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2006/10/27(金)第20日目:ブカレスト<br />ブラショフ発8:52発(遅れてきたので実際は9時発)のインターシティでブカレスト着11:34(到着はほぼ定刻どおり)<br />国民の館(議会宮殿)見学、衣装博物館、ルーマニア歴史博物館の宝物館と企画展(ローマにあるトラヤヌス帝の円柱の復元コピーの展示)(常設の歴史展示は閉鎖中)、スタヴロポレオス教会、聖ドゥミトル教会(Biserica Sf. Dumitru)(入れず)、クルテア・ヴェケ教会(入れず)<br />Hanul lui Manucでルーマニア最古の木造ホテルのテラス見学を兼ねて夕食<br />統一広場と自由大通りと国民の館の夜景撮影<br /><br />午後2時半から開始したブカレスト観光1日目では、まず何が何でも見学したいと思った国民の館の後、見どころが比較的集中する旧王宮付近に向かいました。<br />ドラキュラのモデルのワラキア公国のヴラド・ツェペッシュが王宮を建てた跡地のことです。<br />ブカレストとヴラド・ツェペッシュの、そんな意外なつながりを私が知ったのは、旅行出発もだいぶ近付いた、ずいぶん後の方でした。<br />ヴラド・ツェペッシュが住んだ記録のないドラキュラ城のモデルのブラン城よりも、ブカレストの方がよっぽど、ドラキュラと縁があったかもしれません。<br /><br />ただし、あくまで旧王宮の「跡」であり、残っているのは遺跡です。せいぜいヴラド・ツェペッシュの胸像がある程度で、現地ではドラキュラとの関係はことさら謳ってはいません(その胸像も見つけ損ねました)。<br />でも旧王宮付近は、観光客にとって魅力あるところが、旧王宮跡以外にたくさんあります。<br />クルテア・ベケ教会に、ルーマニア民芸品のみやげ屋さん。そしてせめて建物だけでも必見の、ブカレスト最古の木造ホテル兼レストランであるハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)。<br /><br />また、付近ということで大胆に周辺を含めると、ヴィクトリア大通沿いのルーマニア歴史博物館だって入ってしまいます。<br />それを言うなら、統一広場や、あのあたりのウニリャ百貨店をはじめとする高層ビル建ち並ぶショッピングエリアも、旧王宮付近に入ってしまいそう!?<br />───いくらなんでもそれは「旧王宮付近」と呼ぶには大胆すぎますか。<br /><br />要は、勝手に定義を広げることで、ブカレスト1日目に撮った写真で、ひとつのテーマでくくりにくいものを、ここでまとめてしまいたかっただけなのです(笑)

2006年ハンガリーとルーマニア旅行第20日目(5)ブカレスト1日目:旧王宮付近散策+最終日に再び撮った Hanul lui Manuc

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2006/10/27 - 2006/10/27

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まみ

まみさん

2006/10/27(金)第20日目:ブカレスト
ブラショフ発8:52発(遅れてきたので実際は9時発)のインターシティでブカレスト着11:34(到着はほぼ定刻どおり)
国民の館(議会宮殿)見学、衣装博物館、ルーマニア歴史博物館の宝物館と企画展(ローマにあるトラヤヌス帝の円柱の復元コピーの展示)(常設の歴史展示は閉鎖中)、スタヴロポレオス教会、聖ドゥミトル教会(Biserica Sf. Dumitru)(入れず)、クルテア・ヴェケ教会(入れず)
Hanul lui Manucでルーマニア最古の木造ホテルのテラス見学を兼ねて夕食
統一広場と自由大通りと国民の館の夜景撮影

午後2時半から開始したブカレスト観光1日目では、まず何が何でも見学したいと思った国民の館の後、見どころが比較的集中する旧王宮付近に向かいました。
ドラキュラのモデルのワラキア公国のヴラド・ツェペッシュが王宮を建てた跡地のことです。
ブカレストとヴラド・ツェペッシュの、そんな意外なつながりを私が知ったのは、旅行出発もだいぶ近付いた、ずいぶん後の方でした。
ヴラド・ツェペッシュが住んだ記録のないドラキュラ城のモデルのブラン城よりも、ブカレストの方がよっぽど、ドラキュラと縁があったかもしれません。

