2011年イースター　東南アジアと日本（７）　瀬戸内海の美味～尾道・魚信～

2011/04/21 - 2011/04/22

さて、次の目的地は広島県の尾道。目的？

もちろん、瀬戸内海の美味しい魚、とりわけ「おこぜ」を堪能すること、ただそれだけ。

エリア 尾道(広島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: タクシー 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

私達が日本国内移動に使っているＪＲパスは、外国人観光客向けのパスなのですが海外永住権を持っている日本人も使うことができます。成田から広島の実家へ往復するだけで７日間のパスなら元が取れてしまう価格だし、使い勝手もいいのですが最大の欠点は「のぞみ」に乗れないこと。東京−大阪間の「ひかり」は本数が減らされている上、乗り換え案内サイトなどを使うと必ずといっていいくらい「のぞみ」使用の経路が出てくるので旅程を組むときに結構面倒なんです。

などといっても仕方ないのでとりあえずひかりで大阪へ。節電、ということで車内は暗いなぁ。まぁしかたないですね。そういえば、東京駅も成田空港も暗かったし、エスカレーターも動いていないところが沢山ありました。

大阪で昼時になったので、ネットで評判の高かった蕎麦屋へ足を伸ばすも、ごらんの通り定休日。がっくりして大阪駅へ。嫁よ、もう少しちゃんと調べたまえよ。

駅ビルに入っている蕎麦屋で我慢することに。。。。
今回、ちゃんとした蕎麦を食べていなかったので、何がなんでも蕎麦を食べたかったのですが・・・（うどんやラーメンは出来のいい乾麺や半生麺も多く、日本から持っていけばそれなりに家で旨い物を食べる事ができるが、蕎麦はなかなか難しいのである）

結果は完全にハズレ。がっくりと肩を落として新大阪駅へ移動。

大阪から西、東京から東はＪＲパスでもなかなか魅力的な列車に乗ることができて、これも大きな楽しみです。大阪から西へ移動するときに重宝するのがこの列車、「さくら」。ぴゅ、っととんがった口が可愛い。

本数もそこそ豊富だし、鹿児島中央行き、というのもいい。内装も洒落ているし、ゆったり座れます。

尾道駅からタクシーで向かった先は、本日の宿、「魚信」さん。

おこぜ料理で有名な老舗料理旅館ですね。

食事だけや宴会もできるが、宿泊はもちろんのことすべて完全予約制。

尾道水道が一望できる角部屋に案内されます。
お風呂は貸切にできます、ということでまずはのんびりとお湯に浸かることにしましょう。

一風呂浴びてさっぱりしたあと、ちかくをぶらりと散歩しに出かけます。

懐かしいなぁ、こういう路地のある繁華街って。昔はあちこちにあったけど、駅前なんかはどこも再開発されてしまって、なかなか見ることができません。昭和の時代からずっと続く繁華街なのでしょう。

これは多分、魚の行商に使う台車？？
なんだか町の風情にぴったりとけ込んでいます。

さてさて、これが本日の献立。見るだけで喉がなりそうです。

酢の物と先付け。

この旅館を有名旅館にしたおこぜの姿づくり。

このグロテスクな魚を最初に食べた人はえらい！

たけのこメバルです。瀬戸内の定番料理ですが、いやはや美味美味。

カレイの源平焼き。源平焼き、というのはこのまるまった身の中に入っている中味が違うから。肉厚の立派なカレイです。

刺身も美味しいオコゼですが、オコゼといえばやはりこれ。唐揚げです。品書きに見れば必ずといっていいくらい頼む、大好きな料理なのですがやはりここのは旨い。揚げ加減が絶妙なのでしょう。

駅から旅館までの道中でタクシーの運転手氏が語ったところによれば、今やオコゼの殆どは養殖とのこと。オコゼは養殖が難しかったそうですが、今では天然ものと遜色ない味で育てることに成功したのだそうな。

甘鯛の桜蒸し。

さすがにこういうものが出てくるあたりが「料亭旅館」ですね。

オコゼの赤だし。

どうやったって、不味くなるはずがない、という一品ですね。魚喰いにはたまりません。

日本酒だけでなく、焼酎もそこそこの品揃えの飲み物メニューに、「日本酒三種飲み比べ」というのを見つけたので試してみました。酔心の出しているぶなのしずくが、ここの料理にはよくあいます。

〆の食事はウニご飯。

うちの嫁は「ウニは嫌い」（正確にいうと「生きウニと塩水ウニ以外はいやだ」という単なるワガママもん）という困ったさんです。

ウニあかんのです、とかなんとか仲居さんに言ってるなぁ、と思ってたらこんなのが出てきました。

ジャコ山椒ご飯ですね。こういう心遣いもありがたいものです。

朝食は個室ではなく、お食事どころで。

魚が旨い宿の朝食はやっぱり干物が旨い。もちろんこれだけではなく、小さな湯豆腐、出汁巻き卵、味噌汁などが出てきました。

部屋のつくりも、眺めも、サービスも申し分なく、本当に楽しい一泊となりました。