新座市のキツネノカミソリの里のオレンジの宝石

2010/08/21 - 2010/08/21

キツネノカミソリ見るためにゃ、やぶ蚊に食われるなんてなんのその！
───と言いたいところですが。

かゆーいっ！

Ｔシャツからむき出しの腕やおでこやほっぺが、できたての虫さされでぼっこぼこ！
持参して役に立ったのは、虫よけではなく、刺されたばかりのところに塗るかゆみ止め！

───それでも、夕日の射すキツネノカミソリは思った以上にすばらしかったです。

新座市観光局の人にあらかじめ電話したところ、キツネノカミソリは今年はあんまり咲かなかったと言っていたので、期待しすぎなかったのもよかったのでしょう。

初めて見たキツネノカミソリの群生は、期待以上でした。
そもそもキツネノカミソリ自体は、１株にいくつかの花がついている姿くらいしか見たことがありません。
夕日にオレンジに染まった大地との相乗効果で、斜面が一面オレンジのじゅうたんになっていました。
そして夕日に照らされたキツネノカミソリのたたずまいの美しいこと！
これが見られてカメラに収められたので、手や顔の虫さされの歓迎できない土産も我慢できるというものです。

清瀬のひまわりフェスティバルとハシゴしたものですから、新座のキツネノカミソリの里に着くのはどうしたって夕方になります。
だから覚悟はしていました。
だって、そうでなくても蚊がさされそうな林で、蚊がたくさん出現する時間帯なのですから！

でも、斜面は西側を向いていたおかげで、西日に花がとても映えていました@
だから、蚊はイヤだけど、夕方は良い撮影チャンスでした。

「キツネノカミソリ／ヒガンバナ科
　ゆかいな名をつけたものだ。ヒガンバナと同族で、花が鮮やかなのに、命名は葉をよりどころにした。キツネがそれで顔を剃る、とおもしろがった。あるいはキツネが通る際に、ひげが剃り落とされるとみたのか。メルヘンの世界が広がろう。ただし、ドクバナの名も。食べると危険。秋に果実がなる。」
（「花おりおり　その二」（朝日新聞社）より）

＜参照サイト＞
埼玉県ホームページより
http://www.pref.saitama.jp/site/nstiikijyouhou/nskitunenokamisori.html
「埼玉花だより」
http://www.seibubus.co.jp/timetable/dia/index.html

※実は新座市のキツネノカミソリの情報を最初に知ったのは、お気に入りのトラベラーもろずみさんの旅行記からです。

＜アクセスメモ＞
東武東上線朝霞駅南口から
　西武池袋線大泉学園駅行西武バスで「新座総合技術高校」バス停下車・西側約700m
ＪＲ武蔵野線北朝霞駅・東武東上線朝霞台駅から
　西武池袋線ひばりヶ丘駅北口行西武バスで「新座高校」バス停下車・東側約800m

※私が利用したのは東武東上線朝霞台駅からのバスですが、土日でも１時間にだいたい５本ほどあるので、アクセスは便利です。

Google地図
http://www.ecity.ne.jp/syousai/mu_main.asp?P_SNO=N0000961&P_GenreL=22

※こちらは清瀬ひまわりフェスティバルの後に出かけたので、まず東武東上線の志木駅に戻り、朝霞台まで一駅乗って（朝霞駅でも良かったのですが急行が止まらないから）、そこからひばりヶ丘駅北口行西武バスに乗り、「新座高校」バス停で下車しました。バスで約20分。
キツネノカミソリの里は新座市営墓地の川沿い斜面なので、バスを下りてからは「新座市営墓地」への標識と川沿いであることを手がかりに向かいました。私の足でバス停から徒歩15分ほどでした。

エリア 新座・朝霞・和光・志木(埼玉)

最寄りのバス停「新座高校」にて、ノウゼンカズラ

これから撮りに行こうとしているキツネノカミソリとは同じ夏のオレンジの花の縁で撮影@

清瀬ひまわりフェスティバルを15時すぎに後にして、15時20分くらいにやってきたバスで志木駅に戻り、となりの朝霞台駅に着いたのは16時でした。
南口からひばりが丘行きの西武バス16時11分発に乗り、新座高校バス停には16時30分に到着しました。
さて、新座市営墓地の閉園時間17時に間に合うでしょうか。

柳瀬川沿いを進む

新座高校バス停は私がプリントアウトしてきたGoogle地図の欄外でした。
しまったーっ！　私は方向音痴なのに！
でも、朝霞台駅からのバスの進行方向をちょっと進んだら、すぐ先の交差点のところに「新座市営墓地」という標識が出ていて助かりました。
キツネノカミソリが咲いている斜面は、その墓地の川沿いです。
きっとこの川を進んでいけばたどり着くはず！

