2012/06/07 - 2012/06/07
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世界攻略者さん
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グアテマラ訪問の主目的は、先住民のマーケットを巡ること。その一発目が、いきなり規模最大級のチチカステナンゴ(通称、チチ)。定期市を見にはるばるやってきたはずなのに、なぜか直接関係ない脇役ばかりに目がいくのでした。
**情報は2012年6月のもの。1ケツァル(Q)=10円で計算。
==中米放浪記
[1]中米の楽しみ方 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688306/
[2]メキシコ・シティ - 遺跡見学とピープル・ウォッチ
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686493/
[3]トラコルーラ - エプロンの似合う田舎の定期市
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687397/
[4]サンファン・チャムラ - 神秘のドアを開け
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10689039/
[5]シナカンタン - 日曜朝に咲く教会脇の小さなスミレ畑
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687675/
[6]パレンケ vs ティカル どっちの遺跡対決
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687162/
[7]チチカステナンゴ - キラリと光る市場の脇役たち <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687114/
[8]サンフランシスコ・エル・アルト - キング・オブ・定期市
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687872/
[9]スニル/トトニカパン - 野菜と温泉の時間
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687621/
[10]ソロラ/サンティアゴ・アティトラン - 男の普段着対決
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687955/
[11]サンペドロ・ラ・ラグーナ - 山男、雨季に泣く
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687447/
[12]アンティグア - 元祖・沈没地の微妙な味わい
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10687243/
[13]サンファン・アティタン - パープルタウンにタイムトリップ
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688519/
[14]トドス・サントス・クチュマタン - 秘境で生き残るアメカジ・ストリート
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686652/
[15]カンクン - 雨季でも楽しめるリゾートタウン
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688720/
==中米放浪記・番外編==
[1]アレナ・メヒコ - ルチャリブレ観戦記
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10686736/
[2]グアテマラ チキンバス入門
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10689725/
PR
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[目次]
チチカステナンゴへの道
チチカステナンゴ
パレード
市場を散策
食堂
ファッションチェック
パスクアル・アバフの丘
お墓巡り
まとめ -
[チチカステナンゴへの道]
夜行バスに乗り、フローレスからグアテマラ・シティのZONA 1に到着。この辺りには一等バスを運行する会社のターミナルが点在しています。チチカステナンゴまでの直通バスがあるのは、ちょっと離れたZONA 8のエリア。ここ、グアテマラ・シティの治安については、あまりいい話を聞きません。「グアテマラ・シティ」「早朝」「二等バスのりば」この悪条件の中、タクシーに乗るのもちょっと勇気がいります。
ここは腹を決めて、タクシー(50Q=500円)でZONE 8まで移動。でも、ちょっとぼられたかな。移動中、運転手に治安について聞いみると、「基本的には安全」とのこと。一応、落ち着いてはいるようです。 -
チチカステナンゴ行きバスの発着する二等バスのりばに到着。バスターミナルというよりは、道端にバスが並ぶだけの、文字通り「のりば」です。ここにある二等バスはすべて、あのグアテマラ名物チキンバス。アメリカのスクールバスが生まれ変わって、この地でこき使われています。
参考: チキンバス入門
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10689725/ -
荷物はもちろん屋根の上。盗難の心配? それは管理している車掌を信じるしかありません。彼自身はふつうに真面目そうな人です。バス(35Q=350円)は5時50分に出発。2時間45分ほどチキンバスに揺られ、チチカステナンゴに到着です。
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[チチカステナンゴ]
チチカステナンゴはキチェ県にある小さな町。大規模な定期市で有名です。ここでは、毎週木曜と日曜に市が開かれます。ここまで効率的に旅してきたおかげで、木曜日の方に間に合うことができました。バスが終着する道路から市場までは、左側に見える小道を進んでいきます。この辺りもすでに露店が並んでいてにぎやかな感じ。外国人を意識した品揃えは、このマーケットが人気観光地であることを暗示しています。 -