ただし、あくまで旧王宮の「跡」であり、残っているのは遺跡です。せいぜいヴラド・ツェペッシュの胸像がある程度で、現地ではドラキュラとの関係はことさら謳ってはいません(その胸像も見つけ損ねました)。
でも旧王宮付近は、観光客にとって魅力あるところが、旧王宮跡以外にたくさんあります。
クルテア・ベケ教会に、ルーマニア民芸品のみやげ屋さん。そしてせめて建物だけでも必見の、ブカレスト最古の木造ホテル兼レストランであるハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)。

また、付近ということで大胆に周辺を含めると、ヴィクトリア大通沿いのルーマニア歴史博物館だって入ってしまいます。
それを言うなら、統一広場や、あのあたりのウニリャ百貨店をはじめとする高層ビル建ち並ぶショッピングエリアも、旧王宮付近に入ってしまいそう!?
───いくらなんでもそれは「旧王宮付近」と呼ぶには大胆すぎますか。

要は、勝手に定義を広げることで、ブカレスト1日目に撮った写真で、ひとつのテーマでくくりにくいものを、ここでまとめてしまいたかっただけなのです(笑)

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  • 国立歴史博物館<br /><br />「故チャウシェスク大統領夫人がしばしばダンスパーティを催していたという建物で、ヴィクトリア通り南端に近い旧市街にある。展示物は、古代ダキア人の宝飾品や武器など、遺跡からの発掘品が多い。中世〜近世期にかけての民族衣装や宝石、陶器のコレクションなども見どころだ。」<br />(「&#39;05〜&#39;06年版 地球の歩き方 ブルガリア/ルーマニア」より)<br /><br />故チャウシェスク大統領夫人のお気に入りの建物をひとめ見たくて、ぐるっと回ってみました。<br />「地球の歩き方」では開館時間は17時までとなっていましたが、実際には18時が閉館時間で、17時過ぎていても中に入ることができました。<br />ただし、常設展は閉鎖中で、見学できるのは、地下の宝石コレクションと、ローマにあるトラヤヌスの柱のレプリカだけでした。<br />館員さんが申し訳なさそうにそう説明したとき、私は、そういえばここでは宝石コレクションが目玉だったのだ、と思い出し、嬉しくて飛び上がりそうになりました。<br /><br />ちなみにトラヤヌスの柱は、ローマ帝国が今のルーマニアの先住民であるダキア人を武力制圧したときの戦いを記念したものなのです。<br />このときにローマ人とダキア人との混血が進みました。東欧唯一のラテン国であるルーマニア人のルーツはここにあるのです。

    国立歴史博物館

    「故チャウシェスク大統領夫人がしばしばダンスパーティを催していたという建物で、ヴィクトリア通り南端に近い旧市街にある。展示物は、古代ダキア人の宝飾品や武器など、遺跡からの発掘品が多い。中世〜近世期にかけての民族衣装や宝石、陶器のコレクションなども見どころだ。」
    (「'05〜'06年版 地球の歩き方 ブルガリア/ルーマニア」より)

    故チャウシェスク大統領夫人のお気に入りの建物をひとめ見たくて、ぐるっと回ってみました。
    「地球の歩き方」では開館時間は17時までとなっていましたが、実際には18時が閉館時間で、17時過ぎていても中に入ることができました。
    ただし、常設展は閉鎖中で、見学できるのは、地下の宝石コレクションと、ローマにあるトラヤヌスの柱のレプリカだけでした。
    館員さんが申し訳なさそうにそう説明したとき、私は、そういえばここでは宝石コレクションが目玉だったのだ、と思い出し、嬉しくて飛び上がりそうになりました。

    ちなみにトラヤヌスの柱は、ローマ帝国が今のルーマニアの先住民であるダキア人を武力制圧したときの戦いを記念したものなのです。
    このときにローマ人とダキア人との混血が進みました。東欧唯一のラテン国であるルーマニア人のルーツはここにあるのです。

