2014/05/27 - 2014/05/27
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frau.himmelさん
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バンベルクからニュルンベルクに移動します。
バイエルンチケットが使える地域快速で45分ほど、1時間に1本走っています。
バイエルン州を旅する方へ、この二つの町をセットにするのはお薦めです。
バンベルクは第二次大戦の被害をほとんど受けない町でしたが、ニュルンベルクは町の90%近くが破壊されました。ヒトラー率いるナチスの党大会が毎年開かれ、ナチスの象徴都市と目されていたため連合軍による空爆の優先目標とされていたためです。
しかし歴史的には大変古く、神聖ローマ皇帝の居城、カイザーブルクが置かれた重要な都市です。
今回、このカイザーブルクで大変不愉快な思いをしました。
あれってやはり人種差別なんだろうなー。詳細は本文で。
◆5月27日スケジュール(後半)
バンベルク発(14:36、15:12)→ニュルンベルク(15:19、16:09)
駅(タクシー)→○カイザーブルク(内部見学?深井戸?)テラスから街並みの風景…○デューラーの家…◎聖セバルドゥス教会…○旧市庁舎…○中央広場…
夕食【ニュルンベルガーソーセージのブラートヴルストホイスレで】…◎聖ロレンツ教会…駅
ニュルンベルク発(19:05、20:05、21:05)→ヴュルツブルク着(20:15、21:15、22:15)
駅→(駅前から市電4番か5番)ラートハウス広場…ホテル
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ニュルンベルクに降り立ちました。
予定ではここからタクシーでカイザーブルクに行くことになっています。
駅前に大きなケーニッヒ塔を見たK氏、I女史のお二人、
「わーすごい!あそこ何?」。
「中には職人広場があり、いろいろな手作りの品のお店があるのよ。
そうだわ、予定より早く着いたし、行って見ましょうか?」
臨機応変に予定を変更できるのも自由きままな個人旅行のいいところ。 -
駅前に止まっているこのバスはドイツ鉄道のICバス。
ここからチェコのプラハまで3時間半くらい、ヘッセン州のマンハイムまで3時間くらいで行きます。
次回プラハに行くときはこれと決めていますが、なかなかチャンスがありません。 -
職人広場の入り口。
このアーチをくぐればおとぎの世界。
かわいい小さい木組みの家々が並んでいます。 -
職人広場の見取り図。
物造りの伝統が今に息づくニュルンベルク。
15世紀ごろよりニュルンベルクには優れた手工芸職人がやってきて住み付き、木製の玩具や、金銀錫細工などを作るようになりました。 -
この中世の職人の家を模した広場では、様々な職人(マイスター)たちが自慢の手作り工芸品を店頭に並べています。
観光客にも人気のスポットです。 -
私にとって特に興味があるのは錫細工のこのお店。
ショーウィンドーに飾ってあるあの壁掛けもステキ、フィギュアもいいですね。
ニュルンベルクは18世紀の頃より錫細工が盛んに作られていました。
昔は世界で一番錫を多く使っていた街だったそうです。
そして錫の工芸品は、玩具と同じくらい人気がありました。 -
錫(スズ)工芸店、『ツィーン・ギーゼライ』のお店の中に入ります。
私はニュルンベルクに来たら必ずここで錫製品を買って帰るのです。
ここの店主でもあり、マイスターの錫(スズ)職人、ゲオルグさんは相変わらずお元気でした。
私が、去年も伺いましたって昨年の記念写真を見せると、あ〜!覚えてますよって。
その社交辞令を本気にした同行の二人、「わーすごいね。himmelさん、有名なんだ。」って(笑)。
お店の中のいろんなスズ工芸品の中から今年は、ニュルンベルクの歴史が彫られた壁掛けを買いました。40ユーロくらいだったかな。
帰り際に、奥様がゲオルクさんを囲んでの記念写真を撮ってくださいました。
ゲオルクさんが言われた言葉が気になりました。
「うちで作っているのは中国製とは全然違うからね。」
きっと少なからず被害を受けていらっしゃるんでしょうね。 -
ゲオルクさんのお店の入り口には木彫りの動物達・・・。
職人広場をさっと見て・・・。 -
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ちょっと目には、下町の縁台と変わらない懐かしい風景。
さて、それでは駅に戻りましょうか。 -
ニュルンベルク中央駅。
ネオバロック様式の歴史ある佇まい。
1900年に改築されたそうです。
駅前からタクシーに乗って、カイザーブルクを目指します。 -
タクシーは、駅を背にして城壁を左回りに走ります。
そしてカイザーブルクの北側の城の門の近くに付けてくれました。
料金は7,8ユーロ。
駅から一気にカイザーブルクに向かって、それから町歩きをするこの方法は時間がない方にお薦めです。 -
「Fuenfeckturm」五角形の塔?を通って中に入ります。
その先に見える建物は昔の穀物倉庫だったところで、現在はユースホステルになっています。 -
もう目指すテラスに着きました。
大勢の人が集まっていますね。
右の塔はジンヴェル塔、昔の見張りの塔でした。 -
テラスからはニュルンベルク市街が一望できるのです。
手前に見える2本の尖塔は聖セバルドゥス教会、左奥に見えるのは聖ローレンツ教会の塔。 -
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何か雲行きが怪しくなってきました。
今にもザーッときそう。 -
急いでお城を外から眺めて帰りましょうか。
記念写真を撮っている方たちはツアーなのかしら。
後ろにあるのは深井戸の小屋。 -
雨雲がそこまで迫ってきました。もう逃げられません。
当初の予定にはなかったけど、入場チケットを買ってお城の中に入ることにしました。 -
ついに雨が降ってきました。
雲行きから見て強い雨になりそうです。 -
案内所にはお城に関するいろんな展示がありました。
私の目に泊まったのはこれ。
