2012/09/16 - 2012/09/16
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世界攻略者さん
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平成2年、約200年ぶりに噴火した雲仙・普賢岳は、周囲に大きな被害をもたらしました。しかし、当時の衝撃的な映像とは対照的に、今では普通に登山のできる静かな山に変わっています。一体、現在の雲仙はどうなっているのか。九州観光2日目は、この普賢岳登山を中心に、長崎-熊本間を観光していきたいと思います。
*** 情報は2012年9月のもの
== SUNQパスで行く九州 シリーズ一覧==
① 長崎「全部入り」観光 (軍艦島、グラバー園、平和公園)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10718904/
② 雲仙経由熊本行き (普賢岳登山、有明海、熊本城) <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10718279/
③ 九州横断バスの旅 (阿蘇山登山、九重夢大吊橋、湯布院)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10719183/
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[目次]
雲仙ルート
雲仙への道
雲仙温泉
仁田峠への道
妙見岳への道
普賢岳への道
雲仙温泉への登山道
雲仙街歩き
熊本への道
熊本城
熊本市
費用、GPSログ
まとめ -
[雲仙ルート]
九州初日は、長崎の街歩きで丸一日過ごしました。二日目の今日は、長崎市を離れ、次の目的地・熊本に向かって移動していきたいと思います。長崎から熊本へは、高速バス(3600円)が走っており、もちろんサンキューパスも使えます。
ただ、私はどうもこのルートが気に入らない。佐賀を経由するため、大変遠回りなのです。所要時間は3時間半。では、逆に最短ルートで行くとどうなるか探ってみたところ、島原半島の雲仙や有明海を経由する面白い旅程になることがわかりました。ということで、今日の移動は雲仙ルートで決まり。美しい旅は、ルートも美しくなくてはなりません。
地図: 黄色い線 - 高速バスルート。赤い線 - 雲仙ルート。
長崎-熊本バス りんどう号
http://www.keneibus.jp/highway/?rt=kumamoto -
[雲仙への道]
まずは、長崎駅から島原半島の中心・雲仙温泉まで移動します。雲仙温泉へのアクセスはいくつかあり、
1. 直通バス(1900円)、9AM、1PM、4PM発。所要時間1時間40分。
2. JRで諫早駅(450円)まで行き、諫早-島原を結ぶ市バスに乗り途中下車(1300円)。
3. 東園の無料送迎バスに乗る。9AM、2:10PM。もちろん、宿泊、食事、温泉いずれかの客のみ利用可能。
この中では直通バスが一番気楽ですが、到着時間が少々遅いのが難点です。少しでも時間を節約したい私は、2番目の諫早発のバスで雲仙に向かうことにしました。
直通バス:
http://www.keneibus.jp/local/express/unzen/ -
長崎駅から早朝発の列車に乗り、諫早駅へ。ここで、7:15AM発の島原行きバスに乗り換えます。駅を出発したバスは、しばらく多良岳(写真)を左に見ながら走った後、海岸線に合流。ここから海沿いの眺めのいい道を進みます。千々石町(ちじわちょう)の集落が特に印象的でした。
島鉄 諫早-島原バス
http://www.kyushu-bus.net/3_ngs/nanko/shimabara2.htm -
諫早市から雲仙市に入った辺りから、雲仙の溶岩ドームらしき山が正面に見えてきます。その後、湯けむり溢れる小浜温泉を経て、雲仙岳のふもとに広がる雲仙温泉へ。美しい景色を楽しみながらの、心地良い1時間半のバス旅でした。
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[雲仙温泉]
8:50AM、雲仙温泉に到着。町の中心にある島鉄営業所前のバス停で下車します。営業所に荷物を預けて(100円)、観光開始です。 -
あまりイメージ湧きませんが、雲仙はかつて西洋人の避暑地として賑わいました。長崎に近いですからね。インド風に言えば、「ヒルステーション」。さすが温泉街だけあり、バス停のすぐ近くからも、源泉が噴出しています。
雲仙観光案内: http://unzen.org/ -
