2014/01/05 - 2014/01/05
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まみさん
ああっ、チラシのど真ん中にある鯛の袱紗の写真は、撮り損ねました!
まあ、いいや。
「午年によせて」の特集陳列は9割方写真を撮ったけれど、常設展ではごくごく一部のみピックアップして写真を撮っただけです。
そのときに、鯛の袱紗は確かに目を引いたけれど、写真は撮らなくてもいいや、と思ったのですから。
新春に東京国立博物館の「博物館に初もうで」の特別展示のある本館常設展を鑑賞するのは、もはや私の中で恒例となりつつあります。
その年の干支にちなんで、どんな作品が選び出されているか、毎年楽しみなのです。
それによっても、また、作品を見る目が変わります。
中には、その干支がメインではないけれど、ちなんでいるといえばちなんでいる、という観点から選ばれたものもあるからです。
馬は古くから人間の生活の必需品だった時代が長いので、屏風や掛け軸や浮世絵に登場することは多いです。
ただ、馬をメインに描かれたり、馬をデザインとして使われたりしたものは、去年のヘビに比べると少ないのかも、と思いました。
そのせいか、特集陳列には馬具も多く集められていました。
そのため、特別企画室2室の特集陳列を鑑賞し終えた後、観劇までの残りの時間をいつものとおり同じフロアの常設展の「日本の美術のあゆみ」から回ったとき、特集陳列に影響されて比較的注目したのが屏風や馬具・鎧兜など、今までスルーしがちな展示でした。
もっともそれは、やはり以前に「博物館に初もうで」あるいは「博物館でお花見を」などで鑑賞したときに注目し、写真を撮った覚えのある作品の写真を重複して撮るのを避けた結果ともいえます。
常設展示に多少の入れ替えはあっても、見覚えのあるものも多く展示されていましたから。
本日は10時半に上野公園に到着して、14時からのキエフ・バレエ「眠れる森の美女」の観劇前に2時間以上、国立博物館の本館を見て回ることができました。
思った以上にたくさん写真を撮ってきたので、旅行記は前後編に分けました。
後編のこの旅行記は、特別展示室の特集陳列「午年にちなんで」の展示のつづきで、馬具や刀の鐔(つば)や目貫などに馬がデザインされた工芸品、それから常設展のうちのいくつかの作品の写真を集めました。
<2014年度の博物館に初もうでの旅行記のシリーズ構成>
□(前編)特集陳列・午年にちなんで
■(後編)新春特別公開の国宝&馬具や常設展の正月らしい美術・工芸品など
東京国立博物館の公式サイト
http://www.tnm.jp/
「博物館に初もうで」のページ
http://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=7055
特集陳列:2014年1月2日(木)〜1月26日(日)本館 特別1室・特別2室
<これまでの東京国立博物館の旅行記>
2008年4月1日
「念願の桜の季節の上野公園(1)提灯桜通りの桜トンネルと東京国立博物館・常設展「博物館でお花見を」」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10230308/
2010年3月6日
「雨の週末の上野公園は東京国立博物館へ(1)長谷川等伯にうなった後、縄文と埴輪のエナジーに触れる」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10436635/
「雨の週末の上野公園は東京国立博物館へ(2)おひなさまと人形の魂に触れた後、神韻SHEN YUN公演にしびれる」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10436640/
2011年1月15日
「観劇ついでに新春の上野公園(3)東京国立博物館に初もうで───美術の中の陽気なウサギたち」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10538000
「観劇ついでに新春の上野公園(4)東京国立博物館で日本の美の源流をふり返る」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10538004
2011年4月2日
