吉野旅行記(ブログ) 一覧に戻る
京都には昨年も来て、市内を初めてゆっくり回った。少しは市内の地理も分かったところで、今度は桜を見に行くことにした。<br />せっかくの機会なので日本一の桜の名所、吉野山にも行ってみることにした。<br /><br /><br />桜の開花時期に合わせて旅行日程を組むのはとても難しい。今年というか昨年の冬の入り口からシーズンの到来がどうもおかしい。2012年12月の初旬には、日本海側の雪国ではかなりの積雪があって、12月中にラクにスキー場がオープンできるほどだった。12月にスキーができるなんて、昭和40年代初めの頃以来ではないかという気がする。さらに雪は続き、2013年に入るとドカ雪があって酸ヶ湯では史上最高の積雪を記録したほどだ。<br />こんななので関東でも寒い日が続き、小田原の曽我の梅林の梅まつりでは開花している梅は数えるほどしかなかったそうだ。天気予報の森田さんも、誰もが桜の開花は遅いだろうと予測した。<br />というようなことから、4月8日〜10日という日程で宿とJRを予約した。京都の方が関東より開花は遅いから丁度良いのではないかと思っていた。ところが、すべての手配が終わって3月になると、急に20度を超えるような陽気になったり再び寒い日が来たりして冬も終わり、という陽気になった。関東地方では20度を超える日が何日か続いたあと、3月23日という早い時期に開花宣言が出されてしまった。自分たちが近所でお花見をやったのが3月29日なので、それから考えれば4月8日というのはいかにも遅すぎる。<br />さらに悪いことに旅行直前の4月6日から7日にかけて春の台風といえるくらいの風雨があり、自宅周辺の桜はすっかり落ちてしまった。<br />そんな状況の中で京都へ行ったので、もうあきらめムードになっていた。ところが新幹線で関ヶ原付近を通ると、まだ結構綺麗に咲いている。京都到着後、都ホテルに荷物を預けてから乗ったタクシーの運転手さんに桜状況を聞きながら行ってみたところ、鴨川周辺はもうけっこう散っている。哲学の道あたりもかなり散っている、とのこと。でも南禅寺へ着く直前に通った京都美術館あたりが綺麗に見えたのでそこへ行ってみることにした。<br />前回の京都旅行の時は、銀閣寺から哲学の道を歩いて南禅寺で終わりにしてしまったが、ここからすぐにインクラインと琵琶湖疏水がある。インクラインは線路の両側に桜の枝が伸びていて、咲いていればたしかに綺麗だろうと想像はできるが、ここは既に散っていた。琵琶湖疏水には小さな観光船があって20分で湖面からの桜を見て来れるようになっている。でも一人千円もするので止めた。その代り、湖面を走る船と桜の景色を写真に撮ることができた。この琵琶湖疏水沿いの桜はまだ満開状態で、水面とのコントラストも良く綺麗な写真が撮れた。疏水沿いに歩いて、平安神宮の入り口まで行く。平安神宮周辺の岡崎公園なんかも桜が綺麗だった。<br />平安神宮から出てくると、もう11時半くらいなのでお昼にする。お昼は平安神宮入り口の交差点角にセブンイレブンがあったので、そこでオニギリを買って京都美術館の中庭へ行く。幸い琵琶湖疏水沿いの桜の下のベンチが空いていて、お花見をしながらお昼を食べることができた。ここには鳩がたくさんいて、お弁当を広げると寄ってくる。ご飯粒やパンのかけらをあげると喜んで食べてしまう。人懐こいやつは、手のひらにおいても食べにくる。<br /><br />ここから地下鉄で二条城へ行く。地下鉄は南禅寺から琵琶湖疏水と反対側に歩いて5分くらいのところに蹴上駅というのがある。でも二条城へ行くのは東西線から烏丸線に烏丸御池駅で乗り換える必要がある。二条城は駅の階段を上がって交差点を渡った正面だった。ここは初めて来るところなので内部も見学。桜は外へ出て中庭にたくさん咲いていた。<br />1日目の観光はこれで終了してホテルへ。でも帰りにホテル向かいのイオンモールに寄って僕の靴を買った。家から履いてきた靴がドライブ用の靴で敷き革もなかったので1日で足の裏が痛くなってしまったのだ。吉野山に備えて、ウオーキング用の靴も買った。この日の夕食はホテル内のバイキング。