銀座・有楽町・日比谷旅行記(ブログ) 一覧に戻る
今年最後の観劇になりました。<br />12月〜1月は、なにかと気になる公演が多くて、劇場へ足を運ぶ回数が多くなります。<br />夜が長くて、日が落ちるのが早く、花も紅葉もピークをすぎて寂しいときに、そこを埋めるように観劇予定がぎっしり@<br />公演も楽しみですが、たまにこうやって、撮影意欲をそそるスポットを無理矢理探し出して劇場レポートをしようと思うと、楽しさが2割増しになります。<br />無理矢理というのは語弊がありますが、目に飛び込んできて矢も盾もたまらず写真を撮りたくなる光景と、写真を撮るなら……とフレーミングしてみて初めて面白いではないかと思える光景とがありますからね。要するに、後者です。<br /><br />バレエやダンスなどの観劇でよく足を運ぶ劇場のうち、有楽町にある東京国際フォーラムには苦手意識があります。<br />というのも、ここ数年の劇場通いのほぼ発端となった公演が、この東京国際フォーラムのホールAで行われたのですが、せっかく取ったS席なのに、会場があまりに広すぎて、舞台が遠すぎて、ひどくショックを覚えたことがあるからです。<br />公演ぎりぎりに取ったので、チケットに限りがあったから仕方がないんですけどね。ほんとは取れただけでも幸運だったのです。<br />それにしても5,000人規模のホールAは私には巨大すぎます。<br />よっぽど気になる公演でない限り、会場がここのホールAだと分かったら、チケットを取るをやめてしまいます。<br />しかし、ホールCなら1,500人規模。<br />この東京国際フォーラムではホールCは相対的に中か小ホールということになるのでしょうが、他の劇場からするとそれでも大ホール・クラスでしょう。<br />でもこのくらいなら、バレエなどの観劇には悪くないです。<br />客席の規模は大きすぎず、しかも舞台が広いので、ダンサーはのびのび踊れるようです。<br />客席がこじんまりしている会場では、見る私たちは舞台が近いので嬉しいですが、ダンサーたちは窮屈そうで気の毒だったりしますからね。<br /><br />今回の観劇は、そのホールCで、国立モスクワ音楽劇場バレエのブルメイステル版「白鳥の湖」です。<br />「白鳥の湖」は、私のバレエへのあこがれの原点です。<br />ストーリィは、小さい頃に偕成社「名作少女シリーズ」という児童小説の中の「バレエ物語」で読んで以来、とても気に入りました。<br />それだけでなく、父に初めて買ってもらったクラッシック音楽のレコードが、カラヤン指揮の「白鳥の湖」全曲版でした。<br />あの哀愁こもったメロディーは、何度聴いても飽きず、いつか大人になったらバレエの全幕を観たいと思ったものです。<br />大人になってバレエを観劇するようになって、バレエ「白鳥の湖」はとりわけたくさんのバージョンがある演目だと知りました。<br />そして同じバージョンであっても、振付や展開、演出、舞台装置・衣装など、バレエ団や演出家の数だけヴァリエーションがあることも分かってきました。<br />私にとって原点であり、いまでも一番気に入っている演目だけに、あまり来日することのない国立モスクワ音楽劇場バレエの、あまり聞いたこともないブルメイステル版という「白鳥の湖」にも大変興味が沸きました。<br />ただし、会場が東京国際フォーラムのホールAだったら躊躇したかもしれません。<br />それとも取れそうな座席によるかな。<br /><br />公演が12月27日なので残念ながらクリスマス・イルミネーションは終わっているでしょう。<br />でも、何度か観劇で訪れたことのある東京国際フォーラムですので、もし撮影意欲が「無理矢理」でも刺激され、それなりに枚数がたまったら、また一つ劇場レポートを作成しようと、張り切って出かけました。<br /><br />東京国際フォーラム公式サイト<br />http://www.t-i-forum.co.jp/general/index.php<br /><br />※今までアップした国内の劇場シリーズ<br /><br />東京宝塚劇場(有楽町)<br />「手にしたばかりのオモチャに夢中:デジカメ持って宝塚劇場へ(その1)」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10059201/<br />「手にしたばかりのオモチャに夢中:デジカメ持って宝塚劇場へ(その2)」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10062015/<br />宝塚劇場の公式サイト<br />http://kageki.hankyu.co.jp/<br /><br />東京文化会館(上野)<br />「何十回と訪れて、初めてまともに歩いた上野公園その3:もろもろ&最近の上野での過ごし方」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10065823/<br />東京文化会館の公式サイト<br />http://www.t-bunka.jp/<br /><br />新国立劇場(初台)<br />「今宵は初台の新国立劇場へ」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10130385/<br />新国立劇場の公式サイト<br />http://www.nntt.jac.go.jp/<br /><br />新橋演舞場(東銀座)<br />「今宵は東銀座の新橋演舞場へ」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10131883/<br />新橋演舞場の公式サイト<br />http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/<br /><br />国立劇場(半蔵門)<br />「国立劇場で文楽を見たよ@」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10150477/<br />国立劇場の公式サイト<br />http://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu/index.html<br /><br />帝国劇場(有楽町)<br />「帝国劇場でミュージカルを見よう」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10206152/<br />帝国劇場のお知らせサイト<br />http://www.tohostage.com/teigeki/index.html<br />劇場を直営している東宝の演劇サイト<br />http://www.tohostage.com/index.html<br /><br />※ブルメイステル版「白鳥の湖」とは(チラシより引用)<br />「「白鳥の湖」の上演史において大革命をもたらしたブルメイステル版が生まれたのがまさにこの劇場(国立モスクワ音楽劇場)。オデット姫が悪魔ロッドバルトによって白鳥へと姿を変えられるプロローグから、愛の勝利を高らかにうたうエピローグまで、愛と哀しみのドラマが息つく間もなく展開される。最大の見せ場は第三幕の宮廷舞踏会の場面。ブルメイステルは、ここで踊られる民族舞踊を、悪魔の手下が手を変え品を変え王子を幻惑する、緊迫感あふれる名場面へと再構築。だまされ、愛を裏切ることとなる王子の人間性に説得力を持たせた。パリ・オペラ座でも採用されるなど、世界に影響を与えながらも、日本ではあまり上演される機会のない名バージョンを、本家本元が満を持して贈る!」<br />(藤本真由・フリーライター著)

