2014/11/22 - 2014/11/22
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chiaki-kさん
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クメール王国は、9世紀から15世紀まで東南アジアに存在した王国で、現在のカンボジアの元となった国である。1113年、スーリヤヴァルマン2世の時代に王国の勢力範囲はタイ中部、マレー半島、ベトナム南部にも及んだ。スーリヤヴァルマン2世は寺院建築に熱心で、アンコールワットをはじめ多くのヒンドゥー教寺院を建築した。
12世紀末、ジャヤーヴァルマン7世の時代にクメール王国は最盛期を迎え、現在のタイ東北部、ラオス、及びベトナムのそれぞれの一部をも領有していた。ジャヤーヴァルマン7世はそれまでの王が掲げていたヒンドゥー教ではなく、仏教を信仰し、アンコールトムを始めとする一連の仏教寺院を建立した。また、灌漑設備を建設して農業の振興をはかり、強大な勢力となった。
しかし、ジャヤーヴァルマン7世が亡くなってから王国は次第に弱体化し、1431年、アユタヤ王国の侵攻により。アンコールは陥落、クメール王国は終焉を迎えた。
写真は聖池から撮影したアンコールワット。大伽藍と美しい彫刻からクメール建築の傑作と称えられ、カンボジア国旗の中央にも同国の象徴として描かれている。ちなみに1992年に「アンコール遺跡群」として世界遺産に登録されている。
実はアンコールワットには2009年に一度来ているのだが、当時、第3回廊は立ち入りが禁止されており、登ることが出来なかったので、今回の旅行の目的はタイトル通り”第3回廊に立つ”ことである。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ベトナム航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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-
11/22
5:00 何人か取りやめた人はいたが、ほぼ全員でアンコールワット日の出ツアーに出発する。 -
現地ガイドさんのおすすめは参道の右側、環濠からの日の出だそうだが、希望者はアンコールワットに入っても良いとのことで、半分くらいの人は中へ移動する。(もちろん私も)
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懐中電灯片手に参道を進み、聖池の手前までやってきた。
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しかし、聖池は先客で隙間無く埋まり、良いポジションが取れない。しかも雲が徐々に厚くなってきた。
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結局、朝日や朝焼けを見ることは無く、全員ガッカリ。
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イチオシ
それでは、2009年に撮影した夜明けの写真をどうぞ。(修正あり)
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場所を変えて、脇塔から登る朝日はいかが。
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ちなみに春分・秋分の日には中央塔の真上から登る朝日が拝めるそうだ。(ガイドブック撮影)
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帰り道、環濠の石の上にいた猿。朝日の代わりに猿の撮影会を開始(^^;;
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ホテルへ戻り朝食。今日のメインはパンをチョイス。カンボジアはフランスの影響を受けているのでパンもおいしい。
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8:00 ホテル出発。目指すはベンメリア。写真は国道6号線沿いに咲いていたブーゲンビリア。
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国道沿いにあるマーケット。道端で食べ物も売っているのだが、砂埃りの味がしそう。
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運転席越しでわかりにくいのだが、大きな荷物を載せたトラックの屋根の上に人が5人。曲芸か!
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積載量は積めるだけ。
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道端で売っているペットボトルの中身はヤミ・ガソリン。
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バンの後ろには生きたニワトリが。
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これがカンボジアの高床式住居。
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ちょっとデラックスな住居も高床式。
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走ること1時間30分、ベンメリアに到着。ナーガがお出迎え。
ベンメリアはアンコール・ワット建造前の造営と推測され、規模はやや小さいものの、アンコール・ワットとの類似点が多く「東のアンコール・ワット」とも称される。 -
きれいな顔を持つナーガ。ガイドさんの話では地中に埋まっていたのが幸いしたとのこと。
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ベンメリア南門。修復はほとんどされていない為、アンコールワット発見時もこんな感じだったのではと推測されている。
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みごとな崩れ具合だ。
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ガジュマルも遺跡破壊に一役かっている。
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東門はこんな感じ。宮崎駿監督の「天空の城・ラピュタ」を思い出させる。
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観光用に作られた木道を歩いて遺跡内部へ。まるで探検隊になった気分。
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苔むしたレリーフが修復を待っているようだ。
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2009年のガイドさんの説では遺跡を破壊するものは 1.水、 2.植物、 3.人間だそうだ。
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基礎工事をせず、直接土の上に積み上げられた石は、一番下の石が水に洗われるとダルマ落としのように崩れてしまう。
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スポアンの根が隙間に入り込み遺跡を破壊する。
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そして人間が建築材料の調達や盗掘を目的に一部を持ち去ったりする。
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乳海攪拌だろうか・・・・
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アンパンマン?
