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 カザフスタンのアルマトイから大平原をバスで疾駆してキルギスの首都ビシケクを目指した。車窓には天山山脈の支脈であるザイリスキー・アラトー山脈がどこまでも追っかけてくる。山頂にはまだ雪が残っていて朝の光が映えて美しい。このあたりの丘陵地帯の標高はおよそ1,230m位だという。畑には春蒔小麦が蒔かれたばかりである。馬、牛、羊がのんびりと草を食むのどかな光景が広がっている。<br /><br /> やがて国境近くのコルダイ村のガソリスタンドでトイレ休憩を兼ねて給油をした。カザフスタンの方がガソリンが安いのでドライバー達はキルギスへ入国する前に必ず給油する。<br /><br /> 手洗いは申し訳程度の掘っ建て小屋が建っているだけでご婦人方には気の毒である。ここでは写真を撮影していると警官から叱られた。軍事施設らしきものもみあたらないのに不思議なことである。警察官の機嫌が悪くてとばっちりをうけた感じである。<br /><br /> やがて国境となり、出国審査はバスを降りて一人ずつ受けることになった。中間地帯をバスで通り抜け今度はキルギスの入国審査である。ここは団体は纏めてパスポートを預け簡単に通過した。<br /><br /> キルギスに入国して昼食は中庭のあるアルズ・レストランで土地の料理を堪能した。<br /><br /> キリギス歴史博物館の一階にはネアンデタール人のミイラ、石人(バルバル)、ゾロアスター教の石棺、馬具、20世紀初頭の写真、民族衣装、刺繍、織物、世界最長の叙事詩マナズ(50万桁)等が展示されていたが撮影禁止。<br /><br />  2階にはレーニンの業績を讃える展示物か多数展示されている。<br /><br />  次いで旧国営デパート、ツムへ立ち寄り店内を巡回見学した。たまたまデジタルカメラのメディアが満杯になってしまったので、規格にあったものを販売していれば買おうかとカメラ店によってメディアを見せ同じものがあるかと聞くと台湾製の同等品を棚から取り出した。512メガのもので60ドルだという。日本よりは五割方高いような気もしたが、写真が撮れなくなると困るので一枚求めることにした。カメラは愛用しているFine Picと予備用にパナソニックLUMIXの二台を持参していたのだが、Fine Picの方が動かなくなってしまったのでメディアを補強する必要があった。<br /><br />  デパートで面白いと思ったのは値段交渉をして値切れるということである。残念ながら私の求めたメディアは値引きして貰えなかった。<br /><br />  ホテルへ帰り夕食はホテルのレストランで摂った。<br /><br />  翌朝はアクベシム、ブラナを経由してイシククル湖を目指して東へ長駆280?のバスドライブである。<br /><br />  朝8時にビシケクのホテルを出発してマナス広場に立ち寄り見学をしてビシケクには分かれを告げた。

キルギスの旅・・・ビシュケク編

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2006/04/22 - 2006/04/24

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早島 潮

早島 潮さん

 カザフスタンのアルマトイから大平原をバスで疾駆してキルギスの首都ビシケクを目指した。車窓には天山山脈の支脈であるザイリスキー・アラトー山脈がどこまでも追っかけてくる。山頂にはまだ雪が残っていて朝の光が映えて美しい。このあたりの丘陵地帯の標高はおよそ1,230m位だという。畑には春蒔小麦が蒔かれたばかりである。馬、牛、羊がのんびりと草を食むのどかな光景が広がっている。

 やがて国境近くのコルダイ村のガソリスタンドでトイレ休憩を兼ねて給油をした。カザフスタンの方がガソリンが安いのでドライバー達はキルギスへ入国する前に必ず給油する。

 手洗いは申し訳程度の掘っ建て小屋が建っているだけでご婦人方には気の毒である。ここでは写真を撮影していると警官から叱られた。軍事施設らしきものもみあたらないのに不思議なことである。警察官の機嫌が悪くてとばっちりをうけた感じである。