国際フォーラムでもバレエを見るよ

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2007/12/27 - 2007/12/27

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15

まみ

まみさん

今年最後の観劇になりました。
12月〜1月は、なにかと気になる公演が多くて、劇場へ足を運ぶ回数が多くなります。
夜が長くて、日が落ちるのが早く、花も紅葉もピークをすぎて寂しいときに、そこを埋めるように観劇予定がぎっしり@
公演も楽しみですが、たまにこうやって、撮影意欲をそそるスポットを無理矢理探し出して劇場レポートをしようと思うと、楽しさが2割増しになります。
無理矢理というのは語弊がありますが、目に飛び込んできて矢も盾もたまらず写真を撮りたくなる光景と、写真を撮るなら……とフレーミングしてみて初めて面白いではないかと思える光景とがありますからね。要するに、後者です。

バレエやダンスなどの観劇でよく足を運ぶ劇場のうち、有楽町にある東京国際フォーラムには苦手意識があります。
というのも、ここ数年の劇場通いのほぼ発端となった公演が、この東京国際フォーラムのホールAで行われたのですが、せっかく取ったS席なのに、会場があまりに広すぎて、舞台が遠すぎて、ひどくショックを覚えたことがあるからです。
公演ぎりぎりに取ったので、チケットに限りがあったから仕方がないんですけどね。ほんとは取れただけでも幸運だったのです。
それにしても5,000人規模のホールAは私には巨大すぎます。
よっぽど気になる公演でない限り、会場がここのホールAだと分かったら、チケットを取るをやめてしまいます。
しかし、ホールCなら1,500人規模。
この東京国際フォーラムではホールCは相対的に中か小ホールということになるのでしょうが、他の劇場からするとそれでも大ホール・クラスでしょう。
でもこのくらいなら、バレエなどの観劇には悪くないです。
客席の規模は大きすぎず、しかも舞台が広いので、ダンサーはのびのび踊れるようです。
客席がこじんまりしている会場では、見る私たちは舞台が近いので嬉しいですが、ダンサーたちは窮屈そうで気の毒だったりしますからね。

今回の観劇は、そのホールCで、国立モスクワ音楽劇場バレエのブルメイステル版「白鳥の湖」です。
「白鳥の湖」は、私のバレエへのあこがれの原点です。
ストーリィは、小さい頃に偕成社「名作少女シリーズ」という児童小説の中の「バレエ物語」で読んで以来、とても気に入りました。
それだけでなく、父に初めて買ってもらったクラッシック音楽のレコードが、カラヤン指揮の「白鳥の湖」全曲版でした。
あの哀愁こもったメロディーは、何度聴いても飽きず、いつか大人になったらバレエの全幕を観たいと思ったものです。
大人になってバレエを観劇するようになって、バレエ「白鳥の湖」はとりわけたくさんのバージョンがある演目だと知りました。
そして同じバージョンであっても、振付や展開、演出、舞台装置・衣装など、バレエ団や演出家の数だけヴァリエーションがあることも分かってきました。
私にとって原点であり、いまでも一番気に入っている演目だけに、あまり来日することのない国立モスクワ音楽劇場バレエの、あまり聞いたこともないブルメイステル版という「白鳥の湖」にも大変興味が沸きました。
ただし、会場が東京国際フォーラムのホールAだったら躊躇したかもしれません。
それとも取れそうな座席によるかな。

公演が12月27日なので残念ながらクリスマス・イルミネーションは終わっているでしょう。
でも、何度か観劇で訪れたことのある東京国際フォーラムですので、もし撮影意欲が「無理矢理」でも刺激され、それなりに枚数がたまったら、また一つ劇場レポートを作成しようと、張り切って出かけました。

東京国際フォーラム公式サイト
http://www.t-i-forum.co.jp/general/index.php

※今までアップした国内の劇場シリーズ

東京宝塚劇場(有楽町)
「手にしたばかりのオモチャに夢中:デジカメ持って宝塚劇場へ(その1)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10059201/
「手にしたばかりのオモチャに夢中:デジカメ持って宝塚劇場へ(その2)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10062015/
宝塚劇場の公式サイト
http://kageki.hankyu.co.jp/

東京文化会館(上野)
「何十回と訪れて、初めてまともに歩いた上野公園その3:もろもろ&最近の上野での過ごし方」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10065823/
東京文化会館の公式サイト
http://www.t-bunka.jp/

新国立劇場(初台)
「今宵は初台の新国立劇場へ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10130385/
新国立劇場の公式サイト
http://www.nntt.jac.go.jp/

新橋演舞場(東銀座)
「今宵は東銀座の新橋演舞場へ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10131883/
新橋演舞場の公式サイト
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/

国立劇場(半蔵門)
「国立劇場で文楽を見たよ@」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10150477/
国立劇場の公式サイト
http://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu/index.html

帝国劇場(有楽町)
「帝国劇場でミュージカルを見よう」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10206152/
帝国劇場のお知らせサイト
http://www.tohostage.com/teigeki/index.html
劇場を直営している東宝の演劇サイト
http://www.tohostage.com/index.html