  • 国立歴史博物館の正面<br /><br />「古建築が随所に残るヴィクトリア通りをさらに南進すると、左手に元の郵便局、現在は国立博物館になっている大建築が見えてくる。1894〜1900年にかけて建築されたネオ・クラシックの建物で、古代の宝飾品が展示の目玉となっている。」<br />(「旅名人ブックス ルーマニア 伝説と素朴な民衆文化と出会う」(日経BP社)より)<br /><br />国立博物館では私のタウンバックは大きいので預けてくださいといわれましたが、私にとってかえって好都合です。<br />博物館では身軽の方がゆっくり見学できますから。<br />早速、目当ての宝石コレクションの部屋に向かいました。<br />最初は先史時代の金細工、それから中世の、貴石たっぷりの主に教会宝物。<br />これだけでも十分だと思ったのに、そのうちに18〜19世紀のアンティークジュエリーっぽいのや、ジュエリーでは最も贅沢な時代のアールデコのダイヤモンドやら宝石をたっぷり使ったジュエリー。<br />本当にこれが見られただけでも、入って良かったと胸がいっぱいになりました。さすが首都だけあって、一つの博物館の収蔵品が半端ではありません。<br />それから時間ぎりぎりでしたが、今回の企画展のトラヤヌス帝の柱のレプリカを見にいきました。<br />これは思ったより見応えありそうでした。<br />柱のレリーフが分解されて、目線に展示されているのですから。<br />レリーフはものすごいボリュームがあって、とてもかっこ良かったです。<br />トラヤヌス帝の柱は実際にローマで見たことがあるのですが、遠い記憶の彼方。大きかったことは覚えていても、レリーフ一つがこんなボリュームがあるとしたら、柱全体のボリュームは一体……と思うと、恐ろしいものがあります。<br />それに、それらレリーフを一つずつたどっていくと、トラヤヌス帝に率いられた古代ローマ軍がダキア人を征服していく歴史が紙芝居のようにたどれます。<br />レリーフの一つ一つには、どんな場面かの説明が英語でも一言ずつ書かれてありました。<br />ただ、いかんせん、時間があまりになくて、ちらっちらっと見ながら歩き進むしかありませんでした。<br />レリーフそのものも見応えがあったのに。<br />まあ、宝石コレクションを見ることができたので、ここに来た第一目的は果たせたからいいんですけどね。

    国立歴史博物館の正面

    「古建築が随所に残るヴィクトリア通りをさらに南進すると、左手に元の郵便局、現在は国立博物館になっている大建築が見えてくる。1894〜1900年にかけて建築されたネオ・クラシックの建物で、古代の宝飾品が展示の目玉となっている。」
    (「旅名人ブックス ルーマニア 伝説と素朴な民衆文化と出会う」(日経BP社)より)

    国立博物館では私のタウンバックは大きいので預けてくださいといわれましたが、私にとってかえって好都合です。
    博物館では身軽の方がゆっくり見学できますから。
    早速、目当ての宝石コレクションの部屋に向かいました。
    最初は先史時代の金細工、それから中世の、貴石たっぷりの主に教会宝物。
    これだけでも十分だと思ったのに、そのうちに18〜19世紀のアンティークジュエリーっぽいのや、ジュエリーでは最も贅沢な時代のアールデコのダイヤモンドやら宝石をたっぷり使ったジュエリー。
    本当にこれが見られただけでも、入って良かったと胸がいっぱいになりました。さすが首都だけあって、一つの博物館の収蔵品が半端ではありません。
    それから時間ぎりぎりでしたが、今回の企画展のトラヤヌス帝の柱のレプリカを見にいきました。
    これは思ったより見応えありそうでした。
    柱のレリーフが分解されて、目線に展示されているのですから。
    レリーフはものすごいボリュームがあって、とてもかっこ良かったです。
    トラヤヌス帝の柱は実際にローマで見たことがあるのですが、遠い記憶の彼方。大きかったことは覚えていても、レリーフ一つがこんなボリュームがあるとしたら、柱全体のボリュームは一体……と思うと、恐ろしいものがあります。
    それに、それらレリーフを一つずつたどっていくと、トラヤヌス帝に率いられた古代ローマ軍がダキア人を征服していく歴史が紙芝居のようにたどれます。
    レリーフの一つ一つには、どんな場面かの説明が英語でも一言ずつ書かれてありました。
    ただ、いかんせん、時間があまりになくて、ちらっちらっと見ながら歩き進むしかありませんでした。
    レリーフそのものも見応えがあったのに。
    まあ、宝石コレクションを見ることができたので、ここに来た第一目的は果たせたからいいんですけどね。

