2007/08/17 - 2007/08/18
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pacorinさん
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2007年のことです。知り合いをたずねてドイツを訪問してみることにしました。
初ドイツ&久しぶりのヨーロッパ旅行で、お城などメジャーな観光スポットめぐりを楽しみつつ、元々好きだったドイツの合理的なお国柄のようなものを感じ取れた旅になりました。
こちらは旅行3日目、バイエルン州で行きたかったノイシュヴァンシュタイン城、リンダーホーフ城、ヴィース教会の様子です。
<日程>
1日目 関空→アムステルダム→シュトゥットガルト (シュトゥットガルト泊)
2日目 シュトゥットガルト観光 (シュトゥットガルト泊)
3日目 バイエルン州観光 (フュッセン泊)
4日目 ウルム・ローテンブルク観光 (シュトゥットガルト泊)
5日目 ハイデルベルク観光→フランクフルト (フランクフルト泊)
6日目 ライン川下り (フランクフルト泊)
7日目 フランクフルト→アムステルダム (機中泊)
8日目 →関空
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
この旅行記は「友だちたずねてドイツ旅 <1> 時間が足りない~!メルセデス・ベンツミュージアム シュトゥットガルト編」からの続きです。
http://4travel.jp/travelogue/10858708
<3日目>
シュトゥットガルトの友人宅から1泊でのドライブ旅行に出発です。pacorinは国際免許をとってこなかったので、もっぱら助手席をあたためていました。
最初に目指すのは、ドイツのお城といえばここでしょ、ノイシュヴァンシュタイン城です。 -
お城エリアに着いたら、まずは麓のチケットセンターでチケットを購入します。
(インターネットでも予約可です。)2007年当時は9ユーロだったけど、2014年は12ユーロみたいですね。
何時に着いたのか忘れたけど、12:10から入場できるチケットになりました。集合場所はお城の中庭なので、それに間に合うように各自で登ってお城にいきます。
登り方は徒歩、馬車(有料)、シャトルバス(有料)の3種類です。チケットを買ったら地図がもらえます。 -
ノイシュヴァンシュタイン城は小高い丘の上に建っています。
チケットセンター付近でランチ用にソーセージがはさまったパンとプレッツェルを買いました。プレッツェル、岩塩を払い落しても塩辛かったなぁ。 -
向こうに見えているのはホーエンシュヴァンガウ城です。ルートヴィヒ2世が幼年期を過ごしたお城です。
さて、どうやってノイシュヴァンシュタイン城に向かうか?馬車はないし~、バスはやたら人が待ってるし~。徒歩だと40分?そんなにかかるの??ホーエンシュヴァンガウ城 城・宮殿
-
実はどうやって登ったのか忘れてしまったのですが、たぶん徒歩だったと思います。しかも20分ぐらいで着いたような気がします。
「徒歩40分って書いてみんなをバスに乗せようって魂胆じゃない?」って会話したような記憶があるので…。ノイシュヴァンシュタイン城 城・宮殿
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このいかにもメルヘンチックなお城は、バイエルン王国の国王ルートヴィヒ2世(1845~86)によって建てられました。
幼い頃から絵画や音楽を好んだルートヴィヒ2世は、18歳という若さで国王の座につきますが、争いや政治という現実から逃避していき、次第に自分だけのファンタジーの世界に生きるようになります。中世騎士道にあこがれ、夢のお城づくりに没頭するようになるのです。 -
入場を待つ人々。電光掲示板の横の時計が12時を指しているので、あと10分でpacorinたちも入場できます。
城内は残念ながら撮影禁止です。日本語のオーディオガイドを借りて各自でまわりました。英語とドイツ語ならガイドツアーでまわれます。
写真がないので、城内の様子はあんまり覚えていないという…。 -
向こうに見えているのはペラート峡谷にかかるマリエン橋。ノイシュヴァンシュタイン城を眺める絶好のスポットなので、帰りに立ち寄ります。
マリエン橋 建造物
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お城の中が撮影できなかったので、模型をパチリ。
実はこのお城、未完成だったんですね。1869年から建設が始まり、1886年になんとか住めるようになったところで、ルートヴィヒ2世が移り住みますが、わずか100日ちょっとで精神病を宣告され、ベルク城へ移送されてしまいます。 -
その翌日、シュタルンベルク湖畔へ散歩に出かけたルートヴィヒ2世でしたが、行方不明になり、精神病の宣告をした医師と共に、水死体となって発見されたのでした。
死の詳細は今も謎のままであります…。 -
ノイシュヴァンシュタイン以外にも多額のお金をつかってお城建築にいそしんだルートヴィヒ2世。執務そっちのけで、借金しまくり、昼夜逆の生活を送って銅像に話しかけ、夜中にそり遊びなんかしてたみたいだから、そりゃ廃位されても仕方ないわなぁ。
若い頃は相当美青年だったそうですが、メルヘン好きが度を越してちょっとイっちゃったんですかね…。 -
お城の見学が終わったら、マリエン橋に向かいます。途中、ホーエンシュヴァンガウ城を望む展望台があります。
