2013/08/12 - 2013/08/13
2位(同エリア104件中)
エンリケさん
2013年8月、今年もお盆しか夏休みが取れず、海外旅行を考えるも、ヨーロッパは航空券だけで20万円以上といちばん高い時期・・・。
しかも、前年のブルガリア〜イスタンブール旅行で、灼熱の気温になるこの時期のヨーロッパにはうんざりしていたため、どこか涼しいところはないかと探し中、思い浮かんだのはモンゴル。
考えてみれば、わたしがヨーロッパかぶれになる前、行ってみたいと思っていた国は、かつてユーラシアを席巻したチンギス・ハーンの生まれた大草原の国、モンゴルでした・・・。
また、この1年ほど前から乗馬を習っていたので、そろそろ外乗を試してみたいという気持ちもあって、行き先をモンゴルに決定。
・・・そんなこんなで訪れたモンゴルは、自然の素晴らしさもさることながら、経済成長していく国の姿に対して、人々が前向きで希望に満ちあふれている様子に感銘。
親日ないい雰囲気のお国柄とともに、人々の明日へのパワーを感じた、現在のモンゴルを知る旅ともなりました。
<旅程表>
2013年
○8月12日(月) 成田→ウランバートル→テレルジ
○8月13日(火) テレルジ
8月14日(水) テレルジ
8月15日(木) テレルジ
8月16日(金) テレルジ→ウランバートル
8月17日(土) ウランバートル→成田
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 航空会社
- ミアットモンゴル航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
PR
-
8月12日(月)
今年のお盆の旅は涼を求めてモンゴルへ。
この1年ほど前から乗馬を習っていたので、“モンゴルの大草原で乗馬”という謳い文句に惹かれて、ネットで検索した“チンギスハーン旅行”の乗馬ツアーに申し込み。
1名の申し込みで6日間のツアーが20万円台前半と、アジアの旅にしては少々値が張りましたが、モンゴルは個人旅行が難しそうのでまあしょうがない・・・。
しかしこの“チンギスハーン旅行”、MIATモンゴル航空の正規指定代理店ということもあって、ほかの旅行会社では確保が難しいこの時期の同航空会社のチケットを、出発前1か月を切っても手に入れることができるというメリットがありました。
ウランバートルへはこのMIATモンゴル航空(直行便)のほかに、中国東方航空や大韓航空なども飛んでいるのですが、最近の国際情勢からはこれらの便には乗る気になれないですし・・・。
さて、11時30分、早めに成田空港に到着してぶらぶらしていたところ、14時40分の便が15時30分に変更されたとの表示が。
MIATモンゴル航空、評判どおり遅延率が高いですね・・・。 -
出発時間は変更になったものの、チェックインの開始時刻は元の出発時間の2時間前の12時40分から。
カウンターに行ってみると、早々とがたいのいいモンゴル人たち(男女とも)の列ができており、出遅れた結果、飛行機の座席がイマイチな真ん中になってしまいました・・・。
(MIATモンゴル空港はネットチェックインができません。)
ちなみに、列に並んでいると、夜のお店で働いてそうなモンゴル人女性たちから、“荷物をひとつ持ってくれませんか〜”と甘い声でアプローチ。
母国へのおみやげか、かなりのスーツケースを持ちこもうとしているようで、超過料金がかからないよう誰かに持ってもらいたかったようでした。
うっかり引き受けてしまいそうになりましたが、係員が注意しているのを見て、中身がクスリとかだったらやばいと思い、ここはお断り。
まさかとは思いますが、マレーシアで運び屋として逮捕された事件の例もありますし、コワいですよね・・・。
モンゴルへ行く男性のみなさん、がたいがよく色っぽいモンゴル人女性には気をつけましょう。 -
出発時間はさらに10分ほど遅れ、15時40分、ようやくにして満席のOM502便は離陸。
飛行機が1時間以上遅れたのは初めての経験かも・・・。
さて、MIATモンゴル航空の成田−ウランバートル間の機材はボーイング737-800型機を使用しており、安全性は問題ないものの、個人モニターがなく、音楽も中国や韓国のものばかりで、娯楽機能は全く楽しめませんでした・・・。
