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<br />グアテマラの町の風景で、けっこう目をひくのが、カラフルな町並みと、それ以上にカラフルなお墓です。<br />シェラのセメンテリオ(共同墓地)は、町の中心から、数ブロックのところにあり、そこをじっくり時間をかけて見学しました。<br /><br />私の先生は、学校からのアクティビティとして、近郊を遠足する場合の、ガイド役をやっていたそうで、説明や、見せ方も、なかなかの腕でした。<br />セメンテリオは、国により、観光資源として、日本からのツアーでも行く場合があるのは知ってましたが(昔、サンパウロのツアーで行ったような記憶が・・・)、なるほどシェラの墓地は、けっこう面白かったです。<br /><br />入口近くには、お墓のマンションみたいに、遺体がぎりぎり入るサイズのマス目があり、そこは、お墓の土地を買えない人が、このマス目の区画を、使用料を払って利用して、六年間安置するそうです。その後、火葬にしたり、墓地ができたら、そこに移したり・・・<br />ただ、日本のように、火葬にした後の灰を祀るような習慣はないそうです。<br /><br />今はもう、墓地も値段が高くなり、先生のプランとしては、お父さんが買った墓地に、家族で入る予定だそうです。お父さんは、ファミリーの墓の建物を作ったときに、人数分の区画を作ってくれていて、その一区画に、彼女の家族全員で入るのだそうです。<br />先生のお墓や、親戚のやら、有名人のやら、お墓めぐりは、なかなか面白かったです。<br /><br />墓地ゆえ、縦横に道や小道があり、お墓の建物がけっこう大きいので、死角がたくさんあります。ふだんはひと気が少ないので、私一人では、怖くて行けません。<br />先生も、怪しい人影には、かなり注意を配っていて、一人ちょっと怪しげな男性がいた時に、彼女は、ずっとその人の行動を横目で監視して、いざとなったら逃げれる通路を確保するように行動していました。<br />彼女の行動から、この国で必要な、危機管理術も学べた気がしました。<br /><br />さらに、シェラで、もっとも美しいという、サンニコラス教会に寄り、町の日常のマーケットにも行きました。デモクラシア(民主主義)という名前のマーケットですが、四ブロックにわたって、常設の店から仮設の店まで、たくさんの店が並んでいて、活気にあふれてます。<br />このエリアは広い道路なのですが、車道に仮設の店舗が乱立するので、これまた歩くのには、ちょっと苦労します。<br /><br />先生は、ここを歩く時に、何度も、スリに気をつけて、と言います。カバンに手をしっかりかけて、カバンは身体の前に抱えるように持って歩くのよ、と。たしかに、人混みでは、スリも活躍しそうでしたが、目つきのヤバい人がいる、というような恐さはまったくなかったです。<br /><br />デモクラシアにある、メノニータ(メノー派教徒、Mennonite)という、文明を拒否して生きる人たちの経営する、自然食のパン屋さんに寄りました。<br />カナダを旅した時にも、メノー派教徒が、自然食的なマーケットをしていると聞いたことがありました。アーミッシュしか知りませんでしたが、メノー派というのも、あちこちにいるんですね。<br /><br />ここで買った、人参ケーキは、ほんの少し、クリームが入っている、しっとりとしたケーキでしたが、クリームもパンケーキの部分も、最高においしかったです。週に2度しか、開かないという店だったので、もっと買いにいけなくて残念でした。<br /><br /><br /><br />お断り: 向こうで、山と緑に囲まれた墓地は、きれいな、と感じて、パシャパシャ写真を撮ったのですが、帰宅して、見てみると、やはりお墓ゆえに、荒れていたり、その他の美しくないものが入ったり、ちょっと不気味だったり・・・<br />取捨選択して、いいのを選別したつもりですが、その他の旅行記より、写真に悲しさが伴ってしまうこと、どうぞご了承くださいませ。(その手の写真が苦手な方は、熱心に見られませんように)

グアテマラ旅行記 11. シェラのセメンテリオ(共同墓地)

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2014/01/21 - 2014/01/21

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まりあ

まりあさん


グアテマラの町の風景で、けっこう目をひくのが、カラフルな町並みと、それ以上にカラフルなお墓です。
シェラのセメンテリオ(共同墓地)は、町の中心から、数ブロックのところにあり、そこをじっくり時間をかけて見学しました。

私の先生は、学校からのアクティビティとして、近郊を遠足する場合の、ガイド役をやっていたそうで、説明や、見せ方も、なかなかの腕でした。
セメンテリオは、国により、観光資源として、日本からのツアーでも行く場合があるのは知ってましたが(昔、サンパウロのツアーで行ったような記憶が・・・)、なるほどシェラの墓地は、けっこう面白かったです。

入口近くには、お墓のマンションみたいに、遺体がぎりぎり入るサイズのマス目があり、そこは、お墓の土地を買えない人が、このマス目の区画を、使用料を払って利用して、六年間安置するそうです。その後、火葬にしたり、墓地ができたら、そこに移したり・・・
ただ、日本のように、火葬にした後の灰を祀るような習慣はないそうです。

今はもう、墓地も値段が高くなり、先生のプランとしては、お父さんが買った墓地に、家族で入る予定だそうです。お父さんは、ファミリーの墓の建物を作ったときに、人数分の区画を作ってくれていて、その一区画に、彼女の家族全員で入るのだそうです。
先生のお墓や、親戚のやら、有名人のやら、お墓めぐりは、なかなか面白かったです。