※ブルメイステル版「白鳥の湖」とは(チラシより引用)
「「白鳥の湖」の上演史において大革命をもたらしたブルメイステル版が生まれたのがまさにこの劇場(国立モスクワ音楽劇場)。オデット姫が悪魔ロッドバルトによって白鳥へと姿を変えられるプロローグから、愛の勝利を高らかにうたうエピローグまで、愛と哀しみのドラマが息つく間もなく展開される。最大の見せ場は第三幕の宮廷舞踏会の場面。ブルメイステルは、ここで踊られる民族舞踊を、悪魔の手下が手を変え品を変え王子を幻惑する、緊迫感あふれる名場面へと再構築。だまされ、愛を裏切ることとなる王子の人間性に説得力を持たせた。パリ・オペラ座でも採用されるなど、世界に影響を与えながらも、日本ではあまり上演される機会のない名バージョンを、本家本元が満を持して贈る!」
(藤本真由・フリーライター著)

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  • 入口前のイルミネーション<br /><br />以前はこのような光の柱はなかったと思います。<br />クリスマスが過ぎてクリスマスらしいイルミネーションはなくなって寂しいだろうなと思っていただけに、ちょっと嬉しくなりました。<br />もしかしたらクリスマス・イルミネーションの一部が残っているのでしょうか。<br />(クリスマスの時期に来ていないので未確認)

    入口前のイルミネーション

    以前はこのような光の柱はなかったと思います。
    クリスマスが過ぎてクリスマスらしいイルミネーションはなくなって寂しいだろうなと思っていただけに、ちょっと嬉しくなりました。
    もしかしたらクリスマス・イルミネーションの一部が残っているのでしょうか。
    (クリスマスの時期に来ていないので未確認)

  • 入口前のイルミネーション<br /><br />柱の連なりを撮りたくて@

    入口前のイルミネーション

    柱の連なりを撮りたくて@

  • 入口前のイルミネーションを、少しアングルを変えて<br /><br />三脚と一眼レフでこの光景を撮っている人もいました。<br />三脚もないけど手軽なコンパクト・デジカメの私は、手前の柱の一つでカメラを支えて、もう一枚撮りました。<br />というわけで、本当はわざとアングルを変えたというより、変わってしまったというか@<br /><br />今日のバレエ鑑賞の会場は、写真に写っていないですが、左手の建物のホールCです。<br />右手の建物はホールGのあるガラス館。映画館のようです。

    入口前のイルミネーションを、少しアングルを変えて

    三脚と一眼レフでこの光景を撮っている人もいました。
    三脚もないけど手軽なコンパクト・デジカメの私は、手前の柱の一つでカメラを支えて、もう一枚撮りました。
    というわけで、本当はわざとアングルを変えたというより、変わってしまったというか@

    今日のバレエ鑑賞の会場は、写真に写っていないですが、左手の建物のホールCです。
    右手の建物はホールGのあるガラス館。映画館のようです。

  • ホールCの前で<br /><br />開演は18時半。開場は18時。<br />18時少しすぎに着きました。<br />ここまで来れば、もう安心@

    ホールCの前で

    開演は18時半。開場は18時。
    18時少しすぎに着きました。
    ここまで来れば、もう安心@

  • チケットもぎりの後は、すぐにエスカレーターか階段で上へ<br /><br />本日はクロークを設けてないんですって。<br />人件費の節約か、たまにあるんですよね。たとえ会場の設備にクロークがあっても。<br />しかし、コートで手荷物が膨らむ冬はちょっときつい……。<br />会場のロッカーを使ってくださいと言っても、遠いしねぇ。

    チケットもぎりの後は、すぐにエスカレーターか階段で上へ

    本日はクロークを設けてないんですって。
    人件費の節約か、たまにあるんですよね。たとえ会場の設備にクロークがあっても。
    しかし、コートで手荷物が膨らむ冬はちょっときつい……。
    会場のロッカーを使ってくださいと言っても、遠いしねぇ。

  • 2階にあるロビー<br /><br />機能的というか、あっさりしています。<br />公式グッズはプログラムとポスターくらいしかありませんでした。<br />もしこの公演のDVDがあったら買っていたでしょう。<br />本日の出演者のものではなくても。<br />リピートして見たいくらい気に入ったのです。特に第三幕が。<br />バレエの感想はのちほど。

    2階にあるロビー

    機能的というか、あっさりしています。
    公式グッズはプログラムとポスターくらいしかありませんでした。
    もしこの公演のDVDがあったら買っていたでしょう。
    本日の出演者のものではなくても。
    リピートして見たいくらい気に入ったのです。特に第三幕が。
    バレエの感想はのちほど。

  • ロビーに上がる階段とエスカレーター<br /><br />ロビーの脇の飲食コーナーから撮りました。<br />ありふれた光景ですが、写真を撮ろうと、構図を考えてフレーミングするのがわりと楽しいです。<br />それが上手な写真になっているかどうかは別として。<br />でも、好きこそものの上手なれ、とも言いますよね。

    ロビーに上がる階段とエスカレーター

    ロビーの脇の飲食コーナーから撮りました。
    ありふれた光景ですが、写真を撮ろうと、構図を考えてフレーミングするのがわりと楽しいです。
    それが上手な写真になっているかどうかは別として。
    でも、好きこそものの上手なれ、とも言いますよね。

  • 2階から入口前のスケルトン構造を<br /><br />国際フォーラムは現代建築らしくスケルトンな建物です。それはいまの都会ではかなりありふれた建物ですが、こうやって夜の光景となると、スケルトンのラインが強調されて、なかなか撮影意欲をそそられます。

