![ケツァルテナンゴの楽しみ方は、その周辺の村々で開かれる定期市の訪問。伝統衣装を着た女性が多く、活気に満ちたマーケットを見学できます。サンフランシスコ・エル・アルト以外にも、興味深い市が毎日どこかで開かれます。今回、私が訪れたのはスニルとトトニカパン。ガイドブック的にはマイナーな村ですが、決して侮ってはいけません。<br /><br /><br />**情報は2012年6月のもの。1ケツァル(Q)=10円で計算。<br /><br />==中米放浪記==<br />[1]中米の楽しみ方 <==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688306/<br />[2]メキシコ・シティ - 遺跡見学とピープル・ウォッチ<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686493/<br />[3]トラコルーラ - エプロンの似合う田舎の定期市<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687397/<br />[4]サンファン・チャムラ - 神秘のドアを開け<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10689039/<br />[5]シナカンタン - 日曜朝に咲く教会脇の小さなスミレ畑<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687675/<br />[6]パレンケ vs ティカル どっちの遺跡対決<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687162/<br />[7]チチカステナンゴ - キラリと光る市場の脇役たち<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687114/<br />[8]サンフランシスコ・エル・アルト - キング・オブ・定期市<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687872/<br />[9]スニル/トトニカパン - 野菜と温泉の時間 <==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687621/<br />[10]ソロラ/サンティアゴ・アティトラン - 男の普段着対決<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687955/<br />[11]サンペドロ・ラ・ラグーナ - 山男、雨季に泣く<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687447/<br />[12]アンティグア - 元祖・沈没地の微妙な味わい<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687243/<br />[13]サンファン・アティタン - パープルタウンにタイムトリップ<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688519/<br />[14]トドス・サントス・クチュマタン - 秘境で生き残るアメカジ・ストリート<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686652/<br />[15]カンクン - 雨季でも楽しめるリゾートタウン <br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688720/<br /><br />==中米放浪記・番外編==<br />[1]アレナ・メヒコ - ルチャリブレ観戦記<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686736/<br />[2]グアテマラ チキンバス入門<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10689725/](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/68/76/650x_10687621.jpg?updated_at=1368180699)
2012/06/09 - 2012/06/09
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ケツァルテナンゴの楽しみ方は、その周辺の村々で開かれる定期市の訪問。伝統衣装を着た女性が多く、活気に満ちたマーケットを見学できます。サンフランシスコ・エル・アルト以外にも、興味深い市が毎日どこかで開かれます。今回、私が訪れたのはスニルとトトニカパン。ガイドブック的にはマイナーな村ですが、決して侮ってはいけません。
**情報は2012年6月のもの。1ケツァル(Q)=10円で計算。
==中米放浪記==
[1]中米の楽しみ方 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688306/
[2]メキシコ・シティ - 遺跡見学とピープル・ウォッチ
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[3]トラコルーラ - エプロンの似合う田舎の定期市
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[4]サンファン・チャムラ - 神秘のドアを開け
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[5]シナカンタン - 日曜朝に咲く教会脇の小さなスミレ畑
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[6]パレンケ vs ティカル どっちの遺跡対決
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[7]チチカステナンゴ - キラリと光る市場の脇役たち
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[8]サンフランシスコ・エル・アルト - キング・オブ・定期市
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[9]スニル/トトニカパン - 野菜と温泉の時間 <==
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[10]ソロラ/サンティアゴ・アティトラン - 男の普段着対決
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[11]サンペドロ・ラ・ラグーナ - 山男、雨季に泣く
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[12]アンティグア - 元祖・沈没地の微妙な味わい
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[13]サンファン・アティタン - パープルタウンにタイムトリップ
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[14]トドス・サントス・クチュマタン - 秘境で生き残るアメカジ・ストリート
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[15]カンクン - 雨季でも楽しめるリゾートタウン
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==中米放浪記・番外編==
[1]アレナ・メヒコ - ルチャリブレ観戦記
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[2]グアテマラ チキンバス入門
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[目次]
スニル - 野菜マーケット
スニル - 公共浴場
スニル - 民間のお風呂屋
フエンテス・ヘオロヒナス
アルモロンガ
トトニカパン - 定期市
トトニカパン - 公共浴場
まとめ -
[スニル - 野菜マーケット]
サンフランシスコ・エル・アルトの見学を終え、次に向かったのがスニル村。歩き方によると、この周辺で金曜日に市があるのは、エル・アルトとスニルの二ヶ所だけ。時間を有効に使うためにも、一日最低2マーケットは見たいところです。ケツァルテナンゴからスニルへは、教会から南東へ2,3ブロック下った先に乗り場があります。4.75Q(47円)。約30分。
スニルの教会(写真)に着いてみると、市のようなものは全く行われていませんでした。おそらく、ここでの定期市は月曜のみで、歩き方が間違っているのだと思います。それはそれとして、バスを降りた道路から教会に向かう途中、ものすごいものを見つけました。 -
川にほど近い場所に大きなメルカドがあり、ここが野菜専用マーケットになっていました。驚いたのはその規模。野菜を満載したピックアップが次々とやってきては、大勢のポーターがすごい勢いで野菜を場内に運び入れます。歩合制でしょうか、一度に運ぶ量がハンパない!
