秋のレッサーパンダ紀行【１】 千葉市動物公園　可愛い！！ みい姉ちゃん似のおチビちゃんが放飼場デビューです！！

2014/10/10 - 2014/10/10

今年もいよいよ仔パンダ公開のシーズンが到来です！！

今年は、僕の知る限りではありますが、北は旭川市の旭山動物園から南は鹿児島市の平川動物公園まで、日本全国１７園で２７匹のシセンレッサーパンダが、１園で２匹のニシレッサーパンダがすくすく成長してくれています。

毎年思うのです・・・出来れば今年中に今年生まれのおチビちゃん全員に会いたいな、と。
今年はこれまで、南紀白浜アドベンチャーワールドの息子君＆娘ちゃん、愛媛県立とべ動物公園の優砥君に会いました。

今日は千葉市動物公園で６月２８日に生まれた男の子に会いに行きたいと思います。
千葉市動物公園と言えばやはり風太君が有名で、彼の子供、孫、ひ孫が日本中の動物園で大活躍しています。
今年、千葉市動物公園で生まれた男の子ももちろん風太一族！！
風太君とチィチィちゃんの第５子のクウタ君と多摩動物公園から来てくれたメイメイちゃんとの間の・・・早くも第５子です。
千葉だけももう５匹のお孫さん・・・日本中数えたらすごい数のお孫さん、おひ孫さん・・・すごい勢いの風太一族なのです。

おチビちゃんは９月２７日から屋内展示室でメイメイお母さんと一緒に公開開始、数日間の半屋外展示場での訓練を経て、昨日くらいから屋外放飼場に出てきているようです。
今日はまだ慣れない屋外放飼場でおチビちゃんがどんな表情、どんな行動を見せてくれるかとても楽しみです。

＜追伸＞
１０月１９日におチビちゃんの名前が「メイタ君」に決まりました。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 千葉市(千葉)

成田空港からＪＲの快速電車で都賀駅へ、都賀駅からは千葉都市モノレールで動物公園駅へ。
千葉都市モノレールは珍しい懸垂式のモノレールなので乗っててとても楽しいです。

千葉市動物公園はモノレール動物公園駅から徒歩約１分。

入園料は大人５００円です。
自動券売機でチケットを買うと源太君と風菜ちゃん（現、富士サファリパーク）の写真のチケットが出てきました。

エントランスで関東のレッサーファンの方と合流して開園時刻と同時に入園です。

千葉市動物公園のレッサーパンダ舎には４つの屋外放飼場、１つの屋外展示室、２つの屋内展示室があります。

レッサーパンダ舎へ駆けつけると、向かって一番左の屋外放飼場にキーパーさんおられてメイメイちゃんの様子を見られていました。

そして、メイメイちゃんがいるという事は６月２８日生まれのおチビ君も！！

おチビちゃんの公開は９月２７日からはじまりました。
当初は屋内展示室での展示でスタートしましたが、後に半屋内での展示に移行、そして、昨日あたりから屋外放飼場での放飼が始まったようです。

過去２回のメイメイちゃんと仔パンダの屋外展示は右から２番目の屋外放飼場で行われたと記憶しています、この一番左の放飼場での子育て展示はチィチィちゃんとコウタ君（現、埼玉県こども動物自然公園、１１月にチリ共和国に移動予定）、エイタ君（現、札幌市円山動物園）以来かと思います。

こちらがお母さんのメイメイちゃん。

メイメイちゃんは２００７年６月２８日多摩動物公園生まれ。
多摩にいた２０１０年にアズキちゃん、ダイズちゃん（現、那須どうぶつ王国
）の双子を出産。
千葉に移動してきた後も、２０１２年に源太君、風菜ちゃんの双子、２０１３年にまいちゃん、みいちゃんの双子を出産、そして、今年も出産と、７歳にして合計７匹を出産した安定感抜群のベテランお母さんです。

そして、こちらが６月２８日生まれの男の子。

実はこの子も双子で生まれましたが、残念ながら１匹は７月１日に天国に旅立ってしまいました。
残ったこの子は順調に成育し公開を前にした９月２１日には２ｋｇを越えたそうです。