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ホーエンシュヴァンガウ城は、ルートヴィヒ2世の父、マクシミリアン2世によって19世紀に改築されたお城です。12世紀に建設され、廃墟になっていたシュヴァンシュタイン城を購入し、4年ほどの歳月を費やして古城を改築、これがホーエンシュヴァンガウ城になりました。
ノイ(「新しい」の意)シュヴァンシュタイン城の名前は古城の名前からきているんですね。ちなみに建設当初はノイホーエンシュヴァンガウ城って呼ばれてたみたいです。どっちでもいいけど・・・。 -
マリエン橋からみたノイシュヴァンシュタイン城です。なんとなくハリボテ感もありますが、白亜の美しいお城です。
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さきほどの橋の写真を見て頂いたらおわかりのように、マリエン橋は峡谷にかかっていて、高さが90mもあります。(高所恐怖症の友人はここに立つことができませんでした。)
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ルートヴィヒ2世の死と同時に未完部分を残しまたまま建設が中止されたノイシュヴァンシュタイン城。
王は自分の死後、城を破壊してほしいといったそうですが、その7週間後には一般公開されていたそうです。いまや世界中から観光客がやってきてお金を落としていく観光名所となっているので、結果オーライ?! -
お城もきれいだけど、足元も気になる~(笑)
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ルートヴィヒ2世ゆかりのお城としては、この後訪れるリンダーホーフ城、ミュンヘン郊外にある生誕のお城ニンフェンブルグ城、ヴェルサイユ宮殿をモデルにつくられたヘレンキームゼー城があります。
あと、ファルケンシュタイン城の建設計画もあったようですが、これは計画倒れに終わっています。モスク風、中国風の宮殿もスケッチを描かせたようですが、建設実行ならず。 -
視線をずらすとのどかで美しい風景が広がっています。メルヘンチックなルートヴィヒ2世もこんな風景を見て現実逃避していたのでしょうか。
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天気がどんよりしてイマイチだったので、何枚かポストカードを買いました。雪や紅葉の時期もきれいですね。
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お城見学後、フュッセンで宿泊するホテルに一旦チェックインしました。
Hotel Hirsch
http://www.hotelfuessen.de/en/
これは部屋のバルコニーからの眺めです。こじんまりしたフュッセンの街並み。 -
部屋に荷物を置いたら、ノイシュヴァンシュタイン城より楽しみにしていたリンダーホーフ城へ向かいます。
途中、湖があったので車をとめてみました。オーストリアとの国境を走っていたので、ちょっとだけオーストリアにも入っていたみたいです。(道路の標識がドイツのものと違ったので) -
リンダーホーフ城
バイエルン王ルートヴィヒ2世が建設した3つのお城のうち、唯一完成し、最も長く滞在したといわれているお城です。
1874年に建設が開始され、外観はバロック様式を加味したルネサンス様式、内部はロココ調の豪華な装飾がほどこされています。
1878年に完成したこのお城、王のフランス・ルイ王朝への憧れから、ヴェルサイユ宮殿の庭園内にあるプチ・トリアノン宮殿をお手本に建てられたんだそうです。リンダーホーフ城 城・宮殿
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お城の名前は、現在も庭園に生えている樹齢300年以上といわれるリンデの木(西洋菩提樹)と、当時その木の横にエッタール在ベネディクト僧院の穀倉ツェーント・ホーフの建物があり、その「リンデ」と「ホーフ」を合わせて「リンダーホーフ」になったんだとか。
写真は30段のカスケードとネプチューンの噴水です。 -
内部は撮影禁止ですが、ノイシュヴァンシュタイン城と違ってこちらはなんとなく中の様子を覚えています。
こじんまりしている分、ルートヴィヒ2世の趣味がぎゅっと凝縮されていて、目がチカチカする感じ。
特に、こんなところにいたら気が狂うんじゃないの?というほどギンギンギラギラした「鏡の間」(王はここで読書してたみたいだけど)や、誰にも邪魔されずに食事できるよう、テーブルがせり上がる仕掛けをほどこした「食堂」など、ルートヴィヒ2世の世界観をのぞくことができます。 -
ヴェーヌス(ヴィーナス)の洞窟
広大なリンダーホーフ城の庭園内にはリヒャルト・ワーグナーのオペラ「タンホイザー」第一幕に登場する伝説のヴェーヌスの洞窟があります。イタリア・カプリ島の「青の洞窟」をモデルにつくられたそうです。
お城自体もそうだけど、この洞窟を楽しみにしてきたんだよね。 -
かなり暗いですが…これがルートヴィヒ2世の夢の世界を現実化した洞窟です。王は幼少の頃からワーグナーに憧れていたそうです。
人工池が掘られ、高さ10メートルの空間に石筍や鍾乳石を作りこみ、約2年かけて人工鍾乳洞が完成しました。
洞窟内は暖房完備、24個のアーク灯が用いられ、照明装置もばっちり。当時最新の技術が投入されていたんですね。 -
王は決まって夜間にこの洞窟を訪れ、ワーグナーのオペラ「ローエングリン」のモチーフである金色の舟に乗り、本物の白鳥を泳がせて湖を遊覧したそうです。舞台裏ではアーク灯やストーブを操作する係りが必死で働いていたという。。。