  • 国立歴史博物館の企画展宣伝の垂れ幕<br /><br />読めません(笑)。<br />でも「DACIA」で「ダキア人」というのは分かりました。<br />そして中にもポスターがあったので、トラヤヌス帝の柱のレプリカの企画展だと分かりました。<br /><br />と思ったのですが、翌年の2007年7月に再訪したときもやっていました。<br />この大々的な垂れ幕は、企画展というより、新しくこの展示室が開設されたか、修復が終わって再び見学できるようになった、というあたりでしょうか。

    国立歴史博物館の企画展宣伝の垂れ幕

    読めません(笑)。
    でも「DACIA」で「ダキア人」というのは分かりました。
    そして中にもポスターがあったので、トラヤヌス帝の柱のレプリカの企画展だと分かりました。

    と思ったのですが、翌年の2007年7月に再訪したときもやっていました。
    この大々的な垂れ幕は、企画展というより、新しくこの展示室が開設されたか、修復が終わって再び見学できるようになった、というあたりでしょうか。

  • ハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)<br /><br />夕食をとりにいった、ブカレスト最古の木造ホテル兼レストランのハヌル・ルイ・マヌクです。創業1808年。<br />場所は旧王宮跡のすぐそば。統一広場にも近い、とても良いロケーションでこんなすてきな建物なのに、価格からすると安ホテルの部類なのです。お買得@<br />ただ、古い建物なので、エレベーターなどあったかどうか不明です。その点が不便かな。<br /><br />公式サイト<br />http://www.hanulmanuc.ro/<br />ルーマニア語のみですが、イラストや写真がすてきです@<br /><br />※2006年の下調べのときはこのURLは有効だったのですが、残念ながら現在アクセス不可です。

    ハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)

    夕食をとりにいった、ブカレスト最古の木造ホテル兼レストランのハヌル・ルイ・マヌクです。創業1808年。
    場所は旧王宮跡のすぐそば。統一広場にも近い、とても良いロケーションでこんなすてきな建物なのに、価格からすると安ホテルの部類なのです。お買得@
    ただ、古い建物なので、エレベーターなどあったかどうか不明です。その点が不便かな。

    公式サイト
    http://www.hanulmanuc.ro/
    ルーマニア語のみですが、イラストや写真がすてきです@

    ※2006年の下調べのときはこのURLは有効だったのですが、残念ながら現在アクセス不可です。

  • ハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)<br /><br />それにてもまるで映画のロケセットみたい!<br />あまりにすてきすぎて、なんだか現実感がわかないくらいです。<br />この階段をのぼった2階がレストランです。

    ハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)

    それにてもまるで映画のロケセットみたい!
    あまりにすてきすぎて、なんだか現実感がわかないくらいです。
    この階段をのぼった2階がレストランです。

  • ハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)<br /><br />できれば昼間撮りたかったのですが、撮れるときに撮っておかなくてはね。<br />実は、二日後の最終日、もう一度、今度は昼食をここでとりました。<br />でもそのときは、午前中に観光した農民博物館の展示の写真でメモリがいっぱいになってしまったので、ここの写真を撮ることができませんでした。<br />この日に撮っておいてよかったです。

    ハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)

    できれば昼間撮りたかったのですが、撮れるときに撮っておかなくてはね。
    実は、二日後の最終日、もう一度、今度は昼食をここでとりました。
    でもそのときは、午前中に観光した農民博物館の展示の写真でメモリがいっぱいになってしまったので、ここの写真を撮ることができませんでした。
    この日に撮っておいてよかったです。

  • ハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)<br /><br />食事は、中庭を見渡せるテラスの席でしたが、中はこんな風になっていました。<br />この旅行の食べ物の写真とレポートは、もう一つのブログでいずれ紹介する予定です。<br />http://mami1.cocolog-nifty.com/

    ハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)

    食事は、中庭を見渡せるテラスの席でしたが、中はこんな風になっていました。
    この旅行の食べ物の写真とレポートは、もう一つのブログでいずれ紹介する予定です。
    http://mami1.cocolog-nifty.com/