    2階から入口前のスケルトン構造を

    国際フォーラムは現代建築らしくスケルトンな建物です。それはいまの都会ではかなりありふれた建物ですが、こうやって夜の光景となると、スケルトンのラインが強調されて、なかなか撮影意欲をそそられます。

  • 飲食コーナー<br /><br />ストローや砂糖・ミルクのあるテーブルにクロスがかかっているのは、ちょっと手をかけていますね。

    飲食コーナー

    ストローや砂糖・ミルクのあるテーブルにクロスがかかっているのは、ちょっと手をかけていますね。

  • 2階ロビーから、窓に映るスケルトンな構造と外の夜景

    2階ロビーから、窓に映るスケルトンな構造と外の夜景

  • 2階ロビーから、同じ建物内のお洒落なショップを見下ろして<br /><br />あそこにはミュージーアムショップで売られているようなお洒落な商品がたくさんあります。<br />マグカップを買ったことがあります。<br />来るときは、開演時間が気になって寄れませんでした。<br />帰りに寄りたいけれど、公演が終わるのが9時すぎるから、きっと閉店してしまいますね。

    2階ロビーから、同じ建物内のお洒落なショップを見下ろして

    あそこにはミュージーアムショップで売られているようなお洒落な商品がたくさんあります。
    マグカップを買ったことがあります。
    来るときは、開演時間が気になって寄れませんでした。
    帰りに寄りたいけれど、公演が終わるのが9時すぎるから、きっと閉店してしまいますね。

  • 2階ロビーのオブジェと外のイルミネーション

    2階ロビーのオブジェと外のイルミネーション

  • 3階へ向かうエスカレーター<br /><br />これもごくありふれた光景ですが、エスカレーターが作る斜めのラインと横のラインのデザイン性が気に入りました。<br />絵画なら、これをぼかして描けば、モンドリアンなどの幾何学的な抽象絵画の出来上がり@<br />(頭の中ではそうしています。)<br /><br />ちなみに今回の私の座席は1階11列の真ん中よりちょい左。<br />1階客席は3階になります。<br />舞台が2階にあるからですね。

    3階へ向かうエスカレーター

    これもごくありふれた光景ですが、エスカレーターが作る斜めのラインと横のラインのデザイン性が気に入りました。
    絵画なら、これをぼかして描けば、モンドリアンなどの幾何学的な抽象絵画の出来上がり@
    (頭の中ではそうしています。)

    ちなみに今回の私の座席は1階11列の真ん中よりちょい左。
    1階客席は3階になります。
    舞台が2階にあるからですね。

  • 3階ロビーの窓から、ホールGのあるお隣の建物と、ちょっぴり有楽町の夜景<br /><br />会場内では撮影意欲を誘うスポットが少ないので、つい外に目がいきがちになります。<br />それに、ちょうど「客席ではビデオカメラなどの撮影機器はご遠慮ください」と放送されていたので、「これから客席に入るぞ!」という入口の写真を係員の前で堂々と撮るのははばかれました。<br />もっとも、それ以前に、このホールの客席入口があまり絵になりそうになかった、という理由が大きいですけどね。

    3階ロビーの窓から、ホールGのあるお隣の建物と、ちょっぴり有楽町の夜景

    会場内では撮影意欲を誘うスポットが少ないので、つい外に目がいきがちになります。
    それに、ちょうど「客席ではビデオカメラなどの撮影機器はご遠慮ください」と放送されていたので、「これから客席に入るぞ!」という入口の写真を係員の前で堂々と撮るのははばかれました。
    もっとも、それ以前に、このホールの客席入口があまり絵になりそうになかった、という理由が大きいですけどね。