道をグネグネ進んでいくと、最終的に白い教会の前に出ます。これが、サント・トーマス教会(写真)。ここから見て西側一帯がチチカステナンゴの市場になっています。
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現在、この教会は内部を改装中。一応入れますが、中は使用されていません。 教会正面ドアの外では、現地の人がキチェ族土着のやり方で、香を焚きお祈りをしていました
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ここで一泊するつもりはありませんが、何しろ荷物が邪魔。メキシコと違って、バス乗り場に荷物預かり所などないのです。とりあえず安宿にチェックインして、そこをベースに活動することにします。写真のホテルは、無駄に部屋数の多いオスペダヘ・サルバドール。バス・トイレ共同で45Q(450円)。
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[パレード]
部屋でガイドブックを読んでいると、外から爆竹の音が聞こえてきました。何かやっているようです。いつまでたっても鳴り止まないので、教会のほうに行ってみると..パレードのようなものが行われていました。私が行った時には、すでに教会の前を過ぎ、市場の中を行進中。 -
パレードは、教会から持ちだされたと思われる聖人像や十字架を神輿のようにかつぎ、笛や太鼓を鳴らしながら、市場内をゆっくり練り歩きます。神輿の数は全部で十数体。パレードの参加者は150人くらいます。列の最後尾には神父さんらしい男性がいました。
写真: 左下にいるのは、爆竹の筒を担ぐ青年。 -
少し進むと止まり、爆竹を打ち上げて、また先に進みます。どの国でもそうですが、爆竹やロケット花火は、祭りの賑やかしには欠かせません。
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パレードに参加している人の一部は儀式用の衣装を着ています。男性は黒や焦げ茶色の麻っぽい上下に、カラフルなターバン。肩に白いポシェットをかけ、手には太陽神のようなマークが入った棒を持ちます。女性の衣装は刺繍の入った薄いピンク色の上着(写真)。
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近くで写真を撮っていると、何人かいる寄付金係の男性から無言で寄附を求められます(写真)。最初は気前よく小銭を出してましたが、細かい紙幣がなくなってからは、適当にヘラヘラしてごまかしました。さすがに50Q(500円)も差し出す気にはなりません。
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このパレード、木、日両方やってるのか。さらには、毎週やっているのか、詳しいことはわかりません。定期市を盛り上げているというよりは、どちらかといえば邪魔している気がします。というのも、彼らが通る時、みこしの上の像が引っかからないように、せっかく張った露店のロープやシートを一時的に外すのです(写真)。
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市場の回りをぐるっと3/4周した後、カルバリオ教会(写真)という礼拝堂に到着。ここで像をすべて中に入れて、何か儀式のようなものを行います。それが終わると、一応解散。各神輿はあちこちに散っていきます。
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でも、大半のみこしはサント・トーマス教会(写真奥)の方に戻るので、結果、市場をまる一周することになります。
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これらの像は、普通は教会の中に安置されます。それが改装中のせいなのか、ここでは民家に分散して保管されています。パレードから戻った担ぎ手たちは、家の前に神輿を下ろして、「はい、お疲れ様」と固い握手。何だかお祭りの後、お神輿を公民館に戻すような感じですね。日本なら、この後ビールが待ってますが、グアテマラの場合どうなんでしょうか。
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[市場を散策]
チチカステナンゴの市場は、ある意味整然としています。2つの教会の間に、屋根のある市場スペースがあって、それを囲む道に露店が並びます。さらには、バスの通る道路の方にも露店が伸びています。
写真: 中央の白い部分が市場の中心部。かつては教会前広場だったと思われます。青い線がパレードのルート。黄色い点は下から、サント・トーマス教会、カルバリオ教会、食堂街、体育館(野菜売り場)。写真右(東)に行くと、バスのりば、左(西)に行くと市民墓地があります。 -
これは2つの教会を結ぶ道沿いのお店。仮設ながら長い木を使っているので、天井が高い! ロケーションがいいこともあって、目抜き通りの大型店!って感じです。これらの店は必ずしも外国人向けというわけではありません。
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これは屋根がある部分の市場のお店。各屋根は繋がっておらず、トタン屋根と地面に固定しただけの木の柱が「仮設」っぽさを出しています。恐らく、普段から営業している常設の店でしょう。
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ろうそく屋。この町はパレードやお祈りばかりしてそうな感じなので、需要が多いはずです。
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チチカステナンゴは、グアテマラで1,2を争う人気の定期市。実際、外国人観光客も何人か見かけました。でも、私が受けた印象は、ちょっと活気がないなー、いまいちだなー、といった感じ。どこもお店が整然と並び、屋外マーケット特有の雑然とした感じがありません。ゴチャゴチャしているのは、教会前のお花売り場くらい。最も賑わいがあるはずの野菜売り場は市場のほんの一部です。結局、そのモヤモヤ感を抱えたまま町を後にしたのですが、後でその原因がわかりました。
旅行人に書かれていた詳細マップを見たところ、市場エリア隣の体育館が、市の日には野菜売り場になるというのです。あの辺は、パレードの追っかけに夢中だったため、ただ通り過ぎただけでした。あらあら、やっちゃいました。直感だけに頼った散策は、時に大きなミスを犯すものです。 -