  • おまけの写真<br />最終日の29日の昼に撮ったハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)<br /><br />実は2日後に撮った写真です。<br />あとは昼食を取ったら、ホテルに戻って預けた荷物を受け取り、空港に向かうだけというときです。<br />この旅行の最後をしめくくる食事はやはりルーマニア料理のレストランがいいので、再びここにやってきました。<br />それにこうやって昼間にも写真を撮りたかったから@<br />レストランから見て、中庭を挟んで向い側の写真です。<br />ホテル部分ではないかと思います。<br />壁に掛かっている絵のようなもの、近くで見たかったです。<br /><br />ところでルーマニアは古くからのワインの国でもあります。<br />ビールは飲まない私ですが、ワインなら飲みます@<br />ハンガリーではかの有名なトカイ・ワインを、夕食に入ったレストランでメニューにグラス・ワインがあれば何度か注文したことがあるのですが、ルーマニアのワインは味わっていないことに気付きました。<br />どうせ私には味の違いはわかりませんが(さすがに甘口・辛口と赤と白の差はわかりますけど)、旅の記念に一杯くらい飲んでみたいもの。<br />というわけで、今回の旅行の最終日、観光のしめくくりの昼食時、再び訪れたレストラン「ハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)」でワインを頼むことにしました。<br />ところが、残念ながらグラス・ワインはなく、ボトルを注文するしかありません。<br />どうしてもルーマニア名物のワイン「ムルファトラール(Mulfatlar)」を味わってみたかった私は、残すつもりで750mlのボトルを注文しました。<br />つづく。

    おまけの写真
    最終日の29日の昼に撮ったハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)

    実は2日後に撮った写真です。
    あとは昼食を取ったら、ホテルに戻って預けた荷物を受け取り、空港に向かうだけというときです。
    この旅行の最後をしめくくる食事はやはりルーマニア料理のレストランがいいので、再びここにやってきました。
    それにこうやって昼間にも写真を撮りたかったから@
    レストランから見て、中庭を挟んで向い側の写真です。
    ホテル部分ではないかと思います。
    壁に掛かっている絵のようなもの、近くで見たかったです。

    ところでルーマニアは古くからのワインの国でもあります。
    ビールは飲まない私ですが、ワインなら飲みます@
    ハンガリーではかの有名なトカイ・ワインを、夕食に入ったレストランでメニューにグラス・ワインがあれば何度か注文したことがあるのですが、ルーマニアのワインは味わっていないことに気付きました。
    どうせ私には味の違いはわかりませんが(さすがに甘口・辛口と赤と白の差はわかりますけど)、旅の記念に一杯くらい飲んでみたいもの。
    というわけで、今回の旅行の最終日、観光のしめくくりの昼食時、再び訪れたレストラン「ハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)」でワインを頼むことにしました。
    ところが、残念ながらグラス・ワインはなく、ボトルを注文するしかありません。
    どうしてもルーマニア名物のワイン「ムルファトラール(Mulfatlar)」を味わってみたかった私は、残すつもりで750mlのボトルを注文しました。
    つづく。

  • おまけの写真<br />最終日の29日の昼に撮ったハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)<br />レストランのテラスの席<br /><br />ワインの話の続きです。<br /><br />「ムルファトラール(Mulfatlar)」は白も赤もあります。甘口も辛口もあります。<br />とはいえ、白ワインの方が有名ですし、辛口よりは甘口の方が飲みやすいので、白の甘口を注文しました。<br />すると、思ったよりグラスが進むこと!<br />ウェイターさんの給仕がとても遅かったせいもあり、待っている間に一杯、もう一杯……。<br />ジュース感覚で、ついにボトル1本、一人で飲みほしてしまいました。<br />やっとお勘定にやってきたウェイターのおじさんは、すっかり空になったボトルを見て、気難しそうな顔をクシャと崩し、うほほ〜っ!と驚いたように笑っていました。<br />酒豪と思われたでしょうか、私@<br /><br />さて、実は私はほとんど酒はたしまないのですが、案外、強いのではないかと自負しています。<br />さすがにボトル1本あけた後は、頬がぽかぽか熱く、ちょっと足がふらついて真っ直ぐ歩けませんでしたけれど、しっかり正気は保っていました。<br />ところが、レストランを出てすぐに、昼食の前に買ったおみやげの入ったビニール袋を持っていないことに気付きました。<br />大急ぎでレストランに戻りましたが、私がいた座席はきれいに片付いています。<br />「ここにおみやげを忘れたはずなんです!」とウェイターさんたちに声をかけました。寄ったトイレも確認しました。<br />それでも「ない、ない」と半ベソになっていると、「念のためにカバンの中を見てごらん」と言われて、そんなボケをやるはずがない!───と内心憤慨しつつ、カバンの中を調べてみたら……。<br />いや〜〜ん、中にありました!<br />入れた覚えは全くなくて、自分でもびっくりしてしまいました。<br />いつのまにか集まっていたウェイターさんたちや、周りのお客さん(2組くらいでしたけど)は、良かったね、と笑顔で送り出してくれましたが……ボトル一本あければ、酔っ払うのも無理はない、と思われていたことでしょう、きっと。<br /><br />その後、ふわふわした気分まま歩いてホテルに戻り、頼んでいたタクシーで空港に向かいましたが、車酔いしそうになりました。<br />空港に着いてしばらくは気分が悪くて、吐きそうになりました。自業自得。

