【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10222476/からつづく】 <br /><br />ミッション・ランチをチェックアウトし、昨晩ゆっくり見れなかったカーメルの中心街を再訪した。

北カリフォルニアのクリスマスその3

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2007/12/22 - 2008/12/26

29位(同エリア38件中)

#ビーチ

Mark & Risbeauさん

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【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10222476/からつづく】

ミッション・ランチをチェックアウトし、昨晩ゆっくり見れなかったカーメルの中心街を再訪した。

エリア

カーメル(アメリカ)

同行者: カップル・夫婦

一人あたり費用: 5万円 - 10万円

朝日のようにさわやかに

朝日に輝く木々と木漏れ日がさわやかな雰囲気。
カーメルの街は海に向かってなだらかな下り坂になっている通りとそれに交差する通りで格子状になっている。ところどころに隠れたパティオがあったりして、芸術家の街らしい遊び心が溢れる。
カーメルには、よその街の住民に負けず愛犬家が多い。立派な犬を見せびらかすかのように闊歩している人も多く、ある着飾ったおばあさんは高価そうな小さな犬に服を着せて乳母車に乗せていた。入口に犬用の水がおいてある店も多かったが、あるショッピング・モールには、わざわざお犬さま専用のファウンテンまで常設してあった。人間用の水飲み口は故障して使えなかったのに。

最後に砂がさらさらで真っ白なビーチを訪れて、カーメルの見納めにした。
カーメルのすぐ北隣のPebble Beachに17マイル・ドライブという、景色が素晴らしい観光道路がある。ペブル・ビーチは有名なゴルフ場が集中する海辺のコミュニティで、実際は市ではなく企業が所有する土地である。従って、その中を走る道路に9ドルの通行料を課すのも勝手といえば勝手に違いない。僕は20年ぶりに17マイルドライブに入り、次々と現れる風景を懐かしんだ。ただし、順路とは逆に回ったせいか、何度も道に迷った。

17マイルの中でおそらく最も有名なのが、荒海に突き出た岩に生える、Lone Cypressと呼ばれる木だろう。

この木はモンテレイ・サイプレスと呼ばれるこの地に特有の木で、かつて絶滅に瀕した時期もあったが、今日では世界中で植えられている。一般にサイプレスは喪の象徴とされる糸杉をいうが、強い海風に年中吹かれながら岩にへばり付いて生えるここの木は力強い生命を象徴するかのようである。
再びカリフォルニア1号線を北向きに乗って次の目的地に向け出発した。次の目的地はカリフォルニアで一番？ミステリアスな場所、その名もミステリー・スポットだ。

ボールが低いところから高いところに向けて転がり、立つ場所を入れ替わるだけで2人の背の高さが入れ替わるなど「物理学と重力の法則が当てはまらない場所」があるんだけど行く？と尋ねると、日頃懐疑的な割にはころっと信じやすいりす坊が、僕の予想通り激しく食いついてきた。

80年代終わり頃僕が訪れたときは閑散としていた。あまりに来客が少なかったせいか予定していたツアーをやる気が起こらなかったらしく、自由に行ってください、などと投げやりな対応をされたことを記憶している。

看板で曲がって細い森の道に入った途端、目に飛び込んできたのは延々とならぶ車の列！え？いつの間に、こんなにポピュラーになったの？交通整理のお姉さんに尋ねると、1時間半待ちという。つまり、今回は残念でしたということ。入れないんなら、僕はまあいいんだけど、好奇心だけ刺激されたりす坊は、いまだに未練があるらしい。
ミステリーを見逃した埋め合わせに、通過地点のサンノゼにあるウインチェスター・ミステリー・ハウスに立ち寄ることにした。実は数年前に訪問したときに館内ツアーに参加済みだが、まあいいや。

ウインチェスター・ハウスは、日本でもある程度有名なので耳にしたことがあるかもしれない。西部を勝ち取ったといわれる連射式ライフル銃を発明して膨大な財産を築いたウインチェスター家の未亡人サラ・ウインチェスターさんは、息子と夫を亡くしたのは銃で命を落とした人々の怨霊のせいだとする霊感師の言葉を信じて1884年から1日24時間1年365日ぶっ通しで次々に部屋を増築させた。部屋を作り続ける限り、悪霊を近づけないでいられると考えたらしい。

ウインチェスター家の莫大な遺産をつぎ込んで38年間日夜増築を重ねた結果、全160室、40寝室、暖炉47個、窓1万個、入口467個という奇怪な建物ができてしまった。彼女の存命中大工の槌の音が絶えることはなかったが、彼女の死とともに唐突に工事は終了したという。以前ツアーで目にした、半分まで打ち込まれたまま残っている釘が生々しかった。
今回は、時間も押していたのでミステリーツアーには乗らず建物の外をぐるりと見て歩くことにした。意外に屋内ツアーよりも外からの方が家の様子がよく分かる。なるほど、使い切れないほどお金ができたら、こうすれば確実に金を減らせて、おまけに観光地まで作れるのか。念のため覚えておこう。
マーク・ホプキンス・ホテルに到着

サンノゼからサンフランシスコまではおよそ1時間の距離だ。途中ものすごいクリスマスショッピング渋滞に巻き込まれ、サンフランシスコのホテル・マーク・ホプキンスに着いたころには、すっかり暗くなっていた。マーク・ホプキンスの正面入口には、毎年ホリデー・シーズンに大きなリースが三つ並んで掲げられる。ついに憧れのホテルに到着である。

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