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 昼神温泉って聞いたことありますか? 日本の中心、「へそ」に当たる長野県飯田市より恵那山トンネルへ向かうと出てくる山間の村にあります。<br /> 中央高速「飯田山本」で下りたら10分ほどのところで、40年ほど前に恵那山トンネルを掘り始めた時に噴き出した温泉湯は極めて良質で名古屋や静岡の方には名の知れた湯治場であり、憩いの場所となっています。<br /> 飯田市からは約17キロにある昼神温泉はまだまだ知られて良い名湯です。<br /> 何とも肌に優しいアルカリ温泉で南信州にはたくさんの温泉がありますが、南アルプス山系と中央アルプス山系に挟まれ、いろいろな湯質の温泉が点在するため、いろいろなお湯を楽しむことができるのは嬉しい。<br /> 私がこの温泉を知ったのは3年前、オーストラリアよりキャンピングカーを持ち込み各地を放浪した時で、何とも穏やかな自然と調和した生き方が気に入り、飯田市内にマンションまで借りて2年間住んだことがあります。<br /> それほど惚れ込んだところで、そんな訳で昼神温泉はほとんどの日帰り温泉やホテルにも滞在していますが、そうした中で、今日は驚く発見をしたのでぜひ皆さんに紹介します。<br /> 東京は武蔵野にジブリの森、宮崎駿のスタジオがあり、あちこちに宮崎監督作品に出て来るシーンのモデルになった建物や場所が点在するが、まさか、そんな宮崎作品のモチーフにうってつけのお宿を発見したのだから嬉しくなります。<br />近年ではモダンな都会のホテル同様の温泉ホテルが多い中、昔ながらの畳の部屋に通されてくつろげるのはありがたいが、それより何より建物全体が「おとぎチック」で民話の世界、おとぎ話の世界へ誘う魔力を持っていたのです。 私はこのお宿「おとぎ亭 光風」のホームページを見て急に訪れてみたくなったのはちょうど「かぐや姫」をテーマに、お宿の各所におかみさんが描いた「おとぎ絵」が飾られていることを知ったからですが、残念ながら「かぐや姫」は11月のテーマで12月は「雪女」がテーマとのことでした。<br />若いころ日本民話の会に時々お邪魔していた私にはそれはそれで楽しみが倍増して良かったと思いましたが、これならテーマが代わる度にそれを理由に訪れてみたくなると言うものです。<br />私はおとぎ絵を見ているうちに何とも言えないオーラを感じてここのおかみさんに話を聞いてみたくなりました。 どう見ても40歳半ばのパワーがあり、脂がのった女性、しかもかなりポリシーを持った方に見えたからでした。玄関ロビーから部屋へと向かう回廊にはここのおかみさんが描いたおとぎ絵が飾られていて、その筆使い、柔らかい筆の走りの後に、女将(おかみ)の人柄、魅力が溢れ、どんな人なんだろうとかっえに想像してみたくなる。<br /> 宿代には含まれていないが、これぞ旅する人の心を掴んで離さないおもてなしの原点ではないか?と恐れ入る。<br /> 俳人芭蕉が、良寛和尚が、空海が無心で旅に出た時であったのが、こうした現代の「おとぎのお宿」だったのではないかと思うとおとぎ話の世界にタイムスリップして湯船につかりながら見る山々は山頂付近を雪で覆われ、風情を増してくれる。 自然に溶け込んだ佇まいでの一夜は何とも夢物語の気分で竹取の翁になれたのは嬉しい。<br /> このおとぎの宿、「おとぎ亭光風」では毎月おとぎ話を題材に壁画を掛け替えており、今月は「雪女の物語」がテーマで、先月はジブリの世界「かぐや姫」だったそうです。もう少し早く知っていれば11月にも来たのに・・・・<br /> 毎月壁画は変わり、女将の書が飾られているのでぜひ、おとぎ話の世界へ誘いたく思います。<br /><br />

ひるがみ温泉で見つけた「おとぎの宿」、館内はおとぎ絵巻の世界だぜ!

