ラダックの後、同じジャムー・カシミール州のスリナガルに移動しました。この一帯はパキスタンとの領土問題を抱えているため、外国人旅行者が少なく、やや謎のベールに包まれています。で、実際に行ってみたところ、予想以上に面白いところでした。その魅力を、①ハウスボート、②イスラム、③近郊散策の３つのテーマに分けて、お伝えしたいとおもいます。まずは、スリナガル名物のハウスボートから。<br /><br /><br />**情報は2009年9月中盤のもの。1ルピー=1.9円で計算。<br /><br />==カシミール観光白書シリーズ一覧==<br />① スリナガルハウスボート大全 <==<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10438056/<br />② モスリムという生き方 (モスク、ラマダン、イスラム)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10452111/<br />③ スリナガルグリーン・グリーン (グルマルグ、カシミール鉄道)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10545380/<br /><br />==インド・ラダック夢の跡シリーズ一覧==<br />①真夏のダライラマ対策 (ティーチング)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10446819/<br />②マルカ谷 D.I.Y.トレッキング (執筆予定)<br />③ラダック・フェスティバル非公式ガイド (チャム・ダンス)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10437919/<br />④その素晴らしき日々 (滞在情報、ティクセ・ゴンパ、バイクでゴンパ巡り)<br />http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10641487/<br />

[インド] カシミール観光白書① スリナガルハウスボート大全 (シュリーナガル)

6いいね！

2009/09/10 - 2009/09/15

262位(同エリア374件中)

#クルーズ

エリア

その他の観光地(インド)