写真: ポーターは普通、一度に4袋運びます。女性は頭の上に一袋。 -
メルカドの前は広い運動場のようになっていて、そこで300人を超える人たちが、一ヶ所に集まり野菜の売り買いをしています。
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その迫力と熱気といったら...。全く予期していなかった大市場の発見に、驚きが隠せません。
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ここでは、基本的に近郊の農家が収穫された野菜を卸しに来ています。そのため、一度に売る量も、たいてい大袋単位のバルク売りです。取引されている野菜は、人参、トマト、キャベツ、白菜、じゃがいも、パプリカ、えんどう カブ、玉ねぎ、カボチャ、セロリなど。
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野菜に加え、メルカドの建物の前では、鮮花も売られています。こちらは零細で、家から持ち寄った花を地面に並べたおばさんが一列に並んで客待ちしています。
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この地方の伝統衣装は、比較的鮮やかな色使いを好みます。巻きスカートは縦に同じパターンを並べた複雑なものものが特徴的。ウィピルは、首から胸にかけて花柄を入れたものをよく見かけました。また、肩や頭に布を置いたり、ハチマキ風ににスカーフを巻く女性の比率も高めです。
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野菜市ということもあり、大半の女性が伝統衣装を着ています。他の町から来ているのか、全く違うタイプの衣装も数パターン見かけました。これほどの民族衣装が一ヶ所に集まる場所はそう多くありません。スニルの野菜市は民族服鑑賞の穴場でもあるのです。
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屋外だけでもすごい規模ですが、スニルには屋内市場もあります。体育館のようなメルカドの建物内は、やはり野菜の卸し市場のようになっています。屋内の場合、少しだけ野菜や果物の小売りも行われています。
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このビルは二階部分があるため、写真を撮るのは容易です。
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これは敷地の端に並んだ野菜満載のピックアップ。乗せた野菜の種類が違うことから、買い手側の車だと思います。恐らく、ここから各村の市場に旅立っていくのでしょう。
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市場に続く道では、ピックアップの渋滞ができていました。半分は荷台が空なので、買取りに来た人たちでしょうか。この道を川の方に歩いて行くと、面白いものを見つけました。
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[スニル - 公共浴場]
橋のそばの小道を進んだ先に、ポツンと村の公衆浴場がありました。青い壁のこじんまりとした建物で、一体中がどうなっているのか気になります。隣の小屋いる若者に料金2Q(20円)を払って、中に入ってみると..。 -
中には3つの浴槽があり、しかも真ん中には4人の中年女性が入浴中!えっ、混浴なの? 先に言ってくれよ! 男性は、お湯の栓をひねり、一番手前の浴槽に新しいお湯を入れ始めます。お湯が溜まるまでの間、すぐそばで体を洗っている女性たちが気になってしょうがありません。基本的にブラジャーなどはつけず、浴槽に浅く溜まったお湯と石鹸で体を洗っています。お湯が排水パイプの高さまで溜まった頃、再び男性が現れて、蛇口の湯量をちょろちょろに調整して帰って行きました。もう準備はできたようです。私も入浴しなくては。
