2014/03/13 - 2014/03/18
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TRAVAIRさん
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JRのブルートレインで活躍していた14系・24系がタイ国鉄に譲渡され現地で現役で走っています。その列車に一度は乗ってみたいと思っていましたが、ようやく実現しました。
現在活躍しているのはバンコク・チェンマイ間で、チェンマイには温泉もあると言うのです。
さらにタイへ行くなら、最近TVでも取り上げられて有名になったメークロン線のメークローン市場にも行かないとダメでしょうと言うことで、殆ど乗り物目的の旅がスタートし、香港乗り継ぎでチェンマイに到着。
いよいよブルートレインに乗車します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
チェンマイ駅に着くと既に14列車は4番線に入線しています。
Special Trainの看板が誇らしげに立っています。 -
テクテクとホームを先頭方向に歩いていきます。
3号車の妻面には新潟鉄工所の銘板が残ってました。
日本国内を走り回った車両がタイで余生を過ごすとは思ってもなかったですね〜 -
お昼前に見た編成ですが、やっぱりJR車両はいいなぁ
ようやく2号車に到着。ホームが低いのでステップによじ登るようにして乗り込みます。 -
指定された部屋は5号室。
あーこの通路見覚えが有ります。
荷物を置きますが車内は何故か冷房が効いてません。
一応吹き出し口からは風が出てますが送風のようです。 -
1等寝台車、日本では個室A寝台「シングルデラックス」です。
運良く進行方向向きの部屋を取れました。 -
ちゃんと洗面台も使えます。
昔は、ビデオデッキとかもあってテレビも見れたのですがこちらでは使えないようになってるのが残念です。 -
個室の扉もカード式鍵になってましたがこれも使用されていません。
なので個室から通路に出ると部屋に鍵を掛ける事が出来ません。
なので用心の為、貴重品(パスポートと現金)は持ち歩くのが安全です。 -
それにしても暑い。まさか冷房故障じゃ無いだろう?と一旦ホームに出て涼みます。
隣の元B寝台車は冷房がちゃんと効いているし、床下から発電用ディーゼルエンジンも回っているし・・・ -
TR217台車。日本じゃこうやって台車をまじかにみられるは車庫とかじゃないとみられませんからね。
ホームが低いので乗降の際はちょっと大変なのが難点です。考えてみれば地下鉄とかを除くとホームが高い国ってあんまり無いよなぁ -
デッキの配電盤を見てみると、冷房動いて無いじゃん。壊れている以前にメインスイッチが切られいればダメじゃん。
-
暑いので隣の2等寝台車、日本で言う開放式B寝台、通称Bハネにお邪魔します。
そうそうこの通路の雰囲気、日本と変わりません。
昔の寝台列車はこいう車両でした。
子供のころ、ブルートレインに乗りたくて祖父にお願いして九州まで乗った頃が懐かしい。 -
2段式で下段は座席としても使うのでまだ寝具は敷かれてませんが、上段は寝具背セット済みです。
-
2号車に戻ってきたらどうやら冷房が動き出したようです。これで過ごしやすくなりました。
部屋に戻って一休み。冷房がガンガン効いて涼しいのはいいけど夜は寒くなりそうだからと冷房を調整できるかなと探すと、冷房や照明のコントロールパネルは日本語のままです。
これじゃ日本人以外は理解出来ないよなぁ〜(あとで白人旅行者が車掌に聞いてました) -
列車は16時、連結器が伸びるショックがあり定刻にチェンマイ駅4番線を発車しました。
すぐに車掌がやってきて切符の確認です。
昔のマルスで発券されたようなドットインパクト式で印字された切符に、これまた改札鋏で鋏を入れ、かまぼこ型の跡ができました。これも懐かしいなぁ
続いて、食堂車のスタッフがメニューを配って夕食の注文を取りにきます。
食堂車で食べてもいいけど、どうせならデリバリーして寝台車を楽しもうと、豚肉炒めを注文しました。 -
ちょっと列車内を散策?しましょう。
譲渡当時は結構、日本語表記が残っていたのですが、盗難なのか銘板類はほとんど残っていませんでした。
方向幕も抜かれてふさがっています。
でも洗面所は昔ながらの感じです。 -
トイレもこのとおり殆ど変りはありません。
和式便所はタイ式便所とそう変わりないのであまり違和感もなく使えるのでしょうね。 -
水量計は壊れているようですね。まあタンクに水が入っていれば問題ないですけどね。
-