肉や伊勢海老も出るということだが、肉は柔らかかったが少し小さかった。伊勢海老も小さかった。お代わりもしたのでモトは取ったかもしれないがビール込みで二人で一万円は高いかもしれない。<br /><br />2日目は吉野山観光に費やした。一口に「吉野山」というが、吉野山までの遠いこと。近鉄特急で京都から片道2時間ほど掛かる。従って、現地観光は4時間ほどしかとれない。しかも橿原神宮から先は、山また山の連続。険しい山ではないが、奥多摩の中を電車が走っていると思えば間違いない。お花見シーズン以外は電車も必要ないんじゃないかと思うようなところだった。<br />そんな電車でも近鉄特急は全席座席指定なのでラクだった。でも吉野の駅を出たらダッシュが始まる。ケーブルかバスに乗らなければならない。徒歩の登山では4時間の滞在時間ではとても無理。はじめケーブルに並ぼうとしたが、バスは中千本まで行く、というのでバスの方にした。バスは20分くらい掛けて中千本公園まで行く。そのワキの急な階段を登ると上の道に出て、そこから上千本行きのシャトルバスが出る。ところがバスはマイクロだし、人は多いので列はえんえんと長く伸びている。登山道を歩いても上の千本まで40分くらいだ、というので歩くことにする。もうここまで登ると綺麗な桜があっちこっちにあるので写真を撮りながらゆっくり登る。途中の売店などを覘いたりしながら急な坂もあったが上千本まで行くことができた。このすぐ下に小広くなった草地があったのでそこでお昼にする。お昼は京都駅で駅弁を買ってきたのだ。でもお尻に敷くシートが何もない。お弁当を入れてきた買い物袋やビニールで何とか二人分の席を作った。この広場は桜に囲まれお花見ベース。おじさんたちやおばさんたちがお花見をしていたが、ここにも外国人がいた。<br />上千本のあたりがちょうど満開で、中千本、下千本と下るに連れて葉っぱやまわりの木々の緑が増える。この吉野山では全山桜という訳ではなくて、桜は多いのだが他の木々と混在しているため、綺麗に見えるポイントとそれほどでもないところがある。<br />それともう一つ。登山道が自動車通行止めになっていないので車が来るたびに邪魔になる。シーズン中は全面通行止めにすべき。ケーブル山頂駅周辺だけが歩行者優先になっているが、この周辺は売店も多いので人も凄かった。<br />上千本からゆっくり歩いても1時間半くらいで近鉄の駅に戻る。まだ時間があるので小さな甘味所へ入ってゆっくり椅子に座った。<br />吉野山は桜の木の数より人間の方が多い。どこへ行っても人々々。写真を撮るにもタイミングをみないと人が入ってしまう。話のタネに来てはみたけど、そんなに良いところとは思えなかった。桜が集中して咲いている、なんていうところなら高遠とか弘前の方が良いのではないか。ただ、山の下から上まで桜があるので1か月に渡って桜を楽しめる、と言う点は他のところにはないかもしれない。<br />帰りの近鉄特急も満席で京都帰着は16時50分。この日は伊勢丹の8階、加賀屋で会席料理を食べた。加賀屋は能登の加賀屋なのでサービスは良かった。<br /><br />最終日は前日の吉野山で疲れたので市内の近場だけ。前回も錦市場へは行かなかったので四条まで地下鉄で行って少し歩く。午前中だったので賑やかではなかったが、順次店を開けていて試食などもさせてくれた。文子は漬物のお土産は全部、ここで買った。<br />昼食後は徒歩で九条の方へ歩く。いつも新幹線の窓から見える五重塔は東寺のものだが、まだ東寺には行ったことがないので行ってみた。駅のホテルが八条なので歩いても時間は掛からない。でも東寺の広いこと。しかも五重塔を囲むように桜があって丁度満開だった。予定になく来てみたけど、最後に行ってなんだか得をした気分で帰ることができた。駅で最後の買い物をしてホテルへ戻ったのは3時頃。新幹線は16時30分発なので、荷物の入れ替えを終わったあとはホテルのロビーで座って休んでいた。<br /><br />桜を見るつもりで予定を組んだ京都。天候にも恵まれ、桜も残っていて最高の休日を過ごすことができた。またいつか、今度は違う季節に来てみたい。<br />

