ＧＷレッサーパンダ紀行【４】 京都市動物園　古都ちゃん絶賛換毛中！！茶々おじいちゃん元気です！！ ＆ 福知山市動物園を偵察

2013/05/03 - 2013/05/03

ＧＷ前半は広島〜松山〜高知と巡ってきましたが、後半は近場を回ることにしましょう。

まずはレッサーパンダ動物園予備軍の福知山市動物園です。
福知山市動物園は京都腑福知山市にある動物とのふれ合いを重視した小さな動物園。
共に生後間もなく母親とはぐれ保護されたニホンザルのミワちゃんとイノシシのウリ坊の物語で一躍有名になった動物園です。
この福知山市動物園は今年の予算で園を拡張、レッサーパンダ舎を建築し、来年度から飼育を開始する予定、来園個体名は当然まだ発表されていませんが、まず鯖江市西山動物園から男子パンダが移動するとのことで、将来的には繁殖を視野に入れているようです。
今日はそんな福知山市動物園を偵察です。

そして福知山の帰りには、同じく京都府内の京都市動物園にも足を運びたいと思います。
こちらは日本で２番目に開園した歴史の深い動物園、歴史があるだけに古びれていた施設ですが、数年前から大規模なリニューアルを行いその魅力を回復させてきています。
いつ見てもユーモラスで可愛い茶々おじいちゃんと岡崎のアイドル古都ちゃんに会いに行きました。

＜５月１６日追記＞
ビックニュースが飛び込んできました。
京都市動物園には実は３月３０日に２匹のレッサーパンダが中国から来園しており、５月１８日から公開と愛称の募集を行うそうです。
来園した２ひきは、
オス　平成２３年６月　５日生（中華人民共和国　重慶市動物園）
メス 平成２２年７月１４日生（同上）
だそうで、古都ちゃんを入れた３匹で繁殖を目指すそうです。
古都ちゃん、お婿さん来園よかったね！！


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/traveler/jillluka/album/10652280/

エリア 下鴨・宝ヶ池・平安神宮(京都)

今日は福知山線の特急「こうのとり号」で出発です。
「こうのとり号」は宝塚駅以南でたまに利用しますが、宝塚駅以北で利用するのはこれが初めてのような気がします、「北近畿号」時代には何回か乗ってますけどね。
この日の「こうのとり１号」は懐かしの３８１系特急電車で運転、指定席は満席だったのでグリーン車を利用しました。

「こうのとり１号」は宝塚駅から１時間１０分ほどで福知山駅に到着。
福知山駅から動物園は公共交通機関がほぼ無いに等しいので、駅内の観光協会で電動アシスト付自転車を借りて出発です。
２時間まで５００円です。

福知山駅 駅

サイクリング日和！！
緑と青と白のコントラストが見事な由良川を渡ります。

福知山駅から１５分ほどで福知山市動物園のある三段池公園に着きました。
自転車置き場がよく分からなかったので第１駐車場に駐輪、動物園には池沿いを５分ほど歩きました。

入園料は大人２１０円です。

園内はこんな感じです。
ほぼ見渡せる範囲が全敷地の小さな動物園です。
こんな小さな動物園にレッサーパンダを・・・とも思いましたが、レッサーパンダを福知山に移動させる予定の鯖江市西山動物園に方がよっぽど狭い事に気づきました。
来年度オープン予定のレッサーパンダ舎は敷地を拡張して作られるそうです。

福知山市動物園の名を全国に轟かしたのはやはり”ウリざる”ではないでしょうか？
共に生後僅かで母親とはぐれて保護されたニホンザルのミワちゃんとイノシシのウリ坊との種を越えた友情物語・・・ウリ坊の背中に乗って園内を駆けるミワちゃんの姿はお茶の間の話題をかっさらいました。

福知山市動物園 動物園・水族館

あの当時の人気はものすごく、僕もミワちゃんとウリ坊に会うために車を飛ばして福知山に赴いたものの動物園につながる道路が大渋滞で、訪問するのを諦めたことを思い出します。

