンときません。
ちなみにアクロポリスもそうでしたが、ここのトイレも便座がありませんでした。

古代アゴラ 史跡・遺跡

中央柱廊。このくらい朽ち果てていると遺跡っぽさを感じます。

古代アゴラ 史跡・遺跡

古代アゴラ遺跡から歩いてすぐのローマン・アゴラへ向かいます。
途中、遺跡のすぐ脇を鉄道の線路が通っています。日常的に電車の窓から遺跡を眺めることができるってすごい。

古代アゴラ 史跡・遺跡

ローマン・アゴラ遺跡。ここへも共通チケットで入ることができます。
こじんまりしているので10分くらいで見終わりました。

ローマン アゴラ 史跡・遺跡

ローマン・アゴラを出たところで、ノラ猫が屋台のドライフルーツを狙っていました。

ローマン アゴラ 史跡・遺跡

フィロパポスの丘に向かう途中に別の丘(名前がわかりません)があったので登ってみました。
足場が滑りやすくなっていて結構危ないにも関わらず大勢の観光客がいます。
アクロポリスの丘がすぐ近くに。

名前のわからない丘をおりて歩いて行くと、ソクラテスの牢獄。

この辺りになると人気がありません。
強盗も発生していて日中も注意が必要とのことなので、このまま丘に登って大丈夫なのか迷いましたが、他の観光客の姿が見えたのでホッとしました。

フィロパポスの丘に到着。晴れて眺めがいいけど、ものすごく寒い…

フィロパポスの丘 山・渓谷

フィロパポスの記念碑。

フィロパポスの丘 山・渓谷

疲れたし寒いしトイレにも行きたかったので、丘をおりて少し歩いたところで目についたレストラン『Yard』で昼食を食べることにしました
室内は満席だったのでやむなくテラス席へ。
風よけの仕切りがあるので太陽が出るとポカポカ暖かいけど、曇ると途端に寒くなり、やっぱり室内で入れるお店にすればよかったと大後悔。

ギリシャに来て3度目のムカサ。
寒かったけれど、お料理は美味しかったです。
途中、トライアングルみたいなのを鳴らし歌いながら(上手くない)練り歩く子供達が何度も通りました。お金目当てか。
他の道では、無料だよーと言いながら花を渡してくる子供もいて、受け取らないように注意が必要です。

次に向かったのは、シンタグマ広場近くにあるマスティハショップ。店内は狭めで、アテネ空港にもお店があるそうです。

マスティハは殺菌作用があると言われていて、昔、日本人によるマスティハの買い占めが起こったそうです(ガイドさん談)。

マスティハショップ (シンタグマ広場店) 専門店

ガム、練り歯磨き、石鹸、チョコレートを買いました。
箱の外からでも、いかにも殺菌効果がありそうな、決して美味しくなさそうなにおいがします。

【追記】
旅行後にチョコレートを食べましたが、うう…チョコだと思わず割り切って食べれば…いやでも、そもそも食べ物の味じゃないし…とにかく私には無理でした。

その時ちょうど16:00で、無名戦士の墓の衛兵交代式やっていました。

無名戦士の墓 建造物

ホテルに戻る前に通りがかったカフェ『Coffeeway』でお茶をすることに。
狭い店ですがたくさんの種類のコーヒー豆が売られていて、お客さんもたくさんいたので期待したのですが、コーヒーを飲んだ夫曰く「うすい」。

20時ごろ、夕飯を食べに行く途中に通ったシンタグマ広場。
今日は大晦日だけど、人が少ない。
0時近くなったら集まるんだろうか？

シンタグマ広場 広場・公園

さて、ギリシャ最後の夕食は、ホテル近くの韓国・日本料理レストラン『ドシラック』。
思えば3日目以降毎日、昼食がギリシャ料理で夕食がアジア系というパターンでした。
ここではビビンバを注文。味はまあまあ。
ここもお客さんが少なかったし、ここに来る途中に通った『風林火山』も席がガラガラでした。
やっぱりカウントダウンが近くなったらどっと押し寄せるのかな。

ドシラック 韓国料理

23:50頃にシンタグマ広場に行ってみると、多くの人が集まっていました。

シンタグマ広場 広場・公園

アクロポリス方面から上がる花火を見に集まった人達。
移民や観光客が多いようです。

ホテルの人によると、古代アゴラのすぐ西にある『シネ・テセイオン』という屋外シネマでカウントダウンコンサートをやっているとのことで
地元の人たちはそちらに行く人が多いのかもしれません。
しかし歩いていくにはやや遠いし、ものすごく寒かったので断念。