4号車は食堂車です。
食堂車も元ブルートレインのサシを使っていれば言うことないのですが、さすがに食文化が違うので、日本の食堂車じゃ使えないでしょうね。
食堂車は6テーブルあり、半分は厨房になっています。
結構、この列車は電飾きらやかなバー的な雰囲気の食堂車が連結されると聞いていたのですが、いたって普通。
これなら夕食は食堂車でもよかったかな -
食堂車から後方はタイ国鉄オリジナルの2等寝台車です。
通路が車両中央にあるプルマン式寝台です。
これはこれで旅情がありますけどね。 -
バックパッカーが多い感じですが満員では無いですね。
途中駅から乗って来るのでしょうか? -
見慣れた銘板が有るなと見れば、この車両は今はJRグループとなった東急車両が製造した車両です。
タイ国鉄では韓国製の車両が幅を利かせてますが、その前は日本で製造した車両が多く、韓国製もベースは日本車なんですよね -
列車内を散歩している内に列車は山間部に入って行きました。
途中、時刻表には停車しない駅に停車したと思った、補助機関車を連結して重連で峠を登っていきます。
右へ左へと蛇行しながら山あいの線路を進み、峠の頂上になる駅で補助機関車は外され、本務機関車が今度は峠を下っていきます。 -
もう時刻は18時近く。夕暮れの中列車は走ります。
-
18時20分、「Nakhon Lampang」駅に到着しました。ココでは10分停車なのでちょっとホームに降りてみると機関車と荷物車が連結を外して前の方に移動します。
すると職員がわらわらと荷物車の次に連結していた3等座席客車に集まり作業を始めました。 -
連結器のナックル部分が外れてます。
3等座席客車の連結器に不具合が有ったようです。
ここで修理するの?
凄いなぁ駅で修理しちゃうとは -
職員が集まって直そうとしてましたがナックルが駄目のようです。
無線機でなにやら話しています。
「駄目だぁ〜」とでも言っているのでしょうか? -
少しして1台のバイクがやってきて交換部品を持って来ました。
ナックル部分を交換する様です。既に発車時間は過ぎてますが・・・ -
交換作業自体は直ぐに終わったようで14列車は20分遅れで発車しました。
発車すると食堂車から注文した夕食が運ばれて来ました。
こうやって車内で食べる食事はなかなか無いですからね。
お味の方は、まあまあかな。 -
食後に係員がやってきてベットメイクをしてくれます。
昔は日本のブルートレインも途中でベットメイクをする係員が乗り込んでシーツをひいたり、枕を準備してくれたのですが・・・
もうあたりは真っ暗。外を見ても景色が見られないので、ベットに横になってスマホでメール打ったり、ダウンロードした動画を見たりとのんびりします。
コンセントがあるので、バッテリーの充電も出来るし快適です。 -
朝、5時半に起きると「Rangsit」駅に停車するところでした。時刻表から見ると10分程遅れているようです。
思った程遅れていません。1時間位遅れるのを期待していたのですが・・・
5時半ではまだ暗かったのですが、6時を回ると次第に明るくなってきました。 -
およそ15分遅れでバンコク・フワランポーン駅に到着しました。
これくらいの遅れなら定時と言ってもタイでは良いかも知れませんね。
チェンマイから14時間半の旅が終わってしまいます。 -
駅の留置線には、休車中の元JR車が落書きされていました。 これは残念ですねぇ〜
-
2番線に到着した14列車。
これからもタイの地で頑張ってもらいたいですね。 -
最後にこの日14列車に連結されていたJR車を1両づつ紹介します。
2号車は乗車した1等寝台車です。
日本ではオロネ25-302でした。タイではA.N.F.101と言う形式になっているそうです。 -
3号車は2等寝台車。
連結されていたは元オハネフ25-303(A.N.S.242)です。
タイで床下にディーゼル発電機を搭載する改造をうけてます。
この発電機から他のJR車両に電源供給をしてくれる頼もしい存在です。 -
JR車のしんがり4号車には元オハネ25(A.N.S.111)でした。
車内の消火器には「オハネ25-205関運」と書かれてましたがwikiによれば元オハネ25-171となっているようです。
タイで日本の車両が頑張っているのには感動ものです。
食堂車(タイ車両ですが)も連結されていて往年の夜行列車の姿を見られるのすから行って損は無いですね。ただ日によってJR車の組成両数にばらつきがあるのが残念です。
さて友人の待つホテルへ向かいましょう
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