まあ、近代の王様が勢揃いじゃございませんか。 -
入場チケットを買うと係員が、
「急いで井戸に行きなさい、今ツアーが始まったばかりだから間に合うから。」と・・。
深井戸の扉は閉まっていたけど、ドアをノックしたらあけてくれました。
もう説明は始まっていましたが、一緒に見学することになりました。 -
実はこの時とても不愉快なことがあったのです。
英語圏の中年女性が後から入ってきた私達に、
「ここにコインを投げ込まなければいけないのよ。」。
私は何度か来ているのでそんなことしないことは知っています。
冗談かと思い、笑顔で会釈を返して説明に聞き入りました。
そしたら連れの男性の耳元に何かを囁いてケラケラ笑っています。
非常に嫌な感じ。
◆この井戸は深さが50メートルとか60メートルとかあるらしい。
ガイドは蝋燭に火をつけて滑車で下に下ろします。 -
そして壁にあるモニターで下に降りていく様子を見せてくれます。
滑車が止まり中を覗き込むと遥か底のほうにぼんやりと薄明かりが見えます。
◆その英語圏の女性は私に更にもう一度、
「ここにコインを投げ込まなければいけないのよ!」ってしつこく言ってきます。
明らかに私達をバカにした言い方です。
ちょっといらっときた私は、小さいけれどきっぱりと「ノー!」と言いました。
それでも連れの男性と顔を見合わせてニヤニヤ笑っています。
とても不愉快でした。
やっぱりこれって、私達が黄色人種だから、人種差別? -
滑車が引き上げられて蝋燭が上に上がってきました。
次に大きな水差しの中の水を井戸に落とします。
しばらくの沈黙の後、「ザー」っていう水の音。
この井戸が如何に深いかを見せてくれているのです。 -
それらの実験が終わりこれでツアーも終了かと思いきや、尚も質問を受け付けたりしていましたので、私達は出てきました。
お城の閉館時間が気になることと、不愉快な場所にこれ以上いたくなかったからです。 -
城の中に入ります。
ガイドツアーは終わっていますので自由に見学します。
神聖ローマ帝国には決まった首都はありませんでした。
皇帝は帝国内の拠点に居城を造り、そこを転々と移動しながら領土を統治しました。
その際、皇帝が滞在した城を、カイザーブルクと呼びます。
ニュルンベルクのカイザーブルクはその中でも重要なお城だったようです。 -
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二重構造の礼拝堂。
何が二重かと言うと、上下2階建てになっているのだそう。
皇帝や重臣たちは上の礼拝堂を使い、下は召使や従者などが使っていました。
つまり礼拝者の顔が見えないつくりになっている。 -
礼拝堂のキリスト像
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礼拝堂入り口の聖母子像
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たぶん皇帝の執務室かどこかの天井。
神聖ローマ皇帝の双頭の鷲の紋章が天井いっぱい描かれています。 -
カイザーザール:皇帝広間の内部。
人物は神聖ローマ皇帝カール4世。 -
カール4世は、神聖ローマ皇帝の象徴の王冠と剣とりんごを持っています。
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この絵はゲルマン歴史博物館で見たことがあります。
神聖ローマ皇帝ジギスムント。カール4世の息子です。
15世紀、ニュルンベルクは、皇帝ジギスムントの頃、神聖ローマ皇帝の戴冠式に用いられる宝物をニュルンベルクに保管するという重要な役目を担うことになりました。
この絵にも王冠と宝錫(剣)とりんごを持っているジギスムントが描かれています。
これが戴冠式用の三種の神器です。
この皇帝ジギスムントは後年ヤン・フスを処刑したことで、後々苦境に立たされるのです。 -
この方はかの有名なカール大帝様。
この絵もゲルマン歴史博物館で見ました。
初代神聖ローマ皇帝、フランス語読みではシャルル・マーニュです。
同じく王冠とりんごと宝錫ではなく剣を持っています。
カール大帝とジギスムントの絵の実物は、アルブレヒト・デューラー作でゲルマン歴史博物館に飾られています。 -
この部屋には皇帝の象徴である剣とりんご(球)と宝錫のレプリカが飾られています。
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宝石をちりばめた王冠(レプリカ)。
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戴冠式の際の持ち物と衣服でしょうか。
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カイザーザールの展示物
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騎士の間。
16世紀末頃の鎧 -
いろんな槍の穂先。
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Waffe und Kampf「兵器と戦い」というコーナーに展示してあった絵が面白い。
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これはまたオドロオドロシイ人体図。
効率的な武器の使い方? -
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Eckeraum、角の部屋と呼ばれるところに飾ってあった絵。
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同じくEckeraumにあった豪華な展示物
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こんなものも展示してありました。
私がわからないだけで貴重なものだろうなと思うと、写真をパスする気になりません。 -
これは分度計みたいなもの?それとも中世の武器(矢)?
