もっと　春のヨーロッパを楽しもう ！　４．シャルトルブルーに魅せられて

2014/03/31 - 2014/04/14

デンマークに留学後、そのままボランティアで滞在中の娘を訪ねて、春まだ浅いヨーロッパへ行って来ました。

私の渡欧に合わせて、娘もデンマークからパリに来てくれて一緒に旅行することになり、途中から合流する夫と、久しぶりの家族旅行を楽しみました。

□３/３１　　福岡発〜ＡＭＳ（スキポール）経由〜パリ（泊）

□４/１　　　パリ市内女ロンリー街歩き１．　　　　　パリ（泊）
　　　　　　 サレ・プレイエルでコンサート鑑賞

□４/２　　　ジヴェルニー観光
　　　　　　 オペラ・ガルニエにて、オペラ鑑賞

□４/３　　　パリ市内街歩き

■４/４　　　世界遺産・シャルトル大聖堂見学
　　　　　　 オペラ・バスティーユにて、オペラ鑑賞

□４/５　　　パリ〜ブリュッセルへ

□４/６　　　世界遺産・ブルージュ観光

□４/７　　　ブリュッセル〜オランダ・ロッテルダムへ
　　　　　　 世界遺産・キンデルダイク風車群観光

□４/８　　　ロッテルダム〜アムステルダムへ
　　　　　　 ハーレム観光

□４/９　　　オランダ国立美術館
　　　　　　 キューケンホフ観光

□４/１０　　アムステルダム〜コペンハーゲン
　　　　　　 世界遺産・ロスキレ大聖堂見学
　　　　　　 娘がお世話になっているエコヴィレッジへ

□４/１１　　スウェーデン日帰り観光（ヘルシンボリ〜ルンド〜マルメ）

□４/１２　　コペンハーゲン市内観光

□４/１３　　コペン〜アムス〜福岡

□４/１４　　福岡着８：２０

エリア シャルトル=ド=ブルターニュ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5

オペラからメトロで一駅のマドレーヌで乗り換え、モンパルナス駅へ。

地下鉄ホームで見た椅子ですが、隣との間隔が何故こんなに空けてあるのでしょうね？

ラッシュ時だったので、かなりぎゅうぎゅう詰めでした。

この電車は古い型なのか、手動ドアです。
開ける時に、力が要ります。
パリに来て二日目にこのタイプに乗り、手でドアを開けようとしたら指を挟まれました。
物凄く痛かった。
お気をつけ遊ばせ。


さて、今日は、世界遺産シャルトル大聖堂に行きます。

メトロのモンパルナス駅と国鉄モンパルナス駅は連結していますが、結構構内を歩きます。

動く歩道も有りますので大変ではありませんが。

国鉄モンパルナス駅に着きました。

綺麗な駅です。

コンコースの売店で、パンといちごヨーグルトを買って乗り込みます。

９：０６発　シャルトル経由ル・マン行きに乗車しますが、まだ乗車ホームの案内はありません。

２日、ジヴェルニーに行くときに列車を利用しましたので、刻印などの要領は得ています。

定刻出発。

シャルトルまで、菜の花が美しい穀倉地帯を走ります。

たまに、住居も見えます。

シャルトル駅到着。

駅舎を出ると、左前方に目指す大聖堂が見えます。

左右非対称の２本の尖塔。

向かって左は、ゴシック様式の新鐘楼。
右は、ロマネスク様式の旧鐘楼と呼ばれています。

西側正面「王の扉」を飾る彫刻は、１２世紀ロマネスク芸術の傑作と言われています。

円柱の聖人彫刻もロマネスク芸術。

中に入ると、キリストの生涯の彫刻が。

自称、教会巡ラー。
そして、宗教音楽も大好きなのに、キリストの生涯や教義はほとんど無知なので、この彫刻を見ても、イマイチ感動しない。

次回、ヨーロッパに来るまでに、もっとキリスト教の勉強をしよう、と思ったのでした。

シャルトル大聖堂の正式名称は、
『カテドラル・ノートル・ダム・デ・シャルトル』
　
ノートル・ダムとは、私たちの貴婦人つまり聖母マリアを指す。
よって、「聖母に捧げられたシャルトルの大聖堂」と言う意味だそうです。