 やがて国境となり、出国審査はバスを降りて一人ずつ受けることになった。中間地帯をバスで通り抜け今度はキルギスの入国審査である。ここは団体は纏めてパスポートを預け簡単に通過した。

 キルギスに入国して昼食は中庭のあるアルズ・レストランで土地の料理を堪能した。

 キリギス歴史博物館の一階にはネアンデタール人のミイラ、石人(バルバル)、ゾロアスター教の石棺、馬具、20世紀初頭の写真、民族衣装、刺繍、織物、世界最長の叙事詩マナズ(50万桁)等が展示されていたが撮影禁止。

2階にはレーニンの業績を讃える展示物か多数展示されている。

次いで旧国営デパート、ツムへ立ち寄り店内を巡回見学した。たまたまデジタルカメラのメディアが満杯になってしまったので、規格にあったものを販売していれば買おうかとカメラ店によってメディアを見せ同じものがあるかと聞くと台湾製の同等品を棚から取り出した。512メガのもので60ドルだという。日本よりは五割方高いような気もしたが、写真が撮れなくなると困るので一枚求めることにした。カメラは愛用しているFine Picと予備用にパナソニックLUMIXの二台を持参していたのだが、Fine Picの方が動かなくなってしまったのでメディアを補強する必要があった。

デパートで面白いと思ったのは値段交渉をして値切れるということである。残念ながら私の求めたメディアは値引きして貰えなかった。

ホテルへ帰り夕食はホテルのレストランで摂った。

翌朝はアクベシム、ブラナを経由してイシククル湖を目指して東へ長駆280?のバスドライブである。

朝8時にビシケクのホテルを出発してマナス広場に立ち寄り見学をしてビシケクには分かれを告げた。

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  • 天山山脈の支脈のザイリスキー・アラトー山脈<br /><br />キリギスの国情は外務省のホームページによれば以下の如く説明されている。以下は引用である。<br /><br />国 名: キルギス共和国 <br />(Kyrgyz Republic)   <br />2005年11月 現在 <br />一般事情 <br />1.面積 19万9,900km2(日本の約2分の1) <br />2.人口 503万7,000人(03年:キルギス統計委員会) <br />3.首都 ビシュケク(Bishkek) <br />4.民族 キルギス人(64.9%)、ウズベク人(13.8%)、ロシア人(12.5%)、ウクライナ人(1.0%)、ウイグル人(1.0%)(1999年3月) <br />5.言語 キルギス語(国家語)、ロシア語 <br />6.宗教 キルギス人の間ではイスラム教スンニー派が優勢 <br />7.略史 17-18世紀頃までにキルギス人の民族形成が進行 <br />18世紀後半<br />−19世紀前半 コーカンド・ハン国による支配 <br />1855−76 ロシア帝国に併合 <br />1918 ロシア革命後、ロシア連邦共和国内の「トルキスタン自治ソヴィエト社会主義共和国」の一部となる <br />1924 中央アジアの民族・共和国境界確定により、ロシア連邦共和国内のカラ・キルギズ自治州となる <br />1926.2 キルギズ自治ソヴィエト社会主義共和国成立 <br />1936 ロシア連邦共和国から分離し、ソ連邦を構成するキルギス・ソヴィエト社会主義共和国に昇格 <br />1990.6 オシュ事件(キルギス人とウズベク人の民族間衝突) <br />1990.10 アカーエフ大統領就任 <br />1990.12.12 共和国主権宣言 <br />1991.8.31 共和国独立宣言 <br />1993.5 国名を「キルギス共和国」に変更 <br />2005.4 政変によりアカーエフ大統領辞任 <br />2005.7 バキーエフ大統領当選 <br /> <br />政治体制・内政 <br />1.政体 共和制 <br />2.元首 バキーエフ, クルマンベック・サリエヴィッチ大統領(05年8月就任、任期5年) <br />3.議会 一院制(定数75)2003年の憲法改正により二院制から一院制に移行。一院制に移行後、05年2月27日に初の選挙。 <br />4.政府 (1)首相 クロフ, フェリックス・シャルシェンバエヴィチ<br />(05年9月就任) <br />(2)外相 ジェクシェンクロフ, アリクベク・ジェクシェンクロヴィチ(05年9月就任) <br /> <br />5.