2011/01/02 - 2011/01/02
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まみさん
正月2日は2011年最初の観劇の日。
大好きなバレエ「白鳥の湖」を踊るために、あのルジマトフさんが大宮までやって来ます。
ただし、開演は15時。
その前に撮影散策をするにはビミョーな時間。
有名な氷川神社のある北大宮の方までは、会場の大宮ソニックシティからちょっと距離がありすぎます。
そこで、グーグル地図をスクロールして見つけた、会場近くの安楽寺と庚申神社に行くことにしました。
小さな寺社は、ネットサーフィンしても情報がほとんどゲットできないから、どんなところか行くまでさっぱり見当つきません。
拍子抜けするか、思ったより良かったと楽しい撮影散策になるか。
それは行ってのお楽しみ!?
結果的に、隣同士のこの2ヶ所だけでは時間が余ったので、念のために目をつけておいた駅反対側の東光寺にも足を伸ばしました。
〈これまでの小さな寺社めぐりの旅行記〉
2010年2月7日
「目黒の都会のはざまの小さな寺社散策」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10427164/
2010年1月31日
「うちの近所に、ぽっくり寺につづいて延命寺!」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10424898/
2010年1月9日
「観劇前に、新宿の都会のはざまの小さなお寺散策」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10417069/
2009年1月11日
「ぽっくり寺を求めて近所の寺社開拓・その2」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10302344/
2009年1月10日
「ぽっくり寺を求めて近所の寺社開拓・その1」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10302264/
2008年6月24日
「すてきなお稲荷さんのいる花園神社」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10250600/
2008年2月11日
「観劇前に散策!─新宿中央公園と熊野神社」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10218067/
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-
そこそこ混んでいるJR大宮駅に13時に到着
(これだけでちょっと目をまわしそうになる休日の私は田舎のねずみです@) -
そこそこ都会な大宮駅前と待ち合わせの目印になりそうなオブジェ
(このくらいの都会だと目をまわしたりうんざりしたりせずにワクワクできます。待ち合わせは……1人だから関係ないけれどネ。) -
駅前の高層ビルの向こうには、秩父の山並が見える
(都会っぽく栄えているのは駅前のほんの一角なのかもしれません。) -
駅から15分ほどで庚申神社に到着
(思ったより、いや思ったとおり小さな神社でした。) -
庚申神社の主な建物は拝殿のみ
(交通安全と家内安全の神社かしら。) -
パンジーと、移転建立記念碑
(碑文は達筆すぎて、3番目の文字が読めませーん。) -
お供えものがたくさん@
(さすがお正月です@) -
イチオシ
庚申神社の提灯と
(たぶんお正月だけ吊り下げられるものでは?) -
さあ、お参りしましょう!