  • 帰りの2階ロビーから、JR有楽町方面の夜景と、スケルトンな非常階段部分<br /><br />★バレエの感想<br />バレエ「白鳥の湖」は今までいろんなバージョンを見てきましたが、今回のは非常に面白かったです。<br />もう少しで声を立てて吹き出してしまうところでした@<br /><br />座席は11列目の真ん中よりちょい左。このくらい前の席となると、ダンサーの表情がよく見えて、1人1人の踊りをじっくり眺めるには良い席です。<br />ただし、舞台の一部を注視することになるので、一つのシーンで中央で踊りが繰り広げられ、端っこで主役級の人たちが演技しているときは、とても忙しいです。端っこで展開されているドラマを見逃すこともあります。<br />それに群舞は2階から見るのが良いですね。<br />フォーメーションが良く見えますし、1階席ではダンサーの手足がちょっとでもずれると気になるのですが、2階席くらいになるとそうでもないようです。<br /><br />このブルメイステル版では、プロローグで、人間・オデットが出てきます。<br />髪を背中に長くたらし、薄物のちょっとガウンっぽいドレスを身につけて登場します。<br />あの有名な白いチュチュを身につけていないオデットというのは、なかなか新鮮です。<br /><br />第一幕では、誕生日を迎える王子を祝う友人や村娘や道化が出てきますが、11列目という座席からは、ダンサーの顔が良く見えます。<br />このバレエ団が取り入れているスタニスラフスキー・メソッドというのは、役の内面の演技表現を大事にするとのことなので、表情が見える席だったのはラッキーでした。<br /><br />それにしても、私の中のステレオタイプにぴったりな、いかにもロシア人な濃ゆい顔のお兄さま・お姉さまがぞろぞろだったこと!<br />王子の友人2人のうち1人は、女性かと思ってギョッとしたくらいです。<br />第一幕では道化の踊りがとても目立っていました。<br />わりとムチッとした体つきの、「ぼく、イワン!」と言わんばかりの顔で(でもキャスト表をみたら、名前はデニスでした@)、回転がきびきびときれいで、軸足にほとんどぶれがありませんでした。見事でした。<br />どのダンサーも長身で、手足がよく伸びていました。村娘も王子の友人たちも、そして王子もかなり長身でした。<br />そしてどのダンサーも、歌でいうならソルフェージュをしっかりやりました、というかんじの、なんとなく「正統派!」と言いたくなるような、きれいな踊りをする人たちばかりでした。<br /><br />音楽も、私が一番聴き慣れたカラヤン指揮のよりもスピードがありました。当然、躍りもスピーディになります。<br />以前、かなりテンポのゆっくりな「白鳥の湖」を観たときはちょっと間延びするようでむずむずしたのですが、今回はテンポが速いから音楽も踊りも痛快でした。<br />ちょっと速すぎるなと思うところがなかったわけでもないですが。<br /><br />第二幕のオデットと王子の出会いの場面も、とてもきびきびしていて、すばらしかったです。<br />1階のこんな舞台に近い席で見ているのに、群舞がずれず、文字通り一糸乱れずで、感激しました。<br />でも、白鳥の群舞は、やはり2階で見たかったですね。並んでるダンサーが平面的に見えますからね。<br /><br />オデットはかなり長身でした。<br />王子は第一幕に登場したダンサーの中でも一番背が高く、足が長く、お尻の位置がすごく高かったのですが、オデットが爪先立ちすると、王子の背を少し抜いてしまいました。<br />このバレエ団は体格にめぐまれているダンサーを集めているんだなぁと思いました。<br />このバレエ団の今回の来日公演のもう一つの演目、「くるみわり人形」の主役のクララはまだいたいけな少女なので、小柄なダンサーが踊る方が似合うのですが、どうだったのかちょっと興味が沸きました。<br /><br />オデットは、色気はあまり感じられませんでしたが、王女としての気品と威厳に満ちていました。<br />王子は何度も彼女にひざまづいて愛を乞い、オデットはその紳士ぶりにほだされたように見えました。<br />ロッドバルトは、岩陰から姿を見せるだけで、ほとんど動かず、見守るだけでした。この演出も私にとって珍しかったです。<br />かえって不気味に存在感を増したように思いました。<br /><br />舞踏会の場面の第三幕はとても期待していましたが、ものすごく面白かったです。<br />あやうく声を立てて吹き出してしまいそうになったのはここです。<br /><br />幕が開いて、まず舞台装置がしっかりしているのに感心しました。<br />背景には2階建てのバルコニーが中央と両脇にあり、天井からは車輪型のシャンデリアが、1連のものが7つ、2連のものが4つもぶら下がっていました。<br /><br />最初に道化たちの踊りがありました。なかなか珍しいです。<br />第一幕にも出ていた道化のボスのほかに、4人も道化が登場しました。<br />道化は回転が多いのですが、ここでも道化のボスのイワン、ならぬデニスさんは、回転の軸足が全くぶれず、とてもスピーディで見事でした。<br />4人のお妃候補のお姫たちの到来を告げたのはその4人の道化だったというのも変わっています。<br />しかし王子は、彼女たちに全く見向きせずに、チラッと目をやっただけで、大振りなゼスチャーで「いらない」と拒絶。あれはちょっとひどいですね。<br />傷ついた彼女たちがそれぞれ道化たちのところにいって慰めてもらうのも変わっていました。<br /><br />そしてやってくるのが民族舞踊の一団。<br />これが、このブルメイステル版ではロットバルトの手下とのことですが、悪の集団がずらりとそろうのはかっこいいですね。<br />それも全員、仮面ライダーのショッカーじゃなくて怪人クラスといってよいと思います。<br />他のバージョンではカラフルで華やかな衣装に身を包んでいるのですが、こちらでは、みな黒っぽい衣装にスパンコールたっぷりの刺繍入り。<br /><br />各国舞踊のダンサーたちは、中心の女性がみなそれぞれ、蠱惑的なまなざしと踊りで、王子を誘惑します。<br />王子は、初っ端のスペインの踊りから、誘蛾灯に引き付けられる蛾のように、ふらふら誘惑されています。<br />で、一人踊り終わるたびに、「ああ、プラトニックに浮気しちゃったよ」と言わんばかりに落ち込む様子がなかなか可笑しいのです。<br />でも次の女性が踊ると、また引き込まれてしまいます。<br />はじめ無関心なふりをしていても、流し目を送られて、思わず王座から立ち上がって手を差し伸べてしまったり。<br />そして「ああ、いけない、いけない」と、顔を背けながら、またチラチラ踊りを見たり。<br />このドラマが舞台の端っこで展開するので、中央の踊りを見ながら王子の様子を探るのは忙しかったです。<br />彼女たちがいかにもロッドバルトの手下ということは、踊りの途中で意味ありげにロッドバルトとこそこそとナイショ話をしたり(他のバージョンでは、これはオディールがやりますね)、途中でオディールと一瞬だけ入れ替わったりするところから、まるわかりです。<br /><br />ロットバルド自身もとてもかっこよかったです。<br />ワシ鼻が目立つけど、大きな黒い羽根のついた王冠が似合う美丈夫でした@<br /><br />そんな風に4つの民族舞踊で王子は翻弄されていますから、真打のオディールがやっと登場したとき、王子ってば、ふらふらーっとオディールのもとに駆け寄るのです。<br />まるでご主人さまに駆け寄るワンコみたいに。<br />思わず吹き出してしまいましたよ@ <br /><br />オディールはオデットと同じ人が踊っていますが、まるで美しいヘビというかんじでしたね。<br />王子は第二幕でオデットにしたのと同じように、オディールに対しても何度もひざまづいて愛を乞いますが、こうなるともう、マゾ志向の男にしか見えませんでした(笑)。<br />オディールに愛を誓い、喜びの踊りを踊る王子は、とても生き生きしていました。一番輝いていました。<br />ただ、オディールの踊りが他のバージョンに比べて短かったのがちょっと不満でした。<br />もっとあの怪しい魅力をたっぷり振りまいて、サドの女王さまぶりを発揮してほしかったです。<br />それから48回転のグランフェッテはちゃんとありましたが、軸足が思いっきりずれていって、はらはらしました。<br />その後は、民族舞踊のダンサーの一団が、王子とオディールをもみくちゃにせんばかりに舞台いっぱいに踊りまわって迫力があったので、グランフェッテにちょっと不満だったのは、すぐに解消されました。<br /><br />第四幕の最初の白鳥の群舞もステキでした。<br />ここは、哀しいシーンのわりには音楽が長調で違和感を覚え、なんとなく気が抜けてしまうことが多いのですが、このバージョンでは、それはありませんでした。 <br />期待を裏切られた哀しみがとてもよく伝わってきました。<br />許しを乞うためにやってきた王子を、白鳥たち全員で「ノン!」と拒絶するところは、なかなか……。<br />王子、かたなし@<br />拒絶されたショックのあまりか、2度も気絶しちゃうし(笑)。<br /><br />このブルメイステル版はハッピーエンドでロッドバルトが倒されるはずですが、王子があんなに弱々しくて、ロッドバルトに全く歯がたたないのに、あと数分でどうやって勝つのだろうと不思議に思いながら見ていたところ、あんなに優勢なロッドバルトは、あっさり倒されてしまいました。<br />まるで2人を見守っていた神さまが手助けしたかのように、天から赤い光がロッドバルトを貫いたのです。<br />ちょっとそれは拍子抜けしました。<br />いや、一応ね、絶望した王子とオデットが近付こうとした瞬間ではあったのだけど。<br />だから愛の力がロットバルトを倒したことになるのでしょうか。うーん。<br /><br />でも、続くエピローグで人間に戻ったオデットと王子が喜び合う姿は感動的でした。<br />オデットの舞台上での早い変わり身も見事。<br />1〜2分だけ暗転して、次に舞台か明るくなったときには、あのひらひらのチュチュではなく、ガウンのような薄物のドレスを羽織っていましたからね。髪もほどいて背中に垂らして。<br /><br />この2人、今後はなんとなく、オデットは王子を立てつつ、実情ではしっかり尻に敷きそうなカップリになりそうだと思いました。<br />オデットはかなりしっかりしているように見えましたし、王子はちょっと紳士すぎるので……まあ、この2人もきっと、ワレなべにトジぶたかも@<br /><br />本日のキャスト<br />オデット&オディール:タチヤーナ・チェルノブロキナ<br />ジークフリート王子:ゲオルギー・スミレノフスキ<br />ロットバルト:アントン・ドマショーフ<br />道化:デニス・アキンフェーエフ

