2012/02/09 - 2012/02/09
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mas98765さん
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ポンペイの旅行記を3回に分けて書いています。第3回では、市民広場(フォロ)より東側の見どころを急いで見て、電車に乗ってナポリに帰ります。
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前の旅行記から続きます。
市民広場まで戻り、その南端を左に曲がります。ここは、初めに広場にやってきたときに通ったマリーナ通りの延長で、広場の反対側ではアポンダンツァ通り(Via dell'Abbondanza)といいます。 -
エウマキアの建物があるあたりで通りの左手を見ると、このような泉水があります。
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ここには豊穣の女神の顔があります。これが、この通りの名前Abbondanza(豊穣)の由来です。
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犬が歩み寄ってきました。先ほど秘儀荘に行く途中でも犬が走り寄ってきました。ポンペイには犬がうろうろしています。よその犬に走って来られるとちょっと怖くなったりもしますが、どれもおとなしそうな犬ばかりです。
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しばらく歩いて、
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スタビア通りとの交差点にさしかかりました。この十字路をホルコニウス十字路といいます。かつて最も賑やかな交差点でした。
※Google Map
http://maps.google.co.jp/?ll=40.74993,14.488129&spn=0.000576,0.001321&t=h&z=20&brcurrent=3,0x0:0x0,1 -
十字路の手前には、レンガ積みの四角い柱が並んでいます。ここにはかつて、これらの角柱4本に支えられた巨大なアーチがありました。
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十字路にさしかかりました。
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ここには公共泉水もあります。
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北の方向と
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東の方向と
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南の方向を眺めます。飛び石は歩行者用の横断歩道です。
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さて、場所は大きく変わってこのような場所に来ました。写真の説明を加えるため参考にしている本には何故かのっていないのですが、この一番左下のブロックはイタリア語でOrto dei Fuggiaschi、英語でGarden of the Fugitivesという場所で、避難民の園とでも言うのでしょうか。このブロックの左上端には、ポンペイで一番有名な石膏像が並んでいるのです。家族の像と、一番後ろで家族を見やりながら頭をもたげる父親の像が一列に並んでいて、この感動的な場面はテレビの番組でもよく取り上げられます。前回は予習不足ですっかり見逃してしまったので、今回は是非見たいと思ってやってきました。
※Google Map
http://maps.google.co.jp/?ll=40.749429,14.492327&spn=0.001152,0.002642&t=h&z=19&brcurrent=3,0x0:0x0,1 -
ところが、言ってみると入口が封鎖されています。別の入口があるのかと思い一周まわってみましたが、他に入口のようなものは見当たりません。でも、どうしても見たいのです。幸い(?)何者かが柵の左端をこじあけていて、少し通り道が開いていました。ここから侵入です(決して真似をしてはいけません)。行ってみると、プレハブのような建物があって、階段があります。これだけ厳重になっているのだから、きっとここに違いありません。階段を上って覗いてみます。
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何じゃこりゃ。
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有名な石膏像はまたお預けです。またここで、かなりの時間を浪費してしまいました。せっかく東の端まで来たので、円形闘技場(伊Anfiteatro 英Amphitheater)も簡単に見ておきます。
※Google Map
http://maps.google.co.jp/?ll=40.751278,14.495296&spn=0.001152,0.002642&t=h&z=19&brcurrent=3,0x0:0x0,1 -
手前の階段の入口には柵がされていました。どこからか中に入れるのかもしれませんが、時間がないので戻ります。
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闘技場の隣には塀で囲まれた広場があって、このような門から中を覗いてみると
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このようになっていて、ここは体育場(伊Palestra Grande 英Great Palaestra)です。
※Google Map
http://maps.google.co.jp/?ll=40.750805,14.493906&spn=0.002304,0.005284&t=h&z=18&brcurrent=3,0x0:0x0,1 -
東の部分や北の部分は、柵で進めなくなっている部分がかなりありました。またアボンダンツァ通りを戻ります。
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この辺りの場所に
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居酒屋があります。食べ物や飲み物を入れる丸いかめが並んでいます。
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向こうにはこのような絵があります。中央はいけにえを捧げている絵で、ディオニュソスとメルクリウスが左右に描かれていて、下には祭壇に向かう一対の吉兆のヘビが描かれています。
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反対側の端はこんな感じで、特に目立った絵もありません。
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この辺りの場所には
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通りに面してこのような選挙広告が書かれています。
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更に進んで
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見にくい画面ですが、この辺りの場所にやってきました。
※Google Map
http://maps.google.co.jp/?ll=40.750258,14.489261&spn=0.000576,0.001321&t=h&z=20&brcurrent=3,0x0:0x0,1 -
ステファヌスの洗濯屋があります。洗濯や漂白だけでなく、織りあがった生地を切断して縫製しやすくする作業もしていた工房だったようです。