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脱衣所などはないので、その場で水着に着替えて、壁際の段になっている場所に脱いだ服を置きます。とりあえず、膝の高さくらいまで溜まったお湯に体操座りして入浴。女性らの方に視線が行かないよう、ぼんやりと壁を見つめます。ところで、歩き方には「この村の温泉は乳白色」と書かれてますが、私の湯船のお湯は透明そのもの(上の写真)。その一方、女性らの浴槽は白く濁ってます(写真)。お湯の出るパイプは同じなんですけどね。石鹸だけであそこまで濁るものかな。そう考えているうちに、彼女らは壁際で伝統衣装に着替えて出て行きました。何とも緊迫した10分間でした。
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その後、3人の男性が入ってきて、私のお湯に加わります。やはり壁際で着替え、湯船の階段に腰掛け体を洗います。彼らは、下着のまま入る「インド式」で、水着などには着替えません。持ってきた桶で体を洗い、温まる時は体を横にして肩までつかります。だいたい要領がわかったので、私も真似をして体を洗い、桶はないので、湯の中に潜って頭を洗います。湯に頭をつけるなんて、子供の時以来です。
公衆浴場がある建物は写真の左端の長い建物。その隣に茶色いトタン屋根の洗濯場があります。では、その間の小さな建物はなんでしょう。洗い場を見ていると、扉が一瞬開いて中が見えてしまいました。そこには黒いビキニを着て、真っ白な湯船で体を洗っているオバサンの姿が...。ちゃんと女性風呂もあるようです。じゃあ、さっきのは何だったんだ! -
しかし、白いお湯の件、気になりますよね。よく見ると、橋の近くには川辺の洗い場がいくつもあります。そのうちいくつかは白く濁っているけど、濁ってないものもあります。やはり「もともとは透明」というのが、私の結論です。
橋の周辺に見えている白いパイプ(写真上)が、地下から汲み上げた源泉を、先の公衆浴場や民間の浴場に供給しています。 -
[スニル - 民間のお風呂屋]
橋を渡ってから道を左に進むと、スニルの北側の集落があります。この道路沿いにも、民間のお風呂屋さんが何軒か営業しています。目印はBAN~O(バニョ、お風呂)の看板。この風景、なんか既知感がありますね。川沿いの集落、一本道、温泉、伝統衣装..。ネパールのシンハ温泉を思い出しました。
ネパールの温泉地 (シンハ温泉、タトパニ、ジヌー)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10570172/ -
「Nueva Esperanza (新しい希望)」の看板を掲げたお風呂屋さんに入ってみます。建物の中には大小の個室浴場が並んでおり、一人で利用する私には、小さめのもの(10Q=100円)があてがわれました。ところで、このような温泉施設には、たいてい小さな売店がありますが、タオルが売られているところを見たことがありません。ヘチマは置いているのに! なぜでしょう。
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中は3畳くらいの広さですが、天井が高く狭さは感じません。ちゃんと掃除しているので結構清潔です。客が入ると、従業員が蛇口をひねりお湯を入れ始めます。水の蛇口もあるので湯加減の調節は可能。後は、ドアを閉めて適当な所でお湯を止めて、入浴するだけです。桶は言えば貸してくれます。先ほどの公衆浴場同様、湯船の中で体を洗うのが基本です。でも今考えると、右側の狭いエリアが洗い場のような気もします。
共同浴場では、いまいちのんびりできませんでしたが、ここは貸切なので問題なし。小さいですが、足をまっすぐ伸ばすくらいの幅はあります。旅行中はシャワーばかりなので、今日は久しぶりのお風呂。やはり、落ち着きますねー。ところで、日本の温泉で貸切風呂やカップル風呂といえば、ハイエンドの贅沢なサービスです。それが、ここでは大きめの部屋を選択することで、簡単に実現できてしまいます。景色はないですが..。 -
[フエンテス・ヘオロヒナス]
スニル近郊には、さらにフエンテス・ヘオロヒナスという観光客も訪れる大きな温泉施設があります。一体何回入れば気が済むんだ!って感じですが、日本の温泉郷でも、日帰り入浴のはしごは普通ですよね。
この施設はスニルから9キロほど山奥に入った場所にあります。ケツァルテナンゴから朝昼一本、専用バスが出ているようですが、ちょっと利用しずらい。結果、多くの人はスニルに山ほどいるピックアップトラックと交渉して移動することになります。言い値は、だいたい往復100Q(1000円)くらい。私は40分の待機で50Q(500円)で交渉成立しました。
