2006/12/31 - 2007/01/02
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harihariさん
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お正月を温泉で迎えたい!!と思い立ち、龍神温泉に行ってきました。
天王寺~田辺まではJR特急。田辺からはバスに乗って、1時間30分ぐらいで龍神温泉に到着です。
(行きは酔い止めを飲むのを忘れていて、最後の30分ぐらいは死んでました...)
宿泊したのは上御殿。江戸時代初期の紀州侯が好んで入った温泉だそうで、その頃から管理を任されている龍神家が今もこの宿の当主です。(ちなみに、先祖を源氏に持つ龍神家の現在の女将は、29代目のようです)
建物は明治19年築の木造2階建。国の登録有形文化財です。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JR特急
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PM3時頃、JR田辺駅から龍神バスに乗って龍神温泉に到着。
今回宿泊するのは、築100年の歴史を持つ「上御殿」さん。
大晦日だったので、早くも玄関は正月の装いです。 -
こちらの宿には新館と本館があるのですが、当然、明治19年築の本館を希望しました。
とても居心地のよい、落ち着いた部屋です。
国の登録有形文化財であるため、改築などに制限があり、本館には洗面・お手洗いは部屋にはありません。でも、すぐに慣れますよ。 -
外の廊下。
歩くと、木の軋みが伝わります。
本館は全部で5〜6部屋のみなので、他のお客さんとすれ違うことはほとんどありませんでした。 -
玄関です。
老舗旅館の風情があります。 -
玄関横に設えられていた火鉢。火は入ってなかったので、現役で使ってはいないのでしょうね。
建物全体が文化財ですから、火の取り扱いには苦労してるんでしょうね... -
玄関を入ると、真正面はこんな風です。
風格ありすぎです。 -
上御殿を説明したキャプション。
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夕食まで少し時間があるので、周囲を散策してみました。
天気がよく、向かいの山に後ろの山の影がはっきりと映っています。山に囲まれた集落ならではの光景ですね。 -
集落を流れる日高川にかかる吊橋です。
ウチの奥さんはどんどんわたっていきましたが、自分には無理です。 -
吊橋からの光景。
川の両側に集落があって、温泉旅館もあちこちに点在しているのため、吊橋が必需のようです。 -
吊橋の上から、真下の川を望みました。いかにも頼りなさげな木製の足場です。木と木の間に、足が挟まってしまいそうに思います。こんなので大丈夫なんでしょうか!?
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龍神村のマンホール。マンホールの柄って、各地域によって特徴が出てますよね。
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夕刻の上御殿前。この道は、昔ながらの街道です。
雰囲気出てます。 -
夕食。
鹿のルイベ、胡麻豆腐、イタドリのおひたし、山菜の炊き合わせ、梅、柚べし、など... -
岩魚の塩焼き、猪鍋、自然薯のすりおろし、など...
地元の梅酒もいただきました。 -
デザート。キウイのゼリー、イチゴソース。大変満足して、お腹いっぱいに食べました。
この後、公衆浴場の元湯さんに出かけて一日を終えました。今年も無事一年を過ごせました。 -
2日目。元旦の朝、朝食。
元旦なので、普段と違っておせち仕様になっています。お雑煮、黒豆、なます、など...。 -
元旦の朝の上御殿。
かなり気温が低かったのですが、澄み切った空気と凛とした寒さが心地よかったです。 -
とても静かなお正月です。
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日高川もきれいに澄んでました。
ちなみに、有吉佐和子著の小説「日高川」は、ここ龍神温泉を舞台にしています。もちろん、上御殿をモデルにした温泉宿も登場していますよ。 -
少し歩いて、国道までやってきました。こんなところにも、龍神村のシンボル「龍」が描かれています。
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途中に出合った民家です。雰囲気がいいので、つい撮ってしましました。
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360°どこを見回しても、こんな風景が広がります。
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川面に朝日が光っていました。
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紅白の花。青い空。
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たくさんの薪を貯めています。乾かしているのでしょうか?
「紀の国」は「木の国」を語源としているといいます。木の生産地として、昔からトップブランドだったんですね。今では備長炭が有名です。 -
たぶん、炭を作るのに、薪を燃やす煙突ではないかと...。
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また吊橋がありました。長いです。
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また、ウチの奥さんが渡ろうとしました。向こうに行く用事などないので、とりあえず引き止めました。なんで渡りたがるんでしょう!?
