2014/09/25 - 2014/09/26
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East of Edenさん
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陸の孤島ザンスカール王国
今なぜザンスカールかという理由は、この数年以内にマナリやレーを結ぶ道路ができるそうなので、街や人々の生活が大きく変わるだろう、変わる前に見ておきたかったから。
ラダックのレーからまる2日かけて、ザンスカールの街パドゥムに着いた。
パドゥムは標高3650メートル 最終目的地はプトゥカル(3900メートルから4000メートル)なので、高度順応のためここでもう一泊することに。
今日は、このパドゥムからタクシーをチャーターして、ゴンパを巡り、そして、ザンスカール国王を訪問。
国王とは、日本とインドの関係、日本のデフレ政策の失敗、グローバル経済における日本とインドの立ち位置、といった話をする。
充実の1日だった。
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前日の夕方にパドゥムのタクシーユニオンのドライバーと話して、カルシャ・ゴンパ、ザンラ、ゾンクルの往復のタクシーを手配する。
XXMASAさんのお勧めルート。
パドゥムのタクシーユニオンはパドゥムのタクシー市場を独占しており、カルギルとか他の街から来たタクシーは営業できない。カルギルも同じ。価格は独占価格でかなり高い。この日は合計で約1万円かかった。 -
カルシャゴンパの朝のプージャに間に合わせるために7時に出発
Piptingからパドゥムを望む -
カルシャゴンパが近づいてくる。
山にへばりついている。 -
参道にいたチベタン・マスティフみたいな犬
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古い礼拝堂
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礼拝堂の中
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このあとチャー村でこの仏様とそっくりの顔の人に出会う。
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ちょっと、怖い顔
子供を怖がらせるにはちょうどいい -
礼拝堂の中心から入り口方向
色彩が豊か -
みんなで朝食
残念ながら、今日は朝のプージャがないと聞かされた。 -
カルシャ・ゴンパの古い礼拝堂
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古い礼拝堂の中
色もきれいだし、仏像も独特の雰囲気で、結構気に入った。 -
これも古い礼拝堂の中
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作った人はかなり腕のある職人と見た
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ちょっとこわい顔だけど、これも非常に上手にできている
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タラ
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カルシャ・ゴンパの学校
授業中 -
カルシャの街を歩く子ヤク
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パドゥムに戻って、遅い朝食。いつもののレストランで
チャパティーとオムレツを注文 45ルピー
チャパティーにオムレツをのせてロールにして、チャツネをつけて食べるとおいしい。 -
朝食を食べた後、今度はザンラ(Zangla)に向かう。
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車を降りてザンラ・ゴンパまで歩く
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尼さんに、ドイツ人かい?と聞かれる。どう見てもドイツ人には見えないが。
子供は女の子みたいだけど男の子だそうだ。 -
ザンラゴンパの壁画
かなり古い -
牛の神様だろうか
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日本に十一面観音というのがあるが、顔が首の周りにあるのではなく、首が縦に長いバージョン。
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道路は修理中
運転手は彼らはUPだと。
UPとはUtter Pradesh
UPやビハールといったとても貧しい州からラダックに道路工事の仕事に来ている人たちがいっぱいいる。その場所でコールタールを焼いて溶かして道路に塗るもんだから、重労働だし健康にもよくないだろう。こういう仕事は地元の人たちもやりたがらないのだろう。
彼らのおかげさまでこんな辺鄙な所でも旅行ができるのだ。大感謝。 -
ザンラには、15世紀から続くサンスカール王国の王宮がある。王様は今でもおられる。旅行者にも会ってくださるということで王様のお家(=宮殿?)へ向かう。
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写真はザンスカール国王。
ザンスカール国王はとても気さくな方で、暖かくもてなしてくれた。