「東京国立博物館「博物館でお花見を」(2)漆器にみる桜とパンダ・桜景気!?」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10557213
2013年1月12日
「観劇前に東京国立博物館に初もうで(前編)今年の干支モチーフの特集陳列───巳・蛇・ヘビ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10741988/
「観劇前に東京国立博物館に初もうで(後編)リニューアルされた上野公園と本館の新春を感じた作品など」
http://4travel.jp/travelogue/10742215
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 私鉄
-
<重要文化財>壺鐙(つぼあぶみ)/飛鳥〜奈良時代・7〜8世紀
法隆寺献納宝物
壷鐙をじっくり見るのは初めてです。 -
<重要文化財>障泥(あおり)金具/飛鳥〜奈良時代・7〜8世紀
法隆寺献納宝物
馬の絵では描かれていてもスルーしがちな馬具を改めてじっくり見たことはほとんどありませんでした。 -
壺鐙(つぼあぶみ)/古墳時代・6〜7世紀
鐙の形もいろいろです。
可愛らしい形ですが、走っている最中に足が抜けてしまわないかしら。 -
模造・壺鐙/古墳時代・6〜7世紀
「馬に乗るための鐙は、騎乗に秀でた遊牧騎馬民族ではなく、不得手な農耕民が馬の背に上るために考案したものだと考えられている。古墳時代には、輪鐙がはじめに登場し、おくれて壺鐙が出現する。壺鐙は法隆寺宝物等の奈良時代の鐙を経て日本独自の鐙へと発展してゆく。」
(展示の説明より)
これはだいぶおしゃれな鐙です。 -
轡(くつわ)/古墳時代・6世紀
「馬上から馬を制御する轡は、発明当初は骨角、木等を用いた簡素なものであった。青銅製、鉄製の轡が使用されはじめると、馬を制御する役割を超えて、騎馬者の権威を示す豪奢な飾りを備えたものが現れる。日本列島には乗馬の風習伝来当初から鉄製の轡が流入、定着した。」
(展示の説明より)
実用品らしい美しさがあります。
でも、装着しているところがちょっと思いつかないです。 -
<国宝>輪鐙/古墳時代・5〜6世紀
輪鐙の方が見応えがあります。
国宝なんだなぁ、と少々びっくり。 -
<国宝>素環鏡板付轡古墳時代・5〜6世紀
シンプルな形です。
国宝に認定されたいわれは重要な考古学的に出土品だからかしら。
ここまでが第一室の展示でした。 -
舌長鐙/鎌倉時代・13世紀
「鐙は、上部のバックルにあたる鉸具(かこ)、その下の透の入った紋板、足を置く舌とよばれる部分などから構成される。鉄の鍛造になるもので、鉸具(かこ)には銅の覆輪が懸けられている。舌の短い舌短や半舌の鐙に対して、永井形式を舌長鐙といい、中世の和鞍などに用いられた。」
(展示の説明より)
この形の鐙に足を乗せ続けるのはけっこう技術や慣れが必要ではないかしら。 -
<重要文化財>獅子螺鈿鞍/平安〜鎌倉時代・12〜13世紀
「金粉を密に蒔いた沃懸地に厚い夜光貝による螺鈿で、さまざまな姿態をみせる獅子を表す。夜光貝の表面には、獅子のそれぞれに個性的な表情を巧みに描いている。形式も古様を示しており、平安後期から鎌倉期にかけて盛行した沃懸地螺鈿の典型を示す、豪奢な鞍である。」
(展示の説明より)
長時間のっていたら、おしりが痛くなりそうです(笑)。
武将たちは慣れていて大丈夫だったんでしょうけど。 -
菊螺鈿鞍/鎌倉時代・13〜14世紀
「螺鈿による菊の文様で覆いつくした豪奢な鞍。菊の花枝・蜻蛉・蝶などを、薄い貝を切り抜き、切り透かして精細に表わしている。華やかな螺鈿による装飾が特徴の、中世螺鈿鞍の棹尾を飾る名品である。素地の形はやや豪奢で重心が高く、初期の調整鞍の重厚な姿とは好対象を見せている。」
(展示の説明より)
螺鈿なのは、ぱっと見たら目立ちませんが。 -
パターン化されていない細かな文様
-
松巴螺鈿鞍/室町時代・15世紀
「中世から近世へと移行する過渡期の形成を示した鞍。表面には松の枝葉や小さな巴文を、薄貝による螺鈿で描いている。放射状に表わした松の葉など、細部の表現には中国・明時代の螺鈿の影響が見受けられる。室町期の漆芸の中で、螺鈿については比較的遺品に乏しいが、その希少な一例でもある。」
(展示の説明より)
これは実に豪華!! -
巴紋がきらきら〜っ!