雲仙温泉には、ホテルや旅館が十数軒。ただ食事や買い物をするだけならば、バス停周辺のお店(写真)で十分でしょう。
実は、私がここに立ち寄ったのは、温泉目的ではありません。温泉地の背後にそびえる雲仙岳に登りに来たのです。雲仙岳というのは、いわゆる総称で、狭義には半島の中心部にある普賢岳(1359)、国見岳(1347)、妙見岳(1333)の三山を指し、広義にはその周辺の山も含みます。すべて登山可能な山で、とりあえず主峰の普賢岳に登ってみようというのが、私の今回の計画です。 -
[仁田峠への道]
バス停から登山口のある仁田峠(にた)までは、乗り合いタクシーが一日3便運行しています。この日は予約客が多かったため、ワゴン車ではなく、マイクロバスがやってきました。、仁田峠には、ロープウェイや展望台もあり、温泉の宿泊客にも人気なのです。
行きのスケジュールはバス停前から、
9:02AM、11:02AM、2:02PM。
帰りは仁田峠駐車場から、
10:20AM、12:20PM、3:20PM。
片道430円、往復860円。
私は9時少し前に到着したので、9時の便に乗車。もし、直通バスで来たら、11時の便が適当でしょう。
乗り合いタクシー案内: 30分前までに要予約。
http://unzen.org/japanese/images/nitanoriai.pdf -
朝から多数の客を載せたマイクロバスは、温泉街をあとにし、南側の山道を登っていきます。車は途中のゲートで協力金100円を払って通過。どうも、100円さえ払えばマイカーでも上の駐車場まで行けるようです。ただ、このゲートは夜間閉じているので、入山時間が限られます。もしご来光・登山を考えているのであれば、山腹にあるゴルフ場パーキングに駐車して、そこから歩いて行くしかありません。
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15分ほどで仁田峠に到着。駐車場向こうの斜面に、ロープウェイ乗り場(左上と右下)が見えています。ほとんどの人は周辺を散策するだけなので、帰りの時間が告げられます。この便の乗客は、約1時間の自由時間の後、10時20分に出発。私はその時間までに帰ってこれないので、片道運賃だけ払い車を降りました。
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まずは、すぐ近くのロープウェイ乗り場まで行き、そこからの眺めをチェック。上のロープウェイ駅、妙見山の展望台、普賢岳、平成新山など、今日の目的地がすべて見えています。すぐ隣にある建物が、普賢神社。
写真: 青い点は、左から妙見山展望台、普賢岳、平成新山。 -
さらには、正面に島原湾と島原半島東側の集落。晴れていれば、遠くに阿蘇山が見えるとのこと。案内板によると、左端(矢印)のあたりに阿蘇山が来るはずなのですが、そこにある山は、どう見ても熊本市手前の金峰山にしか見えません。方角的には、その上に見えるのかな。
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[妙見岳への道]
続いて、ロープウェイの妙見岳駅(みょうけんだけ)まで登ります。もちろんロープウェイ(片道610円)は使わず、整備された登山道を歩きます。登山目的ですからね。
斜面沿いの道ということもあり、終始開けたいい眺め。ロープウェイの先には南島原市の集落が見えています(写真)。さらに島原湾を挟んで、天草諸島も(上天草市のあたり)。 -
一方、北西側に目を向けると、眼下に雲仙温泉。遠くには、今朝通過した千々石の集落(写真中央)が見えています。ここは、ちょうど島原半島の付け根にあたり。長崎市->諫早市と続いた海岸線がカーブする場所になります。
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15分ほど登り、ロープウェイの妙見岳駅へ。ここには広い展望スペースがあります。さらに1-2分登った山の上にも小さな展望ポイントがあり、写真はそこからの眺め。
すぐ下にある赤い敷地がロープウェイ駅の展望台。麓には、雲仙ゴルフクラブと雲仙温泉、その隣にある池が鴛鴦の池。写真ではわかりにくいですが、東シナ海の向こうに、長崎市まで続く海岸線が見えています。登山道からの景色と、この展望台からの景色は、基本的に同じです。
写真: 青い点、左から国崎半島、雲仙温泉と「おしどりの池」、諫早市の海岸線。 -
展望ポイントから少し尾根沿いに進むと、すぐに妙見神社が出てきます。もしかして、ここが妙見岳の山頂(1333)かな。周辺にはっきりとした山頂ポイントは見当たりませんでした。
