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イチゴの季節になると、いろいろな場所でイチゴ狩りをしていました。<br /><br />栃木まで行くと、トチオトメが食べられて美味しいのですが、やや距離があります。埼玉は秩父へも行きました。山が近いので寒いのではないかと思うのですが、各農家さんがビニールハウスに灯油の暖房を炊いて、早い季節からイチゴ狩りが出来ました。<br /><br />東京からもっと近い所はないかと探すと、昔は埼玉の和光市でもイチゴ狩りが出来ました。東京の成増から、一駅だけ進むと埼玉です。木造のぼろ駅舎でしたが、和光市の駅前がイチゴ畑でした。今やマンションやビルになり、昔の面影はありませんが。<br /><br />ここ数年は、深谷方面に出かけていました。イチゴ狩りだけでなく、農産物も買って帰れるのが魅力でした。しかし、今年は状況が一変しました。2月に関東で降った、大雪です。3月の終わりごろ、何も知らずに出かけていくと、イチゴ園にあったのは雪でつぶれたビニールハウスでした。なっていたイチゴも寒風にさらされ、売り物にならないと言われ、イチゴ園そのものが営業を中止していました。<br /><br />もう今年はイチゴ狩りをあきらめようかと思っていたのですが、近いところを探すと、さいたま市でもイチゴ園があることを知りました。浦和インターのすぐそばですが、何も高速を使わなくても一般道で十分です。今回の目的地は、さいたま市の大崎にあるイチゴ園でした。<br /><br />大崎地区には、特別支援学校やごみの焼却場があるため、目印の看板には困りません。道路を挟んだ反対側が、イチゴ園でした。平日の10前に着くと、駐車場も園内もガラガラ。受付を済ませると、30分の食べ放題をゆっくりと楽しめました。<br /><br />暑い日だったのですが、ハウスの中は大きな扇風機が回っていたり、休憩所には日陰をつくるシートがあったりして、快適に過ごせました。イチゴは、一列に並んでいて、列ごとに品種が決まっていました。細長い物、丸く太ったもの、小ぶりの物、それぞれの品種に名前があったのですが、食べるのに夢中で忘れてしまいました。<br /><br />さて、イチゴ園まで来て食べる訳ですから、当然なったまま完熟のイチゴを堪能しなければ意味がありません。真っ赤なように見えるのですが、ちょっとした違いがります。イチゴを持って、軽く横に曲げます。すると完熟していそうなものは、簡単にポッキと(こんな音はしませんが)折れてしまいます。そうでないものは、曲げたぐらいでは吊るが折れてくれません。<br /><br />食べる時は、まずへたを取ります。そして、イチゴの太った部分から食べていき、最後に先端の細い所を食べます。そうすると、イチゴの甘味を一層堪能できます。<br /><br />この味は、スーパーで買ったイチゴと同じでしょうか。いいえ、なったままの完熟は、まったく香りも甘味も違うのです。それは、イチゴ農家の作業を見ていてもわかります。赤くなったイチゴを、イチゴ園の店先でも販売しているのですが、一粒一粒を丁寧にあつかい、スポンジを敷いた箱の上に並べていくのです。少しでもイチゴ同士が擦れてしまうと、すぐ傷んでしまいます。市場に出荷するイチゴは、やや青さが残ったものを出すそうです。そうしないと、輸送やセリの時間や店先での販売に耐えられないそうです。店先に並べられた時に赤くなるようなものを収穫するのだそうです。<br /><br />単純に価格を比較したら、スーパーで売られるイチゴの方が安いかもしれません。それでも、交通費と入園料を払って完熟イチゴを食べてみてください。味の違いが分かるはずです。イチゴ園も、もうすぐ閉演の時期を迎え、この6月は入園料が一段と安くなります。今が最もお得かもしれません。完熟イチゴの味を、体験してみてください。もう、スーパーで売っているイチゴは食べられなくなります。

完熟の味を知ったら、スーパーのイチゴは食べられない。

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2014/06/03 - 2014/06/03

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9

マリオット

マリオットさん

イチゴの季節になると、いろいろな場所でイチゴ狩りをしていました。

栃木まで行くと、トチオトメが食べられて美味しいのですが、やや距離があります。埼玉は秩父へも行きました。山が近いので寒いのではないかと思うのですが、各農家さんがビニールハウスに灯油の暖房を炊いて、早い季節からイチゴ狩りが出来ました。

東京からもっと近い所はないかと探すと、昔は埼玉の和光市でもイチゴ狩りが出来ました。東京の成増から、一駅だけ進むと埼玉です。木造のぼろ駅舎でしたが、和光市の駅前がイチゴ畑でした。今やマンションやビルになり、昔の面影はありませんが。