内政 旧ソ連の中では、アカーエフ前大統領の下、いち早く政治の民主化及び市場経済化を軸とした改革路線を打ち出す。1998年にはWTOの加盟(旧ソ連諸国で初)も果たした。 <br />しかし、WTO加盟の結果、国内産業は厳しい国際競争にさらされ、国民は未だ経済改革の成果を享受できていない中で、野党勢力の反政府運動が高まり、それを政府が取り締まるといった民主化に逆行する動きも見られてきた。 <br />本年2月末の選挙をきっかけとして、野党勢力により南部にて開始された混乱が首都に及ぶとアカーエフ政権は事実上崩壊(3月24日)、野党勢力指導者のバキーエフ元首相が首相兼大統領代行に選出され、7月の大統領選で当選し、8月に就任を果たした。 <br /> <br />外交・国防 <br />1.外交基本方針 (1)ロシアとの良好な関係維持を重視(特に安全保障面、貿易等経済面で、密接な関係を有する)しているが、近年、中国との関係が強まっている。<br />(2)CISの枠内でも、96年3月にロシア、ベラルーシ及びカザフスタンと関税同盟条約及び統合強化条約を締結(両条約には後にタジキスタンが参加)。関税同盟は後にユーラシア経済共同体に発展。<br />(3)94年7月にはウズベキスタン、カザフスタンと統一経済圏創設条約を締結(98年、タジキスタンが加わり、4ヶ国による「中央アジア経済共同体」、2001年には「中央アジア経済共同体」、2001年には「中央アジア経済協力機構」に発展)、定期的な首脳・閣僚会合を行っている。<br />(4)西側諸国との関係強化にも積極的で、特に同国の改革路線への評価もあり、良好な関係を維持している。<br />(5)98年10月、同国はCIS諸国で初のWTO(世界貿易機関)加盟国となった。 <br />2.軍事力 (1)総兵力12,500(陸軍8,500、空軍4,000)駐留米軍700(ミリタリー・バランス2004-2005)<br />(2)97年及び98年、米軍及び中央アジア・コーカサスの一部諸国の軍隊と合同で、中央アジア合同軍事演習(Tsentrazbat)を実施。また2002年10月には上海協力機構の枠内で中国人民解放軍と共同で両国国境地帯にて対テロ軍事演習を実施。<br />(3)2001年12月以降、米軍をはじめとする連合軍はアフガニスタンにおける対テロ作戦実施のためキルギス・マナス空港に駐留している。<br />(4)2003年10月23日、ロシアはCIS集団安全保障条約に基づき、カント(首都ビシュケク郊外)に空軍基地を設置した。 <br />経済(カッコ内は出典) <br />1.主要産業 農業・畜産業、軽工業、鉱業(金採掘) <br />2.GNI 16.5億ドル(03年:世銀) <br />3.一人当たりGNI 330ドル(03年:世銀) <br />4.経済(実質GDP)成長率 7.1%(04年:CIS統計委員会) <br />5.物価上昇率 4.1%(04年:CIS統計委員会) <br />6.失業率 2.9%(03年:CIS統計委員会) <br />7.総貿易額 (2003年:CIS統計委員会)<br />(1)輸出 5.82億米ドル<br />(2)輸入 7.17億米ドル <br />8.主要貿易品目 (04年:キルギス統計委員会)<br />(1)輸出 貴金属、鉱物製品、繊維製品<br />(2)輸入 鉱物製品、化学工業製品、機械類 <br />9.主要貿易相手国 (04年:キルギス統計委員会)<br />(1)輸出 アラブ首長国連邦、ロシア、スイス<br />(2)輸入 ロシア、カザフスタン、ドイツ <br />10.通貨 ソム(Som:93年5月10日導入)(CIS統計委員会) <br />11.為替レート 1ドル=41.05ソム(05年6月23日現在) <br />12.経済概況 (1)産業構造<br /> キルギスの主要産業は農業及び牧畜業(GDPの約4割)、農畜産物を加工する食品加工業、金採掘を中心とする鉱業である。<br />(2)経済改革及び経済成長率<br /> キルギスは、独立後、1992年の価格自由化を皮切りに、IMFの緊縮財政勧告に従って急進的市場改革路線を推進した。だがソ連崩壊の混乱の中で経済不振が続いたが、96年に独立後初めてGDPがプラスに転じた。その後、98年ロシア金融危機の影響を受け、財政が逼迫するなど危機もあったが、2001年までプラス成長を続けた。2002年はクムトール金鉱の金生産の減少の影響もあってゼロ成長となったが、2003年には金生産及び貿易が順調に推移し、6.7%の成長に転じた。<br />(3)累積債務問題<br /> 2002年3月にパリクラブにおいてリスケが合意されている。 <br />経済協力 <br />1.我が国の援助実績 (1)有償資金協力 256.65億円(2003年度までの累計)<br />(2)技術協力    50.61億円(2003年度までの累計)<br />(3)無償資金協力 89.42億円(2003年度までの累計) <br />2.主要援助国(02年) 米国、スイス、ドイツ、日本 <br />二国間関係 <br />1.政治関係 (1)国家承認日   1991年12月28日<br />(2)外交関係開設日 1992年1月26日<br />(3)我が国大使館開館 2003年1月27日<br /> 91年12月の独立以降、積極的なODA供与も背景に両国関係は進展。92年4月には渡辺外務大臣(当時)が同国を訪問、また93年4月にはアカーエフ大統領の訪日が実現するなど、人的な交流も進んでいる。<br /> また95年5月、我が国は市場経済化促進のための人材育成を目的とする「キルギス日本センター」を首都ビシュケクに開設。<br /> 99年8月、南部オシュ州にてタジキスタン国境より侵入したイスラム武装勢力による邦人誘拐事件が発生。10月に無事解放。 <br />2.経済関係 (1)我が国の対キルギス貿易<br />   (イ)貿易額(04年:財務省貿易統計)<br />      輸出 4億円<br />      輸入 5,400万円<br />   (ロ)主要品目(04年:財務省貿易統計)<br />      輸出 自動車、ゴムタイヤ、一般機械<br />      輸入 金属製品、衣類<br />(2)我が国からの直接投資 無し <br />3.文化関係 (両国間には当初旧ソ連との間で締結、その後キルギスとの間で承継した文化協定あり。)<br />文化無償資金協力 3件<br />93年度 国立オペラバレエ劇場に対する楽器供与(50百万円)<br />95年度 国立テレビ・ラジオ協会に対するスタジオ機材(48.4百万円)<br />98年度 国立高等音楽院に対する楽器供与(46.6百万円)<br />03年度 国立図書館に対するマイクロフィルム及び印刷機材等(42.7百万円) <br />4.在留邦人数 63人(2004年10月現在) <br />5.在日当該国人数 56名(2002年末) <br />6.要人往来 (1)往(1992年以降) <br />1992年4月 渡辺外務大臣 <br />1997年7月 対ロシア・中央アジア対話ミッション(団長:小渕恵三衆議院議員) <br />1997年9月 麻生太郎経済企画庁長官 <br />1999年8月 武見外務政務次官 <br />2002年4月 杉浦外務副大臣 <br />2002年7月 杉浦外務副大臣 <br />2003年1月 土屋外務大臣政務官 <br />2004年8月 川口外務大臣 <br />2005年7月 福島外務大臣政務官 <br />2005年8月 川口総理大臣補佐官 <br />(2)来(1992年以降) <br />1992年10月 チングイシェフ首相(旧ソ連支援東京会議) <br />1993年4月 アカーエフ大統領(公式実務訪問) <br />1994年11月 ジュマグーロフ首相(第1回日本・キルギス経済合同会議) <br />1996年10月 ジュマグーロフ首相(キルギス支援国会合) <br />1996年11月 ジュマグーロフ首相(第3回日本・キルギス経済合同会議) <br />1997年5月 コイチュマノフ経済大臣訪日(アジア開発銀行年次総会(福岡)) <br />1998年8月 アブドゥラザコフ国務長官(アカーエフ大統領訪日先遣隊) <br />1998年10月 アカーエフ大統領(非公式) <br />2000年2月 ムラリエフ首相(第5回 日本・キルギス経済合同会議) <br />2001年6月 バキエフ首相(EBRD「中央アジア諸国への投資促進会議」) <br />2001年11月 イマナリエフ外務大臣(外務省賓客) <br />2002年1月 イマナリエフ外務大臣 <br />2003年11月 オトルバエフ副首相(UNCTAD第4回投資諮問評議会) <br />2004年1月 アイトマートフ外務大臣(外務省賓客) <br />2004年4月 アカーエフ大統領(実務訪問賓客) <br />2005年6月 ボルジュロヴァ副首相代行<br />ムラリエフ経済産業貿易大臣(万博賓客) <br /> <br />7.二国間条約・取極 1993年4月 日ソ間で結んだ条約の承継を確認。 <br /><br />

