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この時に申し込んだのは、主催旅行扱いとはいえ、ほとんどフリーの個人旅行のようなコースでしたので、ソウル以外の旅程は自分で決めました。<br />ソウルから慶州に釜山と、韓国のメジャーな都市を高速バスでつないだだけの単純な行程ですけれど。<br /><br />私が見たソウルは、思ったより近代的なところと、歴史の古さを感じさせるところが、まだ解け合わず、背中あわせに混在しているようでした。<br />当時は、ソウル・オリンピックが終わってまだその熱も冷めやらぬ頃でした。オリンピックの開催に合わせて急激に近代化が推し進められたばかりでした。<br />そのため、無理矢理に近代化させられて、まだ靴が足にあっていないような印象を受けました。<br />一方で、所狭しとぎっしり詰まった南大門市場の韓国人パワーには目を回しました。<br />でも私も妹も、韓国という国を見ることを主眼にしていたので、あまり買い物をしませんでした。<br />初日にソウル案内をしてくれた現地ガイドが、日本人の女の子はたいてい市場に案内すると目の色を変えて買い物に夢中になるのに、私たちは勝手が違って戸惑った、と言っていましたっけ。<br /><br />慶州の感想は、古き良き韓国、京都のような古都という、予測どおりのものでした。<br />私はどの国であれ、どちらかというと近世・中世くらいの歴史が当時は一番関心があり、韓国も例外ではありませんでした。<br />慶州では、そういう史跡を巡り、仕入れたばかりの韓国の歴史舞台を眺めることができて嬉しかった覚えがあります。<br />といっても、それまでの旅行といえばヨーロッパばかりで、壮大な宮殿や教会、記念物を見慣れてきていましたから、漠然と想像していたよりはだいぶこじんまりしていて、小粒だなぁと思ったのも確かです。<br /><br />釜山は、10年くらい昔の日本にタイムスリップしたような印象を受けました。<br />日本ではないとわかっていてもどこか日本っぽく、独特のノスタルジーを感じました。<br />ですが、逆に、いつ覚めるかわからない夢の中をさまよっているようで、現代の日本に戻って来れなくなりそうな錯覚を覚え、心許なさを感じた記憶があります。<br />それに当時のまだ「若かった」私たちは、古い港町に旅情を誘われる余裕はあまりありませんでした。<br />妹が途中で体調を崩したことも、心細さに拍車をかけました。<br />原因は、日射の強さと下痢による脱水症状でした。<br /><br />また、ホテルは、ソウルでは旅行会社指定のホテルでした。どこか和風(韓風?)なイメージはあるものの、まあまあ近代的な三ツ星ホテルだったと思います。<br />慶州では、韓国名物のオンドル部屋のあるホテルに泊まりました。<br />オンドルとは、いわば床暖房ですね。なのでオンドルが活躍するのは冬場です。<br />でも、NHKの語学番組で紹介されていたから、一度実物を見てみたかったのです。<br />黄色い油紙を何枚も何枚も重ねたような床だなぁと思ったことを覚えています。<br /><br />そして釜山のホテルは……1泊しかしていないせいか、あいにく全然思い出せません(泣)。<br />ただ、釜山のホテルで見た韓国の歌謡番組を、よく覚えています。<br />たしか釜山のホテルで見たんだったと思います。<br />番組に出演している女性の化粧が、何年も昔の日本映画に出てくる女優のように古いことと、番組自体も、小さい頃に見たような古くささがあって妙にウケたことを覚えています。<br />そんなところからも、10年くらい昔にタイムスリップしたような感覚を受けました。<br /><br />続く写真は、釜山のものです。<br />現像したフィルムをデジカメ撮影したものなので、見苦しいところはご容赦くださいませ。<br /><br />慶州もそうでしたが、釜山で過ごした1日も、ソウルでの天気の悪さが嘘のように晴れに恵まれました。<br />おかけで、写真もだいぶましに撮れているように思います。

1990年夏の韓国旅行8日間その2:釜山(+おまけ)

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1990/08/24 - 1990/08/25

6340位(同エリア6774件中)

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7

まみ

まみさん

この時に申し込んだのは、主催旅行扱いとはいえ、ほとんどフリーの個人旅行のようなコースでしたので、ソウル以外の旅程は自分で決めました。
ソウルから慶州に釜山と、韓国のメジャーな都市を高速バスでつないだだけの単純な行程ですけれど。

私が見たソウルは、思ったより近代的なところと、歴史の古さを感じさせるところが、まだ解け合わず、背中あわせに混在しているようでした。
当時は、ソウル・オリンピックが終わってまだその熱も冷めやらぬ頃でした。オリンピックの開催に合わせて急激に近代化が推し進められたばかりでした。
そのため、無理矢理に近代化させられて、まだ靴が足にあっていないような印象を受けました。
一方で、所狭しとぎっしり詰まった南大門市場の韓国人パワーには目を回しました。
でも私も妹も、韓国という国を見ることを主眼にしていたので、あまり買い物をしませんでした。
初日にソウル案内をしてくれた現地ガイドが、日本人の女の子はたいてい市場に案内すると目の色を変えて買い物に夢中になるのに、私たちは勝手が違って戸惑った、と言っていましたっけ。

