2007/07/23 - 2007/07/23
340位(同エリア456件中)
まみさん
2007/07/23(月)第16日目:ヤシ1日目
【宿泊:Hotel Moldova(ヤシ)】
8:07発の急行列車でヤシ着10:02(ほぼ時刻どおり)
聖ニコライ・ドムネスク教会、三聖人教会、シュテファン大公通りのカトリック教会、正教聖堂(大聖堂)、聖サヴァ教会、アルメニア教会、使徒ペテロ・パウロ教会、ゴリア修道院、要塞修道院(タクシーで往復。見学中に待機していてもらった)、モルドヴァ正教聖堂
※月曜日で博物館は休みなので教会めぐり計10か所
かつてモルドヴァ公国の首都だっただけあって文化遺産の多く残る古都ヤシは、最新流行に敏感な若者たちの活気ある大学都市でもあり、ルーマニアではブカレストに続く第二の都市でもあります。
───その下調べで得た知識は確かに合っていて、なるほどと実感しましたが、実はそれ以上に、インフラ面で、ヤシでは社会主義時代の名残をまだまだ感じました。
たとえば、ホームページの写真では西欧的な近代ホテルに思えた町のモルドヴァ・ホテルの建物は、社会主義時代のトップクラスのホテルってこんなかんじだったんだろうな、と思わせる雰囲気がぷんぷんでした。
そのレトロ感は面白くて、かえって気に入りましたし、従業員のサービスは私からすれば及第点でしたけどね。
また、カフェもショッピングモールもあってお洒落な街並みは、一歩メインストリートを離れると、いかにも社会主義時代らしいアパートが、閑散とした空き地と一緒に並んでいたりします。
とても現代的で西欧風なショッピングモールでは、あちこちで警備員が目を光らせていたり。
買い物したくても、レジのクレジットカードマシンが通信不能で現金でしかできない、と言われて気分がそがれたり。
最先端の現代的なものがあるからこそ、社会主義時代を感じさせるものが強烈に印象づいたのかもしれません。
考えてみたらブカレストもそうですね。
教会巡りのあいまに見たヤシの街並みは、かつて東欧のパリと謳われたブカレストに似た、レトロなようなファッショナブルなような、都会的なお洒落さと社会主義時代のにおいが混在する不思議な魅力に溢れていました。
「モスクワとブカレストを結ぶ国際列車の走る路線上に位置する、人口約34万人の文教都市。モルドヴァ公国の首都が1565年にスチャヴァからヤシに遷都されて以来、ルーマニアを代表する都として発展を遂げた。そして1859年、モルドヴァ公国はワラキア公国と統合し、オスマン朝主権下の自治公国としてであったが、ルーマニア公国が成立した。そのときに首都はブカレストと定められる。しかし、1860年にはルーマニア最初の大学がヤシに開かれるなど、高等教育機関や劇場の拡充はほかの都市を圧倒していた。」
(’07〜’08年版「地球の歩き方」より)
「ルーマニアで最初の大学が設立された文化と教養の街。多くの著名なルーマニアの作家や文学者が、ヤシの出身です。主な観光スポットは『文化宮殿』『国立劇場』など。また近郊には「コトナリ」をはじめとして、多くのワイナリーがあります。」
(ルーマニア政府観光局公式サイト「ルーマニア主要都市ヤシ」より)
http://www.romaniatabi.jp/cities/index.html
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ホテルの6階(日本式の勘定)の非常階段から見た文化宮殿
ヤシでのハイライトであり、ヤシ滞在の決め手となった文化宮殿です。
ただし本日は月曜日なので、中の博物館はお休み。
そのためヤシ観光には2日当てました。
★文化宮殿(Palatul Culturii)
「シュテファン・チェル・マーレ通りを南東に下っていくと、正面にネオ・ゴシック様式の巨大な宮殿が現れる。17世紀に建てられたモルドヴァ公国皇太子邸を1906〜25年に博物館に改装したもの。中には4つの博物館が入っており、また入口ホールはイベントなどの会場としても利用されている。」
(’07〜’08年版「地球の歩き方」より) -
聖ニコラエ・ドムネスク教会とゾフィティの家とカラフルな市内バスとホテル・モルドヴァ
ヤシ観光で2番目に楽しみにしていて、十分に堪能できた聖ニコラエ・ドムネスク教会。
ルーマニアの「印刷の父」として尊敬されているドソフティの家の博物館。
ヤシで2泊した三つ星の、社会主義時代の風情がむんむんな建物のホテル・モルドヴァ。
市内を走るバスは、トラムもたいていそうでしたが、派手な宣伝で悪趣味なほどカラフルでした。
この派手すぎる宣伝は、ブカレストをはじめ、ルーマニアの都市部ではよく見られました。
まだ資本主義の歴史が浅いがゆえでしょうね。
★印刷者ドソフティの家(Casa Dosoftei)
「ルーマニアに最初に印刷技術を導入した技術者ねドソフティの生家。現在は博物館になっていて、聖書の版下やさまざまな古い印刷物が展示されている。当時は聖書はもちろん、ほとんどの書物がキリル文字で印刷されていた。当時のスラヴ文化の影響がいかに大きかったかが分かる。」
(’07〜’08年版「地球の歩き方」より) -
現代チックな教会と大聖堂
目抜き通りのシュテファン大公通り沿いで、カトリック教会と大聖堂の間にありました。
建物に近付くことはできましたが、中に入れることはできませんでした。 -
現代チックな教会
この建物の真ん中に十字架があったため、教会だと推測がつきました。
それまでは、公民館か映画館?───などと思ったものです。
奥はカトリック教会の附属の建物です。 -
社会主義時代のアパート、こんなのがヤシにはまだまだたくさん!