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[普賢岳への道]
この妙見岳の上からは、普賢岳がよく見えます。ただ、その後ろにある噴火でできた平成新山は、上の方が見えるだけ。平成新山もばっちり見ようとすると、ここから普賢岳まで歩いていくしかありません。これが、ロープウェイ客と登山客が見る景色の「小さな」違いです。道は妙見岳の尾根道を左からぐるっと回り、一度谷まで下ってから再び登ります。
写真: 青い点は、左から国見岳(1347)、普賢岳(1359)、平成新山(1483)。 -
地図で見るとこんな感じ。一番下のロープウェイ駅から登ってきて、現在妙見岳の山頂付近(赤い点左)にいます。案内表示に従って歩けば、地図を見なくても普賢岳まで行けるでしょう。ただ、あらかじめルートを知っておいたほうが便利です。なぜなら、ここから普賢岳に行くルートは2つあるからです。私が歩くのは、やや遠回りの「風穴ルート」。目安時間はこんな感じになります。仁田峠の駐車場を起点として、4時間45分かけてぐるっと一周する計算。
仁田峠 - 妙見岳 40分
妙見岳 - 国見別れ 30分
国見別れ - 鬼人谷口 10分
鬼人谷口 - 普賢岳 115分
普賢岳 - 紅葉茶屋 20分
紅葉茶屋 - 仁田峠 70分
もし、普賢岳登頂だけが目的なら、仁田峠->紅葉茶屋->山頂という逆周りのコースをたどると最短です。目安は登り1時間50分。下り1時間30分。
地図: 赤い点は、下から妙見岳(妙見神社)、普賢岳、国見岳。青い点は、下から時計回りに、仁田峠駐車場、妙見岳展望台、国見別れ、鬼人谷口、鳩穴別れ、紅葉茶屋。 -
神社から10分ほど尾根道を歩いて、国見岳への分岐点(国見別れ)へ。ここで普賢岳へ行く道と、国見岳に登る道に別れます。時間があるので、コースをそれて国見岳に登ってみます(赤い道)。
写真: 青い道 -妙見岳から国見分かれまでの道。赤い線 - 国見岳への道。 -
国見岳頂上(1347)への道は、この近辺の山では最も急で、途中鎖場もあります。国見岳という名前が示す通り、周囲の景色がよく見える場所にあります。15分ほどで往復。
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その後、国見別れから谷の方に下りていきます。6分ほどで鬼人谷口と呼ばれる分岐点へ。ここを直進すれば、紅葉茶屋経由で普賢岳頂上まで40分。左に曲がれば、普賢岳の裏側を回って頂上まで2時間弱。後者のコースは、2012年の5月に新設されたルートで、途中、溶岩が収縮してできた風穴や、平成新山のビューポイントなどがあります。特に名前はないので、とりあえず風穴ルートとでも呼んでおきます。
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この風穴ルートからは、北西から北東側にかけての景色が望めます。写真は、「無駄な公共事業」として注目を浴びた諫早湾干拓と、その後ろにある多良岳。共に長崎県。
写真: 青い点 - 下から諫早湾干拓、多良岳。 -
視線を東に移すと、島原市北部の集落と有明海、対岸に熊本県北部の港町。
写真: 青い点 - 下から、島原新港、筒ヶ岳(たぶん)。 -
分岐点から13分歩き、鳩穴別れと呼ばれる場所へ。ここから急な登りが始まります。上まで登り切った後、立岩の峰と呼ばれるポイントへ。この辺りからは角度的に平成新山(1483)がよく見えます(写真)。
平成新山は90年代の噴火活動でできた溶岩ドーム。高さは1483メートルと、主峰の普賢岳を100メートルほど追い抜いてしまいました。まだ草木は生えておらず、何とも有難みのない砂利置き場のような外観。それ以上に、「平成新山」って名前が味気ないですよね! なお、この平成新山には登ることができません。 -
さらに歩いて、普賢岳山頂(1359)に到着。頂上からの景色は、ここに来るまでに見た景色を全部合わせたような感じ。つまり、特別なものはありません。ただ、「登れる」一番高い場所なので、より高い場所から同じ景色を望めます。
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ここから隣の平成新山を見て、どう感じるかは人それぞれ。40人を超える死者、10000人の強制避難。メディアの取材競争。平成2年の噴火で直接的な被害を受けた島原市民はともかく、多くの人にとっては一昔前の出来事に過ぎないのではないでしょうか。この静かで平和な山頂からは、当時の様子はなかなか想像できません。