松の葉が花みたいに見えて、華やかです。 -
腰掛ける部分にも螺鈿がくまなく
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<重要美術品>獅子牡丹平文鞍/室町時代・16世紀
「いわゆる戦国時代には、実戦用の鞍の形にも大きな変革がもたらされた。部材は分厚く、幅広になっており、いかにも頑丈で力強い姿である。また、この形式の鞍の装飾には、厚い金属板を鋲で留めるなど、豪放で斬新な傾向がみられる。獅子と牡丹の組み合わせは吉祥文様の一つで、室町時代に流行した。」
(展示の説明より)
干支が獅子のときも特集陳列にピックアップされるかもしれません。 -
白粉刷毛蒔絵鞍鐙/江戸時代・17世紀
「江戸時代に入って実戦がなくなると、鞍は豪奢な形になっていき、同じ文様・技法の鐙と一具をなす蒔絵鞍鐙が多くつくられるようになった。ここでは武具である鞍に化粧道具を取り合わせた、大胆な意匠である。文様や技法は江戸時代初期の特徴を示しており、蒔絵鞍鐙の早い作例として、貴重な存在である。」
(展示の説明より)
鞍と鐙がおそろいで実に美しいです。 -
<重要文化財>芦穂蒔絵鞍鐙/安土桃山時代・16世紀
「豊臣秀吉所用と伝えられる鞍と鐙のセット。前輪と後輪には金の高蒔絵と金貝を用いて、一茎の芦穂を立体的に描き、ところどころに大きな銀鋲を打って、葉に宿る露を表わす。桃山という時代にふさわしい、大胆で豪奢な装飾となっている。鞍と鐙を同じ文様・技法で統一した、蒔絵鞍鐙の代表作である。」
(展示の説明より)
鐙の方が文様が目立ちます。 -
シンプルな葦がこんなに凝った文様に
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牡丹錦鶏蒔絵鞍鐙/江戸時代・19世紀
「江戸時代に泰平の世が続くと、技巧を尽くした装飾的な鞍が多く作られた。この鞍はその典型で、高く盛り上げた金の高蒔絵を主体にして、雌雄の錦鶏と牡丹を賑やかに描いている。錦鶏はキジ科の鳥で、雄の羽毛の華麗さで知られる。頭頂の羽冠が黄金色で、背は緑、翼は藍という鮮やかさである。」
(展示の説明より)
実用品ですが、鐙も鞍もその形そのものも芸術的です。 -
うまく錦鶏が見えるデザインの鐙
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刀の拵(外装)の部分名称
国立博物館所蔵の工芸品として、鍔には縁があったのですが、次に出てくるのは目貫です。
この図は、常設展の1階の工芸品の展示のところにありました。 -
騎馬恵比寿大黒図目貫/江戸時代・18世紀・その1
ちっちゃいのに、なんて精巧なんでしょう!