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デバター
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木道の終点が以前より伸びていた。
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ちなみに2009年は、こんな感じだった。
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バスが追い越したもの。
その1 欧米人を乗せたツクツク。 -
その2 3人乗りバイク。
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その3 牛。
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その4 ブタ。
ブタだけあって、トン走している。 -
街へ戻ってきた。この国には積み過ぎという言葉は無い。
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積めるだけ荷物を積んだら、その上に人が乗る。
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昼食によった洋食レストランで出たもの
上 スターター
中 パンプキンスープ
下 久しぶりに牛ステーキを食べた。まいう〜。 -
ホテルで1時間ほど休憩後、アンコールワット見学に出発。まずは環濠を両側に見ながら参道を進む。左半分が未修復だが、近々修復に着手するらしい。
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参道の両側にはナーガの欄干が続いていたが全て環濠の中に落ちてしまった模様。ただ、中間にある船乗り場にだけは、かろうじて残っている。
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門は3つあり、中央門は王様以外は入れなかったので右側の門から入る。
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門に残された弾痕。内戦時代、アンコールワットはクメールルージュの拠点となった為、戦闘が行われた。ちなみにポルポトにとって遺跡などというものは旧体制の残滓であり、ただの石にすぎないということで、さんざん荒らされている。
戦場カメラマンの一ノ瀬泰造がクメール・ルージュの支配下に有ったアンコールワット遺跡へ単身潜入し、消息を絶ったのもこの頃である。1982年、シェムリアップから14km離れた、プラダック村にて泰造の遺体が発見され、その後の調査で1973年11月22日もしくは23日に泰造はクメール・ルージュに捕らえられ、処刑されていたことが判明した。 -
門の壁にあった踊るアプサラ達。
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連格子から眺める環濠と参道。
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こちらはデバター達。
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参道を進む。正面にはアンコールワット主祠堂が徐々に近づいてくる。
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参道を左へ降りて聖池に映るアンコールワットを鑑賞。
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左手の北西門から第一回廊に登る。
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最初に見たのはラーマーヤナに登場するハヌマーン(猿)軍とラーヴァナ(悪魔)軍との戦いのレリーフ。写真中央の小柄の方が、現地ガイドのPさん。
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レリーフ その1
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レリーフ その2
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レリーフ その3 地獄図や乳海攪拌図の見学は今回パス。
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沐浴池の跡、西塔門は修復中。
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森本右近太夫の落書きの跡、これも世界遺産か?
