養老の滝から養老山地を回遊

1993/12/01 - 1993/12/01

養老の滝、と言えば岐阜県養老町にある日本一有名な滝ですが、その滝を育む養老山地に注目する一般行楽客はごく僅か。が、滝からコースが山地の各山へと続いており、登山者の体力によって到達できる山が決まってくるので、登山初心者から熟達者まで楽しめる山域となっています。

まず、登山初心者や一般行楽客なら、滝から一時間未満で到達できる「三方山（みかたやま・標高730m）」。山頂からは濃尾平野や乗鞍、恵那山までも遠望できます。
登山経験者なら更に登山道を進み、笹原峠から南に小倉山(841m)、養老山(859m)へと縦走。
小倉山は三方山を上回る展望を誇り、養老山地最高峰の笙ヶ岳(しょうがたけ・908m)や、その背後には昨日旅行記を投稿した滋賀県の最高峰・伊吹山も顔を覗かせています。

これらの山を繋ぐ道は標高が低いにも拘らず、熊笹道になっている箇所が多く、高山を縦走している気分になります。
三方山から養老山までも僅か40分弱ほどなので、普通の登山愛好家なら、まだまだ歩き足らないはず。よって、笹原峠まで引き返すと、稜線の縦走路をもみじ峠まで北上し、西の笙ヶ岳に登ります。

笙ヶ岳山頂周囲には笹は見られず、雑木で、当時は展望が悪かったのですが、近年、北から東にかけての木々が伐採され、昔の展望が一部、回復している模様。
帰路はもみじ峠から東に下ると回遊できます。

ところで往路起点の養老の滝ですが、訪れた者は皆、軽い「ガッカリ感」に見舞われます。滝の規模は落差30m、幅4mなのですが、実感としては落差20m以下の滝程度にしか感じられず、直瀑ですが滝壺も形成されていません。それでも紅葉期や花見時期には、滝を含んだ養老自然公園各所が鮮やかに染まります。

下山後、土産物屋で養老の滝ブランドの酒とキーホルダーを購入しましたが、実はこの時期、キーホルダーを販売している山域の山限定で登山を行っていたのでした。

エリア 養老(岐阜)

• 交通手段: 私鉄

12月に入っても紅葉が残る養老の滝

養老の滝 自然・景勝地

養老の滝

滝壺がない養老の滝

笹道がきれい

三方山山上

三方山 自然・景勝地

三方山からの展望

小倉山からの展望

笙ヶ岳方面を望む

養老山山頂

養老山地 自然・景勝地

養老山近辺からの展望

山系の尾根を望む

笙ヶ岳山頂

笙ケ岳 自然・景勝地