    おまけの写真
    最終日の29日の昼に撮ったハヌル・ルイ・マヌク(Hanul lui Manuc)
    レストランのテラスの席

    ワインの話の続きです。

    「ムルファトラール(Mulfatlar)」は白も赤もあります。甘口も辛口もあります。
    とはいえ、白ワインの方が有名ですし、辛口よりは甘口の方が飲みやすいので、白の甘口を注文しました。
    すると、思ったよりグラスが進むこと!
    ウェイターさんの給仕がとても遅かったせいもあり、待っている間に一杯、もう一杯……。
    ジュース感覚で、ついにボトル1本、一人で飲みほしてしまいました。
    やっとお勘定にやってきたウェイターのおじさんは、すっかり空になったボトルを見て、気難しそうな顔をクシャと崩し、うほほ〜っ!と驚いたように笑っていました。
    酒豪と思われたでしょうか、私@

    さて、実は私はほとんど酒はたしまないのですが、案外、強いのではないかと自負しています。
    さすがにボトル1本あけた後は、頬がぽかぽか熱く、ちょっと足がふらついて真っ直ぐ歩けませんでしたけれど、しっかり正気は保っていました。
    ところが、レストランを出てすぐに、昼食の前に買ったおみやげの入ったビニール袋を持っていないことに気付きました。
    大急ぎでレストランに戻りましたが、私がいた座席はきれいに片付いています。
    「ここにおみやげを忘れたはずなんです!」とウェイターさんたちに声をかけました。寄ったトイレも確認しました。
    それでも「ない、ない」と半ベソになっていると、「念のためにカバンの中を見てごらん」と言われて、そんなボケをやるはずがない!───と内心憤慨しつつ、カバンの中を調べてみたら……。
    いや〜〜ん、中にありました!
    入れた覚えは全くなくて、自分でもびっくりしてしまいました。
    いつのまにか集まっていたウェイターさんたちや、周りのお客さん(2組くらいでしたけど)は、良かったね、と笑顔で送り出してくれましたが……ボトル一本あければ、酔っ払うのも無理はない、と思われていたことでしょう、きっと。

    その後、ふわふわした気分まま歩いてホテルに戻り、頼んでいたタクシーで空港に向かいましたが、車酔いしそうになりました。
    空港に着いてしばらくは気分が悪くて、吐きそうになりました。自業自得。

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  • Alice_in_tさん 2007/11/04 11:20:36
    ハヌル・ルイ・マヌクは2007年10月現在改装中でした
    まみさん、こんにちは。
    ルーマニア旅行前、ハヌル・ルイ・マヌクに泊まりたいと思い、まみさんの旅行記からホテルのウェブページを見ようとしたのですが、リンクが切れていましたよね。
    しかたなく、ブカレスト初日は別のホテルに泊まり、その足で直接予約しようとハヌル・ルイ・マヌクに行ってみたところ改装中で、「庭だけでもちょっと見せて」と頼んだけれど駄目でした。
    それならそれで、ウェブページのリンクを切らずに「改装中」と書いてくれればよかったのにと思います。

    ハヌル・ルイ・マヌクに限らず、ピーク・シーズンを過ぎていたためか、街中あちこち工事中でした。

    まみ

    まみさん からの返信 2007/11/05 19:58:19
    RE: ハヌル・ルイ・マヌクは2007年10月現在改装中でした
    Alic_in_tさん、おかえりなさい。
    ルーマニア旅行記を楽しみにしてますよー、とプレッシャーをかけているわけではないのですが@