聖堂内にはマリア様を讃える像や、ステンドグラスが沢山見られます。

さあ、『シャルトル・ブルー』で知られる全１７３作品のステンドグラスをじっくり見て行きましょう。

＊美しき絵ガラスの聖母

１１９４年の火災による損傷を免れた貴重なステンドグラスだそうです。

聖母の部分をアップで。

マリア様の生涯が描かれた、北ファサードのバラ窓と５連ランセット。

＊ランセット＝頂点が尖った高い窓のこと

バラ窓のアップ

中央にマリア様が描かれています。

5連のランセット

南ハザードのバラ窓

どれも美しい！！

一通り教会内を回りましたが、離れがたく、もう一度、今度は望遠レンズを使って撮影してみました。

シャルトル大聖堂のステンドグラスは、１１世紀から１３世紀前後に作成されたもの。

この時代のステンドグラスは、宗教戦争や大戦で、多くが失われてしまい、当時のステンドグラスが残る、きわめて珍しい聖堂とのこと。

この深みのあるシャルトル・ブルーは二度と出せない、と言われています。

一枚たりとも見落としたくないので、距離を変えて、何枚も何枚も撮影しました。

同じような写真が続きますので、もう見飽きたでしょう？

もう少しお付き合いください。

実物を見ると、隅から隅までずっと見ていたいと思ってしまいます。

私の撮影テクニックでは、その素晴らしさをお伝えできないのが悔しいです。

色が薄くなっていますね。

作成された時代が、↑上のステンドグラスよりも新しいのだと思います。

これは随分あっさりしています。

訪れる信者さんたちのお祈りする姿が目に浮かぶようです。

神聖な気分になります。

身廊の床に配された、ラビリンス（迷路）。
１３世紀初頭のもので、当初から一度も修復されていないのだとか。
全長２６１．５メートル。

石をカーブに切る石工の高い技術に驚きます。

ここを訪れる巡礼者たちは、エルサレムへの巡礼の象徴として祈りを捧げながら、辿るそうです。

私たちが訪問したときも、数名、石のカーブに沿ってゆっくりと歩いていました。

もっともっと見ていたいけど、パリに戻る電車を予約しているので、後ろ髪を惹かれる思いで聖堂を出て、旧市街を歩きます。

田舎とは言え、そこはおフランス。
おしゃれなブティックが並んでいます。

ランチは、ガイドブックに載っていたこちらで。

私は、肉の煮込み料理を。

二人は、日本で言う”本日のランチ”を頂きました。

あっさりとして美味しゅうございましたよ。

この街にも、回転木馬が。

駅へ向かう途中にも、素敵な建物がありました。

シャルトルの街並み

大聖堂に比べれば、小さくて質素な教会です。

中に入る時間がなかったのが残念。

シャルトルの街並み

シャルトルの街並み

１階にマクドナルドが。

街の雰囲気を壊さない、落ち着いた店舗ですね。

シャルトルの街並み

シャルトルの街並み

お名残惜しゅうございますが、大聖堂に別れを告げて、１２：５２発のパリ・モンパルナス行きの電車で帰ります。

約１時間で、モンパルナスに到着。

メトロで、サン・シュルピス教会に行きます。
パリ屈指のネオ・クラシック様式の教会だそうですが、建築様式については無知です。

映画『ダビンチ・コード』で有名になったそうですが、映画を見ていないので分かりません。

この教会で有名なのは、ドラクロアの絵画と・・・
(この絵が、その作品なのかどうかは分かりません。無責任ですみません）

このパイプオルガン

今回、フランスの教会で見たパイプオルガンは、昨年ドイツで見たものよりも、質素なものが多いと思いました。

午前中に、シャルトル大聖堂の、色鮮やかで緻密な模様のステンドグラスを見てきたからか、随分シンプルで簡素な感じがします。

一口で、ステンドグラスと言っても、時代や国によって千差万別ですね。

それぞれに味わいがあって、素晴らしいと思います。

彫刻であれ、絵画であれ、ステンドグラスであれ、『ピエタ』を見ると、目頭が熱くなります。

＊ピエタ＝聖母子像のうち、死んで十字架から降ろされたキリストを抱く母マリア（聖母マリア）の彫刻や絵の事を指す。（wikipedeiaより）


これから、ホテルへ戻り、着替えて、オペラ・バスティーユでプッチーニのオペラを鑑賞します。

この旅行記へのコメント （4）

• 旅空ーshinoさん 2014/04/30 23:33:09

