2011/11/06 - 2011/11/06
1218位(同エリア16602件中)
みにくまさん
欧州旅行23日目は、パリの市内観光に出かけました。
この日の目的地はアンヴァリッド。
ルイ14世が建立させた廃兵院で、現在はナポレオンが眠るドームや軍事博物館などがあります。
この旅行記では私が一番楽しみにしていた軍事博物館の様子をお伝えします。
■■□□■■ ヨーロッパ旅行 2011 ~ダイジェスト版~ ■■□□■■
http://4travel.jp/traveler/minikuma/album/10611562/
-
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ14世によって設立された廃兵院アンヴァリッド
アンヴァリッドは17世紀、ルイ14世によって傷痍(しょうい)軍人を受け入れる目的で造られた建造物です。それまでフランスには廃兵院というものが存在せず、退役後の軍人の中には物乞いをしたり、強盗をはたらいたりする者もおり、国王にとってこの問題の解決は重要な課題でした。
1670年にアンヴァリッドの設立が決定されると、翌1671年よりリベラル・ブリュアン(Liberal Bruant)の指揮のもと工事が始まります。15ヘクタールを使った巨大な施設の建設には、すべての工事を終えるのに35年の歳月がかかり、ドーム教会を含む全体の建物は1706年に完成しました。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
傷痍軍人の受け入れは1674年から始まり、18世紀初頭には4,500人もの人々を収容しました。
当時のアンヴァリッドは、病院、ホスピス、兵舎、礼拝堂と、複数の設備を持つほかに、マニュファクチュアとしても機能していました。これは在居していた退役軍人らが靴の修理やタピスリー、彩色のアトリエでの作業を日常活動として与えられていたためです。
現在アンヴァリッドのほとんどは博物館となっていますが、建物の一部は今なお軍事病院として、設立当初からの使命を果たし続けています。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ サン・ルイ教会とドーム教会
1676年、当時の軍事大臣ルーヴォワ候 (Marquis de Louvois) は、ブリュアンの後任として、アルドゥアン=マンサール (Jules Hardouin-Mansart)をアンヴァリッドの教会の設計者として任命しました。国王と兵士が同時にミサに参加する際には、別々の入口が必要であったため、兵士の教会と王家の教会の2つが繋がったかたちで設計されました。
中庭に面した兵士の教会は1679年に完成。美しい古典様式の代表的な建築で、アーチ天井には敵国から奪った軍旗が掲げられ、フランスの勝利が誇示されています。これらの軍旗は革命前まではノートル=ダムに飾られていましたが、1793年にアンヴァリッドへと移されました。
隣接する王家の教会は1706年に完成したドーム教会で、内部にはシャルル・ド・ラ・フォス (Charles de la Fosse) による宗教画と、ブルボン王朝の君主制をテーマとした装飾が施されています。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
現在、アンヴァリッドのドーム教会は、そのドームの真下にナポレオンの墓があることで有名です。
ドーム内にこのフランスの英雄の棺が置かれたのは1861年のことでした。
1840年に国民王ルイ=フィリップ (Louis-Philippe) の命令によってナポレオンの遺体はセント・ヘレナ島よりパリへとやって来ます。このドーム教会にはナポレオンの治世下にヴォーバン(Vauban)やテュレンヌ(Turenne)将軍の墓が置かれ、軍事霊廟となりました。そして、ナポレオン自身もこのドームの下に眠ることとなったのです。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
こちらに到着したのは13:00くらい。
アンヴァリッドには軍事博物館の他、大小様々な博物館、2つの教会などがあり、全て見ていたら時間が全然足りないような気がします。
その中で絶対にはずせないのは軍事博物館とナポレオンの眠るドーム教会なので、これだけは最低でも見られればいいと考えていました。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
-
アンヴァリッド・軍事博物館
あまりゆっくり外観を撮影している時間はないのですが、この日は天気が良かったので、ついついのんびりしてしまいました。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
-
アンヴァリッド・軍事博物館
-
アンヴァリッド・軍事博物館
-
アンヴァリッド・軍事博物館
-
アンヴァリッド・軍事博物館
建物の半円ドーム状の屋根に彫られた木製のレリーフ。
武器や防具など、軍事に関係したものが描かれています。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
建物の入口左右に並ぶ石像。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
こちらは女神像。
メドゥーサの盾を持っていることから、アテーナー(アテナ)であろうかと思います。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
LUDOVICUS MAGNUS -
アンヴァリッド・軍事博物館
建物の窓を見ると、甲冑と兜の装飾がされていました。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
-
アンヴァリッド・軍事博物館
-
アンヴァリッド・軍事博物館
-
アンヴァリッド・軍事博物館
正面にドーム教会が見えています。
でもまずはここから右手にある軍事博物館へ行き、そのあとでドーム教会を見る予定です。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
-
アンヴァリッド・軍事博物館
建物の回廊部分に並べられた大砲。
ここは以前は砲兵博物館と呼ばれていたのですが、今は軍事博物館と一緒になったそうです。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
-
アンヴァリッド・軍事博物館
砲兵博物館部分だけでも、どれだけの展示物があるか分からないくらいありそうだったので、とりあえずここは後回しに。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
やっとこの看板のある建物の前に来た時には、14時になっていました(すでに1時間経過・・・)。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
こちらが軍事博物館の入口。
入場料は8.5ユーロ(892円)で、軍事博物館・開放勲章博物館・ドーム教会など、この周辺全ての施設共通です。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
博物館に一歩足を踏み入れたら、こんな感じでした。
展示スペースはかなり広いように感じられるものの、展示品がゆったり展示してあるので、それほど数は多くなさそうに感じます。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