こちらは袋を持っているので大黒天でしょう。 -
騎馬恵比寿大黒図目貫/江戸時代・18世紀・その2
鯛を抱えているので、こちらが恵比寿。 -
馬図目貫/江戸時代・18世紀・その1
「目貫は刀剣外装の柄につける一対の金具で、意匠を半肉にあらわす。江戸時代には金・赤銅などの様々な金属を用いて細部に色金の加飾を施した華やかな作品が制作された。(後略)」
(展示の説明より)
顔を振り乱して歯を見せて躍動する馬! -
馬図目貫/江戸時代・18世紀・その2
天に上るような走り方をする馬。 -
野馬図小柄/江戸時代・18世紀
「小柄は刀装に取り付ける小刀を収める刀装具のことである。作者横谷宗珉(よこやそうみん)は江戸時代中期の装剣金工で、大胆な構図の意匠や、さまざまな金属や技法を用いた加飾表現などは後世に大きな影響を与えた。これは縦長の小柄の特徴を生かし、金と素銅の馬を大胆に配しており巧みである。」
(展示の説明より)
このデザインはとりわけ気に入ったので表紙候補でした。 -
野馬図小柄を少しななめから見たところ
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桜樹に野馬図鍔/江戸時代・17世紀〜野馬をメインにしたところ
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桜樹に野馬図鍔/江戸時代・17世紀〜鍔の全体
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松に繋馬図鍔/江戸時代・18世紀
鍔として使われていたらせっかくの全体のデザインが見づらくなってしまいそうですが、鍔として使われているときこそ生きるデザインなのでしょう。 -
松に繋馬図鍔/江戸時代・18世紀〜つなぎ馬に注目
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双馬図鍔/江戸時代・弘化2年(1845)
「鍔は江戸時代には他の刀装具とともに、さまざまな素材や技法によって装飾性が高められた。また、意匠の表現方法も様々な工夫がなされ、「松に繋馬図鍔」や「桜樹に野馬図鍔」のような意匠に遠近感をつけてあらわした作品から、「双馬図鍔」のような馬を旋回的に配して鍔の形をつくる作品があって多彩である。」
(展示の説明より)
鍔全体を使ってすかし彫りにもなって、実に見事なデザインです。
干支の午にちなんだ特集陳列の写真はここまで。 -
常設展は高円宮コレクションから
前にも回ったけれど、せっかくなので見てみました。
※前回撮った根付の高円宮コレクションの写真がある旅行記(2013年1月12日)
「観劇前に東京国立博物館に初もうで(後編)リニューアルされた上野公園と本館の新春を感じた作品など」
http://4travel.jp/travelogue/10742215 -
根付の高円宮コレクションの展示ケース
展示の入れ替えは部分的にあったようです。見覚えのないものもありましたから。
ただし、忘れているだけではないと断言できないのがつらいところ。 -
根付の高円宮コレクションの説明
次からは、去年2013年に撮ったことのない写真のみアップします。
去年も撮ったと分かっていても、可愛くてもう一度写真を撮った作品もあるのです。 -
つやつやで美味しそうな桃の根付
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つるんとなでたくなるような栗の根付
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イノシシの上に猿が乗ってる!
しかも猿にはヘビが巻き付いています。
なにか意味があるのかな。 -
おやゆびおひなさまの根付
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<新春・特別公開>昭和27年国宝指定「松林図屏風」長谷川等伯・筆/安土桃山時代・16世紀(右隻)
屏風は写真だとこうやって全体を撮るとその迫力が写し取れないのが残念です。 -
<新春・特別公開>昭和27年国宝指定「松林図屏風」長谷川等伯・筆/安土桃山時代・16世紀(左隻)