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2013/12/15 - 2013/12/16

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Holisun

Holisunさん

 昼神温泉って聞いたことありますか? 日本の中心、「へそ」に当たる長野県飯田市より恵那山トンネルへ向かうと出てくる山間の村にあります。
 中央高速「飯田山本」で下りたら10分ほどのところで、40年ほど前に恵那山トンネルを掘り始めた時に噴き出した温泉湯は極めて良質で名古屋や静岡の方には名の知れた湯治場であり、憩いの場所となっています。
 飯田市からは約17キロにある昼神温泉はまだまだ知られて良い名湯です。
 何とも肌に優しいアルカリ温泉で南信州にはたくさんの温泉がありますが、南アルプス山系と中央アルプス山系に挟まれ、いろいろな湯質の温泉が点在するため、いろいろなお湯を楽しむことができるのは嬉しい。
 私がこの温泉を知ったのは3年前、オーストラリアよりキャンピングカーを持ち込み各地を放浪した時で、何とも穏やかな自然と調和した生き方が気に入り、飯田市内にマンションまで借りて2年間住んだことがあります。
 それほど惚れ込んだところで、そんな訳で昼神温泉はほとんどの日帰り温泉やホテルにも滞在していますが、そうした中で、今日は驚く発見をしたのでぜひ皆さんに紹介します。
 東京は武蔵野にジブリの森、宮崎駿のスタジオがあり、あちこちに宮崎監督作品に出て来るシーンのモデルになった建物や場所が点在するが、まさか、そんな宮崎作品のモチーフにうってつけのお宿を発見したのだから嬉しくなります。
近年ではモダンな都会のホテル同様の温泉ホテルが多い中、昔ながらの畳の部屋に通されてくつろげるのはありがたいが、それより何より建物全体が「おとぎチック」で民話の世界、おとぎ話の世界へ誘う魔力を持っていたのです。 私はこのお宿「おとぎ亭 光風」のホームページを見て急に訪れてみたくなったのはちょうど「かぐや姫」をテーマに、お宿の各所におかみさんが描いた「おとぎ絵」が飾られていることを知ったからですが、残念ながら「かぐや姫」は11月のテーマで12月は「雪女」がテーマとのことでした。
若いころ日本民話の会に時々お邪魔していた私にはそれはそれで楽しみが倍増して良かったと思いましたが、これならテーマが代わる度にそれを理由に訪れてみたくなると言うものです。
私はおとぎ絵を見ているうちに何とも言えないオーラを感じてここのおかみさんに話を聞いてみたくなりました。 どう見ても40歳半ばのパワーがあり、脂がのった女性、しかもかなりポリシーを持った方に見えたからでした。玄関ロビーから部屋へと向かう回廊にはここのおかみさんが描いたおとぎ絵が飾られていて、その筆使い、柔らかい筆の走りの後に、女将(おかみ)の人柄、魅力が溢れ、どんな人なんだろうとかっえに想像してみたくなる。
 宿代には含まれていないが、これぞ旅する人の心を掴んで離さないおもてなしの原点ではないか?と恐れ入る。
 俳人芭蕉が、良寛和尚が、空海が無心で旅に出た時であったのが、こうした現代の「おとぎのお宿」だったのではないかと思うとおとぎ話の世界にタイムスリップして湯船につかりながら見る山々は山頂付近を雪で覆われ、風情を増してくれる。 自然に溶け込んだ佇まいでの一夜は何とも夢物語の気分で竹取の翁になれたのは嬉しい。
 このおとぎの宿、「おとぎ亭光風」では毎月おとぎ話を題材に壁画を掛け替えており、今月は「雪女の物語」がテーマで、先月はジブリの世界「かぐや姫」だったそうです。もう少し早く知っていれば11月にも来たのに・・・・
 毎月壁画は変わり、女将の書が飾られているのでぜひ、おとぎ話の世界へ誘いたく思います。

旅行の満足度
4.5
観光
4.0
ホテル
5.0
グルメ
4.0
交通
3.5
同行者
友人
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
高速・路線バス
旅行の手配内容
個別手配

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  • ホテルのロビーはいきなりの「おとぎの国」に入った気分になれる何故か嬉しくなる飾り付け、女将さんの独創的なセンスでインテリアは置物から生け花まで行き届いた気配りが伝わってくるのが嬉しい。

    ホテルのロビーはいきなりの「おとぎの国」に入った気分になれる何故か嬉しくなる飾り付け、女将さんの独創的なセンスでインテリアは置物から生け花まで行き届いた気配りが伝わってくるのが嬉しい。

  • 玄関ロビー表面、ユリの香りがとても気に入りました。<br /> 飾られた反物はこれから染められるであろう艶やかな色あいであろうか、それとも山間の自然にマッチした竹取物語のかぐや姫が召すものに仕立てるのだろうか?そうした想像を駆り立ててくれるのが良い。

    玄関ロビー表面、ユリの香りがとても気に入りました。
     飾られた反物はこれから染められるであろう艶やかな色あいであろうか、それとも山間の自然にマッチした竹取物語のかぐや姫が召すものに仕立てるのだろうか?そうした想像を駆り立ててくれるのが良い。

  • おかみさんの描いたおとぎ話の挿絵画、何ともその素朴さに打たれるものがある。<br /> 私はアメリカのカントリーソングが好きだが、その精神に通じる単純、素朴誠実さがそのままに感じられ、肌の色を越えて、人間共通の指標を感じてならない。<br />

    おかみさんの描いたおとぎ話の挿絵画、何ともその素朴さに打たれるものがある。
     私はアメリカのカントリーソングが好きだが、その精神に通じる単純、素朴誠実さがそのままに感じられ、肌の色を越えて、人間共通の指標を感じてならない。

  • この墨絵の前でどれほど私は立ち止まってだろうか? おそらく10分、20分、いやもっと長い時間釘付けになった絵で、思わず作者「胡遊」さんとはどんな思いで、その筆使いまで、が伝わってきてお見事である。<br />

    この墨絵の前でどれほど私は立ち止まってだろうか? おそらく10分、20分、いやもっと長い時間釘付けになった絵で、思わず作者「胡遊」さんとはどんな思いで、その筆使いまで、が伝わってきてお見事である。

  • まるでここはミニおとぎの国美術館、とても癒され、部屋へと続く回廊をどれほどの時間をかけて何度往復したか分からない、それほど時空を超えて至福の時が得られるおとぎの国のお宿である。

    まるでここはミニおとぎの国美術館、とても癒され、部屋へと続く回廊をどれほどの時間をかけて何度往復したか分からない、それほど時空を超えて至福の時が得られるおとぎの国のお宿である。

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