墓地ゆえ、縦横に道や小道があり、お墓の建物がけっこう大きいので、死角がたくさんあります。ふだんはひと気が少ないので、私一人では、怖くて行けません。
先生も、怪しい人影には、かなり注意を配っていて、一人ちょっと怪しげな男性がいた時に、彼女は、ずっとその人の行動を横目で監視して、いざとなったら逃げれる通路を確保するように行動していました。
彼女の行動から、この国で必要な、危機管理術も学べた気がしました。

さらに、シェラで、もっとも美しいという、サンニコラス教会に寄り、町の日常のマーケットにも行きました。デモクラシア(民主主義)という名前のマーケットですが、四ブロックにわたって、常設の店から仮設の店まで、たくさんの店が並んでいて、活気にあふれてます。
このエリアは広い道路なのですが、車道に仮設の店舗が乱立するので、これまた歩くのには、ちょっと苦労します。

先生は、ここを歩く時に、何度も、スリに気をつけて、と言います。カバンに手をしっかりかけて、カバンは身体の前に抱えるように持って歩くのよ、と。たしかに、人混みでは、スリも活躍しそうでしたが、目つきのヤバい人がいる、というような恐さはまったくなかったです。

デモクラシアにある、メノニータ(メノー派教徒、Mennonite)という、文明を拒否して生きる人たちの経営する、自然食のパン屋さんに寄りました。
カナダを旅した時にも、メノー派教徒が、自然食的なマーケットをしていると聞いたことがありました。アーミッシュしか知りませんでしたが、メノー派というのも、あちこちにいるんですね。

ここで買った、人参ケーキは、ほんの少し、クリームが入っている、しっとりとしたケーキでしたが、クリームもパンケーキの部分も、最高においしかったです。週に2度しか、開かないという店だったので、もっと買いにいけなくて残念でした。



お断り: 向こうで、山と緑に囲まれた墓地は、きれいな、と感じて、パシャパシャ写真を撮ったのですが、帰宅して、見てみると、やはりお墓ゆえに、荒れていたり、その他の美しくないものが入ったり、ちょっと不気味だったり・・・
取捨選択して、いいのを選別したつもりですが、その他の旅行記より、写真に悲しさが伴ってしまうこと、どうぞご了承くださいませ。(その手の写真が苦手な方は、熱心に見られませんように)

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  • 共同墓地に向かって歩いていくと、墓石を作る店が増えてきました。<br />その一件に入って、ご店主としばしおしゃべり。<br />先生は、できあがるまでの時間とか値段とか尋ねてくれて、私への情報としてくれました。<br />写真を入れたり、文字を刻んだり、小さいものだと、一日でできるものもあるようです。

    共同墓地に向かって歩いていくと、墓石を作る店が増えてきました。
    その一件に入って、ご店主としばしおしゃべり。
    先生は、できあがるまでの時間とか値段とか尋ねてくれて、私への情報としてくれました。
    写真を入れたり、文字を刻んだり、小さいものだと、一日でできるものもあるようです。

  • 店には、メモリアルなどの言葉。<br />墓石、記念碑などの専門店、というイメージでしょうか。

    店には、メモリアルなどの言葉。
    墓石、記念碑などの専門店、というイメージでしょうか。

  • 墓地の入り口には、カルバリオ教会があり、そのあたりのことを、人は、カルバリオと呼んでいるようです。

    墓地の入り口には、カルバリオ教会があり、そのあたりのことを、人は、カルバリオと呼んでいるようです。

  • そして入り口付近には、お約束の花屋さん。<br />日本のに比べて、あでやかな花がたくさんあります。

    そして入り口付近には、お約束の花屋さん。
    日本のに比べて、あでやかな花がたくさんあります。

  • 入り口近くには、お金のない人が、遺体を安置する場所がありました。<br />これ、スラム街を描く、Biutifulという映画で見て、不思議に思っていたのですが、こういう形で、存在するのかと納得しました。<br />遺族は、月々の使用料を払う形で、土地のない人たちが、遺体を安置することができるのです。

    入り口近くには、お金のない人が、遺体を安置する場所がありました。
    これ、スラム街を描く、Biutifulという映画で見て、不思議に思っていたのですが、こういう形で、存在するのかと納得しました。
    遺族は、月々の使用料を払う形で、土地のない人たちが、遺体を安置することができるのです。

  • 伝説の有名な女性のお墓だそうです。(詳細は、すぐ忘れてしまう・・・)

    伝説の有名な女性のお墓だそうです。(詳細は、すぐ忘れてしまう・・・)

  • でかい立派なお墓も多く、一族が入れるように、スペースリッチです。

    でかい立派なお墓も多く、一族が入れるように、スペースリッチです。

  • 周囲は緑が多く、山も見えて、心地いい散歩にもなります。

    周囲は緑が多く、山も見えて、心地いい散歩にもなります。

  • こんな高価な花が、惜しみなく捧げられてました。

    こんな高価な花が、惜しみなく捧げられてました。

  • 年月がたつと、どうしても色がくすんでしまいますが、お墓の色がカラフルで、しかも、その色に合わせた花を活けている人も多く、コンビネーションがステキでした。<br />ただ、その隣には、訪れる人もなく荒れているお墓もあり、日本の墓地もまた、同じですが、その荒れ方に寂寥感が漂います。

    年月がたつと、どうしても色がくすんでしまいますが、お墓の色がカラフルで、しかも、その色に合わせた花を活けている人も多く、コンビネーションがステキでした。
    ただ、その隣には、訪れる人もなく荒れているお墓もあり、日本の墓地もまた、同じですが、その荒れ方に寂寥感が漂います。

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