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国宝指定「松林図屏風」の解説
まるで一気に描き上げたようでいて、画家の技量のありったけをぶつけた様々な工夫がこらされているようです。
おそらく勘と計算の両方を駆使して。 -
細かく描かれた松の葉
一気に描いたようでいて、とても丁寧に描いていることが分かります。 -
霧の中から浮かび出たような幽玄さ
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蓬莱鏡/鎌倉時代・13世紀
常設展は本館だけでもすべてをじっくり見る時間はなかったので、いくつかだけ注目し、その中でも気になったものの写真を撮りました。
特集陳列に鏡も展示されていたので、常設展示でも注目しました。 -
鶴・亀・松とめでたい図柄
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<重要文化財>黒韋肩妻取威胴丸/室町時代・15世紀
「右脇引き合わせの胴に筋兜と袖を配した胴丸。黒韋を地の威とし、胴の立挙や兜のしころ、袖の上段を白いとで肩取威とし、しころの後と胴の前後は紅糸で沢潟の葉に似せて裾広がりに威した沢潟威、さらに袖や草擦の一端を紅糸で三角形に妻取威とした珍しい配色である。」
(展示の説明より)
特集陳列で武具に注目してきたので、常設展の「武士の装い」の鎧兜にも注目しました。
ぱっと見てその美しさに惹かれたものを中心に写真を撮りました。 -
青糸素懸威南蛮笠形兜/江戸時代・17世紀
「鉢の下端に水平に張り出した鍔をめぐらす。表面を六間とした鉢は、各間に雲龍の鉄の切金を鋲で留め、龍には銀の布目象嵌を施して、独特の異国風の雰囲気を漂わせている。しころは鉄の板札五段下りで、青糸を二本ずつ菱にとって威した素懸威である。」
(展示の説明より)
なんだかずいぶん西欧チックだと思って注目しました。 -
模造・樫鳥糸威鎧/原品:平安時代・12世紀
「昭和12年、小野田光彦によって製作された愛知県の猿投神社の樫鳥糸威鎧の忠実な模造。樫鳥糸威の胴に、黒韋威の脇盾、二種の小桜韋威の袖を配するのは原品の現状に基づくものである。平安時代の華やかな配色の鎧の姿が復元的に理解できる。」
(展示の説明より)
これは模造ですが、丁寧に作り込まれたところと、デザインの連続性の美に惹かれました。 -
紫裾濃威胴丸具足/江戸時代・19世紀
「龍頭の兜をはじめ籠手・すね当にいたるまで中世の甲冑を模した復古形で、しころや胴・袖を白・薄紫と裾に向かって色を濃く威した紫裾濃威の胴丸仕立ての具足である。袖の冠板のうらに「天保八丁酉二月吉辰」「明珍紀宗胤護仕継之」の銘が切られている。」
(展示の説明より)
龍頭の兜は去年2013年の「博物館に初もうで」の後編の旅行記の表紙に選びましたが、これはそれとは別の一式です。
関連の旅行記(2013年1月12日)
「観劇前に東京国立博物館に初もうで(前編)今年の干支モチーフの特集陳列───巳・蛇・ヘビ」
http://4travel.jp/travelogue/10741988 -
迫力ある黄金の龍
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紅糸威二枚胴具足/江戸時代・17世紀
「兜は栄螺の形を張懸で表わす。胴は二枚胴で、前胴は中央にしのぎを立てた南蛮形、後胴は板札を紅糸で菱綴にして「本多内匠の助」の金泥書で施す。袖・はい盾は魚の鱗を思わせる鱗札仕立てで、全体に金・白・紅といった華やかな配色の具足である。」
(展示の説明より)
かわった兜に注目。
ちょっとグロイと思ったけれど@ -
鶴亀巻絵鞍鐙/江戸時代・19世紀
「鞍は戦野を疾駆する武士の表道具だが、江戸時代に入って泰平の世が永く続くとともに、次第に装飾的な要素が濃くなっていった。この鞍もその典型を示しており、高く盛り上げた金の高蒔絵を主体に、鶴の頭にみられる朱描などを交え、絢爛たる装いを凝らしている。」
(展示の説明より)
特集陳列の鞍鐙に続いて常設展示の方の鞍鐙にも今回注目してみました。
私はミーハーなので、どちらかというと派手なものを。 -