ここ数年は、深谷方面に出かけていました。イチゴ狩りだけでなく、農産物も買って帰れるのが魅力でした。しかし、今年は状況が一変しました。2月に関東で降った、大雪です。3月の終わりごろ、何も知らずに出かけていくと、イチゴ園にあったのは雪でつぶれたビニールハウスでした。なっていたイチゴも寒風にさらされ、売り物にならないと言われ、イチゴ園そのものが営業を中止していました。

もう今年はイチゴ狩りをあきらめようかと思っていたのですが、近いところを探すと、さいたま市でもイチゴ園があることを知りました。浦和インターのすぐそばですが、何も高速を使わなくても一般道で十分です。今回の目的地は、さいたま市の大崎にあるイチゴ園でした。

大崎地区には、特別支援学校やごみの焼却場があるため、目印の看板には困りません。道路を挟んだ反対側が、イチゴ園でした。平日の10前に着くと、駐車場も園内もガラガラ。受付を済ませると、30分の食べ放題をゆっくりと楽しめました。

暑い日だったのですが、ハウスの中は大きな扇風機が回っていたり、休憩所には日陰をつくるシートがあったりして、快適に過ごせました。イチゴは、一列に並んでいて、列ごとに品種が決まっていました。細長い物、丸く太ったもの、小ぶりの物、それぞれの品種に名前があったのですが、食べるのに夢中で忘れてしまいました。

さて、イチゴ園まで来て食べる訳ですから、当然なったまま完熟のイチゴを堪能しなければ意味がありません。真っ赤なように見えるのですが、ちょっとした違いがります。イチゴを持って、軽く横に曲げます。すると完熟していそうなものは、簡単にポッキと(こんな音はしませんが)折れてしまいます。そうでないものは、曲げたぐらいでは吊るが折れてくれません。

食べる時は、まずへたを取ります。そして、イチゴの太った部分から食べていき、最後に先端の細い所を食べます。そうすると、イチゴの甘味を一層堪能できます。

この味は、スーパーで買ったイチゴと同じでしょうか。いいえ、なったままの完熟は、まったく香りも甘味も違うのです。それは、イチゴ農家の作業を見ていてもわかります。赤くなったイチゴを、イチゴ園の店先でも販売しているのですが、一粒一粒を丁寧にあつかい、スポンジを敷いた箱の上に並べていくのです。少しでもイチゴ同士が擦れてしまうと、すぐ傷んでしまいます。市場に出荷するイチゴは、やや青さが残ったものを出すそうです。そうしないと、輸送やセリの時間や店先での販売に耐えられないそうです。店先に並べられた時に赤くなるようなものを収穫するのだそうです。

単純に価格を比較したら、スーパーで売られるイチゴの方が安いかもしれません。それでも、交通費と入園料を払って完熟イチゴを食べてみてください。味の違いが分かるはずです。イチゴ園も、もうすぐ閉演の時期を迎え、この6月は入園料が一段と安くなります。今が最もお得かもしれません。完熟イチゴの味を、体験してみてください。もう、スーパーで売っているイチゴは食べられなくなります。

旅行の満足度
3.5
観光
3.0
グルメ
3.5
交通
3.5
同行者
家族旅行
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車
旅行の手配内容
個別手配

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  • 入口の前が駐車場になっています。

    入口の前が駐車場になっています。

  • ガラスに反射してしまいましたが、イチゴちゃんのイラストが迎えてくれます。

    ガラスに反射してしまいましたが、イチゴちゃんのイラストが迎えてくれます。

  • 入園料の表示、6月が最安値になります。

    入園料の表示、6月が最安値になります。

  • それまでは食べ放題だけのようでしたが、摘み取りも6月からはじまったようです。

    それまでは食べ放題だけのようでしたが、摘み取りも6月からはじまったようです。

  • 受付の後ろに、テーブルと椅子があり休憩もできます。

    受付の後ろに、テーブルと椅子があり休憩もできます。

  • ずらりと並んだイチゴ、列ごとに品種が違い、表示がありました。

    ずらりと並んだイチゴ、列ごとに品種が違い、表示がありました。

  • 寒いときは、暖房機が動いているようです。

    寒いときは、暖房機が動いているようです。

  • ミツバチの巣箱。受粉のためにハウス内を飛んでいますが、刺すようなことはなく安全でした。

    ミツバチの巣箱。受粉のためにハウス内を飛んでいますが、刺すようなことはなく安全でした。

  • 摘み取りで持ち帰ったイチゴ。食べ放題よりも、落ち着いて食べられました。

    摘み取りで持ち帰ったイチゴ。食べ放題よりも、落ち着いて食べられました。

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