眺めを楽しんだ後、40分ほど歩いて仁田峠駐車場に戻りました。純粋な歩行時間は2時間ほど。いろいろ探索した結果、トータルでは3時間以上かかっています。 -
これらの雲仙の山々は、どちらかといえば地味で、特徴のない山です。でも、私的にはオススメ。どの方向を見ても、麓の村と海岸線、さらのその向こうの陸地と山まで見通せる場所って他にありますか? また、展望ポイントは沢山あるので、すべての観光客に対応可能です。一般の人はロープウェイ、少しヤル気のある人は普賢岳直行。もっとヤル気のある人は、妙見岳-国見岳-普賢岳と周遊。時間と体力に応じて楽しめます。これらの山は、春のミヤマキリシマ、秋の紅葉の時期に最も賑わうそうです。
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[雲仙温泉への登山道]
現在、12時40分。すでに12時20分の乗合タクシーは出てしまいました。次の3時20分まで待つのは時間の無駄なので、温泉街まで歩いて帰ることにします。一応道はあり、駐車場の売店横から道が伸びています。途中、キャンプ場、ゴルフ場の横を通り、最終的には国道57号線に合流します。この道路をそのまま下りていってもいいのですが、左折して少し歩くと、矢岳への登山道が出てきます。その道を案内看板に従って進むと、稲荷神社を経て雲仙温泉に到着します。目安時間は70分くらいかな。
写真: 青い線 - 温泉街までの登山道。黄色い点 - 上から仁田峠駐車場、バス停、小地獄温泉 -
そのルートを簡単に紹介すると、こうなります。これがゴルフ場横の道。ここまで来ると道路も平行して走っています。黄色い点がロープウェイの妙見岳駅。
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さらに、大きな道路が出てくるまで歩きます。 正面に見える山は、温泉街のすぐ裏にある矢岳。
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道路の後、別の山道を歩いて、稲荷神社へ。ここを直進すると、赤い鳥居のカスケード(写真)を通って温泉街のメイン通りに出ます。
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その出口にあるのが、昔のおもちゃ博物館。一階はレトロな雑貨やお菓子の販売、二階は有料(200円)の「昔のおもちゃ」博物館になっています。ここからバス停までは100メートルほど左に進むだけ。
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[雲仙街歩き]
逆に、神社から左の道を下って行くと、雲仙地獄と呼ばれる源泉の噴き出る場所に出ます。雲仙温泉には、このような硫黄臭い「地獄」が数カ所。そのほとんどがバス停の南側にあります。遊歩道が整備されているので、私も散策してみます。 -
道なりに歩いていと、キリシタン慰霊碑なるものがありました。この地では、江戸時代、信者に温泉の熱湯をかけて改宗を迫るという、信じられないような拷問が行われていました。その時、信仰を貫いて殉教した人、数十人。400年後の今も根付くキリスト教のことを考えると、決して無駄死にではなかったはずです。
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せっかく温泉街にいるので、温泉にも入ります。ここにある多くのホテルが日帰り湯を行なっています。例えば、バス停前の富貴屋ホテルが露天風呂ありで1000円。バス停のお姉さんにどこがいいか尋ねると、町外れにある雲仙小地獄温泉(写真)を薦めてくれました。他の温泉より湯が白く、テレビに何度か取り上げられたそうです。ちょっと遠いですが、行ってみることにします。場所は、少し前に紹介した地図を参照。普通に歩くと片道25分くらいかかるはず。
雲仙小地獄温泉は、温泉ホテルではなく共用浴場(400円)。浴室は木造で、正八角形の高い天井が開放感を演出しています。とてもいい雰囲気で、昔の小学校の校舎を思い出しました。写真右側が女湯、左側が男湯。さっぱり汗を流した後、バス停まで戻り、6時間過ごした雲仙温泉ともお別れです。 -
[熊本への道]
午後三時前。やっと熊本に向けて移動を開始します。2:54PMのバスに乗り、島原外港へ(730円)。途中、平成新山を左に見ながら、35分ほどで到着。ここから熊本港へは2つのフェリーが出ています。ひとつは、「矢のような速さ」のオーシャンアロー(30分、800円)。もうひとつは、「たまにはのんびりと」の九商フェリー(60分、680円)。それぞれ、一日数本運行されています。