京都の桜を歩く旅

6いいね!

2013/04/08 - 2013/04/10

507位(同エリア797件中)

0

10

秘湯マニア

秘湯マニアさん

京都には昨年も来て、市内を初めてゆっくり回った。少しは市内の地理も分かったところで、今度は桜を見に行くことにした。
せっかくの機会なので日本一の桜の名所、吉野山にも行ってみることにした。


桜の開花時期に合わせて旅行日程を組むのはとても難しい。今年というか昨年の冬の入り口からシーズンの到来がどうもおかしい。2012年12月の初旬には、日本海側の雪国ではかなりの積雪があって、12月中にラクにスキー場がオープンできるほどだった。12月にスキーができるなんて、昭和40年代初めの頃以来ではないかという気がする。さらに雪は続き、2013年に入るとドカ雪があって酸ヶ湯では史上最高の積雪を記録したほどだ。
こんななので関東でも寒い日が続き、小田原の曽我の梅林の梅まつりでは開花している梅は数えるほどしかなかったそうだ。天気予報の森田さんも、誰もが桜の開花は遅いだろうと予測した。
というようなことから、4月8日〜10日という日程で宿とJRを予約した。京都の方が関東より開花は遅いから丁度良いのではないかと思っていた。ところが、すべての手配が終わって3月になると、急に20度を超えるような陽気になったり再び寒い日が来たりして冬も終わり、という陽気になった。関東地方では20度を超える日が何日か続いたあと、3月23日という早い時期に開花宣言が出されてしまった。自分たちが近所でお花見をやったのが3月29日なので、それから考えれば4月8日というのはいかにも遅すぎる。
さらに悪いことに旅行直前の4月6日から7日にかけて春の台風といえるくらいの風雨があり、自宅周辺の桜はすっかり落ちてしまった。
そんな状況の中で京都へ行ったので、もうあきらめムードになっていた。ところが新幹線で関ヶ原付近を通ると、まだ結構綺麗に咲いている。京都到着後、都ホテルに荷物を預けてから乗ったタクシーの運転手さんに桜状況を聞きながら行ってみたところ、鴨川周辺はもうけっこう散っている。哲学の道あたりもかなり散っている、とのこと。でも南禅寺へ着く直前に通った京都美術館あたりが綺麗に見えたのでそこへ行ってみることにした。
前回の京都旅行の時は、銀閣寺から哲学の道を歩いて南禅寺で終わりにしてしまったが、ここからすぐにインクラインと琵琶湖疏水がある。インクラインは線路の両側に桜の枝が伸びていて、咲いていればたしかに綺麗だろうと想像はできるが、ここは既に散っていた。琵琶湖疏水には小さな観光船があって20分で湖面からの桜を見て来れるようになっている。でも一人千円もするので止めた。その代り、湖面を走る船と桜の景色を写真に撮ることができた。この琵琶湖疏水沿いの桜はまだ満開状態で、水面とのコントラストも良く綺麗な写真が撮れた。疏水沿いに歩いて、平安神宮の入り口まで行く。平安神宮周辺の岡崎公園なんかも桜が綺麗だった。
平安神宮から出てくると、もう11時半くらいなのでお昼にする。お昼は平安神宮入り口の交差点角にセブンイレブンがあったので、そこでオニギリを買って京都美術館の中庭へ行く。幸い琵琶湖疏水沿いの桜の下のベンチが空いていて、お花見をしながらお昼を食べることができた。ここには鳩がたくさんいて、お弁当を広げると寄ってくる。ご飯粒やパンのかけらをあげると喜んで食べてしまう。人懐こいやつは、手のひらにおいても食べにくる。

ここから地下鉄で二条城へ行く。地下鉄は南禅寺から琵琶湖疏水と反対側に歩いて5分くらいのところに蹴上駅というのがある。でも二条城へ行くのは東西線から烏丸線に烏丸御池駅で乗り換える必要がある。二条城は駅の階段を上がって交差点を渡った正面だった。ここは初めて来るところなので内部も見学。桜は外へ出て中庭にたくさん咲いていた。
1日目の観光はこれで終了してホテルへ。でも帰りにホテル向かいのイオンモールに寄って僕の靴を買った。家から履いてきた靴がドライブ用の靴で敷き革もなかったので1日で足の裏が痛くなってしまったのだ。吉野山に備えて、ウオーキング用の靴も買った。この日の夕食はホテル内のバイキング。肉や伊勢海老も出るということだが、肉は柔らかかったが少し小さかった。伊勢海老も小さかった。お代わりもしたのでモトは取ったかもしれないがビール込みで二人で一万円は高いかもしれない。