    ハヌル・ルイ・マヌクは、私が夕食・昼食に利用して写真を撮ったのは、去年の10月です。
    たぶん、ルーマニアがあちこち工事中になっていたのは、ユーロに加盟したことと無関係ではないかもしれませんね。
    ピーク中の7月に訪れたときも、シギショアラもシビウも、あちこちで工事中でした。
    マラムレシュからブコヴィナに移動する道路も、あちこちで工事中でした。
    後者については、ぼこぼこ道路がかなりきれいになっていたので、走りやすくてよくなった、と現地ガイドが言ってましたけどね@

    ハヌル・ルイ・マヌク、中庭すらもご覧になれなかったのは残念でしたね。
    見せられる状態ではなかったのかもしれません。
    せっかく旅行記に載せた公式サイトのリンクですが、切れっぱなしでどーしよ。
    旅行の下調べの最中にはアクセスできたのに、しばらくしたらダメになったサイトはルーマニアはわりとあった気がします。特にホテルが。
    なにかルーマニアのURLはいっせいに書換られたかなにかしたのかと思ってしまったくらいです。
    ぷんぷん。
  • Alice_in_tさん 2007/09/17 10:12:54
    ハヌル・ルイ・マヌクについてお尋ね
    まみさん、こんにちは。
    いろいろと教えていただいて助かっています。

    現在は、引っ越しに向けての片付けにばたばたしながらも旅行の手配をしているところです。
    出発は10月13日ですが、ピークシーズンではないからと落ち着いていたら、希望のホテルが取れないという事態になっています。

    ところで、まみさんが食事をなさった「ハヌル・ルイ・マヌク」に宿泊したいと思って3日前に「歩き方」に載っていたファックス番号に予約のファックスを送ったのですが、いまだ返信がありません。(ファックスは良好に送られたんですが)
    まみさんが書いていらっしゃる「ハヌル・ルイ・マヌク」のウェブサイト(http://www.hanulmanuc.ro/)に何故かアクセスできないのですが、URLが変わってしまったのでしょうか?
    文字を組み合わせたりして何度か試しましたがだめでした。
    もし何かわかったら教えていただければ幸いです。

    まみ

    まみさん からの返信 2007/09/17 11:24:54
    RE: ハヌル・ルイ・マヌクについてお尋ね
    Alice_in_tさん、こんにちは。

    Hanul lui manucのURLはアクセスできなくなってしまいましたね。
    むーっ。
    ルーマニアのホテルを探していたとき、公式サイトやガイドブックに掲載されているのにアクセスできないURLが多くて苦労した覚えがあります。
    Hanul lui manuc、ぜひ泊まりたいですよね。
    私の場合はメールやファックスの回答が遅いところはあきらめているのですが……こうなるとtelの方が確実かもしれません。
    もしエグザストツアーさんに手配したり連絡とったりしているとしたら、相談してみるのはいかがですか。
    私もルーマニアのURLがあんなに不通のところのばかりの理由が知りたい。。
    あんまりアドバイスになってなくてごめんなさい。
    キーワード検索してもひっかからないのですが、Hanul lui manuc にアクセスできたらまたご連絡しますね。間に合えばいいけど。

    Alice_in_t

    Alice_in_tさん からの返信 2007/09/17 13:05:53
    RE: ハヌル・ルイ・マヌクについてお尋ね
    さっそくありがとうございます。

    やっぱりアクセスできないですよね。
    ハヌル・ルイ・マヌクがだめとなると、EXACT TOURSにも近いHOTEL BANATにしようかと思っています。
    出発日が近いのに部屋数の少ないホテルをねらうから駄目なのかな?
    まぁ、あれこれリサーチしているうちに思いがけないサイトに出会う楽しみもあるからいいんですけど。

    マラムレシュ〜ブコヴィナはまみさんと同じEXACT TOURSにお願いしています。
    最初は逆コースにしようかと思っていたのですが、そうするとシナイアが月曜日になるので、まみさんと同じコース(日数は短いですけど)にしました。
    最初に見積もり依頼した逆コースの場合かなり高額だったので「困ったな」とおもっていたところ、マラムレシュ出発のほうがずっと安くなりました。なんでもガイドの多くがマラムレシュ地方に住んでいるからだそうです。
    ところが、「コースをどうするか」「見積もり金額が高いな」などと悩んで手配依頼を躊躇しているうちに、いつもEXACT TOURSが頼んでいるガイドが先約でうまってしまったようで、いま2人目のガイドをあたってくれているようです。

