2014/03/01 - 2014/03/01
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jilllucaさん
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2012年12月は日本のホッキョクグマにとってとてもハッピーなひと月となりました。
12月4日に男鹿水族館GAOでクルミちゃんが出産、初産で心配されましたが数日後無事に子育てをしていることが確認されました。
そして、12月8日には札幌市円山動物園でララちゃんが双子を出産、こちらも過去に4度の子育てを経験しているベテランママが見事に子育てをしていることが数日を経ずして確認されました。
この3頭の子供達も1歳を過ぎ、いよいよ親離れをする時期となりました、自然界では仔グマは2歳くらいまで母親と行動を共にし狩りなどの方法を学んでから自立の道を歩むのですが、狩りの必要がない動物園では母グマの次の繁殖を考慮して1歳過ぎのこの時期に親離れをさせることが多いようです。
子離れしないと母親に発情が来ないためのやむを得ない措置ですが、人間の目から見るとどうしても後1年、次のシーズンまでは母親の許で暮らして欲しいとつい願ってしまいます・・・・。
男鹿水族館GAOのミルクちゃんは一足早く母親の故郷であり自身の所有権を持つ釧路市動物園に1月31日移動、そして、円山動物園のポロロちゃんとマルルちゃんはそれぞれ最短2年間の期限付きながら徳島と熊本の動物園に3月3日に移動することになりました。
今日はそんなポロロちゃんとマルルちゃんを送る会が盛大に執り行われました。
円山動物園園にとって双子の旅立ちはツインズフィーバーを巻き起こしたイコロ君&キロル君以来2度目でしたが、やはりより可愛らしい女の子2頭の双子だけに園としてもファンの皆さんとしても別れ難いものがあるように感じました。
雪の中をララお母さんを先頭に歩くポロロちゃんとマルルちゃん・・・こんな素晴らしい光景を見せてくれた3頭に感謝感謝です。
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今日のこの時までの旅行記はこちら(→http://4travel.jp/travelogue/10863951)をご覧頂けるとうれしいです。
園内のセブンイレブンで買い込んだお昼ご飯を動物科学館の休憩室で食べ、世界の熊館ホッキョクグマ舎にやってきたのは12時50分頃でした。
本日のマルズの主役であるポロロちゃんとマルルちゃんの放飼場には二重三重の人だかりが出来ていました。 -
檻の放飼場にいたポロロちゃんとマルルちゃん(以下、ポロマル)のお父さんのデナリ君にご挨拶。
デナリパパは時折フォンフォンと荒い息づかいもしていましたので発情が近いのかもしれませんね。 -
そう、今回のポロマルの移動は、2年ぶりとなるデナリ君とララちゃんのペアリングのため・・・育児中はもちろん、近くに我が子の匂いがあるだけで発情が抑制されるというホッキョクグマのメスだけに、母親と子供を完全に引き離す必要があるのだそうです。
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なんとか人垣の隙間から仲良くお昼寝をしているララちゃん、ポロロちゃん、マルルちゃんの様子を見ることができました。
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野生では2歳頃が親離れ、子離れとなるようですが、餌の確保が確実である動物園水族館での飼育下では1歳ちょっとで親離れ、子離れが行われる事がままあります。
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個人的な意見としては、特に女の子の仔グマは2歳くらいまでしっかり母グマの傍に居てもらい子育て術を完璧にマスターしてもらう方が将来の出生数が増えるんじゃないか?等と思っていますが、年々減り続けている日本の動物園水族館でのホッキョクグマの飼育数を考えると・・・そんな悠長なことは言ってられないのが現実なのでしょうね。
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特にこのララちゃんは世界的に見てもトップクラスの優秀なママで、パパのデナリ君との相性が抜群とくれば次を期待してしまう気持ちは同じです。
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そうそう、ご紹介が遅れましたね。
こちらがお母さんのララちゃん、1994年11月20日大分県の別府ラクテンチ生まれの美女です、過去にポロマルを含め5度の出産を成功させ7匹の仔グマを育てた素晴らしいお母さんです。
ちなみに先ほどご紹介した相性抜群の旦那さんのデナリくんは1993年11月9日アメリカ・ソルトレイクシティの動物園生まれ、”デナリ”とはインディオの言葉で「偉大なもの」と言う意味だそうで、その言葉通りの偉大な父となってくれました。 -
そして、ポロロちゃんとマルルちゃんはルルちゃんとデナリ君の第6子、7子の双子姉妹、2012年12月8日生まれのおしゃまな女の子です。