今日はウリ坊には会えましたが、残念ながらミワちゃんには会えませんでした。

福知山動物園ではふれあいを重視しているそうです。

ケヅメリクガメの亀吉君。
自由に動けるので月に１度くらいは園内から脱走して近くの草むらにいるそうですが、先月の２７日には山に入り込み倒木に妨げられ園に帰還出来ずに遭難！！４日後の５月１日に無事発見されたとの事です。

ヤギはのんびり。

こちらもふれあいを重視したアライグマ舎。

女の子が平気で触っていたのでちょっとびっくり、おとなしい個体なのですね。

福知山動物園で気になったのが、このアライグマとテナガザルが首輪に繋がれて飼育されていた事。
共に立体的に動ける動物なので、特にテナガザルが高い所からジャンプした時にもし紐が絡まったらと思うと怖くて・・・事故の原因を黙認してまで展示する必要はさらさらありませんので、事故の起こらないうちに是非改善して欲しいです。

一足お先にレッサーパンダ。

報道によると、
来年度オープンするレッサーパンダ舎には、まずは鯖江市西山動物園からオスのパンダがやってくるそうです。
西山の男の子と言えば、シュンシュン君、チャタ君、ヤンヤン君、チャーミン君、ソウソウ君の５匹・・・あくまでも僕の予想ですが、配偶者の有無や年齢等を考慮するとおそらく来園するのはチャーミン君ではないかと・・・。
福知山動物園さんには彼が快適に暮らせる施設を創って欲しいと切に希望します。
そして、レッサーパンダ以外の動物の獣舎も是非改善してあげて欲しいです。

ゴールデンウィーク中という事もあり、続々とお客さんが詰めかけ園内は大混雑・・・想像以上に市民に愛されている福知山市動物園でした。
それだけに飼育施設の改善は急務だと感じました。

動物園の南１００ｍには猿ヶ島と呼ばれる猿山がありニホンザルが暮らしています。

全国紙にも載ったのでご存知の方も多いと思いますが、昨年１月の悲しい事件でこの子達は怖い思いをして、きっと人間不信に陥ったでしょう。
今、この子達が人間の事をどう思ってるかは分かりませんが、同じ人間として本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

福知山市動物園を離れ駅へ向かう途中でＳＬ見つけました。
鉄道の要衝・福知山だけあって街には様々な鉄道文化物が残されているようです。

福知山駅からは山陰線の特急「こうのとり号」で京都の二条駅へ・・・新型車両がやってきました。

二条駅から地下鉄に乗り換えて東山へ、京都市動物園は大混雑でした。

入園券を買う列が道路にまではみ出していました、入園料は大人６００円です。

京都市動物園 動物園・水族館

園内もこの通り。
動物園は活気がある方が楽しいですよね。

人波をかき分けて（大げさ？？）、やって来たのは立派なメタセコイアの木が目印のレッサーパンダ古都ちゃんの放飼場です。

古都ちゃんがいました！！

古都ちゃんは２００９年７月９日周南市徳山動物園生まれ、お父さんがコタロウ君、お母さんが栃ちゃん（現・旭川市旭山動物園）で両親から１文字ずつもらってコトと命名されました。
２０１１年春に京都に移動、京都にちなんで古都という漢字を充ててもらいました。

古都ちゃんは絶賛換毛中！！
なんだかレッサーパンダとは違う生き物のようないでたちです。

そして、京都市動物園にはもう１匹レッサーパンダがいます。
なんだかよく分からない魅力をわんさか持ち合わせている茶々おじいちゃんです。

茶々君は１９９３年６月２３日長野市茶臼山動物園生まれ、今年のお誕生日で２０歳のおじいちゃんパンダです。

古都ちゃんとは別の放飼場で暮らしていますが、巣箱で寝たり、放飼場をゆらゆらと散歩したりと悠々自適な生活をしています・・・まあ、古都ちゃんも悠々自適な生活してるんですけどね。