  ＡＲＩＣさん、はじめまして。

  　ARICさんはじめまして、shinoと申します。
  
  ご訪問と投票もいただきまして有難うございました。
  
  パリの旅行記におじゃまさせていただきました。
  パリの街歩き楽しそうですね・・・ステンドグラスが綺麗！
  
  私も5月にパリへいきますので、ARICさんの旅行記がとても参考になります。
  パリの治安情報があまり良くないので不安ですが・・・。
  
  お嬢さんがコペンハーゲンにいらっしゃるのですね。
  我が家の息子もコペンハーゲンに留学中です。
  コペンハーゲンは治安の点では安心ですね。
  
  これからも、どうぞ宜しくお願い致します。
  
  
  
  　　　　　　　shino
  
  
  
  
  

  ありママさん からの返信 2014/05/01 14:53:16

  RE: ＡＲＩＣさん、はじめまして。

  shinoさん、こんにちは♪
  
  こちらこそありがとうございます。
  
  久しぶりにパリに行くにあたり、多くの方の旅行記、クチコミ、Ｑ＆Ａを参考にしました。
  私の拙い旅行記が、shinoさんのお役に立てるなら嬉しいです。
  
  息子さんもデンマークに？
  もしかしたら、どこかで娘とすれ違っているかもしれませんね。
  
  先月末、コペンで”さくらフェスティバル”と言う、日本のイベントがあったそうです。
  現地在住日本人やデンマーク人で、代々木公園のような賑わいだった、と娘がブログに書いていました。
  
  デンマークの旅行記も今後投稿予定ですので、またお暇なときにでも遊びにいらして下さいませ。
  
  Shinoさんの、パリ旅行記も楽しみにしています。
  
  どうぞお気をつけて楽しんでいらして下さいね。
  
  こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
  
  　　　ＡＲＩＣ
  
  
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• Michyさん 2014/04/27 23:47:18

  美しいですね

  ARICさん、おかえりなさい！
  
  春のヨーロッパ、美しいものや美味しいもの、心の琴線に触れることが多い充実の旅だったことでしょう。
  楽しく旅行記を拝見しております。
  
  ステンドグラス好きの私としては、ため息の嵐！の美しい写真の数々。
  最近は旅で教会へ行く目的がステンドグラス見学になっている私としては、羨ましい内容です。
  こうやって拝見していると、やはりステンドグラスの魅力は奥が深いとしみじみ感じました。
  
  ここの薔薇窓は良いですね、私は午後の光がステンドグラスを通し、教会の柱に映し出す・・・そんな時間帯が好きです。
  でもステンドグラスを通しての光感は、やはりそこへ行かないと感じられないもの、やはり旅することの意味はそこですね。
  
  
  Michy
  
  
  
  

  ありママさん からの返信 2014/04/28 08:56:18

  RE: 美しいですね

  Michyさん、おはようございます♪
  
  １５日間の旅行から、何事も無く元気に帰って来ました。
  旅行中、疲れ知らずで好奇心と足の向くままあちこち行きました。
  
  忘れないうちに旅行記を・・・こっちの方が疲れます。ホント。。。
  
  キリスト教の国に行くと必ず、有名無名に関わらず教会に行きます。
  美しいステンドグラスと歴史を感じるパイプオルガン、これは日本ではなかなか見られませんものね。
  
  ノートルダムも素晴らしかったけど、シャルトルブルーには本当に魅せられて、広い聖堂の中を２周しましたが、しばらくこの中に佇んでいたかったです。
  さすが世界遺産だなあと思いました。
  
  フランス滞在中は、オーケストラやオペラ、人々のファッション、ショーウィンドウのディスプレイ他たくさんの”美”に触れて、自分の生活を見直すきっかけになる充実した毎日でした。
  
  これだから旅行はやめられんね。
  
  まだまだ続きの旅行が残っていますので、また覗いてくださいね。
  
  コメントありがとうございました。
  
  　　　ＡＲＩＣ