(これが私にとっての初詣になります。) -
絵がない、とってもシンプルな絵馬@
(せっかくなので願い事を書こうと思ったけれど、しまった、サインペンがありません、残念!) -
鳥居と、神社名が書かれた碑
(いかにも街のはざまの小さな寺社という風情ですネ。でも悪くないです。) -
次に、すぐ隣の浄土真宗の安楽寺へ
(庚申神社と地続きかと思っていましたが、特に関わりはなかったようです。) -
コイのいる小さな池
(こういう日本庭園っぽい一角があるのがお寺と神社の違いでしょうか。) -
色鮮やかでカラフルなコイたち
(魚たちは眠っているのか、ほとんど動きがなくてじっとしていました。) -
よりそってじっとしていた美しい金銀のコイ
(黄色と白のコイですが、金銀と呼んでもよいでしょう。あんまり動かないので、ほんとに生きてるのか疑いたくなるくらいでした。) -
朱色模様のコイも静かにじっと固まっていて
(でも、真ん中の子はすいすいと泳ぎ始めました。) -
門のそばの建物
(社務所でしょうか。屋根の神紋が地図記号のお寺マーク@) -
イチオシ
祈る小坊主
(アフリカの黒人の赤ちゃんに見えてしまうのは気のせい?) -
安楽寺の本堂
(うわーっ、3階建てです。お寺というより旅館みたいです。あるいはひょっとしてこっちが寺務所だったのかな?) -
イチオシ
ほほにひびの入った、古そうなお地蔵さん
(隣接の墓地を少し散策しました。) -
お線香の煙が立つお墓
(決して心霊写真ではございませんので、ご安心を。) -
先祖代々のお墓と安楽寺の本堂
(墓石の竿石の台座部分がちょっと気に入ってパチリ。) -
安楽寺の手おけ
(赤い実の一枝がぽつんと残されているのに風情を感じました。忘れ物かしら。) -
安楽寺の門の反対側の表札
(こっちの方が建物を背景に入れることができました。)
以上、2つの寺社を回って30分とかからなかったので、時間が余ってしまいました。
ゆっくり喫茶店で時間を潰しても良かったのですが、これで撮影散策を終わらせてしまうのでは物足りなかったので、念のためにチェックしておいたもう1つの寺に行くことにしました。
でも、その寺は駅の反対側にあるので、まずは駅まで戻ります。 -
さいたま市のマンホール・その1
(とっても豪華な図柄でびっくりです。) -
さいたま市のマンホール・その2
(モチーフはさっきのマンホールと同じですが、サクラと……サクラソウ? 木は分かりません。) -
再び大宮駅へ
(青空に映えるこの木のシルエットが影の主役@) -
みなのもの、私の話を聞きたまえ
(東口には初めて出ます。大宮駅東口(北)のリスの像です。ちょうど駅前でキリスト教の宣教をしていて、このリスの像が宣教しているように見えてきました。) -
大宮駅東口(北)から出て、銀座通りを進む
(東口は昔ながらの商店街という風情でした。) -
ちょっとレトロな呉服屋もあり
(特にお店のガラス扉に昔ながらの雰囲気が感じられます。) -
横道にはこんな商店街もあり
(大宮駅の東口はほんとにレトロでした。) -
東光寺の寺務所も豪華
(こちらも旅館か公民館みたいに見えます。はじめこれが本堂かと勘違いしました。) -
ずらりと並んだお地蔵さん
(まるで記念撮影のために並んでいるようでした@) -
おだやかな顔つきのお地蔵さん
(毛糸の帽子があったかいネ。) -
おそろいの赤い毛糸の帽子で
(金富貴地蔵───なんだかお金持ちになりそうな名前の地蔵さんです。) -
ちょっと異国の顔つきをしたお地蔵さん
(石の苔むし具合からすると、とても年期の入ったお地蔵さんのようです。) -
境内のもう1つの建物
(東光寺会館とあります。) -
お寺らしい立派な本堂
(真新しいけれど、これならお寺ってかんじがします@) -
香炉の紋所と鬼の顔の足
(ここにもお賽銭箱がありました。) -
ここでもせっかくなのでお参りを
(中の仏像は自主規制で撮影しませんでした。) -
本堂の美しい軒下
(この直線美にはうっとりします。) -
仁王像が描かれた看板
(看板というのかな?)
東光寺に向かう途中、参拝に向かうと思われるたくさんの人たちと合流することになりましたが、みんな東光寺には寄らず、でもどこか他の方向に向かって歩いていました。
もしかしたら他に私がチェックしそこねた神社が近くにあるのかもしれません。
時間の許す限りついて行ってみることにしました。 -
やっと見えてきた大きな朱塗りの鳥居
(観劇会場に戻る時間を考慮しながら時計とにらめっこ。なかなか到着しないので、あきらめかけていたところでした。) -
巨大な鳥居と奥まで続く屋台
(屋台の数からしても、相当にぎわっている神社のようです。まるでお祭り!) -
ジャンボフランク、おいしそう!