    帰りの2階ロビーから、JR有楽町方面の夜景と、スケルトンな非常階段部分

    ★バレエの感想
    バレエ「白鳥の湖」は今までいろんなバージョンを見てきましたが、今回のは非常に面白かったです。
    もう少しで声を立てて吹き出してしまうところでした@

    座席は11列目の真ん中よりちょい左。このくらい前の席となると、ダンサーの表情がよく見えて、1人1人の踊りをじっくり眺めるには良い席です。
    ただし、舞台の一部を注視することになるので、一つのシーンで中央で踊りが繰り広げられ、端っこで主役級の人たちが演技しているときは、とても忙しいです。端っこで展開されているドラマを見逃すこともあります。
    それに群舞は2階から見るのが良いですね。
    フォーメーションが良く見えますし、1階席ではダンサーの手足がちょっとでもずれると気になるのですが、2階席くらいになるとそうでもないようです。

    このブルメイステル版では、プロローグで、人間・オデットが出てきます。
    髪を背中に長くたらし、薄物のちょっとガウンっぽいドレスを身につけて登場します。
    あの有名な白いチュチュを身につけていないオデットというのは、なかなか新鮮です。

    第一幕では、誕生日を迎える王子を祝う友人や村娘や道化が出てきますが、11列目という座席からは、ダンサーの顔が良く見えます。
    このバレエ団が取り入れているスタニスラフスキー・メソッドというのは、役の内面の演技表現を大事にするとのことなので、表情が見える席だったのはラッキーでした。

    それにしても、私の中のステレオタイプにぴったりな、いかにもロシア人な濃ゆい顔のお兄さま・お姉さまがぞろぞろだったこと!
    王子の友人2人のうち1人は、女性かと思ってギョッとしたくらいです。
    第一幕では道化の踊りがとても目立っていました。
    わりとムチッとした体つきの、「ぼく、イワン!」と言わんばかりの顔で(でもキャスト表をみたら、名前はデニスでした@)、回転がきびきびときれいで、軸足にほとんどぶれがありませんでした。見事でした。
    どのダンサーも長身で、手足がよく伸びていました。村娘も王子の友人たちも、そして王子もかなり長身でした。
    そしてどのダンサーも、歌でいうならソルフェージュをしっかりやりました、というかんじの、なんとなく「正統派!」と言いたくなるような、きれいな踊りをする人たちばかりでした。

    音楽も、私が一番聴き慣れたカラヤン指揮のよりもスピードがありました。当然、躍りもスピーディになります。
    以前、かなりテンポのゆっくりな「白鳥の湖」を観たときはちょっと間延びするようでむずむずしたのですが、今回はテンポが速いから音楽も踊りも痛快でした。
    ちょっと速すぎるなと思うところがなかったわけでもないですが。