目抜き通り沿いではなく奥に引っ込んだところにありました。
と思ったら、翌日、統一広場まで足を運んだときには、目抜き通りから見えるところにもこういうアパートがありました。 -
クザ・ドヴァ通り(Str. Cuza Dova)の角でトラムと
実はこのとき道に迷っていて、自分がどこにいるのか、よく分かっていませんでした。
通りの名前は角に書かれてありましたが、地図上での位置が分からなかったのです。 -
クザ・ドヴァ通り(Str. Cuza Dova)の角でトラムと
この廃墟のような建物のある角がなかなか気に入りました。
トラムと一緒にファインダーに収めるともっとイイ絵になると気付き、夢中で写真を撮りました。
道に迷ってもいつかどこか分かる通りに出るだろう、と鷹揚に構えていられたからこそ、でしょう。
すでに何時までにどこか行きたいということがなく、町散策を兼ねて、ホテルに向かいがてらぶらぶら歩いていただけでしたから。 -
国立劇場も修復中
下の方に工事の覆いがあって無粋だったのでファインダーの外に押しやったら、こんな写真になりました。
劇場前の広場にはたくさんベンチがあったので、そこで一休みしました。
国立劇場
「シュテファン・チェル・マーレ通りから露天画商が並ぶ公園を続けると、奥にオーストリアの建築家の手による周囲を圧する巨大なバロック様式の劇場がある。完成は1896年。オペラやバレエなど幅広い演奏種目が楽しめる。劇場の前のプロムナードは市民の憩いの場になっている。」
(’07〜’08年版「地球の歩き方」より) -
夕食をとったレストラン「ボルタ・レチェ(Bolta Rece)」の廊下の民芸品
タクシーで向かった要塞教会の帰り、タクシーでこのレストランまで送ってもらいました。
ルーマニア料理が食べられるレストランとして「地球の歩き方」とLonely Planetあわせても、ここともう一ヶ所くらいしか紹介されていなかったのです。
でも地元にも人気という紹介文にたがわず、「ボルタ・レチェ」の名前を言ったら、タクシーの運ちゃんが嬉しそうに、ルーマニア語でしきりに「よい、よい」を繰り返していました。
レストラン内は「地球の歩き方」に紹介されていたとおり、あちこちにブコヴィナらしい民芸品が飾られていましたが、あいにく部屋は薄暗かったうえ、かなり広かったので、写真を撮るチャンスがありませんでした。
というか、一日教会めぐりで歩き詰めだったためすっかり疲れてしまい、注文している最中や食後など、テーブルで何度もうたた寝してしまった私@
写真を撮るどころではありませんでした。
まだ夕食にはやや早い時間で客も少なかったせいか、ボーイさんやお店の人たちが “Don’t worry.” と笑っていました。 -
ミハイ・マドレアヌの生家
夕食をとったレストラン「ボルタ・レチェ(Bolta Rece)」のそばにありました。
美しい建物だったので、まず目を引きました。博物館だと気付いたのはその後です。
ミハイ・マドレアヌは、たぶん、ルーマニアの文学者だと思います。
ヤシには文学者の生家やかつての住居跡を利用した博物館が数軒ありましたから。
さすが大学町です。 -
市庁舎
ヤシはルーマニアで2番目に大きな都市だけあって、市庁舎も立派です。
目抜き通りのシュテファン大公通りにあります。
ちなみに、教会めぐりをしていた昼過ぎに通りかかったときは、この建物は目を引いたのは確かですが、あまり写真を撮る気分になれませんでした。
道路挟んでみたときは目を引いたのですが、近寄ってみるとうまくファインダーの中に収められなかったのです。
もっとも、夕方、ホテルに戻る時分になると、一日の終わりへの寂寥感からか、こういう街中の写真もじゃんじゃん撮っておきたくなりました。多少アングルが気に入らなくても。 -
夕日を浴びる国立銀行
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明日行く文化宮殿
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