一方、機内食はこんな感じでけっこうイケる味。
飲み物の容器が紙コップで、質が悪いせいか、口をつけると紙の味がするところだけがいただけなかったです。 -
19時30分、予定時刻から40分ほど遅れて、OM502便はウランバートルのチンギス・ハーン国際空港に到着。
何も聞かれずあっさりと入国審査を終え(モンゴルでは出入国のスタンプはパスポートのいちばん最後のページに“べっとり”と押されます。)、1階の到着口に出ると、今回の旅のガイドがお出迎え。
ガイド氏は日本に留学経験もある若者で、流暢な日本語を話し、モンゴルや日本の経済情勢にも詳しいなど、非常に好感のもてる人物でした。 -
自己紹介の後、2階の両替所(銀行)へ案内され、ここで両替。
レートは1円=15.98トゥグリク(Tg)で、今回はツアーなのでビールとか飲み物ぐらいでそれほど使わないだろうと思い、とりあえず5,000円だけ両替。
そして空港の外にでると、すぐ近くになだらかな山が見え、空気が乾いていて涼しい感じ。
車のディスプレイを見ると、気温は22℃。
連日35℃の猛暑だった東京に比べて、ものすごく過ごしやすいです! -
20時近いというのに、モンゴルは緯度が高いため、まだまだ明るいです。
なだらかな山の反対側には建設ラッシュ中のビル群が。
駐車場に停まっている車も日本やドイツ製のいい車種が多いですし、“経済成長率世界一”と言われるほどのモンゴルの好景気ぶりが、いきなり間近に感じられます。
【世界経済のネタ帳 モンゴルの経済成長率の推移】
http://ecodb.net/country/MN/imf_growth.html
(この3年は二ケタの成長率を誇っています。) -
ガイド氏の案内してくれた車は、日本から中古で入ってきたというプリウス。
相場は200万円ほどで、人口増による火力発電所の増設や自動車台数の増加などで大気汚染が深刻なウランバートルでは、税金が安く設定され、大人気の車なのだそうです。
プリウスの後部座席に乗り込むと、早速ガイド氏からモンゴルビールのプレゼント。
モンゴルは飲べえの多い国と聞いていましたが、ウェルカムドリンクから早速アルコールです(笑)。 -
ガイド氏同様若い、20代後半くらいの背の高い青年が運転するプリウスは、ウランバートルから50kmほど北東にいったところにあるツーリストキャンプの地、テレルジを目指します。
後日、ほかの旅行者のガイドやドライバーも何人か見かけましたが、皆、若者ばかりという印象ですね。
モンゴルは経済成長とともに、ウランバートルを中心とする都市人口も増えている国。
外国語を操り所得水準も高そうな観光業には、優秀な若者のなり手が多いのでしょう。 -
しかし、ウランバートル郊外の道路は舗装きちんとしていないところも多く、時折こんな砂ぼこりに見舞われます。
ウランバートル市内でも、舗装はしているものの側溝など排水設備が不十分で、雨が降ったのはしばらく前なのにまだ水たまりになっているところもあちこちで見かけました。 -
緑のなだらかな山。
こんな景色を横目に見ながらプリウスは進んでいき、ウランバートル市内に入ると道路は大渋滞。
途中、スーパーで水やジュースなど飲み物の調達を済ませ(ペットボトル1本50円程度)、ようやく陽が落ちて暗くなった道路を、北東の方角へと進んでいきます。 -
途中からはアスファルトの舗装も消え、土がむき出しになったダートの道を、車をガタガタと言わせながらも走っていきます。
プリウスにこんな道を走らせるなんて、さすがはモンゴル(笑)。
・・・そんなこんなで22時、空港から2時間かけて、ようやくテレルジのツーリストキャンプ、“ミラージュ”に到着です。
駐車場からキャンプ場の方向を見ると・・・一面にゲル、ゲル、ゲル。
想像どおりのこんなところに泊まるのね。 -
ゲルは1グループにひとつが与えられ、わたしは一人なのでだいぶゆったり。
内部はモンゴル伝統のスタイルに則った造りで、バガナ(中央の2本の柱)を中心に、外周に沿ってベッドが4つ配置されたかたちとなっています。 -
ゲルの中央部の天井にはビニールが貼られていて、昼間は太陽光が採り入れられる仕組みとなっています。
