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 コロンボを1月4日の深夜1:00に出発し、クアラルンプールには定刻の7:00に到着した。コロンボで生後11ヵ月の次女が疾病にかかり、処方箋を投与したせいか、三時間半のフライトでは次女はずっと眠っていた。<br /><br /> クアラルンプール到着後に熱を計ってみても37度半ば、コロンボでの前日と比べると随分安定していた。とはいえコロンボの病院では右肺に痰が溜まっていると診断を受けているので、油断はできない。幸いクアラルンプールでの乗り継ぎ時間は16時間もあるので、私は病院で治療を受けるつもりでいた。また、娘はAIU旅行保険に加入していたので、その保険のしおりに記載された病院にいくつか電話をかけて病院を探した。電話をかけた病院に紹介を受けたのはパンタイ病院。KLCentralから五キロくらい離れた場所にある。AIUとは提携外ではあるものの、診断書を明記してもらい、領収書を保険会社に提出すれば還付を受けることは当然できる。因みにパンタイ病院は総合病院で、小児科もあり日本人通訳もいるのはとてもありがたい。我々はその病院に向かうため空港からKLIA Expressに乗り、KL Central(クアラルンプール中央駅)まで出てタクシーで向かった。<br /><br /> 病院はA~F棟まである大きな病院、外観はまるで団地のようだ。我々は病院に到着すると電話で話した通訳の方の指示どおり、指定された時間にE棟の所定の号室の前で待った。暫くすると日本人の通訳の片が来られたので、コロンボでの症状や現在の具合、そして投与している薬を説明し、コロンボで頂いた診断書を渡した。<br /><br /> そしてドクターに通され、娘は診断を受けた。優しそうな先生で、娘を丁寧に診て頂き、診断の結果、娘の病名が判った-気管支炎だった。肺に痰がたまっているというのは、肺に繋がる気管支に痰が入り込み炎症を起こしていると言うことなのだそうだ。気管支炎であれば、私自身も経験があるし、高熱が出て咳き込むことも理解ができる。とはいえ、進行すると肺炎になりかねないのでしっかりと処置をしなければならない。先生の話ではコロンボで頂いた処方箋は適切であり、吸入治療も間違いはないのだという。<br /><br /> 私は当日の夜にはクアラルンプールから日本へ帰国しなければならないことを相談すると、コロンボと同様に帰国するまでの短い時間で最善の処置を施すことなり、午前と午後の二回ほど吸入治療を受けることになった。またパンタイ病院でも処方箋をもらい、コロンボの病院、パンタイ病院のどちらを処方しても構わないとのことだった。また、夜寝ている時に咳き込んで吐いたりすることがあるので、夜は呼吸器を広げる薬が出された。<br /><br /> 病名も判り、重度に患っているわけではないのでホッと胸を撫で下ろした。クアラルンプールではトランジットの合間に久しぶりに市内を散策しようと考えていたが、またいつでも再訪はできるので観光は取りやめ、治療に専念した。15時から行われるこの日二回目の吸入治療を終えると、KLCCに立ち寄りお茶を飲んだ程度で、KLセントラルから空港へと足早に戻った。<br /><br /> 次女はパンタイ病院での吸入治療以後、熱を出すこともなく安定した容態を維持し、クアラルンプールから成田、そして羽田を経て関空に無事到着することができた。とりあえず家に戻って一安心だ。<br /><br /> 翌週、早速妻が掛かり付けの小児科に連れていき、診療を受けた。<br />「色々大変でしたね。海外に子供を連れていっても、疾病にかかり海外の病院で診療を受ける人は少ないですが、コロンボとクアラルンプールで病院に連れていき、処置を講じたのは適切な判断だったと思いますよ。」と言われた。<br /><br /> 医師の言うとおり、適切な対応はしたものの、風邪気味だった娘を連れて行った挙げ句、マカオやキャンディ、モルディブとつれ回したことは決して誉められるべき事ではないし、親として大いに反省しなければならない。旅の後半はこうしてバタバタと旅行どころではなかったが、家族全員が無事に帰って来れただけでも本当に良かったと実感した。<br />

家族でスリランカ旅行-⑧クアラルンプールで次女の発熱で病院へ直行

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2012/12/27 - 2013/01/05

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worldspan

worldspanさん

 コロンボを1月4日の深夜1:00に出発し、クアラルンプールには定刻の7:00に到着した。コロンボで生後11ヵ月の次女が疾病にかかり、処方箋を投与したせいか、三時間半のフライトでは次女はずっと眠っていた。

 クアラルンプール到着後に熱を計ってみても37度半ば、コロンボでの前日と比べると随分安定していた。とはいえコロンボの病院では右肺に痰が溜まっていると診断を受けているので、油断はできない。幸いクアラルンプールでの乗り継ぎ時間は16時間もあるので、私は病院で治療を受けるつもりでいた。また、娘はAIU旅行保険に加入していたので、その保険のしおりに記載された病院にいくつか電話をかけて病院を探した。電話をかけた病院に紹介を受けたのはパンタイ病院。KLCentralから五キロくらい離れた場所にある。AIUとは提携外ではあるものの、診断書を明記してもらい、領収書を保険会社に提出すれば還付を受けることは当然できる。因みにパンタイ病院は総合病院で、小児科もあり日本人通訳もいるのはとてもありがたい。我々はその病院に向かうため空港からKLIA Expressに乗り、KL Central(クアラルンプール中央駅)まで出てタクシーで向かった。

 病院はA~F棟まである大きな病院、外観はまるで団地のようだ。我々は病院に到着すると電話で話した通訳の方の指示どおり、指定された時間にE棟の所定の号室の前で待った。暫くすると日本人の通訳の片が来られたので、コロンボでの症状や現在の具合、そして投与している薬を説明し、コロンボで頂いた診断書を渡した。

 そしてドクターに通され、娘は診断を受けた。優しそうな先生で、娘を丁寧に診て頂き、診断の結果、娘の病名が判った-気管支炎だった。肺に痰がたまっているというのは、肺に繋がる気管支に痰が入り込み炎症を起こしていると言うことなのだそうだ。気管支炎であれば、私自身も経験があるし、高熱が出て咳き込むことも理解ができる。とはいえ、進行すると肺炎になりかねないのでしっかりと処置をしなければならない。先生の話ではコロンボで頂いた処方箋は適切であり、吸入治療も間違いはないのだという。

 私は当日の夜にはクアラルンプールから日本へ帰国しなければならないことを相談すると、コロンボと同様に帰国するまでの短い時間で最善の処置を施すことなり、午前と午後の二回ほど吸入治療を受けることになった。またパンタイ病院でも処方箋をもらい、コロンボの病院、パンタイ病院のどちらを処方しても構わないとのことだった。また、夜寝ている時に咳き込んで吐いたりすることがあるので、夜は呼吸器を広げる薬が出された。

 病名も判り、重度に患っているわけではないのでホッと胸を撫で下ろした。クアラルンプールではトランジットの合間に久しぶりに市内を散策しようと考えていたが、またいつでも再訪はできるので観光は取りやめ、治療に専念した。15時から行われるこの日二回目の吸入治療を終えると、KLCCに立ち寄りお茶を飲んだ程度で、KLセントラルから空港へと足早に戻った。

 次女はパンタイ病院での吸入治療以後、熱を出すこともなく安定した容態を維持し、クアラルンプールから成田、そして羽田を経て関空に無事到着することができた。とりあえず家に戻って一安心だ。

 翌週、早速妻が掛かり付けの小児科に連れていき、診療を受けた。
「色々大変でしたね。海外に子供を連れていっても、疾病にかかり海外の病院で診療を受ける人は少ないですが、コロンボとクアラルンプールで病院に連れていき、処置を講じたのは適切な判断だったと思いますよ。」と言われた。

 医師の言うとおり、適切な対応はしたものの、風邪気味だった娘を連れて行った挙げ句、マカオやキャンディ、モルディブとつれ回したことは決して誉められるべき事ではないし、親として大いに反省しなければならない。旅の後半はこうしてバタバタと旅行どころではなかったが、家族全員が無事に帰って来れただけでも本当に良かったと実感した。

旅行の満足度
5.0
観光
4.5
グルメ
4.5
ショッピング
5.0
交通
4.5
同行者
乳幼児連れ家族旅行
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
航空会社
スターフライヤー キャセイパシフィック航空 マレーシア航空 中国東方航空 スリランカ航空
旅行の手配内容
個別手配

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  • 朝7時にコロンボからクアラルンプールに到着。8時まで空港に待機し、数件の病院に電話をかけて、次女の発熱に伴う診断可能な病院を探す

    朝7時にコロンボからクアラルンプールに到着。8時まで空港に待機し、数件の病院に電話をかけて、次女の発熱に伴う診断可能な病院を探す

  • 病院が見つかり、KLセントラルまでKLIAエクスプレスで向かう。

    病院が見つかり、KLセントラルまでKLIAエクスプレスで向かう。

  • KLセントラル駅。シンガポールに向かう国際列車も入っている、クアラルンプールの中央駅。

    KLセントラル駅。シンガポールに向かう国際列車も入っている、クアラルンプールの中央駅。

  • パンタイ病院では11時すぎに治療を終え、次の治療が15時だったので、病院でゆっくりしていた。病院にはいくつもレストランがあり、スターバックスも入っている。写真は病院で食べた料理。

    パンタイ病院では11時すぎに治療を終え、次の治療が15時だったので、病院でゆっくりしていた。病院にはいくつもレストランがあり、スターバックスも入っている。写真は病院で食べた料理。

  • 病院で食べた点心

    病院で食べた点心

  • 病院の帰り際、とりあえずほっと一息を付きたく、KLCCに立ち寄った。

    病院の帰り際、とりあえずほっと一息を付きたく、KLCCに立ち寄った。

  • 娘が元気であれば登っていたが、とりあえずお茶をしただけ。

    娘が元気であれば登っていたが、とりあえずお茶をしただけ。

  • なんか新宿御苑から見る眺めのようだ。

    なんか新宿御苑から見る眺めのようだ。

  • KLCCの地下街を歩く。

    KLCCの地下街を歩く。

  • 娘の希望でこのお店に立ち寄ることに。

    娘の希望でこのお店に立ち寄ることに。

  • KLCCからKLセントラルまではMRTで移動。

    KLCCからKLセントラルまではMRTで移動。

  • ちなみにこれが切符。自動券売機で購入する。中にICチップが入っているので、入場するときは自動改札機にかざして入場する。出るときは自動改札機の投入口に放り込んで出て行く。

    ちなみにこれが切符。自動券売機で購入する。中にICチップが入っているので、入場するときは自動改札機にかざして入場する。出るときは自動改札機の投入口に放り込んで出て行く。

  • 23時頃のフライトだったが、夕方にはKLIA(クアラルンプール国際空港)に戻ってきた。

    23時頃のフライトだったが、夕方にはKLIA(クアラルンプール国際空港)に戻ってきた。

  • 4階のケンタッキーの横にいちする、キッズスペース。これはなかなか面白い。長女はここが気に入ってなかなか離れようとしない。今まで娘を18カ国にわたり連れて行ったが、このぐらいしっかりとしたアトラクションがあるキッズスペースは初めて。

    4階のケンタッキーの横にいちする、キッズスペース。これはなかなか面白い。長女はここが気に入ってなかなか離れようとしない。今まで娘を18カ国にわたり連れて行ったが、このぐらいしっかりとしたアトラクションがあるキッズスペースは初めて。

  • 免税ショップを見たあとにラウンジに移動し食事をとる。

    免税ショップを見たあとにラウンジに移動し食事をとる。

  • ハーゲンダッツの抹茶味もあったり娘も大満足。

    ハーゲンダッツの抹茶味もあったり娘も大満足。

  • ラウンジのシャワーブースで汗を流す。

    ラウンジのシャワーブースで汗を流す。

  • シャワーブースにあったアメニティ。

    シャワーブースにあったアメニティ。

  • ラウンジにはキッズスペースがあり、子連れにはとても助かる。

    ラウンジにはキッズスペースがあり、子連れにはとても助かる。

  • 次女の容体の回復に安堵し思わず寝てしまいそうになった。

    次女の容体の回復に安堵し思わず寝てしまいそうになった。

  • 成田までの帰国便はマレーシア航空、B747-400の二階席のビジネスクラス。クアラルンプールか関空までフライトはあるが、当初成田線にはA380が就航する予定だったので、敢えて自宅から近い関空線ではなく成田線を予約するも、A380の就航が延期となり残念な結果に。とはいえマレーシア航空のB4なんて、最初で最後のフライトかもしれない。シートピッチは同じマレーシア航空のB777と比べても狭いが二階席は横に棚がついているので使い勝手が良い。

    成田までの帰国便はマレーシア航空、B747-400の二階席のビジネスクラス。クアラルンプールか関空までフライトはあるが、当初成田線にはA380が就航する予定だったので、敢えて自宅から近い関空線ではなく成田線を予約するも、A380の就航が延期となり残念な結果に。とはいえマレーシア航空のB4なんて、最初で最後のフライトかもしれない。シートピッチは同じマレーシア航空のB777と比べても狭いが二階席は横に棚がついているので使い勝手が良い。

  • 機内食は必ずマレーシア料理の定番、サテーから始まる。

    機内食は必ずマレーシア料理の定番、サテーから始まる。

  • 夜はサテーとフルーツのみ。

    夜はサテーとフルーツのみ。

  • 成田到着前は、結構豪勢だ。まずはフルーツとシリアル。

    成田到着前は、結構豪勢だ。まずはフルーツとシリアル。

  • そしてパンが配膳される。

    そしてパンが配膳される。

  • それからメインが・・・。これはマトンだが、臭みがなくとても美味しかった。しかし朝からマトンはちと重い。

    それからメインが・・・。これはマトンだが、臭みがなくとても美味しかった。しかし朝からマトンはちと重い。

  • 夜明けまえ。なんだか旅が終わることを思うと寂しい。

    夜明けまえ。なんだか旅が終わることを思うと寂しい。

  • エンジンの前の座席はやはり静かだ。

    エンジンの前の座席はやはり静かだ。

  • ちなみにこれがマレーシア航空のアメニティ。ポーチは以前SOMOだったが、今はTUMIになっている。

    ちなみにこれがマレーシア航空のアメニティ。ポーチは以前SOMOだったが、今はTUMIになっている。

  • 成田に到着後バスで羽田に移動。これも本来ならばジェットスターで成田から関空へ直行便で帰宅するつもりが、なんと痛恨のフライトキャンセル。そのため羽田から関空行きのフライトに。。。<br />今回の旅行ではなんと3フライトでキャンセル!今まで何度もフライトを経験しているが、一度の旅行で3フライトでキャンセルが発生なんて初めてのこと。幸いだったのが、出発前のキャンセルといったところか。

    成田に到着後バスで羽田に移動。これも本来ならばジェットスターで成田から関空へ直行便で帰宅するつもりが、なんと痛恨のフライトキャンセル。そのため羽田から関空行きのフライトに。。。
    今回の旅行ではなんと3フライトでキャンセル!今まで何度もフライトを経験しているが、一度の旅行で3フライトでキャンセルが発生なんて初めてのこと。幸いだったのが、出発前のキャンセルといったところか。

  • 羽田のキッズスペース。二人共楽しそうに遊んでいた。次女もだいぶ元気になっている。

    羽田のキッズスペース。二人共楽しそうに遊んでいた。次女もだいぶ元気になっている。

  • 関空まではスターフライヤーで

    関空まではスターフライヤーで

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この旅行記へのコメント (2)

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  • りんごあめさん 2013/02/08 09:49:20
    無事がなにより♪
    worldspanさん、こんにちは。

    次女ちゃんも無事帰国出来て良かったですね。
    適切な処置が良かったのでしょうね。

    クアラルンプールの先生が言われていた通り、確かに、保険に入っていても海外で病院に行くって敷居が高い感じがして勇気が要りますね。

    長女ちゃんはハーゲンダッツの抹茶がお好みですか?なかなか渋いですね〜。
    実は、我が家の娘も小さい頃から大好きなんですよ♪

    次の旅行(フライト)はエミレーツですか?(^ ^)

    りんごあめ より。

    worldspan

    worldspanさん からの返信 2013/02/09 10:03:40
    RE: 無事がなにより♪
    りんごあめさん
    こんにちは。コメントありがとうございます。

    何はともあれ、本当に無事でよかったです。
    海外で病気になっても初期症状の時に早めに決断して病院に連れて行ったほうが良いというのがわかり、間違いではなかったと思いました。海外では日本では想像できない病気なのかわからないので、下手に判断できないですしね!
     そうなんです。長女は抹茶のアイスが大好物で、スーパーでアイスを購入するときもいつも抹茶なんです(笑)。さて、次回の旅行は1年ほど空けて年末に南米に行こうかと思っています。南米といってもウユニやマチュピチュといった高地には流石に娘に負担がかかるのでいけないので、チリやアルゼンチンを考えています。娘が乗りたがっているエミレーツでもいけるんですが、エミレーツは最近ユナイテッドとのマイレージの提携が解消してしまい、マイレージ加算ができないので、今どこのエアーを使おうかと考え中です。ソウルまで行ってソウルからトルコ航空利用で目指すと年末でも諸税込で往復17万円なのでこれにしようかなーって考えてます。

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