写真: 景色がいいはずの温泉への道は、雨で何も見えず。 -
20分ほどで到着。ゲートで入場料(50Q=500円)を払い、駐車場奥の道を進んでいきます。途中には、宿泊用の小屋(写真、160Q=1600円)が数軒並んでいます。もちろん中は風呂付き。庭でバーベキューもできます。
フエンテス・ヘオロヒナス:
http://www.lasfuentesgeorginas.com/ -
そのまま歩き続けると、突き当りに露天風呂がある場所に到着します。左に見えるのは、バーベキューを楽しむローカルの観光客。
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ここには、露天風呂というか温泉プールが3つあります。すぐそばにレストランも併設。ガイドブックによると、貸しタオルやロッカー(恐らくレストラン内)もあるらしいので、設備は整っています。
まずは、レストラン手前の大きなプールに足を入れて温度チェック。熱っ!しかも深い!結果、ここには誰も入っていません。 -
プール横には更衣室とトイレが入った建物(写真上)があります。ほとんどの人はロッカーなど使わず、建物手前のベンチに荷物と衣服を置いているようです。私もここで水着に着替えて、入浴開始です。先ほどの熱いプールの隣にあるプールはちょうどいい湯加減。外国人や地元客で賑わっています。ここは、まわりが森と渓谷に囲まれた「山奥」的なセッティングで、温泉に入りながら森林浴をするような感覚が味わえます。
さらに隣に小さなプールがあり、こちらはちょっとぬるめ。ひょっとして3つのプールは高低差を利用してつながっていて、順番に冷めていくとか?なんか図星そうです。ここはレジャー型の温泉なので、中で体を洗う人はさすがにいません。 -
1時間ほど温泉プールを楽しみ、待たせていた運転手と共に、スニルに戻ります。時間は午後5時。実は、スニルにはもう一つ見所があったのですが、温泉めぐりをしているうちに、どうでもよくなってしまいました。その見所とは、サン・シモンという土着の神様(写真)。スニルでは、観光客もその神様に会うことができます。場所は、毎年民家を転々とするので、聞かないとわかりません。温泉上がりにそんな面倒くさいことしたくないですよねー。そんな神様いなかったことにして、ケツァルテナンゴに戻りました。
写真: サン・シモン。一見、強盗風ですが神様です。 -
[アルモロンガ]
翌日。昨日は、サンフランシスコ・エル・アルトとスニルを回り、大規模定期市、野菜市場、温泉を楽しみました。さて、今日はどこに行こうかな。土曜日に市が開かれる町は、トトニカバンとアルモロンガ。結局、行く場所は最初から決まっているのでした。問題はどちらを先に行くか。距離的に近いアルモロンガを先に訪問しておきます。 -
アルモロンガはスニルに行く途中にあるので、昨日と同じバス停から乗車します。10分 3Q(30円)。実は、ここの定期市も巨大野菜マーケットとして名を馳せています。市があるのは水曜と土曜。一方、昨日のスニルの野菜市場がオープンするのは、月、火、木、金。勘のいい方ならお気づきですよね? どうもスニルでは、この有名なアルモロンガの野菜市を補完するような形で始まったのですが、いつの間にか規模も頻度も本家を上回ってしまったようです。
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ここで繰り広げられる野菜市は、基本的にスニルと同じで、農家が持ちよった野菜を売買します。広場のようなスニルと違い、建物に挟まれた縦長の場所に売り手が集まります(上の写真)。スペースが足りないのか、最前列のおばさん達は道路に半分はみ出した状態。両脇の通路も狭く、運び屋の人も大変そうです。
アルモロンガにも室内市場はありますが、狭くて薄暗く、とてもスニルの近代的な建物に及びません。こう比べていくと、新興のスニルの方が一枚上ですが、まあ大差はありません。どちらも迫力ある市場なので、ケツァルテナンゴに来たら、どちらかを覗いて見てください。場所も近く、私の情報が間違ってなければ、ほぼ毎日どちらかで市が開かれるはずです。 -