柳瀬川に架かる橋

目印の第四小学校の建物

目的地はあのそばのはず。良かった良かった、道は合っています。
なにしろ道を間違えている時間はないんですから！

この橋を渡っていいのかな

橋のそばのお地蔵さん

ニイザボエ……？

あ、「新座墓園」か@

市営墓地まで行かずとも途中で川沿いに出られる道があるかなぁと期待したのですが、どうやら市営墓地にちゃんと正門から入らないと、キツネノカミソリが咲く斜面にはたどり着けないようです。

市営墓地の手前に看板あり

市営墓地のゲートが見えています。

市営墓地に到着、17時10分前

やったーっ、夏なので開園時間が１時間延長です。
これならじっくりキツネノカミソリの撮影ができます。
あきらめずにやって来てよかった@

キツネノカミソリはどっちかな〜。あっ、こっちなのね！

生垣の間にお墓・その１

生垣の間にお墓・その２

ふつうの墓地や霊園よりもゆったりとして、まるで彫刻公園か記念公園みたいです。

生垣の間にお墓・その３

Thank you、富士山。

斜面への通路

キツネノカミソリの里の斜面へ

なるほど、ちらちらとキツネノカミソリが咲いています。
うーん、今年は花が少ないと言われましたが、確かにこれでは群生と呼ぶには厳しいです。
それでも、被写体になりそうな花があるだけ、良かったです。

夕日を浴びてオレンジに光るキツネノカミソリを探して・その１

夕日を浴びてオレンジに光るキツネノカミソリを探して・その２

夕日を浴びてオレンジに光るキツネノカミソリを探して・その３

ぽつぽつとしか咲いていないけれど、撮り放題といえば撮り放題です。

フェンスのこちらと向こう

奥に進むと……わぁ、ちゃんと群生です！

キツネノカミソリの集会

思ったより群生だぁ@

スポットライトに当たった花

ミス・キツネノカミソリは、あなたです！

ちょろちょろ流れる赤い滝のごとく

木の根元のいたずらっ子たち

光るオレンジの宝石

表紙候補でした。

夕日に光って黄色く染まる大地とキツネノカミソリ

光る花を狙って

来た道をふりかえって

思った以上のキツネノカミソリの群生に幸せいっぱい！
……と言いたいところですが、やぶ蚊がものすごくて、ものすごくて。
直前につけた虫よけが全くきいてなくて、この時点で腕やら額やほっぺは虫さされでぼこぼこです！
かゆみ止めを持ってきておいて正解でした。

日陰のキツネノカミソリの色合い

こちらの色合いの方が自然かもしれません。
ただやはり、写真全体の印象が寒々しくなってしまうし、日が当たった色の方が私好みですね。

まだまだ奥に続くよ

木の回りで小さな火の妖精が踊っているよう

ファイヤーオパールを思わせるオレンジの輝き

あるいはスペサルティン・ガーネットの輝きか

一番奥までたどり着いたので戻る途中

終点にも斜面の上に上る階段があったのですが、まだ去りがたかったので、キツネノカミソリを眺めながら来た道を戻ることにしました。
いい絵になる風情の花を見つけたら、まだまだ撮影にチャレンジしようと思いながら。

草むらの中で光るキツネノカミソリ

踊るキツネノカミソリ

より添って咲く

赤いお星様にも見える@

夕日の通り道

去り行く夕日が花だけを赤く染め

オレンジに染まった林

子ギツネコンコン@

そろそろ君たちもおうちに帰る時間かな

あの階段を上ればキツネノカミソリの里とお別れ

18時５分前です。約１時間の散策でした。
ああ、閉園時間ぎりぎり！

階段を上る前に目についた野花を撮影@

すっかり日陰になってしまったので寒々しい色合いになってしまいましたが。

たぶん、白花のツリガネニンジン（釣り鐘人参）

なぜニンジンなのでしようか、と思ったら、名の由来,はどうやら、この釣鐘形の花と、根がチョウセンニンジンに似ていることから名がついたがついたようです。

市営墓地内のロータリー前にあった三重の塔

どうやら本日お葬式かお通夜があるらしく、幸か不幸か18時でも門が閉じられる雰囲気はありませんでした。
おわり。

この旅行記へのコメント （2）

• 一歩人さん 2010/08/23 09:08:44

  秀逸の表紙だけかな

  まみさんへ
  ふ、ふ、写真の連打よりか、こうした情報満載には、
  負けます。いですねええ。
  表紙もとても美しくて。
  とても楽しかったです。
  失礼しま〜す。

  まみさん からの返信 2010/08/24 12:41:17

  RE: 秀逸の表紙だけかな

  一歩人さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
  
  > まみさんへ
  > ふ、ふ、写真の連打よりか、こうした情報満載には、
  > 負けます。いですねええ。
  > 表紙もとても美しくて。
  > とても楽しかったです。
  > 失礼しま〜す。
  
  ふふふ、写真連打したときもぜひ見に来てくださいねー！
  花は旬が食べごろ。
  なので表紙だけでも大急ぎでアップしました。