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お城見学を終えて、今度は徒歩で旧市街に降りて行きます。
さっきより雨は小降りになっていますがまだ止みませんね。 -
市立博物館「フェンボーハウス」
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旧市庁舎
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ちょっと引き返して聖セルバドゥス教会を探します。
この付近の建物も立派です。 -
豪華な出窓
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聖セルバドゥス教会に着いたら入り口に「今日はコンサート」との張り紙。
中に入れないのかしら? -
扉が開きましたので入りました。
今夜のコンサートの練習中。
しばし美しい歌声を鑑賞。至福の時。 -
有名な教会で聴く美しいオルガンの音色と美しいコーラス。
感動で鳥肌が立つようでした。 -
入り口にあったキリスト磔刑図をそっと写しました。
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聖母子像
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もう一度旧市庁舎の前を通って・・。
ファサードのゴージャスな彫像。 -
この入り口の飾りも素晴らしい・・・、と思ったらここは旧地下牢でした。
今はレストランになっているようです。 -
そしてやってきました中央広場。美しの泉。
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美しの泉の装飾。
高さ17メートルの八角形のピラミッド状の塔。
その中には40体の像が飾られています。 -
この真ん中にある一つだけピカピカの輪っかを3回まわして願い事をすれば願いが叶えられるそう。
ただしその願いを誰にも言ってはなりません。
I女史が真剣に願い事をしています。
誰に言わなくても願い事は分かっています。
私達3人の共通の願いだから。 -
フラウエン教会
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カール4世と7人の選帝侯の仕掛時計。
1日1回12時にしか動かないので、なかなか見ることはできません。
時計は6時を指しています。 -
教会入り口の聖母子像
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フラウエン教会の祭壇
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今夜の夕食は「ブラートブルストホイスレ」へ。
席が空いていなくて厨房のすぐそばに座りました。
ソーセージを焼いている煙がもうもうとすごい。
いい匂いも漂います。 -
まずは、フランケンワインで乾杯!。
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お昼の大量のカモ肉サラダがまだお腹に残っている感じ。
ニュルンベルガーソーセージ12本の大皿と、白アスパラガスを3人でシェアしましょう。
ポテトサラダはソーセージの付け合せです。
ところがソーセージがとても美味しくて、もっと食べたかったわね。
でもでも、私達のようなシニアは腹八分目くらいがちょうどいいのですよ。 -
外は大雨、みんな中に避難してきます。
入り口に立って待っている人もいます。
写真で混雑の具合がお分かりいただけるかと。
早く来てよかったわね。 -
食事を終えて、聖ローレンツ教会も見ないで駅に向かいました。
急げば20時5分発のに間に合うからです。
こちらの人ってみんな大きいですね。
ソーセージをたくさん食べているからかしら。 -
ヴュルツブルク駅に到着したのは9時半近く。
さすがに夜の遅いドイツでも、この時間は夕もやに包まれて始めました。
駅前のキリアン像もライトアップされています。
駅前から市電に乗ってホテルに戻ります。
バイエルンチケットを有効に使った一日でした。
今日も目いっぱい遊びました。 -
夜。
ホテルの窓から、マリエンベルク要塞のライトアップがとてもきれいに見えました。
疲れてしばらくぼーっと眺めていました。
明日はベルリンへ移動の日。
荷物の整理をして休みましょう。
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