ちなみにここ、大音量でタンホイザー序曲がかかっていて、演出過剰な感じもするけど、ルートヴィヒ2世モードに入れます。実際、王は楽士をよんで洞窟内で演奏させていただろうしね。 -
貝のお舟に乗ってゆらゆら漂うメルヘン王、メンヘラ王って言われてもしかたないっちゃあないよね。
リンダーホーフの庭園敷地内には他にも見所がありますが、次に行きたいところがあるのでこれにて見学終了。
アクセスがとても悪い場所ですが、ルートヴィヒ2世に興味がある方はぜひ訪れてもらいたいところです。個人的にはノイシュヴァンシュタイン城よりおすすめです。 -
次にやってきたのがヴィース教会です。
一見地味なこの教会、ドイツ旅行をした友人が「ここは絶対おすすめ。必見。」と言っていたので行程に入れました。ヴィース教会 寺院・教会
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ヴィース教会は1745年から1754年にかけて建てられた教会で、世界遺産に登録されています。
その簡素な外観とはうって変わって、内装はこの通り、ロココ様式の装飾で非常に有名です。 -
天井画は「天から降ってきた宝石」とも讃えられているそうです。
はぁ・・・と口があいてしまいそうな感じ。 -
パイプオルガンも繊細な装飾にふちどられています。
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見学を終えるとちょっと空が明るくなっていました。
小さい教会ですが、一見の価値ありです。 -
フュッセンに戻ります。
車窓から見たノイシュヴァンシュタイン城です。 -
フュッセン旧市街のメインストリート、ライヒェン通りです。かわいらしい建物は、15~16世紀から市民の家屋として使われていたものだそうです。ショップやレストランが立ち並んでいます。
ライヒェン通り 散歩・街歩き
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ディナーはたぶん「Zum Schwanen」というレストランで食べたと思います。バイエルン名物料理にトライ。
左の黄色いお皿は「ケーゼシュパッツェン」。バイエルンの名物料理で、チーズをたっぷり絡めたやわらかいショートパスタにフライドオニオンがのっかったもの。チーズがこってりしているので、少量でいい感じです。
右のお皿は「シュヴァイネブラーテン」。ドイツ風焼き豚って感じ?お肉がやわらかくて美味でした。
が、ドイツの料理って全体的に塩辛すぎ~!最初だけ美味しくて飽きる味です。 -
ホテルの部屋です。
山小屋風のかわいい内装でした。 -
<4日目>
やっと晴天に恵まれました♪
フュッセンは、ヴュルツブルクからはじまるロマンティック街道の終点です。「ロマンティック街道の終点」というポイントがあるというので、探してみました。 -
道行く人に尋ねても「そんなの知らない」とか言われつつ、DHLの配達のおにーちゃんに教えてもらってたどりついたのがここ。
普通の住宅街のどんつきに無理やり作った?みたいな感じでした。 -
「ロマンティック街道の終点」ってドイツ語で書いてあるだけ~(笑)
これを見て納得したので、世界で最も高い尖塔をもつ大聖堂がある、ウルムに向かいます。
「友だちたずねてドイツ旅 <3> 大聖堂からアインシュタインが生まれた町を眺める ウルム編」につづきます。
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2007/08/15~
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この旅行記へのコメント (2)
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- ももんがあまんさん 2014/02/18 21:18:36
- 撮影禁止・・・
- pacorinさん、今晩は。
昔の旅行記に、いつも、たくさんの、ご投票いただき有難うございま〜す。
ノイシュバンシュタインとリンダーホフ、内部が「撮影禁止」とは、残念でしたね、僕が行った、25年前は、写真が撮れたんですけどね・・・世の中だんだん、世知辛くなって行くようで・・・・つまんないですね。
25年前の、ドイツ・バイエルンの旅行記ですけど、ノイシュバンシュタインとリンダーホフの内部の写真も一枚ずつ有ります・・・記憶を呼び覚ます一助となれば・・・旧い写真で、少しセピア色になってますけど・・・・よかったらご覧ください↓。
http://4travel.jp/travelogue/10046987
また宜しく、お願いしま〜す。
by ももんがあまん
- pacorinさん からの返信 2014/02/19 13:31:04
- RE: 撮影禁止・・・
- ももんがあまんさん、こんにちは。
こちらこそいつもご訪問ありがとうございます。
バイエルンの旅行記拝見しました♪
田舎の風景がとっても素敵ですね。写真の色もいい感じです。
あと、エッタールの僧院の天井画も好きです。
ヴィース教会とは違う色身でシックな感じ。
「鏡の間」、すごかったですよね〜あの部屋はすごく印象に残っています。
今じゃ写真は撮れないし、ご自身がうつりこんだ鏡の間の写真はとっても貴重ですね☆
また順に旅行記訪問させていただきまーす。
pacorin
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