[食堂]
屋根のある部分のうち、結構広い範囲が食堂になっています。パチパチパチパチ!焼く前に手のひらでトルティーヤの生地を伸ばす音があちこちで聞こえます。チチカステナンゴの女性は普段あまりエプロンをつけませんが、食堂エリアのエプロン率はほぼ100%。 -
揚げ物屋が美味しそうだったのでここで食事をします。
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フライドチキンとポテトのぶっかけ飯。20Q(200円)。瓶コーラが5Q(50円)。
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しかしながら、どの店もエプロンだらけです。これこそ本物のメイド食堂といえるのではないでしょうか。
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[ファッションチェック]
グアテマラ高地の定期市が注目を浴びるのは、ただ単に規模が大きいからではなく、民族服が印象的だから。ここチチカステナンゴでも伝統衣装を着た女性が沢山いました。そのスタイルですが、巻きスカートであるコルテは紺系統が中心で、縦線を組み合わせたデザインが主流。縦と横に生地をつなぐ太い刺繍を施し、スカート丈はどちらかといえば短めです。
そのコルテを数センチ幅の腰帯で縛って固定します。市場では、帯に財布や携帯を挟んでいるおばさんを見かけました。そういえば、伝統衣装ってポケットないですよね。上着のウィピルの方は、赤っぽい色が多く、模様は花柄だったり、幾何学的模様だったりといろいろ。さらにその上にカーディガンを羽織ったりします。カーディガンってのがミソで、セーターだったら中のウィピルの模様見えませんもんね。 -
コルト(巻きスカート)売り場
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一見同じような感じのウィピルも、柄にいくつものバリエーションがあります。手編みなんだからもっと単純な柄にすればいいのに..と部外者は考えます。でも、そこはやはりこだわりがあるのでしょう。
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赤ん坊をおんぶする布。荷物を包んで頭の上に乗せたりもします。これらも民族衣装の一部としてカウントしていいのかもしれません。
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[パスクアル・アバフの丘]
続いて市場を離れ、街の周辺を散策してみます。まずは、ガイドブックに仰々しく紹介されているパスクアル・アバフの丘へ。市場から10分ほど歩いた先にある小山の上に、黒い石の像が祀られています。上まで行くには、2つある仮面博物館のうちのどちらかの敷地を通って行かなければなりません。
写真: 左の青い看板が、パスクアル・アバフへの案内板 -
これが、山の上にあるパスクアル・アバフの像。土着の神様で、今もなおキチェ族の信仰の対象となっています。この時は2人の男性が、油をまいて火を燃やし、経典のようなものをひたすら読み上げていました。
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[お墓巡り]
このパスクアル・アバフがある場所から川の方を見下ろすと、数百メートル先に気になるものを見つけました。丘の上にカラフルな小屋っぽいものが並んでいるのです。気になったので、トゥクトゥク(10Q=100円)を拾ってあちらまで行ってみます。 -
そのロケーションから薄々感ずいてはいましたが、やはり墓地でした。中米では、棺桶サイズや十字架を挿しただけの墓より、このような物置サイズのお墓が主流なようです。
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もちろん見栄でそうしているわけではなく、合理的な理由があります。これらはファミリー用のお墓なので、亡くなった人が出るたびに、その中に棺桶を追加していくのです。コンピューター用語で言うところの「モジュール式」。写真のお墓の場合、左の墓が6人用。真ん中の墓が9人用。オンデマンドでスペースが埋まっていきます。
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中には、いきなり大きいのを建てず、必要に応じて二階、三階と追加していく予定のお墓もあります(写真)。鉄筋出てますよー。
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墓の中を道なりに進むと、最後は墓地の入口に出ます。ここの横には、まるで私書箱ように並んだお墓があります。どことなく無縁仏のような体裁ですが、恐らくマンションみたいな感じでお墓スペースを買い取っているのだと思います。
門の看板によると、このエリアはチチカステナンゴの市民墓地。目の前の道をまっすぐ歩いていけば、市場の中心まで戻れます。かなり遠回りしたけど、この墓地は町のすぐ近くにあったのです。 -
[まとめ]
この日の活動を振り返ってみると、マーケットそのものより、パレードやお墓などの脇役ばかりに目がいってしまいました。ひょっとして定期市めぐりって、あまり面白くないのかも..。この時はそんな心配が頭をよぎりましたが、結果から言えば杞憂に終わります。この後、毎日のように体験する定期市めぐりは、どこも個性豊かで決して私を飽きさせることはないのでした。 -
[リンク集]
==中南米旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=10285&level2=&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==少数民族巡り==
[中国] 雲南省・少数民族マーケットハンター 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573334/
[中国] 貴州省・ミャオ族、トン族のお祭り 全5作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10524183/
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