夜はもちろん電気が通っていて、明かりを灯すことができます。
ただし、水道や下水は通っていませんので、トイレやシャワーはキャンプ場のはずれにある小屋へ行って済ますことになります。
トイレはキャンプ場によってはひどいところもあるようですが、このミラージュは男女別の水洗トイレが完備されていて、朝から夜まで清掃のおばさんが頻繁に掃除していたので、比較的きれいに使わせていただくことができました。
それでも、水の色は赤水なのかやや黄色く、夜は明かりに引き寄せられて蛾などの虫が入ってきますが・・・。
シャワーは温まるのが遅く、朝方などは5分くらいかかりましたが、まあ、そのへんは日本のキャンプ場でもありうることでしょうし、仕方がないでしょうね・・・。
キャンプ場の設備に都市部並みの快適さを求めるというのは、そもそもからして酷な話でしょうし。 -
23時、中央の大きなゲルの中にある食堂で遅めのディナー。
飛行機の遅延などでキャンプ場への到着が遅くなりましたが、こんな遅い時間まで、しっかりフォローしてくれます。
さすが、高いツアーを選んだだけのことはありますね(笑)。
ちなみに、このミラージュキャンプ場には30基ほどの宿泊用ゲルがあり、日本人の旅行者も多く宿泊しているようでしたが、この日の夜に到着したのはわたしだけのようでした。 -
遅くまで働いてくれているキャンプ場の若いスタッフに感謝しながら、用意してくれたディナーをいただきます。
まずはトマトやきゅうりなど、野菜の盛り合わせ。
モンゴルというと、野菜があまりないイメージだったのに、このキャンプ場では毎回不足しがちな野菜を出してくれました。
ガイド氏によると、野菜は外国から輸入している品目も多いそうですが、ゴビでも土地の肥えているところがあって、美味しい野菜が育つとのことでした。 -
そしてメインはお肉とご飯の料理。
モンゴル人はやっぱりお肉好き。
味の方は、このキャンプ場に外国人観光客が多いこともあって、彼らの舌に合うようかなりアレンジされていて、日本人のわたしでもかなり美味しく感じました。
イメージでいうと、美味しい業者の作った社食のような感じですかね。
食事後、キャンプ場をぶらぶらしながらきれいな星空を楽しみ、肌寒くなってきた頃にゲルの布団にもぐりこんで、この日はこれでご就寝・・・。 -
8月13日(火)
7時、起床。
モンゴル高原、テレルジの朝です。
この日はこのキャンプ場を起点にゆったり乗馬をして過ごす予定なので、朝は遅めのスタート。
わたしの海外旅行としては、まれに見るのんびりさ(笑)。
とりあえずキャンプ場をぶらぶらして高原の景色をカメラに収めるも、あいにくの曇り空・・・。 -
南側の丘に向かって居を構えるゲル群。
このテレルジ、よく日本人がモンゴルと聞いてイメージする、見渡す限りの大草原・・・というよりは、いくつもの緑の丘が連なる、起伏に富んだ地形となっています。 -
これがわたしの宿泊したゲル。
すべてのゲルは入口が南側に向かって建てられています。
入口の扉の高さは低いので、出入りの時に注意しないと頭をガツンとぶつけてしまいます(わたしは3回ほどぶつけてしまいました・・・)。
ゲルの中は完全密閉ではなく、先に触れたように、天井中央と、円を描いている天幕の下部数センチメートルほどは、外に向かって開けられており、多少の換気を考慮した設計になっているようです。
内部には薪を燃やして暖をとるためのストーヴもあり、換気がないと窒息してしまいそうですからね。
すき間があるということは、夜は明かりに引き寄せられて虫も入ってくるということですが、このゲルは観光客用のため、周りの地面から少し浮いた石の基礎の上に造られているので、それほど目立っては入ってきませんでした。 -
そしてゲルの後方、すなわち北の方角には、このキャンプ場を見守るように奇岩がそびえており、景観形成にも一役買っています。
・・・と写真を撮っていると、どこからともなく、放し飼いの馬が草を食みにやってきました。
さすがモンゴル、土地所有の概念などなく自由な感じです。
(実際には、2003年の土地所有法の施行以降、遊牧民でも土地を所有できるようになっているそうです。) -
飼い主がどこにもいないのに勝手に草を食べて去っていく馬たち。
もう長年培ってきた習慣なのでしょう。