市には、大口の農家にまじって零細の農家も参加しています。彼女らはピックアップトラックなど使わず、自分の頭で運べる程度の野菜を持ってバスでやってきます。そのようなニーズがあるため、スニルに止まるチキンバスの最後尾は、座席ではなく野菜置き場になっています(写真)。そこでの野菜売りのオバサンと車掌のやりとりが見もので、バスを降りるとき、車掌が外にいるオバサン達の頭の上に、ひとつづつ野菜の束を載せていくのです。イメージできますか? 何とも微笑ましい光景です。
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[トトニカパン - 定期市]
一度ケツァルテナンゴに戻り、次の目的地、トトニカバン(通称、トト)に向かいます。トトはアルモロンガやスニルと逆方向にあるため、ミネルバ・ターミナルからバスに乗ります。隣接するミネルバ市場の中を移動していると、大きな花屋(写真)が並ぶエリアを見つけました。これらの花もスニルやアルモロンガで買い付けられたものかもしれませんね。用途は、教会やお墓へのお供え用でしょうか。 -
トトへの直行バスがなかったので、同じ方向に行くバスに乗りクワトロカミノで途中下車します。35分, 5Q(50円)。そこからトト行きのバスを待つのですが、先に乗合ピックアップ(3Q)がやって来たので、思わずそれに飛び乗ってしまいました。
そこからトトニカバンへの道は、さわやかな高原の田園風景が広がります。10人ほどの同乗者と共に、風を感じながらトトに向かいます。ところで、ピックアップの荷台って浴場に似てますよね。四角いスペースの縁にもたれたり、座って足だけつかったり...温泉三昧でちょっと感覚が麻痺してきました。 -
25分ほど荷台に揺られて、トトニカパンに到着。トトニカパンは想像していたより大きな町で、市街地も広めです。教会前で降りた後、右側にマーケットの入り口(写真)が見えているので、早速行ってみます。
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トトニカパンは、ガイドブックに名前は載っているものの、観光地としてはあまり注目されていません。定期市も同様で、地元向けの普通の定期市といった扱いです。私も全く期待してませんでしたが、中に入ってみると広い広い。歩いても歩いても終わりが見えません。碁盤の目のような通りすべてに露店が並んでおり、10分経たずして自分がどこにいるのかわからなくなりました。ところで、ここの女性は、何でも頭で運びます(写真)。
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トトの市は、特徴がないのが特徴で、普段着のマーケットに突然迷い込んだような感覚、異国感を感じます。長い時間グルグル歩いていると、小学生くらいの子供から、遠慮気味に「チーノ」の声がかかります。その声が多ければ多いほど、外国人が来ない田舎ということであり、リアルなグアテマラの田舎町を味わえるわけです。
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道もわからず歩いていると、中央市場が入った建物の前に出ました。中に入ってみるとすごい混雑で、今まで味わったことのない迫力と凄みを感じました。 いくつも定期市を見てくると、「野菜売り場はこんな感じ」とか、だいたいのイメージができています。それと大きく異なった時、驚きと軽い緊張を覚えるのです。繰り返しになりますが、ここの女性は何でも頭で運びます(写真)。
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マーケットをひたすら北に歩くと、最後に公園が出てきます。この辺りはホットドッグ屋なども並び、休憩するのに最適です。公園の隅には、伝統衣装の露店(写真)が並ぶエリアもあります。トトの民族衣装の特徴ですが、..あまり注意を払っていませんでした。ほとんどの女性は、エプロンのような前掛けを着用しています。
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公園とは逆、マーケットの南の端には、近郊に向かう乗合バンが集まるターミナルがあります。ここで、家路につく乗客たちを観察していたのですが..みんながみんな大きな風呂敷布を持参しています。中に何が入っているのか不明ですが、たくさん買い物したようです。乗合バンの屋根は、それらの風呂敷袋で満載です。