国王に、マハラジャなのになぜ豪華な宮殿に住まわれないのか?とさっそくぶしつけな質問をさせていただく。国王は、権力を失ったからだ、とおっしゃる。
国王はバラナシ近くのサルナートの学校に行き、バラナシ大学を卒業された。
バラナシ大学では、政治学を専攻された。政治家を目指したということだ。後にラダック開発公社の理事になったそうだ。
ラダック開発公社におられたころ、パキスタンとの戦争(カルギル戦争となった)があり、カルギルへの交通網の整備を土木技師であった叔父さんとインド政府に提案し、パドゥムとマナリと結ぶ道路(2年後に開通予定)、そしてパドゥムとレーを結ぶ道路(6-7年後に開通予定)、の承認を得たということである。
(なお、チベット寺院の僧侶から聞いた話だが、パドゥムとマナリと結ぶ道路は、インド政府が財政支出を拒否し、その後ある個人が寄付を募って現在建設をおこなっている、ということだ。すばらしい人がいるもんだ)
国王からは、王国の歴史をお聞きし、その後、日本とインドによる中国の包囲網、グローバル経済におけるインドの優位性、日本のデフレ政策の失敗とグローバル経済への乗り遅れ、といった話をさせていただいた。ちょうどこのころモディ首相がオバマ大統領を訪問していることだった。
女王がお留守だったので、お茶をご一緒することはできなかった。 -
王様に鍵を借りて、ザンスカールの旧王宮をみせていただいた。
旧王宮は険しい崖上にある。 -
会議室であろうか
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旧王宮のお寺
かなり古い
あまりメインテナンスはされていない -
仏像群
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これも作った人の芸術センスがすばらしい。
ラマユールで見た仏像に似ている。 -
十一面観音
やはり縦にながーい -
おだやかな顔
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Csomaの部屋と呼ばれる部屋
彼はハンガリー人で、19世紀にここに住み着き、王宮の修復を行った。後に初めてのハンガリー・チベット語の辞書を作ったということだ。今でも夏になるとハンガリー人のグループが修復をしている。 -
ストーブと薪 台所だろうか
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これはトイレ
ラダック式のトイレの原型だろう
穴があり、周りに砂がある。周りが汚れると砂と一緒に穴から落とす。
糞尿は畑に流れ、肥料になる。そのため、ラダックのトイレは高いところにある。 -
これは囲炉裏
ここでチャパティーを焼いたそうな -
帰りにストンデ(Stonde)ゴンパに寄る。ちょっと前にゴンパのお坊さんたちが、川辺でピクニックをしているのを見たが、そのためか、誰も寺にはおられず、中に入ることはできなかった。
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紅葉がきれい
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パドゥムに戻り、そして今度はゾンクル(Zhongkul)に向かう。
紅葉がきれい
山の中にあり、温度も低いし、雨もふってきた。 -
ゾンクル・ゴンパからの景色
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ゾンクル・ゴンパ
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岩の洞穴にお寺をつくった
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きれいな礼拝堂
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礼拝堂の中
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お寺に人が言うには、昔ラマ・ロパというお坊さんが居たそうな。
この泉はラマ・ロパの泉と呼ばれ、水を飲むとご利益があるそうだ。
ボトルにお水をいただいた。 -
帰り道
重そう -
羊たちに道をさえぎられる
古いお寺できれいな仏像が見れたし、国王ともお話ができたし、充実の一日だった。
明日はいよいよ最終目的地プトゥカル・ゴンパへ2泊3日の旅
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この旅行記へのコメント (2)
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- XXMASAさん 2014/10/24 01:10:26
- 国王さま
- ザンラで国王にお会いされたのですね。私が行ったときも歓迎してくださいました。数十年前にザンスカール発展のために道路と学校の整備に尽力されたというお話はとても印象的でした。今は政治的権力はないとしても、血は受け継がれているというか、静かな中にもとってもカリスマと威厳を感じる方でしたよね。
- East of Edenさん からの返信 2014/10/24 23:37:42
- RE: 国王さま
- そうなんです。XXMASAさんの写真を見て、是非お会いしたいと思いまして。
インドの中にあるがインドとは違うザンスカール王国のプライド、誇り、が感じられました。ザンラに行って本当によかったです。ありがとうございました。
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