こちらが一番最初の展示品。
ここからしばらくは非常に重要な展示品が並んでいるのですが、ネームプレートを撮影するのを省略したので、名前の分からないものがほとんどです。 -
イチオシ
アンヴァリッド・軍事博物館
★ トップ写真 ★
◎ 馬鎧
馬鎧のうち、頭部はチャンフロン(Chanfron)と言います。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ プレート・アーマー Plato armor
プレートアーマーは、金属の板どうしをリベットなどで複合して作られた鎧です。
これまで一体化されなかった胴回りや腕・脚部分を蝶番・尾錠・掛金等によって止められるようになったものです。
ただ、関節部分にはチェイン・メイルを用いていました。
プレート・アーマーの登場によって、それまでの鎧は全く騎士達に用いられることは無くなりました。なぜなら、これ以上の防御効果を得る鎧は存在し得ないところまで到達したからです。
プレート・アーマーの平均的な重量は、18kg〜25kgといったところで、時代や国・様式によってもさまざまなものが存在しています。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
左:ヘンリー2世のプレート・アーマー
右:フランソワ1世のプレート・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ヘンリー2世のプレート・アーマー
アーマーは胴体から足までの部分、頭部はアーメット(Armet)と呼びます。
アーメットは15世紀から16世紀に全盛した兜で、頭部を完全に覆うことができます。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ フランソワ1世のプレート・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ キャバセット Cabasset
16世紀に登場した軽騎兵用と歩兵用に登場した兜で、非常に簡易化されたものであり、西欧ルネサンス期を代表する兜でもあります。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ キャバセット Cabasset
兜にも様々な種類があるので、正式な名称は分かりませんが、この兜は装飾性が高く、非常に身分の高い人物が身に着けていたものなのだと想像できます。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ メイス Mace
殴打武器の中で柄頭を持った複合型の棍棒の多くは、メイスと呼ばれる部類に含まれます。
その形状は多く存在するために一概にまとめることはできませんが、特に先端が太くなって棘を持つものか、同じ形状の鉄片を放射線状につなぎ合わせた出縁付き型メイス、または星球をつけたモルゲンステルンなどが有名です。
メイス類は金属で作られていることが多いためか、重量はだいたい2−3kgで、全長は30cm〜80cm程度ですが、中には1mを超えるものもありました。
日本語は鎚矛。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ フィールド・アーマー
4領並んでいる鎧のうち、一番左は子供用の小さなものです。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ フィールド・アーマー
フィールドアーマーは、可動部でもある関節部分も含めて全ての部分を金属で覆った鎧です。
フィールドアーマーは騎乗用で、徒下の兵士が使用するものはフット・コンバット・アーマーと呼ばれました。
しかし実際にはトーナメントで用いられたものであるため、この鎧も騎士のための鎧であったことには変わりありません。
鎧としての効果は、それまでの鎧の中で最高峰の部類に入ると言えます。関節部分に至るまで、金属の板に覆われたこの鎧は、徹底的な防御効果の向上を目指したものでした。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ フィールド・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ フィールド・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ フィールド・アーマー
子供用のアーマーですが、細部までしっかりと作られています。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ フィールド・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ キュイラッサー・アーマー Cuirassir Armor
戦場での機動性を高めるために、下半身や可動部分をできるだけ排除した鎧です。防御効果は胴・上腕部・腿・そして手の甲くらいしかありません。
銃器が発達した近世において主流となった西欧最後の甲冑で、その防御効果は胸部にしかありません。
この鎧は、ライフルが登場するまで、火器に対して有効な働きをしました。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ アーメット Armet -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ キュイラッサー・アーマー Cuirassir Armor
胴体部分は、ブレスト・プレート(Brestplate)、肩の部分は、パウルドロン(Pauldron)と呼びます。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ キュイラッサー・アーマー Cuirassir Armor
大腿部を守るプレート -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ キュイラッサー・アーマー Cuirassir Armor
こちらは上腕部。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ スモールソード Small Sword
スモールソードは一般市民が日常用いるために作られた刀剣で、軽量で剣身が細く実用的であり、なおかつ邪魔にならない程度の適度な長さにおさめられた刀剣です。
全体的な特徴としては、鋭く尖った切先と細い剣身からなり、貴族が用いたものが多かったため、優れた装飾を施した柄が非常に目を引きます。
全長は50−60cm、重量は0.5kg〜0.7kgといったところで、実用的なものから、儀礼用でしかないものまでさまざまな形状を見ることができます。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ マスケット銃
初期のマスケットは点火機構がマッチロック式(火縄式)だった。ヨーロッパ史における初実戦はフス戦争であるといわれる。日本では火縄銃がマスケットに含まれないかのような説明がなされることがあるが、上述の通り、これは間違いである。
続いてホイールロック式のマスケットが作られたが、高価な割りに信頼性が低く、この方式はあまり広まらなかった。しかし、17世紀後半にフリントロック式の点火機構が発明されると、コスト低下や信頼性向上などの理由でこれが主流となった。