    天山山脈の支脈のザイリスキー・アラトー山脈

    キリギスの国情は外務省のホームページによれば以下の如く説明されている。以下は引用である。

    国 名: キルギス共和国 
    (Kyrgyz Republic)
    2005年11月 現在
    一般事情
    1.面積 19万9,900km2(日本の約2分の1)
    2.人口 503万7,000人(03年:キルギス統計委員会)
    3.首都 ビシュケク(Bishkek)
    4.民族 キルギス人(64.9%)、ウズベク人(13.8%)、ロシア人(12.5%)、ウクライナ人(1.0%)、ウイグル人(1.0%)(1999年3月)
    5.言語 キルギス語(国家語)、ロシア語
    6.宗教 キルギス人の間ではイスラム教スンニー派が優勢
    7.略史 17-18世紀頃までにキルギス人の民族形成が進行
    18世紀後半
    −19世紀前半 コーカンド・ハン国による支配
    1855−76 ロシア帝国に併合
    1918 ロシア革命後、ロシア連邦共和国内の「トルキスタン自治ソヴィエト社会主義共和国」の一部となる
    1924 中央アジアの民族・共和国境界確定により、ロシア連邦共和国内のカラ・キルギズ自治州となる
    1926.2 キルギズ自治ソヴィエト社会主義共和国成立
    1936 ロシア連邦共和国から分離し、ソ連邦を構成するキルギス・ソヴィエト社会主義共和国に昇格
    1990.6 オシュ事件(キルギス人とウズベク人の民族間衝突)
    1990.10 アカーエフ大統領就任
    1990.12.12 共和国主権宣言
    1991.8.31 共和国独立宣言
    1993.5 国名を「キルギス共和国」に変更
    2005.4 政変によりアカーエフ大統領辞任
    2005.7 バキーエフ大統領当選

    政治体制・内政
    1.政体 共和制
    2.元首 バキーエフ, クルマンベック・サリエヴィッチ大統領(05年8月就任、任期5年)
    3.議会 一院制(定数75)2003年の憲法改正により二院制から一院制に移行。一院制に移行後、05年2月27日に初の選挙。
    4.政府 (1)首相 クロフ, フェリックス・シャルシェンバエヴィチ
    (05年9月就任)
    (2)外相 ジェクシェンクロフ, アリクベク・ジェクシェンクロヴィチ(05年9月就任)