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この目立つ水槽はもともと雨水だめでしたが、のちに改造されてデリケートなものを洗う水槽として使われました。
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水槽の脇には階段があって2階に上がれるようになっていました。
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待合室や執務室がありました。
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奥に行くと
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このような場所があります。ここは列柱室で、
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その向こうのこの部分から中を覗くと
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このような場所があります。3つの水槽が縦に並んでいて、手前に行くほど低くなっています。一番向こう側の高い水槽は常にきれいな水で満たされ、最後のすすぎ洗いに使われていました。左手の仕切りのところには、洗濯物を踏んで洗うためのたらいが並んでいました。
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場所はまた変わって、このような場所にやって来ました(写真のGoogle Mapは少しだけ位置がずれています)。
※Google Map
http://maps.google.co.jp/?ll=40.750276,14.486839&spn=0.000576,0.001321&t=h&z=20&brcurrent=3,0x0:0x0,1 -
最初、パン屋さんを探してここまでやってきたのですが、日本人の観光客が集まっていたのできっと何かあると思って、ガイドさんの説明を聞いている日本人観光客をかき分けて入ってみます。
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右手に部屋が並んでいて
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石のベッドが置かれています。ここは娼館(Lupanare)です。雌オオカミを意味するLupaという言葉が名前に使われているところが面白いです。
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通路の上の方の壁には、こんな感じや
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こんな感じや
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こんな感じの絵が描かれています。
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続いてパン屋さんにも行ってみました。すぐ近くにあるはずなのに、ところどころ通行止めになっていて回り道をしなければなりませんでした。
※Google Map
http://maps.google.co.jp/?ll=40.750863,14.485745&spn=0.000576,0.001321&t=h&z=20&brcurrent=3,0x0:0x0,1 -
パン屋さんはこんな感じです。裏に家を持っていたN・ポピディウス・プリスクスという人が経営していたようです。
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かまはこんな感じで
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中を覗くとこんな感じです。
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中央がくびれた石うすが並んでいます。ヴェズヴィオ山の溶岩由来の玄武岩でできています。
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石うすを上から見るとこんな感じです。
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中央のくびれた部分には四角い穴があります。ここに木の棒を差し込んで、目隠しをしたラバをつないで回転させて粉をつくったようです。
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あらかじめ調べて決めておいた電車の時間が近づいてきました。もう一度市民広場を眺めて
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マリーナ門を通って
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帰ります。
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駅に向かいます。
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左手には店が並んでいます。
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駅に着きました。最初、向こう側のホームにどうやって渡るか分からなかったのですが、人に尋ねて、駅舎の中のこの階段を下りればいいことが分かりました。階段の入口のすぐ右側には刻印機もあります。
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このような地下道を抜けて反対側のホームに行きます。地下道にはトイレもあるようですね。
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反対側のナポリ方面のホームに来ました。
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向こう側には、ナポリ方面からやってきた電車が到着します。向こう側にヴェズヴィオ山がありますが、木が邪魔をして電車と一緒の写真はうまく撮れません。
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13時56分、時刻表通りナポリ行きの電車がきました。今度の電車は落書きだらけです。
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乗ります。
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途中、エルコラーノという駅も通ります。エルコラーノもヴェズヴィオ山の噴火で埋まった町で、ポンペイと同様の遺跡を見ることができます。
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最初電車がすいていたので客車に入って座っていたら、途中の駅で中学生(だったと思います)がぞろぞろ乗ってきて、少年2人がわたしの横と向かいに座って話しかけてきました。人を見たら敵だと思っているわたしは最初身構えましたが、人懐こくていい少年たちだったので未熟なイタリア語で会話をしました。ローマに雪が降ったことを話題にして、ナポリでも降ったか尋ねるとヴェズヴィオ山だけだという答えでした。1人の少年がチャオと言って最初に降り、もう一人もやはりチャオと言って電車を降りていきました。やがてビル群が見えてきて
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14時35分、ナポリに到着です。前回来たときは間違えて終点まで行ってしまいましたが、ナポリ・ガリバルディは終点ではないので要注意です。次はナポリ国立博物館に行きます。次の旅行記に続きます。なお、旅行記の索引はこちら。
http://mas98765.yokinihakarae.com/index.html
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