・・・モンゴルの馬はおとなしく、外国人が近づいてもそれほど意に介する様子を見せません。
もちろん、音には敏感なので、カメラのシャッター音で驚かさないよう注意しなければなりませんが。 -
こちらの草むらには耳の短いナキウサギ。
野生のものを見るのは初めてです。
やはり音には敏感で、カメラのシャッターを切ると、近くにあった巣穴にもぐりこんでしまいました。 -
しばらくキャンプ場をぶらぶらするも、なかなか晴れてきませんね・・・。
晴れていればもっときれいな写真が撮れるだろうに。 -
このミラージュキャンプ場にはところどころにこんなゴミ箱も設置されています。
そんなに広くない空間だから、ゴミ箱はゲルの中だけでもいいと思うんですけどね。
一方で、キャンプ場のすぐ近くには、おそらくこれらのゴミ箱から集めたと思われるゴミのかたまりがむきだしに放置されている場所があったり・・・。
ゴミに気を遣っているのかいないのかよく分からない感じ。
うちはうち、よそはよそって感じなんですかね(笑)。 -
キャンプ場の外には果てしなく緑の野と山が続きます。
・・・草の薫りがしみわたってくる風景ですね。 -
こっちの方にも馬たちがやってきました。
なんだか平和な風景・・・。 -
8時、朝食の時間になったので、中央の食堂になっている大型のゲルに向かいます。
-
ガイド氏と待ち合わせて朝食。
やはり外国人観光客の舌に合わせているのか、普通に美味しいですね。
ここでガイド氏と打ち合わせて、10時から遊牧民宅を訪問し、そこで馬を借りて乗馬をすることに。
また1時間以上お休みが入るとは、これまでのわたしの旅にないのんびりコースですね(笑)。 -
朝食後、乗馬に備え、ガイド氏からヘルメットとチョップス(すね当て)の支給を受けました。
チョップスは、靴の上からそのまま当てられるタイプのもので、日本によくある乗馬用のブーツよりも装着が簡単です。 -
10時、馬を借りに、ガイド氏とともに遊牧民宅へお邪魔しました。
さすがは本格的なゲル。
奥には仏壇(モンゴル人の大部分はチベット仏教信者)や家族の写真やらが飾られており、遊牧民の信仰心や家族を愛する気持ちが伝わってきます。 -
こんな乳製品もふるまわれます。
手前の白い飲み物が有名な馬乳酒。
カルピスから甘味をなくしたような、つーんとする味でしたが、慣れればけっこういけそうです。
“酒”といっても、それほどアルコール度数は高くないようで、かなりの量を飲まないと酔っぱらわないそうです。 -
信仰心の深さを感じさせる、きれいに飾られた仏壇。
日本の仏壇というと黒と金の重厚なイメージですが、モンゴルでは赤や黄、緑が主体で、明るい感じですね。
ちなみにこの仏壇、タイやスリランカなど、昔ながらの仏教国ではあまり見られないんだとか・・・。
わざわざ家の中に信仰の場を作らなくとも寺院があちこちにあり、また、日本と違って輪廻思想の観点からはご先祖様を供養する習慣もないため、というのがその理由だそうです。
その点、モンゴルの遊牧民は近くに寺院がなく、家の中に信仰の場を設ける必要にかられたということなのでしょうかね。 -
10時30分、遊牧民への挨拶をすませ、いよいよ乗馬開始です。
遊牧民たちはこの写真のように一家で何頭もの馬を所有していて、この付近のあちこちのキャンプ場へ馬を貸し出しに連れて行くのだそうです。 -
乗馬で使用する馬はこんな感じ。
日本の乗馬クラブによくいるサラブレッドやアラブ系の馬よりもひとまわり小さく、また気性もおとなしいので、乗馬経験がない方でも怖がらずに乗れると思います。
何より、観光用によく調教されている感じです。
(写真の鞍は、装飾的な小型のモンゴル鞍になっていますが、初心者ではおしりが痛くなりそうで、これには乗れないようです。) -
まずはガイド氏の先導で、キャンプ場の近くを軽くならし運転。
口笛を吹くような口元で“トゥー、トゥー!”と馬に合図を送りながら進んでいきます。
日本の乗馬クラブの馬とは勝手が違うようで、馬腹を蹴っても圧迫しても言うことを聞いてくれず、ガイド氏の先導なしでは前に進みませんね・・・。
こちらの馬は振り上げる手の高さとか、しりに鞭を入れることで走りだすよう調教がされているようでした。