(時間に余裕があったら立ち食いしたかも。) -
延々と続く屋台
(鳥居が見えたからには神社はもうすぐかと思ったけれど、なかなか到着しません(泣)。)
ふと気付くと参拝帰りの人が持っている破魔矢に「氷川神社」の文字が。
えーっ! 冗談じゃないです。
観劇会場に遠いと思って外した氷川神社まで、1駅分歩いて向かっていたとは。
これではたどり着いたとしても、開演時間までに戻れっこありません。
ここまでやって来たのに残念ですが、ここで引き返すことにしました。
バレエの開演に間に合わなかったら、元も子もありません。 -
急いでやってきた観劇会場の大宮ソニックシティ
(開演10分前です。ひゃぁ、危なかったです。建物の文字がちゃんと見えていないけど、時間がなかったのでもう一度後ろに下がって撮り直す余裕はありませんでした。) -
ホールのロビーのレニングラード国立バレエ団の看板とグッズ売り場
(開演5分前です。もっと余裕をもって座席につくつもりだったのに、いやぁ、危なかったです。)
〈観劇の感想〉
2011年最初の観劇は、もう私にとってなじみとなった、レニングラード国立バレエ団の「白鳥の湖」です。
「白鳥の湖」は私がバレエ好きになった原点の作品です。
また、ルジマトフさん主演の「白鳥の湖」は、いまほど頻繁に観劇しなかった当時、ビデオを買って何回も繰り返し見ました。私にとってのバレエ観劇の原点のような作品です。
なので、レニングラード国立バレエ団版の「白鳥の湖」ともなれば、だいたい振付を覚えてしまった上に、今日はオーケストラ・ピット席を除くと6列目のど真ん中というナイスな席でしたので、じっくりと鑑賞することができました。
半年前も前にチケットを予約したおかげです。
1階の前の方の席というと第1幕第2場や第3幕の白鳥たちの群舞のフォーメーションが鑑賞しづらいのですが、オデットと王子が心を通わせるパ・ドゥ・ドゥや、第2幕の各国ダンスや王子を誘惑しようとするオディールの踊りがじっくりこと細かに鑑賞できます。
プリンシパルのダンサーたちが腕の動きや指の先まで神経を行き届かせた優雅な動きが生み出す空気の流れのようなものまで、とてもよく見えます。
そしてオペラグラスを使わなくても表情がとてもよく分かります。
第1幕第2場の白鳥たちのシーンは、ダンサーたちのほぼ真横に近い位置で鑑賞することになりました。
でも、今回はど真ん中の良さをたっぷり味わうことができました。
写真などではちょっと横から見た非対称、アシンメトリーが好きな私ですが、こと舞台となると、やはりベストな視点は真ん中です。
舞台背景も真ん中で見たときに適度にアシンメトリーになっています。
群舞やプリンシパルたちの踊りも真ん中から見て美しいシンメトリーや動きが堪能できます。
そしてレニングラード国立バレエ団は群舞がそろっていることは定評があります。
最前列の人に後ろに続くダンサーたちの動きもぴったり合っていて、1列に並んだダンサーたちがまるで水面に静かに広がる波紋のようでした。
王子役は超ベテランで、日本で大人気のダンサーのルジマトフさんです。
オデット/オディール役は、若手だけれどベテラン・プリンシパルのシェスタコワさんです。
ちょうど2010年の年末にこの2人のキャストで「ジゼル」を見たばかりです。
ちょっとタレ目の可愛らしい美人さんのシェスタコワさんのジゼルは、内に激しいものを秘めているけどあくまで可憐でつつましい村娘で、まるで正統派と言いたくなるくらい似合っていました。
オデットのシェスタコワさんははじめは少しシゼルにかぶって見えましたが、同じく白鳥にされた大勢の侍女を従える責任があり、悲運を背負った大人っぽいところも感じられました。
その運命ゆえに、無邪気な笑顔を見せないからかもしれません。
第4幕で、ロットバルトとの対決の最後の場面で、きっと唇を引き結んで厳しい表情を見せたのも印象的でした。