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第2回廊へ進む。
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第2回廊から眺める第3回廊、この70度を超える急階段は進入禁止。
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第2回廊はデバター集団像の連続。
集団デバター その1 -
集団デバター その2 モデルは当時宮殿で働いていた女官達と言われている。
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集団デバター その3 アンコールワットのデバターは皆、足が横に向いている。
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集団デバター その4
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集団デバター その5 ヘア飾りがゴージャス。
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集団デバター その6 右側のデバターは右手に鏡を持っている。
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第3回廊へ登る人たちで、ご覧の通り大行列。
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昔はこの急階段を登っていたが、転落事故が相次いだ為クローズされた経緯あり。
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2009年に新たな木製の階段が造られ、人数制限はあるが、登れるようになった。ちなみに2009年4月の時はまだ工事中だった。なお、第3回廊にはツアーメンバーから数名が登ったが、離団届まで書かされたのには恐れ入った。
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階段を登り切ると第3回廊のデバター達が出迎えてくれた。
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下を見るとこんな感じ。私は高所恐怖症だが、高揚感の方がまさったのか、怖さは感じなかった。ちなみにこれは東側の風景。
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これは降りるときの撮影。17:00を過ぎたので両階段とも下り専用となっている。
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バンコクにあるワット・アルンより楽勝。
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第3回廊は思ったより広いスペースがあり、中央塔を中心に四隅に脇塔を備え、上から見ると田の字の構造になっており、4カ所の沐浴場がある。
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沐浴場を取り囲む回廊。観光客が外の風景を眺めている。しかし、雨水だけで沐浴上を満たすことが出来たのか疑問が?
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そして、これがアンコールワットの中央塔。
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UPしてみると、塔の壁にはデバターなどが彫られている。
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トウモロコシ?部分のUP。元々は石像だったことがわかる。
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風化してこんな形になったのね。
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一番上はハスの花状になっている。
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小坊主さんもスマホ片手に参拝中。
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第3回廊のデバター達、胸が黒くなっているのは心ない観光客の手垢がこびりついてしまっった為。
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壁の外のデバターは無傷。
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目の前にいたアジア系のおっさんも、しっかりとデバターの胸をなで回し、さらには股の方まで手を伸ばしていた。
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夕日に照らされたデバター。
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なんとなく第3回廊のデバターの方が位が高く、気品があるような気がする。
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壁の外から地上界を見下ろすデバター達。人間達のやってきたことを、ここから800年、見つめてきたのだ。
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第3回廊から見た北側の風景。ジャングルに囲まれているのがわかる。
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第3回廊から見た南側の風景、写っている建物は南塔門。現役のお寺も見える。
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イチオシ
そして、これが第3回廊から見た西参道の風景。この景色を見るために5年待ったのだ。
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UPすると、西塔門、聖池などが見える。
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さらにUP。参道、西塔門、環濠の一部、そして、その先には果てしなく続くクメールの大地が見えた。
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アンコールワットを離れ、土産店に寄ってから夕食会場へ。今日の夕食会場はアマゾン・アンコール。写真は1000人位入りそうな会場。
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料理はバイキングだが、5年前より良くなった感じ。
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ステージではアプサラダンスが始まった。まずは歓迎の踊り。
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左足を上げる独特のポーズは、アンコール遺跡のレリーフからとったものらしい。
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農民の踊り、魚取りを背景にした若者の恋愛がテーマ。
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そしてメインのアプサラダンス。センターの方は5年前にも踊っていた。21:00にステージは終了、その後ホテルに戻り、一風呂浴びた後、デバターやアプサラの夢?を見ながら就寝する。
これで「2014年 シェムリアップ旅行記3:アンコールワット第3回廊に立つ」は終了です。本日も最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
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この旅行記へのコメント (5)
-
- yuka☆さん 2015/03/17 11:31:18
- アンコールワット♪
- こんにちは♪
アンコールワット、いつかは行ってみたいです。
階段が思っていたより急なので、ビックリしました!
クメールの彫像って美しいですね☆
- chiaki-kさん からの返信 2015/03/17 23:07:06
- はじめまして
- ・
yuka☆さん、はじめまして。(はじめてでなかったらごめんなさい)
シェムリアップ旅行記に投票ありがとうございます。
>アンコールワット、いつかは行ってみたいです。
2009、2014と行きましたが良い意味で観光地化しましたね。
でも町を一旦離れれば、昔と変わらない素朴な暮らしが垣間見えます。
そんなところがカンボジアの魅力なのかも知れませんね。
> 階段が思っていたより急なので、ビックリしました!