ここであらかじめのお詫び。
実は修行の足りない僕はポロロちゃんとマルルちゃんの個体識別が全くできません、と言うか、この可愛い双子姉妹に会うと、会えただけでただただ幸せになってしまい今まで全く個体識別しようという意欲が湧かなかったんですよね、 -
それは今日も同じ。
どちらがポロロちゃんでどちらがマルルちゃんは結局分からず仕舞いでした。
明後日、ポロロちゃんは徳島市とくしま動物園へ、マルルちゃんは熊本市動植物園に移動し独り暮らしを開始することになります・・・これでやっと名前と個体が一致することができますね・・・当たり前えか。 -
ポロマルのお兄ちゃんの2008年12生まれの双子兄弟イコロ君(現・おびひろ動物園)とキロル君(現・浜松市動物園)が2010年2月に揃って帯広に旅立った時も円山動物園はものすごい人並みで溢れたそうですが、今日もなかなかのもの。
ホテルに帰ってから見たニュースでは1000人以上が送る会に駆け付けたとのことでした。 -
1000人もの参加は動物園側にとっても想定をはるかに超える事態だったようで、デナリ君の放飼場前で送る会が始まったもののアンプとスピーカーが小さく、ララちゃんと双子の放飼場を挟んで逆側にいた僕のところには時折風で声が流れてくる程度・・・。
そんな中、ルルちゃんがポロマルに授乳を始めました。
1000人に囲まれても平常心の母娘・・・さすがです。 -
こういう姿を見ると・・・いや、見る前から思ってますが・・・やはりもうちょっと、あと1年母娘で暮らさせてあげたい気持ちでいっぱいになります。
お母さんと別れるのは出立の準備に入る明日のお昼まで・・・稀代の名お母さんのことを忘れないように明日のお昼まで甘えに甘えて欲しいです。 -
いつの間にやら始まっていたスピーチはいつの間にやら終わっており一旦ララちゃん母娘は隣のサブ放飼場に収容、そして、キーパーさんによりプレゼントのスイカやおもちゃが放飼場に置かれました。
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上の写真のスイカと合わせて合計3つ、ちゃんと1人(1熊)1個あたるようになってます。
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先ず出てきたのはスイカ大好きのララママ。
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そしてツインズ。
ポロマルもだいぶん大きくなったと思っていたのですが、こうやって上の写真と比べるとやはりまだまだ仔グマなのですね。 -
でも、丸ごとスイカを口に咥えて運べるようになったんだね。
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ママと一緒に最後のスイカ。
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ポロロちゃんとマルルちゃんの所有権は円山動物園にあり今回の移動も最短2年間の貸し出しと言う形となりますが、数年先に円山に帰って来れるかはその時の状況次第・・・と言うか2年で帰ってくる可能性はほぼ無いんじゃないかと個人的には思います。
新天地でこの愛すべき2頭がキーパーさんやお客さんに愛される存在となる事は露ほども疑っていません、そして、いつか将来素敵な伴侶が見つかり、ララママの様な素敵なお母さんになれますように・・・、 -
と、今日ここに集まった1000人以上の皆さんと一緒に願わずにはいられないのです。
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明日は旭山動物園に行ってから飛行機で関西に戻ります。
園を離れる前に少しだけ母娘を見に行くと・・・、
なんて素敵な光景なのでしょうか。
ありがとう、ポロロちゃん、マルルちゃん。
新天地で元気なポロロちゃん、マルルちゃんに会える日を楽しみにしています。
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この旅行記へのコメント (2)
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- かずちゃんママさん 2014/03/06 15:10:36
- どこへ・・?
- jilllucaさん こんにちは〜
ポロロとマルルは、いったいどこに行くのでしょうか?
気になりました。
では、また〜
庭のウメが咲きました〜かずママより
- jilllucaさん からの返信 2014/03/07 08:57:34
- RE: どこへ・・?
- かずちゃんママさん
おはようございます。
> ポロロとマルルは、いったいどこに行くのでしょうか?
> 気になりました。
ポロロちゃんがとくしま動物園、マルルちゃんが熊本市動植物園です、共に3日の夜に無事に到着していますよ。
いきなりの親離れ、姉妹の別れですが本クマ達は落ち着いているようですね。
ララママもデナリ君とのお試し同居が始まったようですよ。
jillluca
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