オディールとしてのシェスタコワさんは、小憎らしいけど憎めない、勝ち気でチャーミングな女性に見えました。
きびきび踊っていて、自由奔放で、何かの枷から解放されたようでした。
黒いチュチュのスカート部分がぷるんぷるん揺れて、小気味よかったです。
オディールは王子を誘惑するときに、時々ロッドバルトから耳打ちされていました。
まさしく、男の気の引き方を指南されていたわけでしょうが、なんだかおかしくなってしまいました。
ロッドバルトにとってオディールは自分の娘だからでしょうが、意のままにならないオデットよりもよっぽど、オディールを大切に扱っていているようでした。
ルジマトフさんの王子はとても優雅でした。
しぐさにどのダンサーよりも余裕と落ち着きが感じられました。
まさに超ベテランの貫禄でしょう。
おっとりしていたり、やんちゃだったり、チャーミングだったり、いろんな王子役をいままで見てきましたが、ルジマトフさんの王子は、辛口でいえば、浮き世離れしていたけれど、でもこの人なら従ったり尽くさねばと思わせるものがありました。
私は「白鳥の湖」の王子が舞踏会にオデットを招待したときに、なぜ迎えを寄越してやらないのか、あるいはなぜ自分で迎えにやらないのか、常々おかしいと思っていました。
オデットに従者もいないのが分かっているのに、かよわい娘を森から城へ一人で来させようとするなんて、なんて気がきかないんだろうと。
でも、ルジマトフさんの王子なら、オデットが自力で城に来るのを、城でおっとりと待っていてもちっともおかしくない王子に思えました。
また、第1幕第2場のオデットとの出会いでは、彼女にひと目ぼれしたとき、すぐに追いかけずにじっとたたずんでいたのが印象的でした。
あせらずとも彼女は自分の腕に落ちてくるという余裕が感じられてしまったのですが、それが嫌味でなく、この人ならそれもありかも、と思わされました。
王子がオディールと両思いになったことを確かめたあと、オディールと王子のパ・ドゥ・ドゥが始まるのですが、王子の踊りを、なんと違う人が踊り始めました。
もうルジマトフさんは体力が持たないから、王子の踊りを全部踊らないのかしら、なんて思ってしまいました。
そうかもしれないし、一種の演出かもしれないし、若手のお披露目だったかもしれません。
といってもキャスト表に名前はありませんでしたが。
でも、ルジマトフさんの代わりに踊ったダンサーは、ジャンプではフィニッシュがとてもきれいに決まっていて、十分代役をこなしていました。
それに残りの王子の踊りはちゃんとルジマトフさんが踊りました。
オディールの32回転のあとに、王子が片足をほぼ垂直に上げたままくるくる回転する踊りが続くのですが、ルジマトフさんにかかるとその踊りは、「白鳥の湖」の中では一番華やかといえるあの32回転がともすればかすんでしまいそうなくらい、すばらしかったです。
ルジマトフさんのリフトもとても安定していると思いました。
リストの際に女性ダンサーをいかに美しく見せるかが、男性ダンサーの腕の見せどころだと思いますが、若手のダンサーの中には時々、なんとなくもたついていたり、見ていて不安を感じさせることも、あるいはちょっとタイミング的に余裕がなく見えるときもあるのですが、ルジマトフさんの場合はそういう不安定感が全くありませんでした。
シェスタコワさんをしっかりと支え、まるで美しい女弟子を優しく導く教師みたいにすら見えてしまいました。
2人はカーテンコールでもずっと役に入ったままで、とてもしんみりと仲むつまじく、ひょっとしてプライベートでも恋人同士か夫婦かしら、とまで思ってしまったくらいでした(違うんですけどネ)。
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