さらに紙薬莢の発明で銃の射撃間隔は短くなり、フランスで銃剣が発明されて槍の機能も兼ねるようになり、射撃時以外の防御力の高まったマスケットは軍隊の中心となった。その後、19世紀中期には点火方式がより簡便確実なパーカッションロックとなった。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ マスケット銃
上部に火挟みのようなものが付いていることから、火縄式ではないかと思われます。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ マスケット銃
フリントロック式の点火機構
マスケット銃などの火器で使われた点火方式の1つ。フランス人のマーリン・レ・ブールジョワ(Marin le Bourgeoys)によって1620年ごろに開発された。1840年頃から、より信頼性の高いパーカッション・ロック式(雷管式)に置き換えられた。
マッチロック式(火縄式)との違いは以下の3点。
① 撃鉄(hammerまたはcock)の先端に火縄ではなくフリント(燧石)が取り付けられている
② 火蓋(pan cover)と当たり金(striking surface, striking steel)を兼ねたL字型のフリズン(frizzen)がある
③ フリズンを閉じるバネがある -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ヘンリー4世のプレート・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ヘンリー4世のプレート・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ13世のフィールド・アーマー・キュイラッサーアーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ13世のフィールド・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ13世のフィールド・アーマー
首から胸部を守るプレート、この部分はゴージット・プレート(Gorget plate)と言います。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ13世のフィールド・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ14世のキュイラッサー・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ14世のキュイラッサー・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ14世のキュイラッサー・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ マスケット銃 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ マスケット銃 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ マスケット銃
銃身に刻まれた装飾。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ14世のキュイラッサー・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ14世のキュイラッサー・アーマー
ルイ14世の時代(17世紀前後)は、銃器が発達するとともに、それまでのアーマーが無力化しました。
甲冑が銃器の弾丸を跳ね返すためには、それまでの2倍の肉厚を持たせなければならず、そうするとそれまで3kg程度だった胴体部分の重量が、6kgになってしまいます。
肉厚を増やすことは技術的にはむつかしいことではありませんでしたが、それを身に着けるものの体力には限界がありました。
そこで胸部の装甲を厚くする代わりに、それ以外の部分の防御機構を削らざるを得なくなったのです。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ14世のキュイラッサー・アーマー
胸部には非常に細かい装飾がされており、これが王の所持品だったことを物語っているようです。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ14世のキュイラッサー・アーマー
天使 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ14世のキュイラッサー・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ルイ14世のキュイラッサー・アーマー
この兜はアーメットだと思われますが、顔を覆うバイザーと呼ばれる部分が欠落しているように感じました。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ チェインメイル Chain mail
恐らく、古代ヨーロッパに居住したケルト人が作りだしたと思われるこの鎧は、初期のものは動物の革に、鉄で作られた1〜3cm程度の金属の輪を縫い込んだものでした。
その後、その輪を鎖のようにつなぎ合わせて、ちょうどシャツのようにしたものが登場しました。これが最もオーソドックスなチェインメイルですが、裾や袖の長短によってさまざまなバリエーションがあり、その作りにもいくつかの特徴があります。
騎士の時代と呼ばれた10〜15世紀頃まで、多くの騎士はこの全身を覆うことのできるチェインメイルを身に着け、その上にサ―コートを着込み、頭にはオームやヘルムを被って戦場に赴きました。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ チェインメイル Chain mail
チェインメイルの防御目的は主に刀剣類の斬り合いによる傷を防ぐためのものです。
この鎧の利点はすぐに着ることができることですが、一方で、動くと音がするという欠点があります。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 矢入れ -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 矢入れ -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 矢入れ -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 当世具足
当世具足(とうせい ぐそく)とは、日本の甲冑の分類名称の一つ。戦術の変化、武器の進歩、西洋甲冑の影響などのさまざまな要因により、室町時代後期から安土桃山時代に生じた鎧の形式。単に具足とも称す。
「当世」とは「現代」の意で、戦国時代当時の人々が、伝統的な鎧に比べて「今様」の新しい鎧という含意をもって用いた呼称が形式化したものである。それまで主流であった胴丸・腹巻に取って変わった。 集団戦や鉄砲戦といった当時の戦法に適した鎧であり、機能性・生産性を重視し、板札(いたざね)や蝶番を用いるなどの工夫が凝らされた。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 当世具足