    5.内政 旧ソ連の中では、アカーエフ前大統領の下、いち早く政治の民主化及び市場経済化を軸とした改革路線を打ち出す。1998年にはWTOの加盟(旧ソ連諸国で初)も果たした。
    しかし、WTO加盟の結果、国内産業は厳しい国際競争にさらされ、国民は未だ経済改革の成果を享受できていない中で、野党勢力の反政府運動が高まり、それを政府が取り締まるといった民主化に逆行する動きも見られてきた。
    本年2月末の選挙をきっかけとして、野党勢力により南部にて開始された混乱が首都に及ぶとアカーエフ政権は事実上崩壊(3月24日)、野党勢力指導者のバキーエフ元首相が首相兼大統領代行に選出され、7月の大統領選で当選し、8月に就任を果たした。

    外交・国防
    1.外交基本方針 (1)ロシアとの良好な関係維持を重視(特に安全保障面、貿易等経済面で、密接な関係を有する)しているが、近年、中国との関係が強まっている。
    (2)CISの枠内でも、96年3月にロシア、ベラルーシ及びカザフスタンと関税同盟条約及び統合強化条約を締結(両条約には後にタジキスタンが参加)。関税同盟は後にユーラシア経済共同体に発展。
    (3)94年7月にはウズベキスタン、カザフスタンと統一経済圏創設条約を締結(98年、タジキスタンが加わり、4ヶ国による「中央アジア経済共同体」、2001年には「中央アジア経済共同体」、2001年には「中央アジア経済協力機構」に発展)、定期的な首脳・閣僚会合を行っている。
    (4)西側諸国との関係強化にも積極的で、特に同国の改革路線への評価もあり、良好な関係を維持している。
    (5)98年10月、同国はCIS諸国で初のWTO(世界貿易機関)加盟国となった。
    2.軍事力 (1)総兵力12,500(陸軍8,500、空軍4,000)駐留米軍700(ミリタリー・バランス2004-2005)
    (2)97年及び98年、米軍及び中央アジア・コーカサスの一部諸国の軍隊と合同で、中央アジア合同軍事演習(Tsentrazbat)を実施。また2002年10月には上海協力機構の枠内で中国人民解放軍と共同で両国国境地帯にて対テロ軍事演習を実施。
    (3)2001年12月以降、米軍をはじめとする連合軍はアフガニスタンにおける対テロ作戦実施のためキルギス・マナス空港に駐留している。
    (4)2003年10月23日、ロシアはCIS集団安全保障条約に基づき、カント(首都ビシュケク郊外)に空軍基地を設置した。
    経済(カッコ内は出典)
    1.主要産業 農業・畜産業、軽工業、鉱業(金採掘)
    2.GNI 16.5億ドル(03年:世銀)
    3.一人当たりGNI 330ドル(03年:世銀)
    4.経済(実質GDP)成長率 7.1%(04年:CIS統計委員会)
    5.物価上昇率 4.1%(04年:CIS統計委員会)
    6.失業率 2.9%(03年:CIS統計委員会)
    7.総貿易額 (2003年:CIS統計委員会)
    (1)輸出 5.82億米ドル
    (2)輸入 7.17億米ドル
    8.主要貿易品目 (04年:キルギス統計委員会)
    (1)輸出 貴金属、鉱物製品、繊維製品
    (2)輸入 鉱物製品、化学工業製品、機械類
    9.主要貿易相手国 (04年:キルギス統計委員会)
    (1)輸出 アラブ首長国連邦、ロシア、スイス
    (2)輸入 ロシア、カザフスタン、ドイツ
    10.通貨 ソム(Som:93年5月10日導入)(CIS統計委員会)
    11.為替レート 1ドル=41.05ソム(05年6月23日現在)
    12.経済概況 (1)産業構造
     キルギスの主要産業は農業及び牧畜業(GDPの約4割)、農畜産物を加工する食品加工業、金採掘を中心とする鉱業である。
    (2)経済改革及び経済成長率
     キルギスは、独立後、1992年の価格自由化を皮切りに、IMFの緊縮財政勧告に従って急進的市場改革路線を推進した。だがソ連崩壊の混乱の中で経済不振が続いたが、96年に独立後初めてGDPがプラスに転じた。その後、98年ロシア金融危機の影響を受け、財政が逼迫するなど危機もあったが、2001年までプラス成長を続けた。2002年はクムトール金鉱の金生産の減少の影響もあってゼロ成長となったが、2003年には金生産及び貿易が順調に推移し、6.7%の成長に転じた。
