晩秋のヨーロッパ６　夜行列車アルテシアナイトでパリへ

2007/11/04 - 2007/11/05

ローマからパリへは、夜行列車アルテシアナイトの1等寝台に乗った。ローマ発18時40分に出発しパリに9時10分に到着の、14時間30分の長旅だ。食堂車で夕食を採った後は意外にぐっすり寝られ、長く感じることのない乗車だった。

予約はイタリア国鉄のWEBから、インターネットで予約購入した。（一人185ユーロ）プリントした紙を持ち、イタリアの駅の自動発券機で発券するか、駅の窓口で発券してもらう。日本の旅行会社で購入するよりも、即時に空席が分り購入でき、料金も安い。
http://www.trenitalia.com/en/index.html

amexで予約しようとしたところエラーになる。しばらくしてａｍｅｘから電話があり、イタリア国鉄を含めイタリア関係のＷＥＢ決済は不可にしているとのこと。ＶＩＳＡでは問題なく決済できた。

エリア ローマ(イタリア)

• 交通手段: 鉄道

テルミニ駅のアルテシア

テルミニ駅は人がたくさんいて賑やかだ。出発まではユーロスタークラブの待合室が使える。
プレミアム列車と聞いて期待したが、外から見ると車両は、急行銀河のようで古い。

アルテシアナイト通路

各車両ごとに車掌がいて、乗車時にチケットを確認。通路沿いに片側に個室が並ぶ。

アルテシアナイト1等個室

ローマ発18時40分の時点では、ベッドではなく座席になっている。3人がけの座席が一つある。

発車すると車掌がパスポートと乗車券を集めに来る。翌日下車時に返してくれる。
しばらくすると、食堂車係員が「リストランテ！」と大声を上げて、夕食の予約に回ってくる。呼び止めると20時の予約になった。

個室内の洗面だな

個室内には、小さな洗面台がある。その上には小さな鏡がある棚があり、歯ブラシ・歯磨き・手ぬぐい・石鹸・コップがある。ミネラルウォーターも一本づつくれる。

車掌室前のトイレ

1等車は、車両の端に車掌室があり、車掌が出入りする人を確認している。車掌室の前にはトイレが２つある。

部屋の入り口と、窓側の2箇所の天井部に荷物置き棚がある。

食堂車

予約時間の20時に食堂車へ行く。メニューはコースメニューで各2種類から選ぶ、パスタの前菜、ステーキ、コーヒー。ビールを飲んで一人30ユーロ程度。
お客が全員揃ってから、一斉に料理がサービスされた。
味は？。パスタは普通、ステーキは硬くてお世辞にもおいしいとはいえない。計算はカードでも可能。

部屋に戻ると、ベッドが作られていた。
3段までベッドがあり、利用人数によって（1人から3人）ベッドを下ろす。

上段にははしごで上がる。はしごの奥に洗面台が見える。
各ベッドには読書灯と小物を入れるネットがある。
エアコンの調整は部屋ごとにできる。

寝られるか心配だったが、意外にぐっすり寝られた。

朝食

朝起きて、トイレに行くときに車掌室で頼むと、車掌が朝食を持ってくる。
クロワッサンとジュース、ヨーグルト、コーヒー。

美しい田園風景から都会の風景に変わり、パリに近づいたことが分る。平行してフランス国鉄の近距離列車が走る。

パリはベルシー駅に到着。ここは貨物駅で、旅客はアルテシアナイトしか使われないと言う。
前方駅出口を出るとタクシー乗り場がある。タクシーがあるか不安だったが、ぼつぼつタクシーが入場してきて、15番目くらいだったが、10分程度で乗車できた。