シンタグマ広場 広場・公園

0時ちょうどに花火が上がり始めました。
広場でもドン！と音のする花火？を打ち鳴らしている人がいてドキッとしました。
花火は3分でおしまい。なんともささやかです。

シンタグマ広場 広場・公園

7日目、帰国。
行きと同じくエアポートバスでアテネ空港へ。
バスの窓から見えるギリシャの低い山々にさようなら。

【ホテルのこと】
今回泊まったのはシンタグマ広場に面したアセンズ・プラザ。
観光にもショッピングにも便利な場所にあり、アテネ市内の主要な観光地には徒歩で行けました。
一応五つ星ですが設備はかなり古く、不満要素は結構ありました。
まず、コンセントが少ない・位置がヘン。
デスクの上にコンセントはひとつもなく、デスク横の下の方にひとつだけあったコンセントに持参したタコ足コンセントを差してスマホやデジカメの充電をしました。
ドライヤーは作りつけではなく、普通のドライヤーがクローゼットに置いてあったのですが、洗面所のコンセントはワット数が低くてドライヤーが使えず。こんなホテルは初めてでした。

NJV アテネ プラザ ホテル

【ホテルのこと 続き】
6連泊したのですが、毎日グラスやタオルなど何かしら補充し忘れがあり、その都度フロントに電話して持ってきてもらうのが煩わしかったです。
フロントスタッフはみな親切でした。

室内照明はヨーロッパにしては明るくて、調べ物など問題なくできました。(Wifi使用可)
アメニティーはシャンプーなどの他、ボディローションや綿棒もありました。

朝食はごくありふれたアメリカンスタイルのビュッフェ。
濃厚なギリシャヨーグルトとベリーのタルトがとても美味しかったです。

全体的に設備の古ささえ我慢すれば、立地抜群だしまあまあ良いホテルだったと思います。

ちなみに後半は中国人と思われる団体が宿泊し、隣の部屋から騒がしい声が聞こえたり、朝食も大声で話したり子供が走り回ったりして落ち着きませんでした…
こればっかりは事前にはわからないので、仕方ないですが。

NJV アテネ プラザ ホテル

【天気、服装、持ち物のこと】
服装はかなり迷ったのですが、実際には旅の前半は晴れてかなり暖かかったので秋用の上着に薄手のストール、
後半は雪が降るほど寒かったので薄手のダウンジャケットに上記の上着重ねて、厚手のストールで対応しました。
晴れると日差しが強いので冬でもサングラス、帽子、日焼け止めが必要です。
街は石畳や傷んでデコボコになったアスファルトで、遺跡は滑りやすい大理石のことが多いので、歩きやすくて滑りにくいスニーカーを準備しました。
あと前にも書きましたが、古いホテルに泊まるならタコ足コンセントは重宝すると思います。

シンタグマ広場 広場・公園

【治安、物価のこと】
スリが増えていると聞いていたので、バッグは前に抱えて持つなど用心していましたが、
以前に行ったバルセロナに比べるとそこまで治安が悪いとは思いませんでした。
(とはいえ用心するに越したことはないです)

物価は、ミネラルウォーター1.5リットルが1ユーロ、アテネ市内の交通が1時間10分以内で乗り換え自由で1.2ユーロ。
私の住むドイツの約半分でした。

シンタグマ広場 広場・公園

【追記】
アテネには野良犬がたくさんいます。
しかしみんな基本的に大人しく、吠えられたり追いかけられたりといったことは一度もありませんでした。
ただ写真のように首輪のついた犬は狂犬病の注射を打たれていますが
首輪のない犬は打たれていないので注意が必要です。
いずれにしても野良犬には近づかないほうがよさそうです。

この旅行記へのコメント （1）

• Pメテオラさん 2016/01/06 20:58:45

  アテネへの本音

  作者さまの淡々とした書き方に共感を覚え、一筆取りたくなりました。いわゆるギリシャ旅行されたのに、かのアクロポリス、パルテノンは２−３枚の写真と、さらりと流すかのような書きっぷりが、私のアクロポリス感と重なっていたので心の中で拍手です。鳴り物入りで有名な割には、現物はあの程度なので、どちらかというと期待未満の観光地だと仏教徒の私は感じました。アメリカ人のはしゃぎぶりを見ていると、あるいは、私の想像力が人並み以下に貧弱なのかも知れません。村上春樹さんも、アテネは一日いれば十分と書いているので、直接的な表現はないにせよ、大理石の柱に対する思いが想像できてしまいました。
  作者さまのこういう切り口での紹介があったことに重ねて拍手を送りたく。よいお年をお迎えください。