    (3)累積債務問題
     2002年3月にパリクラブにおいてリスケが合意されている。
    経済協力
    1.我が国の援助実績 (1)有償資金協力 256.65億円(2003年度までの累計)
    (2)技術協力    50.61億円(2003年度までの累計)
    (3)無償資金協力 89.42億円(2003年度までの累計)
    2.主要援助国(02年) 米国、スイス、ドイツ、日本
    二国間関係
    1.政治関係 (1)国家承認日   1991年12月28日
    (2)外交関係開設日 1992年1月26日
    (3)我が国大使館開館 2003年1月27日
     91年12月の独立以降、積極的なODA供与も背景に両国関係は進展。92年4月には渡辺外務大臣(当時)が同国を訪問、また93年4月にはアカーエフ大統領の訪日が実現するなど、人的な交流も進んでいる。
     また95年5月、我が国は市場経済化促進のための人材育成を目的とする「キルギス日本センター」を首都ビシュケクに開設。
     99年8月、南部オシュ州にてタジキスタン国境より侵入したイスラム武装勢力による邦人誘拐事件が発生。10月に無事解放。
    2.経済関係 (1)我が国の対キルギス貿易
       (イ)貿易額(04年:財務省貿易統計)
          輸出 4億円
          輸入 5,400万円
       (ロ)主要品目(04年:財務省貿易統計)
          輸出 自動車、ゴムタイヤ、一般機械
          輸入 金属製品、衣類
    (2)我が国からの直接投資 無し
    3.文化関係 (両国間には当初旧ソ連との間で締結、その後キルギスとの間で承継した文化協定あり。)
    文化無償資金協力 3件
    93年度 国立オペラバレエ劇場に対する楽器供与(50百万円)
    95年度 国立テレビ・ラジオ協会に対するスタジオ機材(48.4百万円)
    98年度 国立高等音楽院に対する楽器供与(46.6百万円)
    03年度 国立図書館に対するマイクロフィルム及び印刷機材等(42.7百万円)
    4.在留邦人数 63人(2004年10月現在)
    5.在日当該国人数 56名(2002年末)
    6.要人往来 (1)往(1992年以降)
    1992年4月 渡辺外務大臣
    1997年7月 対ロシア・中央アジア対話ミッション(団長:小渕恵三衆議院議員)
    1997年9月 麻生太郎経済企画庁長官
    1999年8月 武見外務政務次官
    2002年4月 杉浦外務副大臣
    2002年7月 杉浦外務副大臣
    2003年1月 土屋外務大臣政務官
    2004年8月 川口外務大臣
    2005年7月 福島外務大臣政務官
    2005年8月 川口総理大臣補佐官
    (2)来(1992年以降)
    1992年10月 チングイシェフ首相(旧ソ連支援東京会議)
    1993年4月 アカーエフ大統領(公式実務訪問)
    1994年11月 ジュマグーロフ首相(第1回日本・キルギス経済合同会議)
    1996年10月 ジュマグーロフ首相(キルギス支援国会合)
    1996年11月 ジュマグーロフ首相(第3回日本・キルギス経済合同会議)
    1997年5月 コイチュマノフ経済大臣訪日(アジア開発銀行年次総会(福岡))
    1998年8月 アブドゥラザコフ国務長官(アカーエフ大統領訪日先遣隊)
    1998年10月 アカーエフ大統領(非公式)
    2000年2月 ムラリエフ首相(第5回 日本・キルギス経済合同会議)
    2001年6月 バキエフ首相(EBRD「中央アジア諸国への投資促進会議」)
    2001年11月 イマナリエフ外務大臣(外務省賓客)
    2002年1月 イマナリエフ外務大臣
    2003年11月 オトルバエフ副首相(UNCTAD第4回投資諮問評議会)
    2004年1月 アイトマートフ外務大臣(外務省賓客)
    2004年4月 アカーエフ大統領(実務訪問賓客)
    2005年6月 ボルジュロヴァ副首相代行
    ムラリエフ経済産業貿易大臣(万博賓客)