噂には聞いていましたが、こんな異国の地で日本の甲冑を見られるとは思いませんでした。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 当世具足 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 当世具足 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ マスケット銃 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ マスケット銃 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ マスケット銃 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 武器・防具の歴史 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 武器・防具の歴史 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 武器・防具の歴史 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 古代コリント式兜
古代ギリシャの兜の一種で、紀元前8世紀から7世紀ごろの型式です。
この兜には幾つかの欠点がありました。まず頭をすっぽりと覆ってしまうため、命令が聞き取りにくい、暑苦しい、そして重たいなどでした。
そのため、軽量化が図られるとともに、アッテカ式・カルキディケ式など耳の部分を完全に露出させたものが生まれることとなります。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
Selle medievale
この部屋からは少し雰囲気が変わります。
”Selle medievale”と書かれていたことから、中世の武具が集められているのだと思われます。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ チェインメイル Chain mail
口が尖った特徴のある兜は、バシニット(Basnet)といいます。
13世紀初頭から15世紀にかけて用いられた兜です。
バシニットの語源は、水鉢の意味を持つ”バシン(basin)”に由来します。水滴型のスカルと尖ったバイザーを持った独特の形状は、広くヨーロッパ諸国に広まりました。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ バシニット Basnet -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ソード Sword
剣身(ブレイド)の長さによってロングソードとショートソードの呼び名が変わります。
ロングソードの全長は80cm〜90cm程度で、正確には95cmを超えないことが条件となります。ショートソードは、70〜80cmとされています。
主に騎士たちが馬上で用いた刀剣であったため、直身で切先が鋭く、両刃を備えています。
重さは1.5kg〜2kg弱といったところでしょう。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ソード Sword
王などの高貴なものが使った品ではなく、ごく一般の兵士・騎士が使ったものだと思われ、装飾も必要最小限となっています。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ バシニット Basnet -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ バシニット Basnet -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 大砲 榴弾砲・カノン砲
おおまかに大砲と言ってしまえばそれまでですが、実際には口径やらなんやらで、様々に分類されています。
が、難しいし知識もないので、ここでは小口径のものを榴弾砲、大口径のものをカノン砲と呼ぶこととします。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 大砲 カノン砲 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ソード Sword -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ソード Sword
鞘の金属装飾。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ ソード Sword -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ レザーアーマー leather armor
革製の鎧は、軽量ながらも軽い衝撃には耐える強度を持つので、射手などの機敏性が要される部隊が主に着用していた。また、廉価なことから民衆が自衛装備としてよく着込むなど広く利用された。
製法としては、なめした皮を単純に重ねただけのものや、厚い皮をワックスで煮込んで硬化処理したものなどがあった。
なめし皮を重ねただけのものはあまり防御力は期待できず、専ら軽い剣やナイフで切り傷を負うことを防ぐ程度であった。一方、ワックスによる硬化処理をほどこしたものは、軽量ながらそれなりの強度(打撃吸収性や切削抵抗性)があり、叩かれたり切り付けられたりといった攻撃を多少なりとも防ぐことができた。
※ 写真の品は革に鉄の鋲を打ち込んで防御の強化を図っているようで、もしかしたらブリガンダインと呼んだ方が良いのかもしれません。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ プレート・アーマー -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 大砲 カノン砲
これだけ大きな砲弾を、こんな短い砲身で撃って、弾がちゃんと遠くへ飛ぶんだろうか?? -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 大砲 カノン砲 -
アンヴァリッド・軍事博物館
-
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 盾? パビス Pavise
パビスは長方形をした大きな盾で、中世ヨーロッパにおいて弓兵やクロスボウ兵が用いました。
ほぼ彼らの背丈に近いこの盾は、大きさ重さ共に手で保持して簡単に運べるものではなく、地面に埋め込んだ杭に立てかけ、その陰に隠れるというものでした。
大きさは1m〜1.5mほどの大きなもので、重さは4〜8kgもありました。 -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 盾? パビス Pavise -
アンヴァリッド・軍事博物館
◎ 武器・防具の種類
写真の数が多いので、ここまででいったん区切って、次の旅行記に続きます。
◎ つづく
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
みにくまさんの関連旅行記
パリ(フランス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
105