オーシャンアロー: http://www.kumamotoferry.co.jp/
九商フェリー: http://www.kyusho-ferry.co.jp/
** さらには、雲仙と熊本駅を乗り換えなしで結ぶSEAGULLという小型バスのサービス(1000円)もあります。 -
ちょうど、オーシャンアローが出発前だったので、迷わずオーシャンアロー号に乗船。なお、このフェリーもサンキューパスが使えます。3:45PM出港。
オーシャンアロー号は、ちょっとしたミニ豪華客船。リクライニングシート席に加え、サロン風の座席もあります。たった30分のリッチな船旅。こういう凝ったフェリーが可能なのも、熊本と島原で人の行き来が多いからでしょう。 -
有明海(島原湾)を見ながらのクルーズ。島原側に見えるのは、眉山(手前)と平成新山(後ろ)。バイバイ長崎。
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そして、ハロー熊本。島原に向かう久商フェリーの「フェリーあそ」とすれ違います。右奥に見えている山が金峰山(きんぼうざん、665m)。あの裏側に熊本市の市街地が広がっているはずです。
港に到着後、フェリーに接続したバスに乗り、熊本市の中心部へ。こちらもサンキューパスを使って、終点の交通センター(480円、約30分)まで乗車しました。熊本駅で降りなかったのは、交通センター近くにある熊本城に行くためです。到着後、10分ほど歩いて熊本城(500円->400円)へ -
[熊本城]
着いたはいいものの、時刻はすでに5時15分。あと45分で閉門という厳しい時間です。
私: 「まだ入れますよね」
男性職員:「入るの? じゃあこっちでチケット買って」
私:「あのー、天守閣は何時まで入れますか」
男性職員:「もう、時間ないから急いで、急いで」
と、いかにも面倒くさそうな対応。感じ悪〜っ。ここは熊本で一番の観光スポットのため、完全に殿様商売です。(夏休み中は8時まで営業)
熊本城は日本三名城のひとつ。ちなみに残り2つは、名古屋城と大阪城です。あれっ、松本城とか姫路城じゃないの?いえいえ、三大名城とは、「かつての」という但し書きがつきます。今はコンクリート製でエレベーターが付いいても問題なし。熊本城の場合、外観に関しては、木製で威風堂々としてた風格があります。さすが築城の名手・加藤清正が建てただけあり、急勾配の石垣(武者返し)など、随所に工夫が見られます。 -
ぐるっと回ってお城の正面へ。こちらから見てもかっこいいですね。もしかすると、私が知る中で一番かっこいいお城かもしれません。名古屋城や大阪城が、どこか地方のうどん屋を連想させる白系のお城だとすれば、こちらは忍者屋敷のような黒系のお城。きりりと精悍さが漂います。
正面から見て、左側が大天守で右側が小天守。共に登れますが、時間がないので、大天守にだけ登ります。入場のカットオフタイムは、夕方5時半。
熊本城 - http://www.manyou-kumamoto.jp/castle/ -
外はオリジナルでも、中は現代建築。市民会館風の内部を、展示物を見ながら上がっていきます。6階まで階段を登り、最上階の展望室に到着です。
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大天守最上階からは、熊本市内の景色が見渡せます。市街地に加え、東側に金峰山、西側に阿蘇山(矢印)。普賢岳からは見えなかったけど、ここからはちゃんと阿蘇山が見えました。ただ、本当にこの山が阿蘇山なのかは、今も自信がありません。普通、阿蘇山は北側から見るものですからね。
写真: 矢印の山が阿蘇山。黄色い点は熊本空港。 -
しかしながら、この熊本城、外国人観光客の多いこと。休みシーズンになると半分以上外国人という話です。一番多いのが韓国人。次に香港人、台湾人と言った感じ。彼らの多くは阿蘇山も訪れます。
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熊本城では、本丸御殿と呼ばれる、当時を再現した豪華絢爛な屋敷が公開されています。この手のものは、他のお城にはないため、今では熊本城の大きな見どころのひとつとされています。
時刻はすでに5時40分。私に残された時間はごくわずか。御殿の守衛の人に「もし、6時までに出れなかったら、どうなります?」と聞くと、「6時に閉門するので、それまでに出ないといけません」。「いえ、もしもの話しです」「いえ、6時に出てもらわないと困ります」。「だから..」。全く融通の聞かない熊本の男たちです。そんなに、定時に帰りたいかい!