    まみ

    まみさん からの返信 2007/09/18 08:23:11
    RE: RE: ハヌル・ルイ・マヌクについてお尋ね
    Alice_in_tさん、こんにちは。

    ブカレストのホテル、無事に決まると良いですね。
    値段に比したサービスを得られないという悪評のあるブカレストのホテルですが、客室数の大きなホテルもあるし、おっしゃるとおりシーズンオフになると思うので、予約が絶対とれないということもないでしょう。
    いざとなったら妥協すればよいと思えば、少しは気分がラクになりますかしら。
    確かに探しているうちに面白いサイトに出会うことがあります。
    決して、ルーマニアを扱っているサイトが少ないわけではないですものね。少なくとも英語まで広げれば。

    ガイドの多くがマラムレシュ地方に住んでいるとは私も初耳。
    コースを逆にして安くなって良かったですね。
    おそらくマラムレシュとブコヴィナ間の走行距離約300km分が片道になったのが大きいのではないかと推測。
    いつもお願いしているガイドさんはヴァド・イセイ村のニコラエさんだったかもしれません。
    交渉中の方と無事に決まると良いですね。
    私もいろいろコースで悩んで相談していた時期が長かったですよ@
    それにホテル探しのときも、半日悩んでいたら、客室の少ないところだったので埋まってしまった!なんてことも@
    それにしても楽しみですね。
    私もいま旅行記に精を出している最中なので、まだまだぎりぎり記憶がよく残っています@
  • エムエム@銀座さん 2007/09/07 12:13:05
    まみさん、お邪魔してまーす☆
    ハヌル・ルイでご飯食べたかったと思いつつ昨年の日記見せて戴きました。
    電車チケット手配や円T/C換金に奔走して、ここに行けなかったので(涙)
    ちなみに、この店の「味と価格」の方はどうです?是非次回の参考に(笑)

    student教会も、たまたま見つけて入ったんですが名前さえ解らなくて・・
    まみさんのブログの方をみて、初めて教会の名前が解りましたよ〜(^○^)/

    私も東欧日記をUPしなくちゃなんですが・・次はGWのスペインなんで
    まみさんの様に先にgooブログでスペイン終ったら東欧日記始めようかな?

    まみ

    まみさん からの返信 2007/09/08 03:33:03
    RE: まみさん、お邪魔してまーす☆
    エムエム@銀座さん、こんにちは。書き込みありがとうございます。

    ぜひじゃんじゃん遊びにきて下さいまし。
    円T/Cの換金は大変だったんじゃないですか?
    私は最近はT/Cはほとんど使わなくなりました。万が一のためにもっていますけどね。西欧ならともかく、東欧を旅行するようになって、どの銀行も円T/Cを扱っているとは限らないと分かったので。

    Hanul lui Manucは、お値段はまあまあ。
    主食が肉料理なら10〜15レウくらいだったかしら。でも付け合わせは別なので、3〜5レウくらいプラスされます。
    魚料理があったかどうか分かりませんが、ぐんと値段が跳ね上がりますよね。
    あんまりないからでしょう@
    ワイン(ムルファトゥル)を一瓶(750ml)を一人であけてしまいましたが(笑)、18.50レウでした。
    これでお値段のだいたいの見当はつきます?
    去年の値段です。去年は換算率を1レウ40円にしていました。
    今年はユーロがほぼ170円のときに旅行したので、換算は55円。
    ちなみに今年はヴァトラの方に行きました。
    建物の外観はHanul lui Manucの方がそれだけでも行く価値ありで軍パイがあがりますが、料理の種類はもしかしたらヴァトラの方が多かったかも?!
    お店の人は、ヴァトラの方が愛想良くてサービス早かったですよ@
    ま、どちらも二回ずつしか行ってないですし、簡単には比べられませんけどね。

    エムエム@銀座さんがいつルーマニア編にたどりつくか、楽しみに待ってます。
    だって、ルーマニア旅行記、まだまだ少ないですしね。
    直前の旅行だけあって、関心が一番高いです。

    私ももう一つのブログでは食べ物レポートとおみやげレポートを続けたいのですが、、、両方やっているとなかなか@
    去年ももう一つのブログでさくっと記事を書いたあと、もっと詳しいバージョンをこちらで作成していました。

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