    第二幕のオデットと王子の出会いの場面も、とてもきびきびしていて、すばらしかったです。
    1階のこんな舞台に近い席で見ているのに、群舞がずれず、文字通り一糸乱れずで、感激しました。
    でも、白鳥の群舞は、やはり2階で見たかったですね。並んでるダンサーが平面的に見えますからね。

    オデットはかなり長身でした。
    王子は第一幕に登場したダンサーの中でも一番背が高く、足が長く、お尻の位置がすごく高かったのですが、オデットが爪先立ちすると、王子の背を少し抜いてしまいました。
    このバレエ団は体格にめぐまれているダンサーを集めているんだなぁと思いました。
    このバレエ団の今回の来日公演のもう一つの演目、「くるみわり人形」の主役のクララはまだいたいけな少女なので、小柄なダンサーが踊る方が似合うのですが、どうだったのかちょっと興味が沸きました。

    オデットは、色気はあまり感じられませんでしたが、王女としての気品と威厳に満ちていました。
    王子は何度も彼女にひざまづいて愛を乞い、オデットはその紳士ぶりにほだされたように見えました。
    ロッドバルトは、岩陰から姿を見せるだけで、ほとんど動かず、見守るだけでした。この演出も私にとって珍しかったです。
    かえって不気味に存在感を増したように思いました。

    舞踏会の場面の第三幕はとても期待していましたが、ものすごく面白かったです。
    あやうく声を立てて吹き出してしまいそうになったのはここです。

    幕が開いて、まず舞台装置がしっかりしているのに感心しました。
    背景には2階建てのバルコニーが中央と両脇にあり、天井からは車輪型のシャンデリアが、1連のものが7つ、2連のものが4つもぶら下がっていました。

    最初に道化たちの踊りがありました。なかなか珍しいです。
    第一幕にも出ていた道化のボスのほかに、4人も道化が登場しました。
    道化は回転が多いのですが、ここでも道化のボスのイワン、ならぬデニスさんは、回転の軸足が全くぶれず、とてもスピーディで見事でした。
    4人のお妃候補のお姫たちの到来を告げたのはその4人の道化だったというのも変わっています。
    しかし王子は、彼女たちに全く見向きせずに、チラッと目をやっただけで、大振りなゼスチャーで「いらない」と拒絶。あれはちょっとひどいですね。
    傷ついた彼女たちがそれぞれ道化たちのところにいって慰めてもらうのも変わっていました。

    そしてやってくるのが民族舞踊の一団。
    これが、このブルメイステル版ではロットバルトの手下とのことですが、悪の集団がずらりとそろうのはかっこいいですね。
    それも全員、仮面ライダーのショッカーじゃなくて怪人クラスといってよいと思います。
    他のバージョンではカラフルで華やかな衣装に身を包んでいるのですが、こちらでは、みな黒っぽい衣装にスパンコールたっぷりの刺繍入り。

    各国舞踊のダンサーたちは、中心の女性がみなそれぞれ、蠱惑的なまなざしと踊りで、王子を誘惑します。
    王子は、初っ端のスペインの踊りから、誘蛾灯に引き付けられる蛾のように、ふらふら誘惑されています。
    で、一人踊り終わるたびに、「ああ、プラトニックに浮気しちゃったよ」と言わんばかりに落ち込む様子がなかなか可笑しいのです。
    でも次の女性が踊ると、また引き込まれてしまいます。
    はじめ無関心なふりをしていても、流し目を送られて、思わず王座から立ち上がって手を差し伸べてしまったり。
    そして「ああ、いけない、いけない」と、顔を背けながら、またチラチラ踊りを見たり。
    このドラマが舞台の端っこで展開するので、中央の踊りを見ながら王子の様子を探るのは忙しかったです。
    彼女たちがいかにもロッドバルトの手下ということは、踊りの途中で意味ありげにロッドバルトとこそこそとナイショ話をしたり(他のバージョンでは、これはオディールがやりますね)、途中でオディールと一瞬だけ入れ替わったりするところから、まるわかりです。

    ロットバルド自身もとてもかっこよかったです。
    ワシ鼻が目立つけど、大きな黒い羽根のついた王冠が似合う美丈夫でした@

    そんな風に4つの民族舞踊で王子は翻弄されていますから、真打のオディールがやっと登場したとき、王子ってば、ふらふらーっとオディールのもとに駆け寄るのです。
    まるでご主人さまに駆け寄るワンコみたいに。
    思わず吹き出してしまいましたよ@

    オディールはオデットと同じ人が踊っていますが、まるで美しいヘビというかんじでしたね。
    王子は第二幕でオデットにしたのと同じように、オディールに対しても何度もひざまづいて愛を乞いますが、こうなるともう、マゾ志向の男にしか見えませんでした(笑)。
    オディールに愛を誓い、喜びの踊りを踊る王子は、とても生き生きしていました。一番輝いていました。
    ただ、オディールの踊りが他のバージョンに比べて短かったのがちょっと不満でした。
    もっとあの怪しい魅力をたっぷり振りまいて、サドの女王さまぶりを発揮してほしかったです。
    それから48回転のグランフェッテはちゃんとありましたが、軸足が思いっきりずれていって、はらはらしました。
    その後は、民族舞踊のダンサーの一団が、王子とオディールをもみくちゃにせんばかりに舞台いっぱいに踊りまわって迫力があったので、グランフェッテにちょっと不満だったのは、すぐに解消されました。