慶州の感想は、古き良き韓国、京都のような古都という、予測どおりのものでした。
私はどの国であれ、どちらかというと近世・中世くらいの歴史が当時は一番関心があり、韓国も例外ではありませんでした。
慶州では、そういう史跡を巡り、仕入れたばかりの韓国の歴史舞台を眺めることができて嬉しかった覚えがあります。
といっても、それまでの旅行といえばヨーロッパばかりで、壮大な宮殿や教会、記念物を見慣れてきていましたから、漠然と想像していたよりはだいぶこじんまりしていて、小粒だなぁと思ったのも確かです。

釜山は、10年くらい昔の日本にタイムスリップしたような印象を受けました。
日本ではないとわかっていてもどこか日本っぽく、独特のノスタルジーを感じました。
ですが、逆に、いつ覚めるかわからない夢の中をさまよっているようで、現代の日本に戻って来れなくなりそうな錯覚を覚え、心許なさを感じた記憶があります。
それに当時のまだ「若かった」私たちは、古い港町に旅情を誘われる余裕はあまりありませんでした。
妹が途中で体調を崩したことも、心細さに拍車をかけました。
原因は、日射の強さと下痢による脱水症状でした。

また、ホテルは、ソウルでは旅行会社指定のホテルでした。どこか和風(韓風?)なイメージはあるものの、まあまあ近代的な三ツ星ホテルだったと思います。
慶州では、韓国名物のオンドル部屋のあるホテルに泊まりました。
オンドルとは、いわば床暖房ですね。なのでオンドルが活躍するのは冬場です。
でも、NHKの語学番組で紹介されていたから、一度実物を見てみたかったのです。
黄色い油紙を何枚も何枚も重ねたような床だなぁと思ったことを覚えています。

そして釜山のホテルは……1泊しかしていないせいか、あいにく全然思い出せません(泣)。
ただ、釜山のホテルで見た韓国の歌謡番組を、よく覚えています。
たしか釜山のホテルで見たんだったと思います。
番組に出演している女性の化粧が、何年も昔の日本映画に出てくる女優のように古いことと、番組自体も、小さい頃に見たような古くささがあって妙にウケたことを覚えています。
そんなところからも、10年くらい昔にタイムスリップしたような感覚を受けました。

続く写真は、釜山のものです。
現像したフィルムをデジカメ撮影したものなので、見苦しいところはご容赦くださいませ。

慶州もそうでしたが、釜山で過ごした1日も、ソウルでの天気の悪さが嘘のように晴れに恵まれました。
おかけで、写真もだいぶましに撮れているように思います。

同行者
家族旅行
交通手段
高速・路線バス
航空会社
JAL
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)

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  • 龍頭山公園と釜山タワー。

    龍頭山公園と釜山タワー。

  • 龍頭山公園の龍。

    龍頭山公園の龍。

  • 太宗台公園より玄界灘を見下ろしたところです。<br /><br />波と水しぶきの勢いに呑まれた覚えがあります。<br />写真では、その迫力をうまく収めることはできませんでしたが。

    太宗台公園より玄界灘を見下ろしたところです。

    波と水しぶきの勢いに呑まれた覚えがあります。
    写真では、その迫力をうまく収めることはできませんでしたが。

  • 太宗台公園展望台の韓国母子像。

    太宗台公園展望台の韓国母子像。

  • 太宗台公園より玄界灘をもう一枚。

    太宗台公園より玄界灘をもう一枚。

  • 釜山港にて。

    釜山港にて。

  • 韓国で買ったお土産です。<br />もともとブログに載せるために撮りました。<br /><br />わざとワン・ポイント・ジャパニーズを混ぜています。<br />どれか、すぐにわかっちゃいますよね@<br /><br />残りは韓国で買ったものですが、実はキーホルダーは、この1990年の旅行のときにではなく、1987年夏のブライトン・ホームスティのときにフライトは乗継ぎの香港空港の免税店で買ったものです<br />あれっ、韓国じゃないですね。記憶の混同@<br /><br />ブログ「まみ’s Travel Diary」のURLはこちらです。他の国で買ったお土産も紹介しています。<br />http://mami1.cocolog-nifty.com/

    韓国で買ったお土産です。
    もともとブログに載せるために撮りました。

    わざとワン・ポイント・ジャパニーズを混ぜています。
    どれか、すぐにわかっちゃいますよね@

    残りは韓国で買ったものですが、実はキーホルダーは、この1990年の旅行のときにではなく、1987年夏のブライトン・ホームスティのときにフライトは乗継ぎの香港空港の免税店で買ったものです
    あれっ、韓国じゃないですね。記憶の混同@

    ブログ「まみ’s Travel Diary」のURLはこちらです。他の国で買ったお土産も紹介しています。
    http://mami1.cocolog-nifty.com/

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