写真: 近郊行きターミナル。これとは別に、中長距離のバスターミナルが町の入り口、西の端にあります。 -
[トトニカパン - 公共浴場]
トトニカバン(「熱い水のある場所」の意)にやって来たのは、定期市以外にもうひとつ理由があります。それは、村の外れにある温泉施設の訪問。いくつかの旅行記にこの共同浴場について書かれていて、とても興味を持ちました。ところで、なぜこんな名もない温泉場を日本人旅行者が知っているのか。 いろいろ調べていくと、どうも情報源はタカハウスなどの日本人宿で、その大元は伝説の旅行者・富永省三さんのようです。
この浴場(写真)は、先ほどの近郊向けバスターミナルから坂道を500メートルほど南に下った先にあります。トゥクトゥク(5Q)か、同方向に行くミニバス(1Q)を使っても行けます。写真はその施設の入口。入って右側に共同風呂の建物、左側にシャワー室の並んだ建物があります。後者は純粋にシャワー(5Q=50円)だけで、個室風呂ではありません。お間違えなく。たぶん、体についた石鹸水を落とすためかと..。 -
1Q(10円)払って、共同浴場の方に入ります。ここの浴場の何がすごいかというと、その大きさと人の多さ。温泉のイメージを覆すカオス的な空気が充満しています。特に今日はマーケットの日なので、足の踏み場もない混雑ぶり。100人以上いるでしょうか。いや、もっといます。ここでは、一部のオバサンを除き、女性も水着や沐浴用の服(胸まであるスカート)を着用。規模が大きいだけで、白く濁ったお湯の中で体をゴシゴシ洗うのは、ここも同じです。
脱衣場はないので、いつものように壁際の段になっている場所に衣服を置きます。その荷物スペースさえ満杯で、親切なおばあさんが、私のために場所を空けてくれました。「いいかい、ちゃんと荷物を見とくんだよ」とジェスチャーを交えて教えてくれます。スゴイ所に来ちゃったなー。妙な居心地の悪さを感じながら水着に着替えていると、背中に何か熱いものを感じます。もしかして..と素早く振り返って見えると、100人中80人くらいが私をニヤニヤした顔で見ていました(^^)。入る時スタッフの男性から、写真を撮らないようひつこく言われましたが、こんな状況で撮れるわけないだろ!
写真: 他のブログから転載。 -
こんなところに来る物好きな日本人など、おそらく年に数人程度。ほとんどの人にとっては、見たこともないアジア人です。腹を決めて湯船に入ろうとするも、プールの縁が人で埋まっていて入れません。 再び親切なおじさんの助けを得て中に進みます。まず手前側のプールに入りますが、お湯が浅く、しかもぬるい。すぐに抜け出し奥の方に入ると、こちら側はまだまし。石鹸で体をこすり、湯ですすいだりと、いちおう入浴しているポーズを取ります。近くの人がクジラのようなオブジェの中(写真右上)を薦めるので入ってみると、熱い! 内部にお湯の源泉があって、このクジラ部屋はサウナ的な役割を果たしているようです。数分後、熱さに耐えかねて出てくると、私をマークしていた人全員から笑みがこぼれました。顔芸が伝わったようです。
子供プールのような、ペンギンプールのような変な外観のトトニカパンの温泉。勇気を持って入ってみると、自分自身が動物園の動物のような見世物になっていました。これがグアテマラ最後の温泉。恥はかいたけど、いい思い出になりました。 -
[まとめ]
何となくケツァルテナンゴ周辺の定期市を回った結果、2つの迫力ある野菜市場と4つの個性ある温泉を楽しみました。スニルもトトもどちらかといえば、旅行者に見向きもされないような優先順位の低い町です。それが、他のメジャーな観光地と同じかそれ以上に印象に残っているから不思議なものです。ガイドブックはただの羅針盤であって、何が面白いか判断するのは、結局、自分なのです。これからも、嗅覚を大切にして旅していきたいと思います。 -
[リンク集]
==中南米旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=10285&level2=&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
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