旅行記にも記載しましたが、思ったより怖さは感じませんでした。
> クメールの彫像って美しいですね
そこがアンコール遺跡の一番の魅力なのかも知れません。
ところで、チェスキー・クルムロフは2014年8月2日にツアーで行きましたが、
yuka☆さんとは5日違いですね。私のときも暑かったんですが、同じですね。
*橋の下にクマ発見・・・私のときは暑さでバテていました。
*オレンジ色の日焼けおじさん・・・暑そうですね。
*英語の説明・・・ハンガリー国会議事堂の英語ツアーに参加しましたが
ほぼ聞き取れませんでした。
チェコの魅力はたくさんありますが、あのうまいビールが水より安いのが
私にとっては最大の魅力でした。(^^;;
では、また。
chiaki-k
PS:チェスキークロムノフ・・チェスキー・クルムロフかと思いますが
ご確認ください。
- yuka☆さん からの返信 2015/03/18 11:40:25
- ありがとうございました(^^)
- chaki-kさんのご指摘どおり、間違えて覚えてしまっていたようです(・.・;)
大好きな街と言いながら、お恥ずかしい・・・。
chaki-kさんのチェスキークルムロフ記も読ませて頂きました。
だまし絵が多い訳も納得! やはりもっと歴史や文化を事前に勉強して行けば、より理解が深まりますね。
ありがとうございました(^^♪
> ・
> yuka☆さん、はじめまして。(はじめてでなかったらごめんなさい)
> シェムリアップ旅行記に投票ありがとうございます。
>
> >アンコールワット、いつかは行ってみたいです。
>
> 2009、2014と行きましたが良い意味で観光地化しましたね。
> でも町を一旦離れれば、昔と変わらない素朴な暮らしが垣間見えます。
> そんなところがカンボジアの魅力なのかも知れませんね。
>
> > 階段が思っていたより急なので、ビックリしました!
>
> 旅行記にも記載しましたが、思ったより怖さは感じませんでした。
>
> > クメールの彫像って美しいですね
>
> そこがアンコール遺跡の一番の魅力なのかも知れません。
>
> ところで、チェスキー・クルムロフは2014年8月2日にツアーで行きましたが、
> yuka☆さんとは5日違いですね。私のときも暑かったんですが、同じですね。
>
> *橋の下にクマ発見・・・私のときは暑さでバテていました。
>
> *オレンジ色の日焼けおじさん・・・暑そうですね。
>
> *英語の説明・・・ハンガリー国会議事堂の英語ツアーに参加しましたが
> ほぼ聞き取れませんでした。
>
> チェコの魅力はたくさんありますが、あのうまいビールが水より安いのが
> 私にとっては最大の魅力でした。(^^;;
>
> では、また。
>
> chiaki-k
>
> PS:チェスキークロムノフ・・チェスキー・クルムロフかと思いますが
> ご確認ください。
-
- mokoさん 2015/01/20 20:16:02
- 思い出します
- 15年1月に行ったばかりですが、ぼうと見ていたんだなとおもいます。
へえそうだったのかと改めて感動したり・・・私たちもアプサラダンスをアマゾンで見ました。踊り子さんに見覚えがありました。
色々なところを旅されているのでこれから行く時に参考にさせて頂きます。
- chiaki-kさん からの返信 2015/01/20 22:41:27
- 隣国と仲が悪いのは・・・
- ・
mokoさん、こんばんは。シェムリアップ旅行記に投票ありがとうございます。
「起きた、待った、出た〜!!」拝見しました。
*プリンス・ダンコール・・・またまた良いホテルに泊まられましたね。
目の前のラッキーモールに入りたかったです。
*アンコールワットの夜明け・・・見れて良かったですね。
*カンボジアはベトナムと仲が悪い・・・その通りです。
カンボジアは国境線上にある遺跡を巡ってタイとも緊張関係にあります。
まあ、日本も同じような状況ですが、世界的に見て隣国と仲が良い国は
少ないですね。
> 色々なところを旅されているのでこれから行く時に参考にさせて
頂きます。
こちらこそ、よろしくお願いします。
では、また。
chiaki-k
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