この子についてファンの誰もが最初に口にすることは、
「お姉ちゃんのみいちゃんにそっくり！！」
という事。

僕も千葉ＺＯＯのＨＰでおチビ君の写真を見た時にあまりにお姉ちゃんに似ていて笑ってしまいました（笑）

僕の勝手な印象ですが、レッサーパンダの子供は第１子に近い方が顔立ちが整っており、後になるほどファニーな感じの子が多い気がします・・・まあ、そのファニーは可愛らしさにつながるんですけどね。

去年、みいちゃんを見た時に「なんて可愛い子なんだろう」と思いましたが、今年のおチビ君も言わずもがなな可愛らしさです。

で、屋内展示室にはその１歳年上のお姉ちゃんたちがいました。
こちらを向いている子がみいちゃん、みいちゃんに毛繕いをしてあげているのがまいちゃんです。

屋内展示室の右隣の屋外放飼場にはいつも通り、千葉ＺＯＯの大黒柱の風太君と、

奥さんのチィチィちゃんがのんびりしていました。

あのフィーバーからもう１０年近くも経ちますが相変わらず風太君の人気は絶大！！
今日も遠足の幼稚園児、小学生から「風太く〜ん」と黄色い歓声を受けていました。

そして、風太君＆チィチィちゃん夫妻のお隣の放飼場にいるのは、３年連続でお父さんになったクウタ君です。
夏場の換毛が激しい風太一族にあって、クウタ君の換毛はどうやら頭髪にも来るようでここ数年この時期はモヒカンっぽくなっています。
富士サファリのFacebooku等で写真を見てみると、お嫁入りした長女の風菜ちゃんもモヒカンっぽくなっていますね・・・女の子だけに少し心配です（笑）

いつも人一倍（熊猫一倍）キーパーさんの動きを気にしているクウタ君、キーパーさんが半屋内の展示室の掃除をしているのが気になって仕方ないようです。

そして、一番右の放飼場にはクウタ家の長男の源太君です。

源太君の叔父さんにあたるエイタ君が切り拓いたフライング・レッサー（リンゴタイムの時にキーパーに向かってジャンプ一番飛び付きます）の称号を受け継ぐ源太君。
ただでさえ運動神経抜群な風太君の血筋とこれまた運動神経抜群なメイメイちゃんの血筋が混ざったことにより、源太君やみいちゃんにはとんでもない運動神経と筋力が備わっているように見えます・・・ジャンプの質が明らかにエイタ君より勝っているように見えるのです。

そんな源太君ですが、新しい放飼場に移ってからはあまりジャンプの機会がないのだとか・・・常連の方のお話によると、運動神経が良すぎて「どこまで飛べるか？」まだキーパーさんも把握できていないそうで、万が一、キーパーさんの肩から観客側に飛んで脱走されても困るので、現在は様子を見ている状態だそうです。