獅子文象嵌鐙/江戸時代・18世紀
鐙のそのデザイン性と美しさにすっかり魅せられました。 -
束熨斗象嵌鐙/江戸時代・18世紀
「鐙は馬に乗るとき、足をかけるもの。江戸時代、金沢藩では工芸の生産が庇護され、金工においては金や銀などの平象嵌で文様をあらわす加賀象嵌の気泡が流行した。これらの鐙はその典型作で、平象嵌で束熨斗や獅子の文様をあらわし華麗である。」
(展示の説明より)
足を乗せる外から見えにくいところの方がこんな象嵌で凝ってるなんて。 -
鐙の表に施された文様に注目
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新春・特別公開<国宝>楼閣山水図屏風/池大雅・筆/江戸時代・18世紀(右隻)
「岳陽楼(右隻)と酔翁亭(左隻)をとりまく中国の有名な景勝地を描く。大雅は、中国清時代に描かれた画帖の作品をもとにこの作品を描いた。原画よりも建物や人物を大きく描き、服に群青や朱など目を引く色を塗って、緊迫の画面上で中国文人の生活を強調している。」
(展示の説明より) -
新春・特別公開<国宝>楼閣山水図屏風/池大雅・筆/江戸時代・18世紀(左隻)
なんとこれはピントが合っていませんでした。
オートフォーカスなのに、あいまいなピントでも撮れてしまうことがあるんでした。
仕方がないので、画像処理でシャープネスを高めてみました。 -
路行く旅人
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岳陽楼にて洞庭湖を眺めながらくつろぐ人々
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船上の人たち
釣りをしているのかな。 -
小川の周りの景色
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酔翁亭に遊ぶ
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岩山を行く人々
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奥深き幽玄の岩山
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夜着・萌黄縮緬(ちりめん)地鶴亀模様/江戸時代・19世紀
「布団代わりに掛ける夜着には、眠っている間に魔物にとり憑かれないようにという思いから、吉祥模様がデザインされた。鶴亀は長生きであることからめでたいとされ、縁起物として喜ばれた。この夜着は揃いの一組で、嫁入り道具に調製されたものであろう。」
(展示の説明より)
去年2013年も夜着に注目しました。これとは別のデザインでした。
布団代わりなので当然でしょうが、見るからにあったかそうです。 -
正月気分を高める鶴と松
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迫力ある五つ爪を持つ竜
もう一組も展示されていましたが、左右線対称でデザインはほぼ同じでしたので、写真は撮らず。
ちなみに、このそばに、チラシでどーんと紹介されている鯛の袱紗がありましたが、こちらの夜着の方が印象が強かったので、袱紗はまあいいや、とスルーしてしまいました。
チラシの袱紗だと気付いていたら、ちゃんと写真を撮ったのに。 -
鹿図屏風/柴田義菫・筆/江戸時代・19世紀(右隻)
特に正月気分とは関係なかったのですが、一面金地のすっきりした画面に、まるで生きているような見事な鹿の図に惹かれました。 -
並んで歩く鹿に注目
親子かな。 -
鹿図屏風/柴田義菫・筆/江戸時代・19世紀(左隻)
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後ろ見の雄鹿の美しい姿
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日の出の松に鷹/歌川広重・筆/江戸時代・19世紀
干支は含まれていませんが、これは正月の気分にぴったりです。
年賀状の図柄にしたくなります。 -