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10:00頃、龍神村の氏神様、皆瀬(かいぜ)神社に到着。今年はここで初詣。
誰もいませんでしたが、もうすでにお供え物などが置いてあったので、地元の方々はまだ夜のうちか朝の早いうちに、お参りに来られたのでしょうか。 -
神社の境内には、立派な杉が聳えていました。
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途中にあった「ナウな民宿 切林」という民宿です。気になったので、記念に撮っておきました。
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ひとまず、小休憩のため上御殿に戻ってきました。
この部屋は、上御殿にある「お成りの間」といって、紀州の殿様が使っていた部屋を、そのまま再現した部屋です。実際に宿泊することも可能みたいです。(この時は、他のお客さんが使われていました。) -
2階の階段から、玄関の上がりを見下ろしたところ。館内は昼間でも薄暗く、それがまた風情を醸し出しています。
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朝食をたくさん食べたので、昼食は食べずに再び散策に行きました。
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30分ぐらい歩いて、山を隔てた隣の集落にやってきました。ここでも人と会うことはなく、静かでした。
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史跡天誅倉。
幕末、倒幕を目的として吉野で旗揚げされた天誅組のうちの何人かが、幕府側に捕縛され、一時的に幽閉されていた場所だそうです。地元の方々によって、きれいに管理運営されていました。 -
再び龍神の集落に戻ってきました。
温泉街にある温泉寺です。 -
温泉寺の説明。
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温泉寺の奥には、遊歩道とは名ばかりのこんな心細い道があります。
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足を滑らせたら、そのままズルズルと下まで落ちていきそうだったので、慎重に慎重に歩きます。
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遊歩道ということだったので、完全にナメきってました。もう少し楽しんで歩けるようなものかと思っていたのですが...。(写真で見るより、左側は何もないんですよ)
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一番突き当たりには、「曼荼羅の滝」がありました。
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曼荼羅の滝の説明。
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4時頃、旅館に戻りました。ずっと歩きっぱなしだったので、温泉が気持ちよかった!!
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新館と旧館の継ぎ目。手前が新館、奥が旧館です。
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この日の夕食です。
イタドリのおひたし、山菜の炊き合わせ、刺身こんにゃく、手長エビ、など... -
今日の鍋は、クエ鍋です。
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お正月らしい膳もちゃんと用意してくれてありました。
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焼き伊勢エビ。美味しかった!!
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食後、露天風呂に。暗くて見えませんが、日高川の渓流沿いのロケーションです。
気温が低いため、いくらでも浸かっていられるような感覚でした。
静かで、川の音しか聞こえない中、お湯に浸かりながら、なんて幸せな正月だろう...なんて思いました。 -
3日目。朝食前。
玄関にかかるレトロな柱時計。このような調度品にも、老舗旅館のよさがあります。 -
玄関の火鉢も、木枠から歴史を感じます。
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この日、夜半から雨が降っていたようです。
朝食前に、最後の露天風呂に入ってきました。
ポツリポツリと小雨の中でしたが、霧に見え隠れする山の木々を眺めながら、葉を打つ雨の音を聞きながら、それもまたいい感じでした。 -
この日の朝食。昨日同様おせち仕様です。でも、少しずつ変化をつけてくれていましたし、美味しくいただきました。
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この日の焼き魚はカマスでした。
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塗りの器には、上御殿のロゴマーク。このあたりも、老舗感が出ています。今回は、正月のみに使用される朱塗りの漆器でした。
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朝食も済んで帰り間際、もう一度建物を堪能するために館内を歩き回りました。
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宿を出る前、階段を下りたところ。また来たいなぁ...。
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縁側に腰掛けてバスを待ちます。この日、女将が傘を貸してくれました。お心遣い、ありがとうございます。返すために、また行かなきゃ...
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お土産に、と上御殿さんからいただいた地元龍神村の梅ドレッシングです。とても美味しかったですよ。
龍神温泉、そして上御殿、最高によかったです。日常を忘れてのんびりできました。
そして、歴史のある旅館に身を置くことで、想像力を刺激されっぱなしでした。これからも、歴史と伝統を守り続けていただきたいものですね...
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