それでも、馬上の姿勢とか、馬に馬鹿にされないような手綱の持ち方とか、基本的なことは日本の乗馬と同じなので、日本の乗馬経験がある方は、まったくの初心者よりはモンゴルでの乗馬を楽しめると思います。 -
こちらの乗馬になれてきて、常足で写真を撮ることもできるようになってきました。
日本の外乗だったら危ないからと言って禁止されそうですね(笑)。 -
12時、1時間半ほどでキャンプ場近くの慣らし乗馬を終え、遊牧民宅に戻ってきました。
行きは馬がなかなか前に進まないときもありましたが、帰りは馬も棲み家に戻るのがうれしいらしく、時折速足ができるほどぐんぐんと進みました。
さて、天気もようやく晴れて青空が出てきました。
よく見ると遊牧民宅には太陽光発電のパネルが。
ペルーのティティカカ湖のトトラ(葦)の家を思い出しますね。
【ペルー紀行(8) ティティカカ湖で暮らすウル族のトトラの家】
http://4travel.jp/traveler/kissydney/pict/23258038/ -
ランチのため、キャンプ場に戻ってきました。
やっぱり晴れている景色の方が撮影し甲斐がありますね。
写真を見ていても、草の薫りが漂ってくるようです。 -
キャンプ場の北側の奇岩地帯に登ってパチリ。
雲の影もくっきり見え、まさに高原の世界といった感じですね。 -
どこまでも続くなだらかな丘。
・・・写真を見返していて、またモンゴルに行ってみたい気分に駆られてきました(笑)。 -
13時、ゲルの食堂でランチです。
相変わらず盛り付けも味もグッドです。 -
ランチ後、また1時間半ほど休んで、15時に乗馬再開。
山の天気は変わりやすく、また空がどんよりとしてきました。 -
ガイド氏の先導で、今度は別方向にちょっと遠乗り。
馬が遠くに行くことを嫌がって言うことを聞かないときは、こんなふうにガイド氏が綱でもって引っ張ってくれます。 -
時折現れる、砂ぼこりを上げダートの道を疾駆する自動車。
この平和な丘陵に現れる、唯一の機械ですね。 -
遠乗りは途中でUターンし、1時間半後の16時30分、無事、キャンプ場へ戻ってきました。
馬も、もうすぐ自分の棲み家へ帰れるからか、どことなく嬉しそうです(笑)。 -
遊牧民に馬を返し、本日の乗馬はこれにて終了。
おつかれさまでした!
ちなみに、午前、午後あわせて3時間ほど乗馬をしたわけですが、日本での乗馬経験があるからか、わたしはそれほど筋肉痛にならずに済みました。 -
18時30分、ゲルの食堂にて早めのディナー。
いつも美味しい味なので、朝昼夜の食事の時間が恋しくなってきますね(笑)。 -
20時、また晴れ間が見えてきて夕焼けの時間になったので、撮影タイム。
日本ではあまり目にすることのなくなった大自然の中の夕暮れです。
思わず、世界人類が平和でありますようにと祈ってしまいます(笑)。 -
東側の向こうの山に夕日が反射して赤く輝いているのが美しいですね。
-
忙しい日々に追われ、こんなに夕暮れをじっくり観察することなんてなかったな・・・。
-
子どもの頃は、こんな草っ原で転げまわってよく遊んだような気がする・・・。
-
ペルーのティティカカ湖で見たような、東の空の夕焼け。
モンゴルにせよペルーにせよ、いずれにしても大自然のなせる業ですね。
【ペルー紀行(8) ティティカカ湖の夕焼け】
http://4travel.jp/traveler/kissydney/pict/23198898/ -
そして今日の日もついに暮れていきます。
-
丘の上には半月。
-
・・・こんなふうに、トータル30分ほど、静かな夕暮れを堪能。
日々の生活だけでなく、今までの旅行は街歩きを中心とする忙しいものばかりだったから、自然をじっくりと観察する機会にはなかなか恵まれませんでした。
今回の旅のように、時間に追われずのんびりと過ごしてみるのも、またぜいたくな旅の楽しみ方のひとつだなと改めて感じましたね。 -
そして日が落ちた夜は、満天の星空を観賞。
北極星の周りを巡る北斗七星やカシオペア座を見たのも本当に久しぶりで、童心に戻って星座観賞を楽しむことができました。
さて、モンゴルの乗馬に慣れたところで翌日はチームを組んでのトゥール河畔までの遠出。
ギャロップ走法もして、さらなる乗馬とモンゴルの大自然を楽しみたいと思います!
(モンゴル旅行3日目=トゥール河畔への遠出に続く。)
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この旅行記へのコメント (10)
-
- あっぷるさん 2014/11/08 22:11:01
- 夏のモンゴルは良いですね。
- エンリケ様
詳細なモンゴルレポートを楽しませて頂きました。
一人なので、プライベートツアーのようですね。
そうか〜、お高いツアーだとお食事まで豪華なんですね。
私はゲストハウスに手配してもらったテレルジツアーでしたが、夕食と朝食の写真を撮り忘れるほどチンケな食事だったんです。
ゲストハウスによって違うようです。まぁ、素朴なところがまた良かったりしますが・・。
8月は草も青々として、花が咲いていてキレイですね。乗馬も何回も楽しまれて、気分が良かったでしょうね。
9月は朝は外の水溜りが凍っていて、零下だったようです。
また夏に再訪したいものです。
あっぷる
- エンリケさん からの返信 2014/11/15 21:45:35
- ぜひまた夏に行ってみてください。
- あっぷるさん
こんばんは。モンゴル旅行記にご訪問ありがとうございます。
あっぷるさんは特典航空券を使ってテレルジに行ってらしたのですね。
ツアーでなければ随分安く行けるものだと改めて実感しましたが、ご苦労も多かったようで・・・。
わたしもまた乗馬をしにモンゴルを訪れたいと思っていますが、いろいろ考えていくとやっぱりツアーを選択してしまいそうですね。
-
- レモングラスさん 2013/10/26 18:01:30
- こんばんは
- エリンケさま、お久しぶりです
私の旅行記へのご訪問ありがとうございました。
さて、モンゴルといえば・・・たしかに「チンギス・ハーン」ですが最近は「お相撲さん」のイメージが強いかな・・?
それにしても、のどかな風景・・・乗馬を楽しまれて、素敵な体験をされましたね。
モンゴル人はお肉が好きなんですね。特に何肉を食べるんでしょうか?
やっぱり、牛肉なんでしょうか・・?
お食事がお口にあって良かったですね!
PS・・手荷物、色っぽい女性の話のくだり・・面白かったです。そっかぁ、運び屋って逮捕されちゃう場合もあるんですね・・フムフムと読みました
レモングラス
- エンリケさん からの返信 2013/11/02 12:02:31
- ご訪問ありがとうございます。
- レモングラスさん
こんにちは。こちらこそご訪問ありがとうございます。
モンゴルの大自然の中での乗馬、人生で一度はしてみたかったことだけに、今回の旅ではそれがかなえられて、非常に満足のいくものとなりました。
> モンゴル人はお肉が好きなんですね。特に何肉を食べるんでしょうか?
> やっぱり、牛肉なんでしょうか・・?
牛肉が多いですが、肉餃子のボーズ(包子)には羊肉も使われています。
苦手な人でなければ、とても美味しくいただけますよ!
> PS・・手荷物、色っぽい女性の話のくだり・・面白かったです。そっかぁ、運び屋って逮捕されちゃう場合もあるんですね・・フムフムと読みました
海外ではこんなふうに甘い言葉で誘ってくる女性もいるので、うまく乗せられないようにすることが大事ですね!
これからも様々な国への海外旅行、気をつけながら続けていきたいものです。
-
- moomiさん 2013/10/20 20:38:13
- はじめまして
- ミュンヘンの旅行記に投票ありがとうございました。
モンゴルは行ってみたい国ではあるのですがなかなか
機会がなく、ほんとにうらやましいです!
ゲルでの滞在は普通の生活に紛れ込んだような
なんだか懐かしい気持ちになりそう(^^)
また他の旅行記もじっくり拝見させていただきます♪
- エンリケさん からの返信 2013/10/24 21:56:26
- ご訪問ありがとうございます。
- moomiさん
こんばんは。モンゴル旅行記にご訪問ありがとうございます。
モンゴルって、どちらかというとマイナーで華やかではないイメージですよね。
そういうこともあってか、わたしの周りにはモンゴルに行ってみたいという人がいないので、moomiさんのように“モンゴルに行ってみたい”と言ってくれる人がいると、こちらも旅行記を作った甲斐があり、本当にうれしく思うところです。
ゲルでの生活、おっしゃるとおり、どこか子どもの頃の懐かしい感触があって、本当にいいものでしたよ。
moomiさんもいつか機会をみつけて、モンゴルに行ってみてくださいね!
-
- 川岸 町子さん 2013/09/15 20:29:10
- 水彩画のような風景
- エンリケさん、こんばんは
わぁーーー、モンゴルですかー!
いいですね(^^♪
即、私も、同じ旅行社で、行ってみたくなりました(笑)。
単純なもので・・・(笑)。
おっしゃるように、平和な空気が伝わってきます。
そして、
「草の薫りがしみわたってくる風景」
いい表現ですねー。
緑の香りが、風に乗って来るようです。
お忙しい中、乗馬を習っていらっしゃるなんて、粋ですね〜!!
それが、旅を深めているので、うらやましいです。
また緑の草原を楽しみにしています。
川岸 町子
- エンリケさん からの返信 2013/09/19 23:57:51
- ご訪問ありがとうございます!
- 川岸 町子さん
こんばんは。いつもご訪問ありがとうございます!
モンゴルは個人旅行がしづらいと思ってパッケージツアーにしてみたところ、優秀なガイドや運転手に恵まれ、楽しい時を過ごすことができました。
わたしはアジアの旅では人件費が安いということもあって、現地ガイドをつけることが多いのですが、今回もガイドを通じて現地の人々のナマの感覚に触れることができ、本当のモンゴルを知る上でいろいろと勉強になりましたね。
本当は川岸さんみたいに、ガイドがいなくとも現地の人々と直接触れあうことができるようになれればいいんですが・・・なにぶんにもシャイなもので(笑)。
-
- はなまま さん 2013/09/15 17:14:59
- こんにちは
- 夏の旅行はモンゴルだったんですね。
雄大な景色ですね〜。
観光客向けのキャンプ場のような広場にゲルが設営されているんですね。
なるほどー。
食事も良さそうですし、モンゴルではとても良いツアーのようですね。
ただ女性としてはトイレとシャワーは重要なポイントですので、
その点はモンゴル旅行は少々頑張らなければいけないようですね。
はなまま(*^_^*)
- エンリケさん からの返信 2013/09/18 23:53:22
- ご訪問ありがとうございます。
- はなままさん
こんばんは。いつもご訪問ありがとうございます。
モンゴル、今回初めて訪れたのですが、日本の夏に比べてかなり涼しくて、また、自然はイメージどおりの雄大さで、本当にいいところでした。
これから毎夏、避暑に訪れたいくらいですね(笑)。
> ただ女性としてはトイレとシャワーは重要なポイントですので、
> その点はモンゴル旅行は少々頑張らなければいけないようですね。
それが、テレルジのツーリストキャンプに来ている日本人は、女性の方が圧倒的に多かったです。
女性ばかり三世代で来られている方や、女性同士のツアーの方もいて。
男性はむしろ、奥様が行くと言うのでついてきたというような感じの人ばかりでした(笑)。
やっぱり“馬”とか“大草原”と言うのは、男性よりも女性の方が魅かれるものなのでしょうか。
まあ、今や海外旅行をするのはどこでも女性の方が多い感じですけどね(笑)。
わたしが宿泊したキャンプ場なら、トイレもシャワーも日本のキャンプ場と比べても大差ないような感じでしたので(むしろ食事は美味い!)、女性でも安心かと思います。
はなままさんもぜひいつか、大自然の魅力いっぱいのモンゴルの旅を検討してみてください!
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