屋内展示室に戻ります。

こちらもフライング・レッサーの称号を受け継ぐみいちゃん。
この子のジャンプを見ているとまるでゴム毬がビューンと飛んで行くよう・・・ちょっとすごいです。

めちゃくちゃ可愛らしいゴム毬娘なのです。

ところで、屋内展示室にみいちゃんは姿はあるのですが、まいちゃんの姿が見えません・・・、

「あれぇ、マイちゃんは？」と、お隣の半屋外の展示室を見てみると、屋内につながる扉が開放されており完全にへっぴり腰のまいちゃんがいました。

まいちゃんの発する雰囲気を察知したのかみいちゃんも半屋外に出てきました。

実はこの２匹がこの半屋内の展示室を使うのはこれが初めてとのことで、２匹ともかなり警戒している様子でした。

奥にキーパーさんがいるのでその様子を覗っています。

まいちゃんは隣の屋外放飼場に見える祖父母の様子をチェック、

天井の金網の様子もチェック。

若くて好奇心いっぱいの２匹ですからあっと言う間に慣れて遊び回るようになるでしょう。

一番左の放飼場ではメイメイちゃんがお食事中、

おチビ君は上からママをお邪魔虫っ！！

「ママはこの緑の食べてるけど・・・美味しいのかな？」

これからいよいよ離乳の時期を迎えるおチビ君、ママが美味しく竹の葉を食べる様子を見ていろいろと勉強中です。

このおチビ君も時々遊び半分に竹の葉を噛み噛みしていて、僕は「この時期の仔パンダとしてはこんなもんだよなぁ〜」等と離乳時期に入り掛けたおチビ君の成長を目を細めて見ていたのですが、この２日後の茶臼山動物園で７月１日生まれの双子ちゃんががんがん竹の葉を食べているのを見て（旅行記→http://4travel.jp/travelogue/10940199 ）ビックリ！！
竹の葉はレッサーの主食だけに一度味を覚えると食べ始めるまであっと言う間なのでしょうね。

ちょっと前のデータではありますが各個体の体重が掲示されていました。
意外だったのが７ｋｇを越えている風太君、スレンダーに見えるのですが意外とあるのですね。

そして、おチビ君の名前募集の案内も。
僕も動物科学館でちびっ子に混ざって応募してきました・・・今年はベタですが両親の名前から「明太（メイタ）」君で、名付け親になりたいな。

動物科学館から戻ると風太君はせっせと放飼場巡回、

チィチィちゃんは東屋で気持ちよくお昼寝、

源太君は見晴しのいい高い台に登って園内の様子を眺めていました。

こちらはメイメイちゃんとおチビ君の放飼場。
ひっきりなしに遠足の子供達がやって来ます、常連さんによれば今日はまだ少ない方だそうですが・・・。

先ほどまでは吊り橋の真ん中くらいまでしか渡れなかったおチビ君ですが、ついに３/４の位置まで踏破、

この子も両親の運動神経の良さを引き継いでいるようで、なんてこともなく吊り橋を端っこまで渡り、

「よいちょ」と木に渡って行きました。

常連さんが３日ほど前に見た時にはまだよちよち歩きだったそうですから、この屋外放飼場に出てから長足の成長を見せるおチビ君なのです。

千葉ＺＯＯのレッサーパンダ舎は通常１３時３０分からがリンゴタイムなのですが、１１時頃にメイメイちゃんとおチビ君の様子を見に来たキーパーさんの手には数切れのリンゴが！！

最初は時間外のキーパーさんの登場に不審顔だったメイメイちゃんですが、リンゴを持っていることを確認するとキーパーさんのそばまでやってきました。
そして、ママについておチビ君も。

いつもだとキーパーさんのそばでリンゴを食べるメイメイちゃんですが、今日は慣れない放飼場という事もあり少し慎重・・・もらったリンゴを別の場所に運んでから食べていました。

おチビちゃん食べるかな？？

お母さんの大好きなリンゴに興味はあるようですが・・・、

まだ匂いをくんくんするだけで食べるには至りません。
「いらな〜い」と踵を返すおチビ君なのです。

一切れ目を食べ終わったメイメイちゃんは２切れ目を要求・・・”招きレッサーパンダ”で有名なメイメイちゃんですが子育て初期の時期はあまり”招き”をしないような気もしますね。

明日は八木山動物園を訪問する予定でこのあと高速バスで仙台までいどうするので今日は千葉ＺＯＯには１２時頃までしかいれないのですが、望外にもプチ・リンゴタイムが見れてとても嬉しかったです。

ガラス面に近づき観客の皆さんにお愛想ふるおチビ君。
昨日、今日の屋外放飼で出来る事が一気に増え、ますます活発になったようです。

メイメイちゃんにとっては初めての一人っ子、千葉ＺＯＯにとっても久々の一人っ子という事もあり、今後、メイメイちゃんがどのように育てていくのか、千葉ＺＯＯがどのような展示を計画しているのか興味が尽きません。

とにかく、今日はこの元気なおチビ君に会えて本当に楽しかったです。
また来るね、おチビ君！！

千葉ＺＯＯからモノレールとＪＲを乗りついで東京駅へ、東京駅からは東北急行バスの「ホリデースター号」で一路仙台へ向かいます。
金、土、日、祝日のみ運行の「ホリデースター号」は３列独立シートで仙台駅前まで約５時間で４，４００円・・・とても快適でした。