巣箱でお昼寝。

古都ちゃんと言えばめったに地上には降りてこず、

あの高いメタセコイアの木の上にいるイメージがついちゃっていますが・・・

今日、僕が見ている限りに於いては一度も木に登りませんでした。

バックヤードへの金網コリドーを歩く古都ちゃん。

本当は涼しいバックヤードに帰りたいのでしょうが残念ながら通路が締切・・・仕方がないので風通しの良い金網コリドーの日陰でお昼寝のようです。

寝ながらの営業活動！！
さすが人気者！！

”暑さが苦手なのでうちわや扇子で仰いでください”と書かれた看板のすぐ後ろでお昼寝しているので、多くの人がうちわや扇子やパンフ等で古都ちゃんを仰いであげてました。

真下から覗いて見るとなんとなく大きなネズミにも見えますね。
白い前足がかわいい。

茶々おじいちゃんも古都ちゃんもぐっすり寝ているので、レッサーパンダ舎のお向かいにあるヤブイヌ舎へ。

ヤブイヌ好きなんですよね〜。
南米に住む原始的な野生のワンコなのですが、やはりワンコは人間最古の友！！
ヤブイヌには遺伝子レベルで訴えてくる何かを感じてしまいます・・・かわええ。

昨年の１２月にオープンした”アフリカの草原”エリアです。
京都市動物園と言えばアミメキリンですよね！！グレービーシマウマと同居していました。
もっと土地を養生して本当に草原になれば楽しいですよね。

アミメキリン、グレービーシマウマと同居はしていませんが、アフリカの草原にはカバもいますよ。
美味しく豪快にお食事中です。

東山をバックにヤギが人並みの上を渡る・・・素敵な光景！！

１５時半が近づいた頃、にわかに活気づく茶々おじいちゃん。
巣箱から外へ。

外へ出たところでカメラ目線でご挨拶してくれました。
この後、相変わらずゆらゆらふらふらとお散歩タイム。

古都ちゃんも起床。

一旦放飼場の方へ行き、木には登らなかったものの地面や東屋の上などを巡回。

再び金網コリドーを通り、１５時半にバックヤードに収容です。
古都ちゃんの寝部屋は見れない位置にあるので、古都ちゃん今日はお役御免です・・・お疲れ様でした。

茶々おじいちゃんはバックヤードのキーパーさんの動きを注視。
この後、リンゴやドライフードの夕ご飯をもらいました。

今日はこれでレッサーパンダ舎を離れることにします。
茶々おじいちゃん、古都ちゃん、また来るね！！

＜５月１６日追記＞
この時にはすでに中国から来た２匹がバックヤードにいたのですね！！
今後、どのようなローテーションで展示されるのか気になります。
早く会いたいなぁ。

１５時半からのアムールトラのご飯タイムに行ったのですが大混雑で上手く写真撮れず(涙）
大混雑の人並みに押し出される様に同じ猛獣舎のツシマヤマネコ舎の前で佇んでいると、ツシマヤマネコのご飯タイムに遭遇することが出来ました。

京都市動物園で暮らしているツシマヤマネコは２００２年福岡市動物園生まれのミヤコさん、昨年春に福岡市動物園から京都市動物園にやって来た、京都市動物園初飼育のツシマヤマネコです。
猫としてはそれなりに高齢な１０歳での移動でしたが、おそらくは将来の若猫ペア受け入れを前提とした飼育技術の習得の為の飼育だと思います。

ミヤコさん、動物園生まれですが警戒心が強いようでキーパーさんが飼育舎に入っている間中、台の陰に隠れていました・・・それはそれで結構なことですよね。

美味しそうなご飯を目の前にしても周囲の警戒を解こうとはしません。
ゆっくり左右を確認して、

いただきます！！

日によってお肉の種類は違うそうですが、今日はどうやら馬肉のようです。
３ヶ所に分けて置かれた馬肉をゆっくり食べていました。

ごちそうさま！！

帰りは大好きなインクライン跡を通り地下鉄の蹴上駅に向かいました。

途中から大粒の雨が降ってきましたが、インクラインで雨に降られるもまた良しです。

インクライン 名所・史跡