2日目は吉野山観光に費やした。一口に「吉野山」というが、吉野山までの遠いこと。近鉄特急で京都から片道2時間ほど掛かる。従って、現地観光は4時間ほどしかとれない。しかも橿原神宮から先は、山また山の連続。険しい山ではないが、奥多摩の中を電車が走っていると思えば間違いない。お花見シーズン以外は電車も必要ないんじゃないかと思うようなところだった。
そんな電車でも近鉄特急は全席座席指定なのでラクだった。でも吉野の駅を出たらダッシュが始まる。ケーブルかバスに乗らなければならない。徒歩の登山では4時間の滞在時間ではとても無理。はじめケーブルに並ぼうとしたが、バスは中千本まで行く、というのでバスの方にした。バスは20分くらい掛けて中千本公園まで行く。そのワキの急な階段を登ると上の道に出て、そこから上千本行きのシャトルバスが出る。ところがバスはマイクロだし、人は多いので列はえんえんと長く伸びている。登山道を歩いても上の千本まで40分くらいだ、というので歩くことにする。もうここまで登ると綺麗な桜があっちこっちにあるので写真を撮りながらゆっくり登る。途中の売店などを覘いたりしながら急な坂もあったが上千本まで行くことができた。このすぐ下に小広くなった草地があったのでそこでお昼にする。お昼は京都駅で駅弁を買ってきたのだ。でもお尻に敷くシートが何もない。お弁当を入れてきた買い物袋やビニールで何とか二人分の席を作った。この広場は桜に囲まれお花見ベース。おじさんたちやおばさんたちがお花見をしていたが、ここにも外国人がいた。
上千本のあたりがちょうど満開で、中千本、下千本と下るに連れて葉っぱやまわりの木々の緑が増える。この吉野山では全山桜という訳ではなくて、桜は多いのだが他の木々と混在しているため、綺麗に見えるポイントとそれほどでもないところがある。
それともう一つ。登山道が自動車通行止めになっていないので車が来るたびに邪魔になる。シーズン中は全面通行止めにすべき。ケーブル山頂駅周辺だけが歩行者優先になっているが、この周辺は売店も多いので人も凄かった。
上千本からゆっくり歩いても1時間半くらいで近鉄の駅に戻る。まだ時間があるので小さな甘味所へ入ってゆっくり椅子に座った。
吉野山は桜の木の数より人間の方が多い。どこへ行っても人々々。写真を撮るにもタイミングをみないと人が入ってしまう。話のタネに来てはみたけど、そんなに良いところとは思えなかった。桜が集中して咲いている、なんていうところなら高遠とか弘前の方が良いのではないか。ただ、山の下から上まで桜があるので1か月に渡って桜を楽しめる、と言う点は他のところにはないかもしれない。
帰りの近鉄特急も満席で京都帰着は16時50分。この日は伊勢丹の8階、加賀屋で会席料理を食べた。加賀屋は能登の加賀屋なのでサービスは良かった。

最終日は前日の吉野山で疲れたので市内の近場だけ。前回も錦市場へは行かなかったので四条まで地下鉄で行って少し歩く。午前中だったので賑やかではなかったが、順次店を開けていて試食などもさせてくれた。文子は漬物のお土産は全部、ここで買った。
昼食後は徒歩で九条の方へ歩く。いつも新幹線の窓から見える五重塔は東寺のものだが、まだ東寺には行ったことがないので行ってみた。駅のホテルが八条なので歩いても時間は掛からない。でも東寺の広いこと。しかも五重塔を囲むように桜があって丁度満開だった。予定になく来てみたけど、最後に行ってなんだか得をした気分で帰ることができた。駅で最後の買い物をしてホテルへ戻ったのは3時頃。新幹線は16時30分発なので、荷物の入れ替えを終わったあとはホテルのロビーで座って休んでいた。

桜を見るつもりで予定を組んだ京都。天候にも恵まれ、桜も残っていて最高の休日を過ごすことができた。またいつか、今度は違う季節に来てみたい。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.5
グルメ
3.5
ショッピング
4.0
交通
4.0
同行者
カップル・夫婦
交通手段
新幹線 私鉄 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
JTB

PR

  • 観光船と桜

    観光船と桜

  • 京都美術館の中庭。ハトが多い

    京都美術館の中庭。ハトが多い

  • 哲学の道沿いの桜

    哲学の道沿いの桜

  • 二条城の桜

    二条城の桜

  • 二日目。吉野山も好天だった。

    二日目。吉野山も好天だった。

  • 上千本から

    上千本から

  • 上千本公園

    上千本公園

  • 下千本への下り、蔵王堂にて

    下千本への下り、蔵王堂にて

  • 近鉄、吉野駅

    近鉄、吉野駅

  • 最終日。東寺の桜も綺麗だった。

    最終日。東寺の桜も綺麗だった。

この旅行記のタグ

6いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP