2012/11/10 - 2012/11/10
1626位(同エリア2778件中)
まみさん
川越喜多院、新宿御苑、明治神宮、湯島天神、日比谷公園。
行ってみたらあったという意味では、森林公園と神代植物公園。
今までいろんな菊まつりや菊花展示を見に行ったけれど、唯一選ぶとしたら、私の好みは新宿御苑。
展示花の多さと展示の仕方の見事さ、古典菊もある種類の豊富さ、そして菊以外の花や植物や庭園風景撮影のチャンスと広さとアクセスの良さを総合して。
というわけで、今年唯一のチャンスになるかもしれない菊まつり詣は、新宿御苑の菊花壇展に決定!
<2012年の菊花壇展めあての新宿御苑の旅行記シリーズ構成>
□(1)うっすら始まりつつある紅葉と秋花の苑
■(2)マクロレンズも駆使した菊花壇展(前編)
□(3)マクロレンズも駆使した菊花壇展(後編)
マクロレンズにハマッているこのごろの私。
新宿御苑の菊花壇展をマクロレンズ一本でチャレンジしてみようか!
と思いましたが、さすがにそれはコスモスのようにはうまくいきませんでした。
なんたって菊は大輪ですもの。
ただし、出来る限り60mmの単焦点等倍マクロレンズでチャレンジしてみました。
新宿御苑の菊花壇展は今回で5回目ですが、基本的に菊は毎年変わりません。
というか、毎年変わらないものを見せてくれること自体がすばらしいのですが、私が撮れる写真はマンネリ化する恐れがありました。
でも、マクロレンズのおかげで、これまでとは違うアプローチができました@
ただ残念なのは、沈みつつある太陽に背を向けた展示は思ったより暗く、寒々しい写真になってしまったことです。
一眼レフEOS Kiss X5のホワイトバランスの「日影モード」という、黄色みがとても強くでるモードにしても、その寒々しさはぬぐえませんでした。特に白い菊。
菊花壇展の写真は例によって前後編に分けました。
今年も順路通りに回ったので、この旅行記に収めた写真は、全部で9種類ある菊展示のうち最初の5つ、(1)第一露地花壇、(2)懸崖作り花壇、(3)伊勢菊・丁字菊・嵯峨菊花壇、(4)大作り花壇、そして池を渡った後の(5)江戸菊花壇です。
「きく(菊)
万葉集にはキクの歌は一首もない。キクが日本に普及するのは平安時代に入ってからで重陽の節句(菊の節句9月9日)や菊酒などの風習が広まり、庶民も楽しむようになる。さらに江戸時代に入って盛んに観賞されるようになった。
現代のキクは観賞用と切り花用に大別できる。菊花展などで形の美しさを競っているのが観賞用で、伝統的な栽培法があり、花径によって大・中・小輪、花弁の形から厚物・管物・広物・一文字など、姿形から懸崖・盆栽など、産地から江戸・美濃・伊勢・嵯峨・肥後などに分けられる。(後略)」
(「花ごよみ花だより」(八坂書房)より)
新宿御苑公式サイト
http://www.env.go.jp/garden/shinjukugyoen/
<これまでの新宿御苑・菊花壇展の旅行記>
2011年度(11月13日)
「秋色ハーモニーの新宿御苑(2)菊花壇展(前編)懸崖作り花壇・伊勢菊・丁字菊・嵯峨菊花壇・大作り花壇など」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10621626
「秋色ハーモニーの新宿御苑(3)菊花壇展(後編)江戸菊花壇・一文字菊・管物菊花壇・肥後菊花壇・大菊花壇など」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10621837
2010年度(11月6日)
「紅葉のきざしを探しながら新宿御苑の菊花壇展へ(前編)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10518910
「紅葉のきざしを探しながら新宿御苑の菊花壇展へ(中編)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10518911
「紅葉のきざしを探しながら新宿御苑の菊花壇展へ(後編)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10518913
2009年度(11月8日)
「錦なす花の終わりの菊だより(4)新宿御苑の菊花壇展2009・前編」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10398072/
「錦なす花の終わりの菊だより(5)新宿御苑の菊花壇展2009・後編」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10398073/
2008年度(11月15日)
「新宿御苑の菊花壇めぐり」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10289196/
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄
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-
今年も新宿門前で迎えてくれた、大作りとポットマムによる総合花壇
新宿御苑内でできるだけマクロレンズでチャレンジしたいと思っていたので、これはそのままマクロレンズで撮りました。
というよりは、60mmの単焦点等倍レンズとして撮りました。
要するに画角が見た目通りですが、これが意外に新鮮だったりします。
広角レンズに比べると、全体をファインダーに収めるのに思ったより後ろに下がらなくてはならないのですが、そんな状況で、人通りも決して少なくない場所で、前に人がいない瞬間を狙えたのも、「やった!」という気分で快感でした。 -
可愛い子ちゃんがぎっしり密集したポットマム
こちらはマクロレンズらしく撮影。 -
全体でお花の形に仕立てられた第一露地花壇
これはマクロレンズではとても無理でしたので、広角レンズを使いました。
これもまわりに人が群がっていましたが、芝生にぺたんと座り込んでチャンスを伺っていたら、人が切れる瞬間がわりと訪れました。
おかげで気に入る写真がゲットできるまで何度もチャレンジできました。 -
ボリュームたっぷりの第一露地花壇
表紙候補は何枚もあって迷ったのですが、これにしました。
露地花壇は上手く写真が撮りにくいので、今まで表紙候補ですら挙がったことはなかったです。
いきなり大抜擢@ -
単焦点マクロレンズで撮れた懸崖作り花壇
前に人がいない瞬間を狙うことができるのって、こんなにスリルがあるなんて(笑)。
60mmの等倍単焦点なので、いわば見た目通りなのですが、新宿御苑の懸崖作り花壇の妙をすなおに収めることができた写真でもあります。
ひと足早い紅葉も一緒に撮ることができました。
これも表紙候補でした。
「懸崖作り花壇
野菊が断崖の岩間から垂れ下がって咲いている姿を模して仕立てます。
御苑独自の青竹を待用いた上屋(うわや)と、鮮明な菊の花色との調和が、優雅でかつ野趣のある風情をかもしだします。」
(説明看板より) -
野菊が断崖の岩間から垂れ下がった風情を撮りたくて
新宿御苑の懸崖作りならではの岩間のような地面のごつごつも一緒に収めました。
これも表紙候補でした。 -
色とりどりの野菊の滝
これはズームレンズに交換し、望遠側で景色を引き寄せるように撮ってみました。
花壇と花壇の間が少し詰まって撮れたのですが、単焦点との微妙な違いが分かるのは、撮った本人だけかも!? -
伊勢菊・丁字菊・嵯峨菊花壇のうち、まずは伊勢菊を
これも菊かと毎度感心してしまうユニークな伊勢菊。
これはマクロレンズで撮りました。
思ったより暗かったので、残念ながら白い花は寒々しくなってしまいました。
「うらめしや〜」ってかんじに……。 -
ちらし寿司の錦糸卵のような黄色い伊勢菊
マクロレンズで撮影。
伊勢菊とは、新宿御苑の菊花壇情報によると、「伊勢地方(現在の三重県松阪市・津市)で発達した菊です。花びらが平たく、咲き始めは縮れていますが、開花するにしたがって伸び、垂れ下がって満開となります。花びらが長く垂れ下がるほど良い花とされています。」
参照したURL
http://www.fng.or.jp/shinjuku/info/kiku/kikukadan.html -
錦糸卵が集団で迫ってくる〜
マクロレンズで撮影しましたが、カラフルに並べられた伊勢菊花壇を背景になるべくたくさん取り込むように撮りました。 -
くしゃくしゃなのに、なぜか可愛らしくて美しい@
これももちろんマクロレンズで撮影。
視写界深度の浅さを活かすことができました。 -
帽子のように可愛らしい丁字菊
7本がきれいに咲きそろっているところも高度なテクニックです。 -
黄色はやっぱりほっとする暖かい色
丁字菊とは、新宿御苑の菊花壇情報によると、「昔、おもに関西地方で作られた菊です。花の中心の筒状の花びらが香料の丁子の花に似ていることから、この名前がつきました。外国では「アネモネ咲き」とよばれ人気があります。花びらは平たいものや匙のような形のものがあります。」
参照したURL
http://www.fng.or.jp/shinjuku/info/kiku/kikukadan.html -
うんと近づいて菊の舌状花の一つ一つを眺める
-
ぱさぱさと垂れた花びらが可愛らしい@
花芯がピンクだったら、ウーパールーパーにたとえたくなるかも。 -
ススキのように流れる花びらの嵯峨菊
伊勢菊、丁字菊、嵯峨菊の中では、嵯峨菊がなんとなく1番お気に入りです。
嵯峨菊とは、新宿御苑の菊花壇情報によると、「嵯峨天皇の御愛の菊として、京都の大覚寺に植えられたものが始まりといわれる、もっとも古い歴史をもつ古典菊です。花びらが平たく、咲き始めは乱れ咲きに開き、次第に花びらがよじれて立ち上がり、全部立ちきって満開となります。」
参照したURL
http://www.fng.or.jp/shinjuku/info/kiku/kikukadan.html -
たそがれ時の光明のように
白はどうしても寒々しく撮れてしまいました。
ひょっとしたら曇りモードの方がよかったのかしら。
いまとなっては試すこともできず。 -
美しく並んだ嵯峨菊・丁字菊
ここからは18−270mmの広角ズームレンズに交換し、配色の妙をできるだけ一つの画面に取り込むようにして撮りました。
「伊勢菊・丁字菊・嵯峨菊花壇
伊勢菊と嵯峨菊は「箒作り」、丁字菊は「一六作り」に仕立てます。
地方色あふれる3種の古典菊を配色よく植え込みます。」
(説明看板より) -
花火のようにも見えるカラフルな嵯峨菊
箒作り(ほうきづくり)とは、農林水産技術情報のサイトの「日本の華「キク」」によると、「7〜9号鉢を使用し、2〜3回摘心して枝数をふやし、下部の茎を束ねて箒を立てたような形に仕立てるもの」だそうです。
新宿御苑の菊花壇展では、嵯峨菊だけでなく、伊勢菊も箒作りです。
去年も参照したサイトです。
http://www.afftis.or.jp/kiku/kiku04-2.htm -
もしゃもしゃの花びらでユニークな仲間
きれいに咲きそろった7本をすべてファインダーに収められる距離まで引くと、マクロレンズと広角レンズでは収まる範囲ががらっと変わります。
それを実際に目にできるのも楽しかったです。 -
食べちゃいたいようなキュートさ!!
ときどきちょっとよそ見を向いている子がいるのが、なかなか乙だったりして@ -
毎度おなじみ、いつ見ても見事な大作り花壇@
裾野の月。花数は511輪なり。
「大作り花壇
一株から数百個の花が咲くように仕立てる、御苑独自の技法です。
花全体が同時に咲き、かつ姿かたちがともにそろうなど、高度な技術を必要とします。
絢爛豪華な美しさは、新宿御苑の菊花壇の白眉です。」
(説明看板より) -
きれいな弧を描く大作り花壇
白孔雀。花数は558輪なり。
このあたりでボランティアのガイドツアーさんに率いられたグループとバッティングしましたが、ガイドさんの話が漏れ聞こえてきました。
それによると、どうやらこの大作り花壇をベルサイユ宮殿などヨーロッパで展示する企画があるようです。 -
白孔雀の大作り花壇を真っ正面から撮ってみた@
はじまで全部入れるより、こうした方が迫力が出るかな、と思って。 -
3つの大作り花壇のうち1つだけ黄色い品種
裾野の輝。花数は538輪なり。
花数は毎年同じというわけではないようです。もちろん500輪以上も咲かせているのはすばらしいです。
<去年2011年のデータ>
裾野の輝:584輪
白孔雀:673輪
裾野の月:590輪
新宿御苑の大作り花壇の品種はこの3つです。
この3つの品種だと大作り花壇が作りやすいのでしょうか、あるいは単に伝統的にこれを使うことにしているのでしょうか。 -
すばらしい弧を描く大作り花壇
真ん中の「白孔雀」と奥の「裾野の輝」を一緒に撮りました。
大作り花壇は、新宿御苑の菊花壇情報によると、「飾りつけは個々の花をこんもりと、そして半円形に整然と結い立てるもので、この栽培と仕立てには高度の技術が必要とされています。この様式は新宿御苑独自の技術であり、菊花壇の中でも見ごたえのある花壇です。全国各地の菊花壇展でみられる千輪作りの先駆けにもなっている菊です。」
参照したURL
http://www.fng.or.jp/shinjuku/info/kiku/kikukadan.html -
虹のように並んだ江戸菊花壇・その1
60mmの単焦点等倍マクロレンズで撮影しました。
ズーレンズでなくても、このように配色の妙を楽しむ写真が撮れるなんて、感激@
というわけで、この後は、続きの後編の旅行記に収めた写真も含めて、ただし露地花壇は除き、ずっとマクロレンズで菊花壇を撮影しました。
「江戸菊花壇
江戸で発達した江戸菊を「篠作り」に仕立てます。
咲き始めから満開まで、花びらの形が変化し、あでやかに姿を変える、花の変化が魅力の古典菊です。」
(説明看板より) -
タマネギのような形のユニークな江戸菊
品種名は「雲雀の床」です。
江戸菊は、新宿御苑の菊花壇情報によると、「関西の大菊に対し、江戸において流行したので、江戸菊ともよばれています。また、花びらが様々に変化することから、狂菊ともよばれています。その狂い方によって、「追抱(おいがかえ)」、「褄折抱(つまおれがかえ)」、「丸抱」、「乱れ抱」、「自然抱」、「露心抱(ろしんがかえ)」「管抱(くだがかえ)」の7通りの名前がつけられています。」
参照したURL
http://www.fng.or.jp/shinjuku/info/kiku/kikukadan.html -
花びらを一枚一枚むきたくなる@
品種名は「秋の心」です。
白だと思ったより寒々しく撮れてしまって残念。 -
きれいに並んで咲きそろった江戸菊の「秋の心」
この狂い方はなんと呼ぶのかしら。 -
ミイラのようにも見える!?
と言ったら身も蓋もないですけど(苦笑)。
でも、江戸菊は気に入っているんです。 -
花芯をうっすら覗かせて
「仮寝の夢」です。
夢から覚めるところかな。 -
まだ仮寝の最中@
-
ぱっちりと目覚めた「仮寝の夢」たち
-
こうして眺めるとお星様のよう!
「金火鳥」です。
なんとなく品種名に納得。 -
雪玉みたいに投げたくなりそう
「玉あられ」です。
これもなんとなく品種名に納得です。 -
花が開き切るのが楽しみな江戸菊
「夢路」です。
でも私の好みはどちらかというと咲き切った姿よりも、玉ねぎのように丸っこい姿かもしれません。
だってその方がユニークですし、玉のような姿が可愛らしいんですもの。 -
静かに燃える陽の玉のように
「笹原の波」です。
花びらを波にたとえたものでしょう。 -
薄紫と黄色い江戸菊を背景に
ファインダーの中を3色にしてみました。 -
卵の黄身の色を花芯に潜ませて
-
あっ、空気穴が……!?
「若朽葉」です。
朽ち葉というと、枯れた葉のことですが、朽葉色というと、赤み帯びた黄色だそうです。
ふふーん、なるほど。 -
ちょっとほつれた毛糸のように
黄みが強いからついた品種名でしょうか、「若朽葉」。 -
やっぱり楽しい江戸菊
-
虹のように並んだ江戸菊花壇・その2
反対側から撮りました。
これも60mmの単焦点マクロレンズで撮りました。
大作り花壇などはさすがに60mmの単焦点等倍レンズで撮影するのは無理がありましたが、このくらいの花壇なら大丈夫だという手応えが得られました。
なので残りもずっとがんばってマクロレンズで撮影しました。
ただし、巨大な露地花壇は無理でした。
「菊花壇展と秋深まる新宿御苑(3)マクロレンズも駆使した菊花壇展(後編)」へとつづく。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10725980/
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この旅行記へのコメント (2)
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- 唐辛子婆さん 2012/11/23 02:43:12
- 不思議な世界
- まみさん、こんばんは
あいかわらず精力的に撮ってらっしゃいますね〜!
たまねぎ、ススキ、うらめしや〜。
菊にこんなにいろんな種類があるとは思ってもみませんでした!
これも不思議な色の菊ですね。
別世界にまよいこんだみたいです。
唐辛子婆
- まみさん からの返信 2012/11/26 08:26:00
- RE: 不思議な世界
- 唐辛子婆さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
レス遅くなってすみません。
新宿御苑はあと紅葉を楽しみにしているんですよ〜。
この三日連休は寝連休でした。
いや、寝てばかりというわけではなかったのですが、たっぷり睡眠をとってしまいました〜。
でも、近所の菊の撮影もできました。
菊まつりの菊もいいんですが、近所の菊もいいですね。
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