    7.二国間条約・取極 1993年4月 日ソ間で結んだ条約の承継を確認。

  • 国境付近の検問所で警察官の姿を車窓から密かに撮影した。帽子が大きいのが特徴である。

    国境付近の検問所で警察官の姿を車窓から密かに撮影した。帽子が大きいのが特徴である。

  • カザフスタンの方がガソリンが安いので越境前にカザフスタン側のコルダイ村のガソリンスタンドで給油した。

    カザフスタンの方がガソリンが安いので越境前にカザフスタン側のコルダイ村のガソリンスタンドで給油した。

  • 婦人には気の毒な粗末で汚いトイレット。男子はもっぱら青空トイレを愛用した。

    婦人には気の毒な粗末で汚いトイレット。男子はもっぱら青空トイレを愛用した。

  • キリギスへ入国して見た町の点景

    キリギスへ入国して見た町の点景

  • ビシケクのアルズ・レストランで昼食。<br />羊肉のスープと肉入りの揚げパン(サムサ)

    ビシケクのアルズ・レストランで昼食。
    羊肉のスープと肉入りの揚げパン(サムサ)

  • ビシケクのアルズ・レストランの昼食のメインディッシュはすずきのチーズ巻き。

    ビシケクのアルズ・レストランの昼食のメインディッシュはすずきのチーズ巻き。

  • 給仕はウイグル族の民族衣装を纏っていたが、ロシア系、ウイグル系、朝鮮系と顔はさまざまである。このレストランの経営者はウイグル人である。

    給仕はウイグル族の民族衣装を纏っていたが、ロシア系、ウイグル系、朝鮮系と顔はさまざまである。このレストランの経営者はウイグル人である。

  • キルギス歴史博物館

    キルギス歴史博物館

  • 博物館正面の中央広場に立つ自由の像。元はここにレーニン像が建っていた。

    博物館正面の中央広場に立つ自由の像。元はここにレーニン像が建っていた。

  • 博物館の裏に移されたレーニン像

    博物館の裏に移されたレーニン像

  • 博物館構内庭に置かれた、羅漢さんを連想させる石の墓標

    博物館構内庭に置かれた、羅漢さんを連想させる石の墓標

  • 羅漢さんを連想させる石の墓標

    羅漢さんを連想させる石の墓標

  • 博物館の国旗掲揚台とピクリとも動かない衛兵。

    博物館の国旗掲揚台とピクリとも動かない衛兵。

  • 人懐っこく近づいてきた地元の子供達。

    人懐っこく近づいてきた地元の子供達。

  • ビシケクのホテル、アク・ケメの部屋から見たザイリスキー・アラトー山脈

    ビシケクのホテル、アク・ケメの部屋から見たザイリスキー・アラトー山脈

  • ホテル、アク・ケメの夕食のギリシャ風サラダ

    ホテル、アク・ケメの夕食のギリシャ風サラダ

  • ホテル、アク・ケメの夕食のメインディッシュはビーフのチーズ巻きと春巻

    ホテル、アク・ケメの夕食のメインディッシュはビーフのチーズ巻きと春巻

  • 宿泊したビシケクのホテル、アク・ケメ

    宿泊したビシケクのホテル、アク・ケメ

  • 宿泊したホテル、アク・ケメから眺めたキルギス・アラトー山脈

    宿泊したホテル、アク・ケメから眺めたキルギス・アラトー山脈

  • マナス広場の戦士の像

    マナス広場の戦士の像

  • マナス広場の音楽堂

    マナス広場の音楽堂

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