結局、早足で中を全部見て回り、閉門前に熊本城をあとにしました。 -
[熊本市]
正門を出た後、無料バスを使って城外施設「桜の馬場 城彩苑」へ。ここにある観光案内所でパンフレット類をゲットした後、歩いて繁華街に向かいます。熊本市も、長崎市同様、長いモールを中心に繁華街が形成されています。大きな店舗が多く、長崎よりも賑わっている様子。熊本市(73万)は、長崎市(44万)と比べ、より大きな県庁所在地ですからね。ここで熊本ラーメンを食べて、本日の活動はおしまいです。 -
路面電車(150円)に記念乗車して、熊本駅へ。
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今晩はネットカフェではなく、駅前のビジネスホテルに泊まります。翌朝JRを利用するので、こっちの方が便利なのです。観光案内所で入手したタウン誌には、4-5000円程度で泊まれるホテルが沢山載っていました。どこもウォークイン価格の2割引きくらい。結果、4000円で小奇麗なホテルに泊まることができました。なお、駅前の安ビジネスホテルは駅東側の川沿いに数軒かたまっています。
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[費用、GPSログ]
この日のGPSログはこんな感じ。島原から熊本への一直線の海路が見事です。今日かかった費用は、以下のとおり (食費除く)
長崎駅 -> 諫早駅 JR 450円
諫早駅->雲仙温泉 バス 1300円
雲仙温泉 -> 仁田峠 乗合タクシー 430円
雲仙温泉 -> 島原港 バス 730円
島原港 -> 熊本港 フェリー 800円
熊本港 -> 交通センター バス 480円
熊本城 500円->400円
路面電車 150円
ホテル 4000円
温泉 400円
合計9140円。バスとフェリー分(3310円)は、サンキューパスでカバーしているので、それを差し引くと5830円。大部分、ホテル代ですね。 -
[まとめ]
今日の活動は、登山、温泉、フェリーにお城見学。一日目の細々とした内容と比べ、わかりやすいアクティビティが続きました。しかも盛りだくさん。一方、サンキューパスの方は、4回も使ったのに、たったの3310円分。なんとか元がとれている程度です。最終日、今度こそは派手に移動してサンキューパスを使い倒したいと思います。 -
[リンク集]
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==西日本旅行記==
屋久島と山ガール、そしてヤバ過ぎる雨の日 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10690816/
山陽本線 名所名物つまみ食い 全5作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10697556/
西日本 ジグザグ海の道 全4作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10707470/
==国内登山==
日本名山大周遊の旅①奥穂高、②槍ヶ岳、③燕岳、④八ヶ岳、⑤北岳、⑥富士山
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10706064/
日本の凄すぎる紅葉登山①立山・室堂、②白馬岳・栂池、③駒ケ岳・千畳敷、④穂高・涸沢
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10717801/
屋久島 宮之浦岳縦走
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10690831/
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