    第四幕の最初の白鳥の群舞もステキでした。
    ここは、哀しいシーンのわりには音楽が長調で違和感を覚え、なんとなく気が抜けてしまうことが多いのですが、このバージョンでは、それはありませんでした。
    期待を裏切られた哀しみがとてもよく伝わってきました。
    許しを乞うためにやってきた王子を、白鳥たち全員で「ノン!」と拒絶するところは、なかなか……。
    王子、かたなし@
    拒絶されたショックのあまりか、2度も気絶しちゃうし(笑)。

    このブルメイステル版はハッピーエンドでロッドバルトが倒されるはずですが、王子があんなに弱々しくて、ロッドバルトに全く歯がたたないのに、あと数分でどうやって勝つのだろうと不思議に思いながら見ていたところ、あんなに優勢なロッドバルトは、あっさり倒されてしまいました。
    まるで2人を見守っていた神さまが手助けしたかのように、天から赤い光がロッドバルトを貫いたのです。
    ちょっとそれは拍子抜けしました。
    いや、一応ね、絶望した王子とオデットが近付こうとした瞬間ではあったのだけど。
    だから愛の力がロットバルトを倒したことになるのでしょうか。うーん。

    でも、続くエピローグで人間に戻ったオデットと王子が喜び合う姿は感動的でした。
    オデットの舞台上での早い変わり身も見事。
    1〜2分だけ暗転して、次に舞台か明るくなったときには、あのひらひらのチュチュではなく、ガウンのような薄物のドレスを羽織っていましたからね。髪もほどいて背中に垂らして。

    この2人、今後はなんとなく、オデットは王子を立てつつ、実情ではしっかり尻に敷きそうなカップリになりそうだと思いました。
    オデットはかなりしっかりしているように見えましたし、王子はちょっと紳士すぎるので……まあ、この2人もきっと、ワレなべにトジぶたかも@

    本日のキャスト
    オデット&オディール:タチヤーナ・チェルノブロキナ
    ジークフリート王子:ゲオルギー・スミレノフスキ
    ロットバルト:アントン・ドマショーフ
    道化:デニス・アキンフェーエフ

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この旅行記へのコメント (4)

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  • akricaさん 2007/12/31 21:49:03
    うわぁー!
    まみさん、こんばんは。

    こ、これは素晴らしい。
    いい写真ばっかですね。驚きました。
    信じられないくらい、いいビジュアルです。

    衝撃的でした。
    りかとあくり

    まみ

    まみさん からの返信 2008/01/03 01:25:39
    RE: うわぁー!
    リカとアクリさん、こんにちは。書き込み&一票、ありがとうございます。

    国際フォーラムの写真を気に入っていただいてありがとうございます。
    都内にいけばどこにでもある光景ですが、写真を撮ろうという目で見ると新鮮ですよね。
    そしてありふれた光景だからこそ、カメラワークも楽しいかもしれません。
    これからも精進したいと思います。
    リカとアクリさんの写真でも勉強させていただいいています@@
  • コクリコさん 2007/12/30 18:44:24
    おぉ!白鳥の湖!
    まみさん、こんばんは。

    今年の締めくくりに相応しいバレエ鑑賞でしたね。
    ストーリーを拝見したらとってもユニークで興味深いバレエです。
    バレエは以前よく観に行きましたが東京国際フォーラムでバレエを観たことはありませんでした。
    なるほど、こんな雰囲気の会場なのですね。
    まみさんの多趣味、それも写真も趣味もすべてセンス良くっていつもため息ついています。
    今回も、忘れていたバレエを思い出させていただきました。
    最近では(といっても数年前ね^^;)フランスのパリオペラ座バレエのドキュメンタリー映画とアメリカ映画のバレエ・カンパニーを観たくらいでした。
    実は何を隠そう、子供の頃、バレエ習っていたんですよ〜(^^;)
    「白鳥の湖」の「4羽の白鳥」をドタドタ踊っていました。
    それこそ、今回まみさんがご覧になったバレエのように、笑われそうな踊りです。
    違うのは私のは笑われそうなバレエではなく正統派のバレエだったのがなんとも・・・

    4トラで今年はたくさんのトラベラーさんと知り合い、関心が広がりました。
    まみさんももちろんその中の一人。
    来年も宜しくお願いしますね。
    良い年をお迎えくださいませ。



    まみ

    まみさん からの返信 2008/01/03 01:21:27
    RE: おぉ!白鳥の湖!
    コクリコさん、こんにちは。書き込み&一票、ありがとうございます。

    劇場レポートは、ここ数年の私の劇場通いとデジカメを買って急に強まった写真趣味を合体させたものです。
    その気になったときは、ひとめをはばからずパチパチ。
    もちろん、撮ってはダメという注意は守りますけどね。
    考えてみたら海外ではオペラ座くらいの格の高いところでは、劇場の写真もパチパチやりますよね。
    日本で、たとえ何度もいくところでも、毎度毎度、これも一期一会と思えば、カメラを構えたくなるものかもしれません。

    四羽の白鳥。
    はじめて全幕ものの「白鳥の湖」をみたとき。。。2000年のロシア旅行で、いまだ日本ではレニングラードバレエとして名前が通っているムソルグスキー劇場でみたとき、ご存じかしら、むかしの文明堂のカステラのコマーシャルを思い出して、笑い出しそうになってしまったんですよ。
    私ってば、まじめな演目でも、つい笑いを探してしまうようです@@
    でもいまは、ああやって手をつないで踊るのがどんなに大変か分かります。
    それにきれいにそろっているのは楽しいですよね。
    足さばきも。
    だからいまは可笑しいと思うより、毎度感心して眺めています。
    お気に入りのダンスの一つですよ。

    年明けもまた、国際フォーラムでバレエ鑑賞です。
    違う会場だったらレポートがてら旅行記つくったかもしれないですけどね@
    同じところだから残念。

まみさんのトラベラーページ

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