獲物を狙っているような真剣な目と美しい羽に注目
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金糸と鶴の絵柄が見事な櫛
江戸時代の装飾工芸のうち、櫛に注目しました。 -
こちらも鶴かな
鳥の動きが見事@ -
荘厳で美しい鶴の舞姿
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金箔の梅の見事さよ
材質は鼈甲かしら。 -
宇治川先陣図鍔/江戸時代・18〜19世紀
再び刀の鍔の図像に注目。 -
必死に川を渡る馬に注目
干支の午にもちなむので、これを表紙に選びました。 -
富嶽図二所物/安土桃山時代〜江戸時代・16〜17世紀
刀剣外装金具のうち、目貫と小柄(こづか)です。
おしゃれな富士山のデザイン@ -
水辺群鶴図三所物/江戸時代・19世紀
小柄・笄(こうがい)・目貫。
こんなにちっちゃいのに見事な細工です。 -
13時半、観劇会場の東京文化会館の大ホールへ
本日の催し物は、キエフ・バレエの「眠れる森の美女」です。
大きなポスターがないらしく、チラシを張ってお茶を濁していました。
どうやら、直前まで売れ残った席があったため、チケット販売サイトで得チケ・まる得が出たようです。
うーん、それはきっと半年前に5演目セット券で買った私よりも、安い値段でチケットを手にしたことでしょう。
前に私も、レニングラード・バレエの来日公演でそれを狙ったことがありました。
でも、得チケがいつも出るとは限らないので、絶対見たいと思ったら、そして良い席で見たいと思ったら、やっぱり先行予約に限ります。
と、ちょっとだけ負け惜しみ(笑)。 -
開演前の会場前の行列
指定席制なので、入場するのに開場前から並んで待っている必要はないのですが、行列は外まで続いていました。
年末に上演された同じキエフ・バレエ団の「バヤデール」はずいぶん空き空きだったのに、えらい違いです。
「バヤデール」はストーリー的にはあまり子供向けではないけれど、「眠れる森の美女」は子供でも知っているストーリーですし、クラシック・バレエの超・金字塔というかんじなので、人気の演目なのでしょう。
それに年の瀬よりも、年始休みの方が、バレエ観劇に足を運びやすい人も多いのかもしれません。 -
今日はクロークに荷物を預けない私
仕事帰りに観劇するのと違って、今日は荷物が少ないですから。
預けるとしたらコートだけ。
かさばるカメラバッグも、貴重品ということで、どうせ預けられないです。
帰りのクロークの混雑を思うと、コート一枚だけを預ける気にはならんかったです。
まあ、座席でハンドバッグとカメラバッグとコートをだっこしている図は、せっかくのおしゃれな観劇なのに、あんまりおしゃれではないんですけど。 -
東京文化会館の大ホールのロビーのシンボル!?
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観劇前におなかがすくかと思ったけれど、今日はランチ抜きで平気みたい@
朝ご飯をしっかり食べてきて家を出たからでしょう。
おかげで、13時半近くまでじっくり国立博物館を見る時間に当てることができました。
<本日のキャスト>
オーロラ姫:オリガ・ゴリッツァ
デジレ王子:ヤン・ヴァーニャ
リラの精:ナタリア・マツァーク
カラボス:ロマン・ザヴゴロドニーに代わり、セルギィ・リトヴィネンコ
オーロラに贈り物をあげる妖精たち
優しさの精:アナスタシヤ・シェフチェンコ
元気の精:アンナ・ムロムツェワ
鷹揚の精:ユリヤ・モスカレンコ
呑気の精:オクサーナ・シーラ
勇気の精:オリガ・キフィアク
キエフ・バレエ版では、妖精たちのオーロラへの贈り物が、歌唱力・楽器演奏力・ダンスの才能・知恵とかではなく、ほとんどが性格面なのが面白いです。
鷹揚と呑気は王女さまならではですが、逆に王女さまのようにかわいがられるには、鷹揚で呑気な性格も必要なんだろうなぁ、と思ったりしました@
優しくて元気で鷹揚で呑気だけど勇気もある───お姫さまの性格としてまさに理想でしょう。
ちなみに「元気の精」など、振付の随所に笛を吹いているように見えるところがあったので、別のバレエ団のバージョンでは、振付は大きく違わないままで、歌唱力とか楽器演奏力の贈り物をする場面かもしれません。