** 文章が古いので、近いうちに書き直す予定 **

インドの避暑地として長い歴史を持つスリナガル。パキスタンとの紛争地域のカシミールにあるため、観光ビジネスはいまだに低迷を続けている。だからといってハウスボートの魅力がなくなったわけではない。ハウスボート経験者は、今こそ声を上げるべきなのです。
ハウスボートとは一体どんなものでしょうか。一言で言うと船の形をしたホテルです。そんな水上ホテルがスリナガルには数百隻あるのです。100年ほど前、土地所有を禁じられた英国人が、苦肉の策で作った水上家屋が始まりとされています。それがいつのまにか、主要な観光資源と認識され、一時代を築きました。以前、ハウスボートといえば高級な物が大半でしたが、現在は施設がいいところでも、安宿並みの料金で宿泊できます。
ハウスボートは船ですが、基本的にその場に固定されており動きません。エンジンもありません。南インドケララにもハウスボート(写真)と呼ばれる船がありますが、それとは全く異なります。ケララの場合、船としての機能を備えた上で、キッチン、リビングや寝室をつけています。クルージングが主目的なのです。
では、ハウスボートの魅力とは何でしょうか。クルージング船ではないので、船からの景色は限定的です。やはり、船の上で寝食することに、非日常と趣を感じる。抽象的ですが、これに尽きます。典型的なハウスボートは、ベッドルームが２−３室。それに共有のダイニングとリビングが付きます。船の先はテラスのようになっていて、湖を行きかうシカラを見ながらのんびりくつろげます。
ハウスボートは、船や部屋によりカテゴリー分けされています。AからD、それにデラックスの5クラスに分けられており、その違いは部屋の設備や大きさ、装飾の豪華さなどです。それぞれに公示料金がありますが、実際にはオーナーとの直接交渉で料金が決まります。50%オフなど当たり前。デラックス・クラスでも十分安いので、あまりクラスにこだわる必要はありません。どのハウスボートもバスルーム、電気、コンセントが完備しており、船の上でも不便を感じることはありません。食事付にするかどうかで大きく料金が変わってきます。
さて、数百船あるハウスボート。どの船に宿泊したらいいのでしょうか。どのガイドブックにもお勧めのハウスボートは載っていません。ハウスボート・ユニオンなるものがありますが、そこで紹介されるボートは、職員のお友達ボートなのでお勧めできません。正解はありませんが、基本的には「エリアを絞って比較しながら直接交渉」がいいでしょう。
ハウスボートが岸から離れている場合、ボートやシカラ(写真)を貸しきって一つずつ訪問する形になります。それは初期投資として割り切るしかありません。ダル湖周辺には、ボート代無料で客引きしてくる人もいます。彼らについていってもいいかもしれません。ただし、いい人悪い人の玉石混合です。シカラは水上タクシーのようなもので、貸切って湖を周遊するだけでなく、ハウスボートと岸との往復にも使えます。それでは、各エリアごとの特徴をご説明します。相場は2009年9月(ややオフシーズン)のものです。
ハウスボートが停泊してる場所は、ダル湖、ナギン湖、ジェラム川の３ヶ所。川沿いのボート(写真)は雰囲気がないのでお勧めしません。ダル湖が市街地に近く、ハウスボートのメイン会場です。ナギン湖はすこし離れていますが、静けさを好む人はこちらがいいかもしれません。
まず、ダル湖から。大雑把に３エリアに分けて紹介します。最初に高級ボートが並ぶゴールデンレイクと呼ばれるエリア。ここは大型のデラックス船が横一列に並んでいます。相場は素泊まり600ルピー(1200円)くらい。大きな寝室(写真)にベットとソファー。もちろんバスルーム付です。ほとんどのボートの場合、窓からの景色は隣の船になってしまいますが、設備は文句ありません。岸と少し離れているため、シカラやボートに乗って湖の外に出ます。
ダイニングやリビング(写真)も豪華過ぎて、どう活用していいかわかりません。スリナガルは人気のハネムーン先でもあるので、このような豪華な内装が好まれます。
ゴールデンレイクの対極にあるのが、ダル湖の西側に並ぶ安めのハウスボート郡。勝手に「激安ストリート」と名付けさせてもらいました。ここは船が西岸に並んでいるため、歩いて回ることができます。中には、現地の住居用の船である、ドゥンガ(写真)を改造した部屋もあります。もともと観光客を意識した船でないため、格安です。素泊まり150-200ルピー(300-400円)くらいが相場でしょうか。
極端な例ですが、この部屋はたった50ルピー(100円)でオファーされました。過当競争のため、相場が完全に崩れています。
最後に、ゴールデンレイクと激安ストリートの中間のエリア。ここは、ほどほどの物件があり、探せば掘り出し物もみつかります。私は交渉の結果、朝夕食事付で300ルピー(600円)で何日か泊まりました。オンシーズンだともう少し高くなります。写真はこじんまりとしたダイニング。このくらいのサイズが一番落ち着きます。
次にナギン湖を紹介します。ダル湖からバスで20分ほどの場所にナギン湖があります。市街地から遠いので、やや不便ですが静かで落ち着けます。ダル湖と違い、客引きやガラの悪い連中がほとんどいないので、ストレスも感じません。また、ボートの数も少なめで、広々としています。大雑把にいって、東岸のエリアと西岸のエリアに分けられます。東側(写真)のほうは、バスが近くを通っているためアクセスは簡単です。
西側(写真)のほうは交通の便がよくないのですが、景色はなかなかです。車を持っていない人は、東岸のバス停からシカラで湖を横断することが多いようです。ナギン湖のハウスボートはすべて陸に繋がっていますので、通常はシカラのお世話になることはありません。ナギン湖のハウスボートの相場は、ダル湖と大差ありません。ボートの密集度が低いので、ボートの比較には不便かもしれません。
ハウスボートの概要お分かりいただけたでしょうか。正直、言いたいことの半分も語れませんでした。さらに詳しい情報はこちらのサイトをご覧ください。

http://sekakoh.web.fc2.com/india/india_north_srinagar_houseboat.html

[リンク集]

旅行記一覧
http://sekakoh.web.fc2.com/　
　北インド: 「地域別 - インド - その他」
[リンク集]

==インド旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?view_mode=&dmos=os&level1=1&level2=609&level3=&sort=when

==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list

==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list