第3幕のディベルティスマン
フロリナ王女:エレーナ・フィリピエワ
青い鳥:デニス・ニェダク
白い猫:カテリーナ・タラソワ
長靴をはいた猫:マクシム・コフトゥン
赤ずきんちゃん:カテリーナ・カルチェンコ
狼:ワシリー・ボグダン
シンデレラ:オクサーナ・シーラ
フォーチュン王子:ヘンナージィ・ペトロフスキー -
本日の東京国立博物館「博物館で初もうで」のチラシと国立博物館とバレエの半券
<バレエのざっくり感想>
キエフ・バレエを「くるみ割り人形」「バヤデール」とたてつづけに見ているせいか、感想を書くのが難しいです(苦笑)。
実は本日の「眠れる森の美女」の後にも、「ドン・キホーテ」と「白鳥の湖」を予定しています。
5公演セット券で、半年前に予約したので、どれもいい席がゲットできました。
すなわち、ダンサーの表情が見られるくらい前の方で、舞台全体をバランスよく見られる真ん中。
そんな中、敢えて感想を言うとすると、振付家のプティパが、革命でなくなったフランス王宮へのオマージュとして制作したといわれるにふさわしい、上品で行儀よく豪華な舞台で、ダンサーたちのテクニック・表現力は安心してみていられるくらいすばらしく、粒よりでした。
たくさんバレエ公演を見てきている私でも、十分満足できました。
どの要素も期待以上に良かったので、敢えて列挙しにくいです。
バレエ団としての総合力も非常に高いということでしょう。
全体的に舞台に上がるダンサーが多く、舞台美術も衣装もとてもクラシカルに華やかで、壁の花なのダンサーたちも美しい衣装を身につけた美男美女ぞろい。
そのせいで、ともすればプリンシパルが踊るときに目立ちにくくなりそうでしたが、役付のプリンシパルたちは誰も上手だったので、すぐに1人1人の踊りに注目できました。
ダンサーの感想を特出できないのは、まだ私があまりキエフ・バレエ団のダンサーを覚えていないせいもあると思います。
その中で見分けがついたのは、主役と王子、それから第3幕でオーロラたちの結婚式にかけつけるおとぎの国の住人たちの中で唯一パ・ドゥ・ドゥがある=見せ場が多いペアに出て来た青い鳥のフロリナ王女です。
実は日程の都合で、チケットをとった5演目のうち4演目は、主役ペアがすべて同じオリガ・ゴリッツァさんとヤン・ヴァーニャさんだったりします。
ゴリッツァさんは、それはそれは優雅なダンサーです。
「くるみ割り人形」のクララも「バヤデール」のニキヤもよかったけれど、オーロラ姫が1番似合うんじゃないかと思っていましたが、そのとおりでした。
表情が、クララやニキヤよりもオーロラっぽいかんじ。
オーロラ姫の踊りは、あっと目を引く刺激的なものは少ないですが、軽々と優雅に踊ること自体が大変そうな振付がたくさんです。それを感じさせないのは高いテクニックや表現力が必要なんだろうなと思います。
ヴァーニャさんの王子も、回転のあとの着地にぶれがなくて、きれいに踊っていました。
お尻の位置も高く、足が長く細いので、上半身が刺繍たっぷりの豪華なチョッキを来ているのに下半身が白いタイツ、というのに、違和感が少ない体型をしています。
フロリナ王女役のエレーナ・フィリピエワさんは、日本人にとってキエフ・バレエの代表格。
今回は彼女が主役を踊る公演のチケットはとれなかったのですが、もしかしたらゴリッツァさんよりもキャラクターごとに演じ分けができるのかもしれません。
フロリナ王女はオーロラ姫よりちょっと気の強そうな姫の顔で踊っていたように思います。
第三幕のおとぎの国の住人のさまざまな踊り(キャラクターダンス)で、今回は日本のバレエ団の子供たちは出てこないバージョンでした。
子供がわらわら登場すると、可愛らしいんですけど。
子供たちも登場する親指小僧とその兄弟と人食い鬼に代わって、シンデレラとフォーチュン王子が登場しました。
赤ずきんちゃんや、長靴をはいた猫のお相手の白猫は、日本人ダンサーが踊ると非常に可愛らしいです。ダンサーが必ずしも若手でなくても、
来日公演のダンサーが踊ると、あどけなさに色っぽさが加わりますね。
おわり。
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